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第192話 国土管理局

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 俺は国土管理局を立ち上げる。これまでばらばらにランド2、ランド3を開発してきているが管理はそれぞれの騎士団に任されていた。
 どちらかというと無秩序に開発が進められていたものを一括管理し、まとめて計画的に開発を行うことになる。
 ゲートタウン、カンペール、カスパル、カルピ、ウーディネ、グリルの主要都市には支局が置かれることになる。
 国土管理局では計画的な都市開発と避難民のための街づくりが主な役目であり、人口と受け入れ可能な人員の数の集計が重要となる。
 将来的には移民の受入れも重要な仕事になる。
 カスパルには支局長にグリゴリーが就任し、カロルが補佐についている。そのほかの都市の支局長は、都市計画に携わった者を登用している。
 局長には浮島の都市管理をしていたヨーゼフ・ヒューゲルを登用する。
 グリゴリーはカスパルの都市計画を大幅に見直す。まだ、計画中の町は白紙に戻し、10階層の町の計画を進める。
 高層都市のため手間はかかるが少ない土地で10倍の人口を受け入れることができる。これにより、移民可能人口は飛躍的に増える。
 しかし食料の自給ができなければ町は成り立たない。そこでウエストカスパルの農業用地と牧場の拡充に着手する。
 そして、養殖に成功した淡水魚の養殖場も大型の施設を計画する。これには多くの錬成魔術士が必要となる。
 グリゴリーはモーリス教諭の研究室の卒業生に声をかけスカウトして人員を確保する。
 カスパルは国土管理局を立ち上げてから最も発達した都市になる。特にウエストカスパルの農水産物の生産量はフレイムランド1位になる。
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