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第127話 美月の妊娠

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 鬼武トンネルの調査はテレビ支局で評判が良かった。
 たすくが撮ったビデオカメラには霊がたくさん映り込んでいたのだ。
 特にトンネル内で止まった車の助手席に乗る女の霊は評価が高かった。
 今回、報酬とは別にたすくに報奨金が出る。
 彼は報奨金で沙也加を夕食に誘う。
 彼女はたすくに言う
 「あなたの好きなように使えばいいのよ。」
 「だから夕食に誘っています。」
沙也加は嬉しくなる。
 2人は夕食に行き甘い時間を過ごす。
 2人は事務所でも平穏に過ごしている。
 ある日、五条美月からたすくに電話がある。
 たすくは青くなる。
 沙也加は彼の様子に
 「何かあったの。」
たすくはすぐに答えない。
 沙也加は彼を見る。
 たすくは汗をかき、考え込んでいる様子だ。
 沙也加は尋ねる
 「言えないこと。」
たすくは隠しきれないことはわかっている
 「美月さんから電話がありました。」
沙也加の表情が変わる
 「はっきり言って。」
 「こ、子供ができたって。」
沙也加はめまいがする
 「隠れてあっていたの。」
 「そんなことしていません。」
 「じゃ、いつしてたのよ。」
 「3人でラブホテルに行ったときだけです。」
沙也加はやられたと思う。
 沙也加は美月に電話する
 「美月どういうこと。」
 「事故が起きてしまったみたい。」
 「避妊してたでしょ。」
 「穴が開いてたかも。」
 「ワザとでしょ。」
 「祝ってくれないの。」
 「おめでとう、たすくは渡さないわよ。」
沙也加は涙目になる。
 そして、彼女はたすくを見てボソッと言う
 「欲しい。」
 「えっ。」
 「欲しい、赤ちゃん欲しい。」
 「結婚していないですし。」
 「結婚前に欲しい。」
沙也加はとんでもないことを言い出す。
 たすくは思いかけず決断を迫られる。
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