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第5章 勇者一行
第24話 道半ばの帰還
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王都に戻った俺たちは、住民から歓声で賞賛を受ける。どうも7大魔族の斬撃のコルトバと疾風のアドラを討ち取ったことが広まっているらしい。
これでは勇者の凱旋である。まだ道半ばなのだが・・・
俺たちは魔法省に戻るつもりだったが、途中で近衛騎士から王様が王宮で待っているからこのまま王宮に行くように言われる。
俺は旅で汚れているから服装を直してから行きたかったが、その時間はないらしい。王宮に直行する。
王宮に入り、広場まで行くと貴族たちが集まっており、拍手で迎えてくれる。そして、王様が出てくる。
俺たちは片膝をつく。そして、俺が代表して報告する。
「今回の遠征で7大魔族の斬撃のコルトバと疾風のアドラを討ち取り、聖剣を手に入れました。」「うむ、素晴らしい戦果だ。皆に褒美を取らそう。」
「ありがたき幸せ。」
王都を出発する時は「もう帰って来るな」と言う感じだったが、王様の機嫌は直ったらしい。王様はナツキに声をかける。
「勇者殿は伴侶を探しているそうだな。」「はい、俺は愛の探究者です。残念ながら、まだ愛を手にしていません。」
ナンパ男が愛を語るなと思う。王様はナツキの言うことにうなずいている。どこに共感するところがあるのだろうか。
「勇者殿には、私の娘を紹介しよう。第1王女だぞ。」
その言葉にこの場にいた者、ナツキ以外全ての者が凍り付く。お調子者のナツキは場の変化に気づかずに答える。
「ありがとうございます。必ず娘さんを幸せにします。」「そうか、よく言った。わはははー」
王様の笑い声が響き、ナツキ以外の者は顔が青ざめる。広場はシーンとする。王様が言う。
「めでたい話だぞ。皆、喜べ。」
貴族たちは我に返り、拍手をする。なぜか皆笑顔がひきつっている。
これでは勇者の凱旋である。まだ道半ばなのだが・・・
俺たちは魔法省に戻るつもりだったが、途中で近衛騎士から王様が王宮で待っているからこのまま王宮に行くように言われる。
俺は旅で汚れているから服装を直してから行きたかったが、その時間はないらしい。王宮に直行する。
王宮に入り、広場まで行くと貴族たちが集まっており、拍手で迎えてくれる。そして、王様が出てくる。
俺たちは片膝をつく。そして、俺が代表して報告する。
「今回の遠征で7大魔族の斬撃のコルトバと疾風のアドラを討ち取り、聖剣を手に入れました。」「うむ、素晴らしい戦果だ。皆に褒美を取らそう。」
「ありがたき幸せ。」
王都を出発する時は「もう帰って来るな」と言う感じだったが、王様の機嫌は直ったらしい。王様はナツキに声をかける。
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その言葉にこの場にいた者、ナツキ以外全ての者が凍り付く。お調子者のナツキは場の変化に気づかずに答える。
「ありがとうございます。必ず娘さんを幸せにします。」「そうか、よく言った。わはははー」
王様の笑い声が響き、ナツキ以外の者は顔が青ざめる。広場はシーンとする。王様が言う。
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貴族たちは我に返り、拍手をする。なぜか皆笑顔がひきつっている。
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