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72話 2人きりの夜

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 父の義郎は、うれしくて飲み過ぎたのか、酔いつぶれてしまう。
 九郎とあやめは片づけを手伝ってから2階に上がる。
 あやめは借りた部屋に入って行く。玉枝が九郎に言う。
 「あやめちゃんと2人きりになるチャンスよ。」「僕が、あやめの部屋に行けということ。」
 「そうよ。さっきいい雰囲気になったんだから大丈夫よ。」「でも、あやめに用事ないしどうしよう。」
 「九郎ちゃんのヘタレ。」「分かったよ行くよ。」
九郎はあやめの部屋に行くことにする。その時、ドアがノックされる。九郎が答える。
 「どうぞ。」「九郎、入るわ。」
 「あやめ、どうしたの。」「「九郎が来ないから来たのよ。」
 「何か用事あったかな。」「そんなこと言うの。私を一人にしておくつもり。」
あやめは九郎の袖を掴み、見つめながら話す。九郎はあやめの可愛さにやられる。
 「今、会いに行こうとしていたんだ。」「本当?」
 「本当だよ。あやめのこと考えていたんだから。」「うれしいわ。」
九郎は玉枝に部屋へ行くように言われていたことは隠しておく。
 あやめは九郎のベットに座って、右手でベットをたたき、九郎に座るように要求する。九郎はあやめの隣に座る。
 「九郎は夕方の続きをしたい?」「そりゃ僕は、男だよ。したいさ。」
九郎はあやめの肩を抱く。2人は見つめ合うとキスをする。九郎はあやめをベットに押し倒す。彼は、彼女のパジャマのボタンを外し始める。
 「恥ずかしいよ。」「だめ?」
 「布団の中ならいいよ。」「うん。」
2人は布団の中に潜り込む。玉枝は、黙って見守る。彼女は、「のんびりしていたけど、やっとだね。」とホッとする。
 九郎とあやめは朝まで2人で過ごす。あやめは九郎に言う。
 「しちゃったね。九郎は、うれしい。」「今日のこと忘れないよ。」
 「私も忘れないよ。」「うん、夢みたいだよ。」
あやめは、九郎の頬をつねる。
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