上 下
30 / 87

第30話 鬼神様2

しおりを挟む
 週に1回のオカルト相談コーナーの日である。
 フロアディレクターの清水えりなが言う
 「今回は鬼がらみの相談よ。」
 「前回のように刀持ってませんよね。」
 「刃傷沙汰にんじょうざたは避けて欲しいのう。」
たけると美鈴が言う
 「女子高生ですから。」
えりなは断言するが何の保証もない。
 たけるが座り、その横に美鈴が当然のように座る
 「相談者の方どうぞ。」
たけるが慣れた調子で言う。
 すりガラスの向こうに相談者が座る。
 ボイスチェンジャーを通した声で話す
 「鬼神様を殺してください。」
 「鬼神様とは何ですか。」
 「私たちの町では昔、鬼神様に生贄をささげていました。」
 「昔のことですね。」
 「はい、それが無理やり姉が生贄にされてしまったんです。」
たけるには聞き覚えがある、ニュースでやっていた鬼無町の事件が思い当たる
 「鬼無町のことですか。」
 「はい。」
 「分かりました、あなたの町へ行って鬼神様について調べましょう。」
たけると鈴鹿は鬼無町へ行くことになる、当然カメラマンもついて来る。
 たけるたちは町に着くとビジネスホテルに宿をとる。
 そして、相談者の家に行くがマスコミに囲まれており、話を聞ける状態ではない。
 仕方なく、贄の岩屋へ行くことは警察により立入禁止にされている。
 気配を探るが鬼の気配はない。
 鈴鹿も気配を感じないようだ。
 ホテルに戻ると依頼人から電話がある。
 そして、依頼人がホテルに説明に来ることになる。
 たけるは町の人に鬼神様について聞いて回る。
 しかし、住人は鬼神様のことになると黙り込んでしまう。
 依頼人がホテルに来る。
 たけるは鬼神様について聞く
 「鬼神様のことは伝承にありました、昔、この町では生贄をささげていたんです。」
 「どのようにしていたんですか。」
 「白羽の矢が立った家の娘を生贄に出します、贄の岩屋の前に鎖につないで鬼神様の生贄に差し出すんです。」
 「それは昔のことなんですね。」
 「はい、しかし1ヶ月前に私の家に白羽の矢が立ちました。」
 「そしてみんなは信じたのですか。」
 「いいえ、誰も信じませんでした、すると10日後町民が1人惨殺されました。」
 「それだけですか。」
 「さらに10日後また、町民が1人惨殺されて、町の人が暴れ出して、姉をさらって生贄にしてしまったのです。」
 「お姉さんは殺されてしまったんですか。」
 「分かりません、死体が出てきていませんので。」
 「あなたは姉が死んでいると思っているのですか。」
 「贄の岩屋の前は血の海だったと言いますし、生きているとは・・・」
 「分かりました、次にどこかの家に白羽の矢が立つ時が勝負ですね。」
依頼人は家に帰って行く。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

淫らな蜜に狂わされ

歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。 全体的に性的表現・性行為あり。 他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。 全3話完結済みです。

今日の授業は保健体育

にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり) 僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。 その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。 ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

性転のへきれき

廣瀬純一
ファンタジー
高校生の男女の入れ替わり

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?

gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。 そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて 「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」 もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね? 3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。 4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。 1章が書籍になりました。

処理中です...