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第5章 勇者一行

第18話 斬撃のコルトバの爪痕

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 途中、壊滅した村に通りかかる。ワーウルフが死肉を漁っている。この様子では村人は全滅しているだろう。
 ワーウルフが俺たちに気づき向かってくる。俺たちはファイアーランスで飽和攻撃する。ワーウルフに避ける場所はない。
 アニタやアヒムが剣を抜くことなく、ワーウルフは全滅する。
 すると地面の下から人が這い出して来る。村人の何人かは地下に避難していたようだ。彼らは俺たちに説明する。
 「この村は斬撃のコルトバに襲われました。聖剣を出せと言われましたが何のことかわかりません。そして、ワーウルフに村人の多くが殺されました。」「生き残ったのはあなたたちだけですか。」
 「分かりませんが、村から逃げた連中もワーウルフに襲われたと思います。」「コルトバは退治しました。」
 「ありがとうございます。」
生き残った村人は街へ向かった。俺はローズに聞く。
 「お姉様、他の村も同じ状況かもしれません。放って置きますか?」「分かったわ。南部の村を通ってルマール男爵領へ進みましょう。」
俺たちはそれから9つの村を通るがすべて壊滅していた。斬撃のコルトバが使役していたワーウルフを狩って行く。
 そして、5つの村に生存者がいた。こうやって村々を通って行くうちにワイバーンが俺たちの見張りに着く。ワイバーンは高高度を飛んでいるため魔法が届かない。
 ローズが忌々し気に言う。
 「疾風のアドラに目を付けられたみたいね。」「聖剣を狙っているのですか。」
 「おそらく、勇者様が聖剣を手にする時に襲うつもりよ。」「ナツキ、聞いていますね。」
 「俺は彼女たちとの甘い時間を盗られたんだ。聖剣なんて知らないよ。」「勇者が聖剣を持てば女性に注目されますよ。」
 「アニエスちゃんの話には乗らないぞ。」「まあ、女の子に囲まれても面倒ですからいいですよ。」
 「・・・女の子、囲まれる。いいねそれ、聖剣を取りに行くぞ。」
ナツキをその気にさせることはちょろかった。
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