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第129話 スクルド、アウレールに近づく

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 アウレールはカイの工場に来ている。彼はワルカの様子を見に毎日来ている。カイはアウレールに言う。
 「スクルドの話どう思う。」「どう思うも何も報酬が無ければ動くことはできないよ。」
 「確かに報酬の話はしていなかったな。」「彼女、浮島から逃げてきたんでしょ。報酬なんて払えませんよ。」
 「報酬があれば話に乗ってくれるんですか。」
アウレールとカイが声のする方を見ると工場の入り口にスクルドがいる。カイがスクルドに言う。
 「話はブルーノを通してくれ。」「私はアウレールと話に来たのです。」
 「俺に話しても無駄だぞ。」「そうでしょうか。あなたは浮島の司令官に征服されても良いのですか。」
 「良いわけがない。都市がそんなことを認められるものか。」「しかし、このままでは征服されてしまいます。」
 「俺たちがそんなことさせないよ。」「ならば、私を浮島にある異世界の門に連れて行ってください。」
 「それはブルーノが断っただろ。」「それはあなたの考えではありません。」
 「兄貴は間違えないよ。」「人は誰でも間違えますよ。」
 「こーれは、珍しいでーすね。」「ロア博士、どうしてここに」
 「スクルドさーん。あーなたに興味があーります。」「いえ、私は忙しいので。」
 「ぜーひ、解剖させてくーださい。」「私は帰ります。」
スクルドは逃げていく。
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