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第2章 上級魔法士
第37話 屋敷に帰る
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俺たちとアネットは上級魔法士の免状を受け取ると一旦それぞれの家に帰ることにする。その後、それぞれ冒険者の準備をしてアネットが俺たちと合流してルマール男爵領へ向かうことにする。
俺とアニタは旅立つ前にローズに会う。ローズは俺に手紙を渡して言う。
「手紙にアニーたちが冒険者の活動をするために協力してもらえるように書いたわ。ルマールに着いたらお父様を訪ねてください。」「ありがとうございます。お姉様。」
ローズと別れて、王都を出発する。バレーヌ伯邸で一泊して、2日目の夕方、屋敷に着く。上級魔法士に合格したことは手紙で知らせているので、両親は合格を知っている。
馬車を降りて門を通り玄関ドアを開けると父と母が抱き着いて来る。
「お前は、ボドリヤール家の誇りだ。」「そうですとも、初めて上級魔法士になったんですから。」
2人とも涙を流している。ボドリヤール家は魔法士の家系だが上級魔法士を輩出していなかったのだ。それに7歳で合格は最年少記録を更新している。
「お父様、首席で合格できませんでした。代わりに試合に勝って金バッチをもらいました。」「アニーが首席でないなんて、余程優秀な合格者がいたんだね。」
「はい、彼女は優秀です。でも、私はぎりぎりで合格だったのです。」「アニーが合格すれすれなんておかしいぞ。」
「私のせいです。試験の時、魔法で対処すべきところを体術を使ってしまったのです。」「そうか、仕方ないな。」
「私はアニタと冒険者になりました。」「冒険者、このボドリヤール伯領に上級魔法士の必要な依頼は無いぞ。」
「はい、ルマール男爵領で魔物討伐をします。」「私も寂しいし街の人々も寂しがるぞ。」
「お父様が寂しいのは分かりますが街の人々が寂しがるでしょうか。」「私も気づかなかったのだが、アニーとアニタは街では人気があるのだ。天使と悪魔と呼ばれているらしい。」
俺とアニタのあだ名が父まで届いているとは意外だった。父の説明では、飢饉に備えたこととストリートギャングを壊滅させたことが大きいようだ。
俺は父に言う。
「私とアニタは、モンレルラン伯爵の令嬢アネット様とパーティーを組んでいます。」「アネット嬢は、優秀なのか。」
「彼女は首席で上級魔法士試験を合格しています。」「そうか、剣士に魔法士2人のパーティーか。戦士とヒーラーは雇わないのか。」
「私たち3人で動くつもりです。」「必要があれば迷わずメンバーを増やしなさい。」「はい。」
俺は、商人ギルド長のアルベルト、ランベルズ商会のベルント、ベンたちの少年に会いに行きながら、アネットの来訪を待つ。
俺とアニタは旅立つ前にローズに会う。ローズは俺に手紙を渡して言う。
「手紙にアニーたちが冒険者の活動をするために協力してもらえるように書いたわ。ルマールに着いたらお父様を訪ねてください。」「ありがとうございます。お姉様。」
ローズと別れて、王都を出発する。バレーヌ伯邸で一泊して、2日目の夕方、屋敷に着く。上級魔法士に合格したことは手紙で知らせているので、両親は合格を知っている。
馬車を降りて門を通り玄関ドアを開けると父と母が抱き着いて来る。
「お前は、ボドリヤール家の誇りだ。」「そうですとも、初めて上級魔法士になったんですから。」
2人とも涙を流している。ボドリヤール家は魔法士の家系だが上級魔法士を輩出していなかったのだ。それに7歳で合格は最年少記録を更新している。
「お父様、首席で合格できませんでした。代わりに試合に勝って金バッチをもらいました。」「アニーが首席でないなんて、余程優秀な合格者がいたんだね。」
「はい、彼女は優秀です。でも、私はぎりぎりで合格だったのです。」「アニーが合格すれすれなんておかしいぞ。」
「私のせいです。試験の時、魔法で対処すべきところを体術を使ってしまったのです。」「そうか、仕方ないな。」
「私はアニタと冒険者になりました。」「冒険者、このボドリヤール伯領に上級魔法士の必要な依頼は無いぞ。」
「はい、ルマール男爵領で魔物討伐をします。」「私も寂しいし街の人々も寂しがるぞ。」
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俺は父に言う。
「私とアニタは、モンレルラン伯爵の令嬢アネット様とパーティーを組んでいます。」「アネット嬢は、優秀なのか。」
「彼女は首席で上級魔法士試験を合格しています。」「そうか、剣士に魔法士2人のパーティーか。戦士とヒーラーは雇わないのか。」
「私たち3人で動くつもりです。」「必要があれば迷わずメンバーを増やしなさい。」「はい。」
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