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第32話 アルミン司令官

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 このころカルフォルニア基地では、ダーグ・ヘーグバリの軍事法廷が開かれていた。
 彼はエリアへの徴税の罪、エリア29の住民に対する虐殺の指示の罪で裁かれる。住民の虐殺は銃殺刑になるがダーグは未遂だったため官位がはく奪され、懲役50年になる。
 タウンズビル軍には新しい司令官が派遣されることになる。司令官には、アルミン・キュッテルが指名される。彼は事務系の軍人でまじめな性格である。
 タウンズビル軍は、本隊と第1から第4方面軍までがある。現在、本隊には装甲車が3両しかない状態で方面軍の方が軍備を整えているいびつな関係になっている。
 これは、本隊が自警団と戦った結果、本隊が多くの軍用車両と10機の軍用ヘリ、2機のガントを失った結果である。
 新任のアルミン司令官は各方面軍にエリアからの徴税を禁止する。すると第1方面軍、第2方面軍、第3方面軍から反発を受ける。
 第4方面軍が反発しないのは、ここのエリアだけ自警団を作って納税していなかったためである。しかし、他の方面軍はダーグ司令官の徴税を傘に手数料の名目で上前をはねていたのである。
 アルミン司令官は辛抱強く交渉を重ねるが話は進まない。彼は状況を把握するため、第1方面軍、第2方面軍、第3方面軍を調査する。
 すると第2方面軍がアルミン司令官が徴税を禁止してからも徴税を続けていた事実が発覚する。彼は、エリアに税を返さないと討伐軍を送ると警告する。しかし、第2方面軍は従わない。
 彼はカルフォルニアに援軍要請するが自分の軍のことは自分で処理することとして却下される。彼は第4方面軍を使うことも考えたが内戦になることを恐れる。
 彼はエリア29の自警団が傭兵団になったことを知る。傭兵を使うことも考えるが、住民が犠牲になったり、略奪が起きることを恐れる。
 しかし、自分が動かせる戦力はない。とりあえず、傭兵団の団長に会ってみることにする。団長は元自警団の団長である。もしかすると住民の犠牲を避けるよな人物かもしれないと考える。
 こうして、ハンティング・ウルブズに1通の手紙が届けられる。
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