上 下
131 / 256

第131話 地下基地に入る

しおりを挟む
 事務所の下には通路があり1本道を進むとエレベーターに突き当たる。エレベータは地下1階から地下5階までの表示がある。
 ロアは地下3階のボタンを押して言う。
 「地下3階ーはドックと武器ーの修理工場があーります。」「地下2階は何がある。」
 「フレームシリーズのー出入りー口があーります。」「基地の入口はここだけか。」
 「こーこはメインの出入りー口です。ほーかに2か所ーエリア外にーあーります。」「脱出用か。」
 「そーいった使い方もあーりますね。」
エレベーターが地下3階で止まる。降りると巨大な空間が広がっている。遠くに船らしきものが3隻ドックに係留されている。
 ブルーノたちは船の場所まで歩くが全く近づかない。
 「ロア博士、ここはどれだけ広いのですか。」「エリア29よーり一回り大きいーです。」
 「いつの間にこんなものものを・・・」
ブルーノはコリンナの気持ちが判ってくる。かなり歩いて宇宙強行偵察艦の所に着く。船はかなり大きくセレーネとラングドックと同じくらいの大きさなのに圧倒される。
 3隻とも白い船体で船底は赤く艦尾にかけて赤色が炎のように立ち上がっている。スクルドが説明する。
 「手前からスクルド、スコーネ、グローサと言います。」「同じ船に見えるぞ。」
 「はい、3隻ともスクルド級の同型船ですから。全長は200メートルあります。」「セレーネと同じ長さだがこちらの方が大きく見えるな。」
 「空中戦闘艦に比べて頑丈にできていますのでそのように見えるのでしょう。」「武装は何があるんだ。」
 「格納式の三連砲が3台と船首にミサイル発射口が4門、ミサイルは熱核弾頭を撃つこともできます。」「熱核弾頭とはなんだ。」
 「いわゆる核兵器です。」「核兵器?」
 「核エネルギーを利用した大量破壊兵器です。使わない方が良いでしょう。」「これでムーラーと戦ったのですね。」
 「そうです。主砲のSPA砲はムーラーに威力を発揮しました。」「SPA砲?」
 「船体中央を通っている長さ100メートルのバレルに電子を加圧して撃ち出す兵器です。」「そんなものもう必要ないだしょう。」
 「私もそう思います。しかし、浮島の司令官は復活させようとしています。」「スクルドさんはこれをどうするつもりですか。」
 「スクルドは私が浮島に帰るために使いますが、スコーネとグローサはあなたに委ねます。世界を破壊することもできますよ。」「こんなものいりません。」
この後、ロアは地下4階の居住区域と地下5階の機関部を案内する。ブルーノは基地に様々な防御機構があることを知る。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話

妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』 『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』 『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』  大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

悠久の機甲歩兵

竹氏
ファンタジー
文明が崩壊してから800年。文化や技術がリセットされた世界に、その理由を知っている人間は居なくなっていた。 彼はその世界で目覚めた。綻びだらけの太古の文明の記憶と機甲歩兵マキナを操る技術を持って。 文明が崩壊し変わり果てた世界で彼は生きる。今は放浪者として。 ※現在毎日更新中

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

ヒューマンテイム ~人間を奴隷化するスキルを使って、俺は王妃の体を手に入れる~

三浦裕
ファンタジー
【ヒューマンテイム】 人間を洗脳し、意のままに操るスキル。 非常に希少なスキルで、使い手は史上3人程度しか存在しない。 「ヒューマンテイムの力を使えば、俺はどんな人間だって意のままに操れる。あの美しい王妃に、ベッドで腰を振らせる事だって」 禁断のスキル【ヒューマンテイム】の力に目覚めた少年リュートは、その力を立身出世のために悪用する。 商人を操って富を得たり、 領主を操って権力を手にしたり、 貴族の女を操って、次々子を産ませたり。 リュートの最終目標は『王妃の胎に子種を仕込み、自らの子孫を王にする事』 王家に近づくためには、出世を重ねて国の英雄にまで上り詰める必要がある。 邪悪なスキルで王家乗っ取りを目指すリュートの、ダーク成り上がり譚!

ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い

平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。 ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。 かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。

処理中です...