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第287話 ヘクターの戦い

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 ヘクターはセンサーの反応があった地点に近づく、索敵に出ているエレク・フェイス5がムーラーと接敵する。僚機のフェイス6が合流したときには、ムーラーの群れに囲まれている。
 フェイス5、フェイス6はビームバルカン砲で掃射しムーラーを近づけないようにする。ベンノ艦長は、6機のフレームシリーズを発進させるとともに熱核弾頭ミサイルを撃ち込む。
 ミサイルでムーラーの群れに穴が開く。6機のフレームシリーズは群れに開いた穴を利用して、囲まれたフェイス5、フェイス6に近づく。6機のフレームシリーズはエレクに合流するとムーラーの群れを抜けだす。
 ベンノ艦長はSPA砲の発射準備を指示する。
 「バレルロック解除」「バレル内電子加圧中」
8機のフレームシリーズが船の守りに着く。
 「バレル内圧力規定値に到達」「目標、群れの濃い所を狙え」
 「了解、射線調整完了」「撃て」
ヘクターの艦首からエネルギーの激流が吐き出され吐き出され前方のムーラーの群れを消し去る。
 さらに遠方で何かが燃え上がる。ベンノ艦長はヘクターを前進させ、センサー付きのミサイルを2発発射する。
 ミサイルがとらえたのは燃え上がるムーラーの本拠地である。
 彼はヘクターを加速させ、強化ユニットを装備したクリス4機を発進させる。4機のクリスは進路上のムーラーを排除していく
 「バレルの冷却終了」「直ちにSPA砲の発射準備」
 「了解、バレル内電子加圧開始」「正常に加圧中」
 「バレル内圧力規定値に到達」「距離5000で発射する。」
 「クリスに射線から退避するように指示」「了解、退避完了」
 「距離5000です」「撃て」
ヘクターの艦首からエネルギーの本流が吐き出されムーラーの本拠地を消し去る。ベンノ艦長はムーラーの本拠地壊滅の報告を入れる。
 ヘクターの前方には無数のムーラーのいる宇宙が広がっている。
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