上 下
111 / 347

第111話 ムーラーの掃討

しおりを挟む
 ルーカス提督の艦隊がムーラーと接敵する、直ちに84機のフレームシリーズが発進しムーラーの群れをビームバルカン砲で掃討する。本拠地は既にレーダーに捉えられている。
 ベネディット級1隻のSPA砲によりムーラーの本拠地は消滅する。
 司令部は、既に9つの本拠地を発見排除している。まだ、本拠地がいる可能性があるため、引き続き索敵の指示を出す。

 地球周辺が手薄になっているため、近衛艦のスクルドとスコーネが発進する。
 シルフⅡが地球周辺宙域の索敵にあたっている。
 その中の1機がムーラーと接敵する。その知らせはフレイムランドの司令部に緊張を走らせる。ムーラーがついに地球圏に到達したのである。
 シルフⅡはムーラーを1匹仕留めるが群れに追われ、飲み込まれる。
 スクルドとスコーネが現場に急行する。9機のクルスとイザベラのホワイトフラウ、ローガンのホワイトフラウ、俺のスノウビューティーが発進し、ムーラーの群れを掃討する。
 そして、レーダーに大きな影が映る。俺たちは本拠地へ向かう。近づいても少数のムーラーが出てくるのみだ。
 俺はスクルドにいるアンドロイドのスクルドにスクルドとスコーネのSPA砲を同調して撃つように指示する。
 スクルドとスコーネのSPA砲は本拠地を消し去る。

 そして、1週間索敵を続けたがムーラーは発見できず、警戒態勢は解除される。

 この戦闘は前回の襲来と同様に世界中に映像と解説が流されている。
 世界中から軍の働きを称賛する声や戦死者を悼む声、地球にあと一歩まで接近された責任を追及する声上がっている。
 国連でムーラーに対する会議が再び開かれるが、今回、会議への招待は無かった。
しおりを挟む

処理中です...