水の巫女の助手になる

第132話 死人帰り２

　美月は市村家に連絡路して、運転手付きの車で若宮村に向かう。
　市村家に着くと父親に居間に通される。
　その時、突然、美月は菊治にナイフで背中を切りつけられる。
　美月は倒れ、菊治は父親に取り押さえられる。
　菊治は叫ぶ
　「殺させはしないぞー」
菊治は縛られ部屋に閉じこめられる。
　美月は起き上がる
　「驚きましたわ。」
　「大丈夫ですか、すぐに救護隊を呼びます。」
　「必要ありません。」
　「ですが、切られたではないですか。」
　「防刃チョッキを着ていますの。」
　「そうですか。」
　「こういうこと初めてではないのですのよ。」
父親はあっけにとられる。
　居間で父親と美月は話をする
　「どんな魔術を使ったかわかりますか。」
　「分かりません、息子はあのような状態でして。」
　「大変ですね。」
　「娘さんは生きていると思いますか。」
　「いいえ、死んでいます、線香を焚いているのですが、死臭が強くなってきています。」
分かりました、娘さんに合わせてください。
　父親は美月を娘の部屋に案内する。
　松乃は徘徊しながら
　「ああああ」
とうめき声をあげている。
　美月は松乃の体に複数の霊が憑りついているのを見る。
　美月は父親に言う
　「呪い屋の私にはどうにもできませんわ。」
　「どうしたらいいんだ。」
父親は頭を抱える
　「大丈夫です、良い払い屋を知っています。」
　「払い屋ですか。」
　「はい、娘さんの体には複数の霊が憑りついていますので、祓ってもらいます。」
　「分かりました。」
美月は沙也加に連絡する。