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第66話 パリの影で

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 トニーはブリュノの行動に自警団の未来を見る。彼はレーガが自警団に空中戦闘艦とクリスを供給するように手を回す。
 「パリの新しい自警団はやるようですな。」「ブリュノとか言う団長ですか。」
 「彼は、団の上に立つ者が持つ欲のようなものにかけているようです。」「どうだか。そのうち化けの皮が剥がれますよ。」
 「彼らに空中戦闘艦とクリス4機を与えようと思います。」「ダルエスサラームの二の舞になるのでは。」
 「彼らは少し違うでしょう。」「ハンティング・ウルブズのように優秀でも困りますが・・・」
 「彼らなら我々の投資を無駄にしないでしょう。」「かけてみますか。」
レーガはエリア79の自警団に空中戦闘艦とクリス4機を与えることにする。

 フィクサーのナンバー2バルトロメウス・ランケは長らくパリ軍のジスラン・デュモン司令官を更迭する機会をうかがっていた。彼は軍本部でも影響力が大きい。
 これはパリ軍が大きな軍事力を誇っているからである。彼らはマグナを2機とガントを10機所有している。
 これだけの人型兵器を所有しているのは、他にフィクサーだけである。
 バルトロメウスは新しい自警団に期待を持つ。彼はブリュノにこれまでの自警団とは違った可能性を感じ取っている。

 浮島のデニス司令官はトニーからパリの自警団について報告を受ける。
 「パリか、あそこは軍の力が強かったのではないか。」「はい。それでも新しい芽が出てきています。」
 「期待できるのか。」「ブリュノ・マルローは思慮深い人物です。これまでとは違う自警団を作り上げるでしょう。」
 「彼らにクリスを与えるのか。」「空中戦闘艦と共に与えることが決まりました。」
 「私は、彼らが力をつけることに期待しよう。」
デニスは、新しい力が育つことに期待する。
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