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7章 四條家の行く末
2話 日奈、来る
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日奈は、赤くなりながら礼を言う
「四條兼隆の娘、日奈と申します。危ないところを助けていただいてありがとうございます。」
俺は答える
「熊野つなです。偶然通りかかったまでです。」
「柏森の清音です。間に合ってよかったです。」
清音が言う。
「つな様と清音様、私は四條家の娘ですよ。どうして助けたのですか。」
日奈は問いかける。
「誰かはわかりませんでした。それに四條家に遺恨はありません。」
俺は正直に言う
「私たちは他の貴族とは違うわ。」
清音が言う。
俺たちは、最近まで平民と忌み人だったのだ。
俺に至っては異世界人である。
「危険ですから、家まで送りましょう。」
俺は関わったのだから家まで送ることにする。
「・・・」
「お願いします。」
日奈は少し間を置き答える。
彼女は俺に話しかける
「つな様は結婚しないのですか。」
「分からない。」
「自分のことが分からないのですか。」
菊に運命を握られているとは言えない。
適当にごまかすことにする。
「そうなんだ。」
「そうですか、好きな方はいるのですか。」
「清音のことが好きだよ。」
「それでは、清音様と結婚したいのですね。」
「私と菊姫とで幸せになる。最近、千代が加わった。」
清音がとんでもないことを言う。
「分かりました。」
日奈は納得したように言う。
俺はなぜか嫌な予感がする。
四條兼隆の屋敷に着くと広間に通される。
なぜか俺と清音が上座に座らせられる。
兼隆が俺たちに言う
「日奈が何かしでかしたでしょうか。」
「ごろつきに襲われているところを助けただけです。」
「ありがとうございます。」
兼隆と隣にいる妻が頭を下げる。
日奈が両親に言う
「私はつな様に嫁ぎたく思います。」
「お前、つな様がもらってくれると思うのか。」
兼隆が困ったように言い、俺に
「日奈の無礼、お許しください。」
俺は耳を疑っている。
日奈は、金髪碧眼にしたら清音に負けないくらいの美少女である。
その彼女が俺に嫁ぎたいと言ったのだ。
日奈は俺に頭を下げて
「お情けをお願いします。側室の末席に加えてください。」
俺は大歓迎である。
しかし、俺の目は泳ぎながら清音を見る。
「関わったのなら、責任取ったら。」
清音は俺に言う。
俺は、気持ちを落ち着けながら言う
「歓迎します。」
日奈は両親と共に
「ありがとうございます。」
と礼を言う。
兼隆は準備をしなくてはと騒ぎ出す。
清音が言う
「今日、このまま来た方が良いですよ。」
「なぜですか。」
兼隆が聞く
「菊姫様が何というかわかりません。先に既成事実を作った方がよいでしょう。」
清音は菊が反対できないようにするつもりである。
「その通りですね。お願いします。」
兼隆も納得する。
俺たちは日奈の荷物を手で持てるだけ持って城に戻る。
俺と清音、日奈は菊の部屋に行く。
菊は俺たちに言う
「なぜ、ここに四條家の娘がいるのですか。」
「成り行きで・・・」
俺が答えようとすると清音が言う
「つなに嫁ぐことになった。」
菊はしばらく考え込むように黙っていたが
「まぁ、良いでしょう。部屋はつな様と一緒ですよ。」
「はい。」
俺は美少女2人が同じ部屋でご褒美だと思う。
しかし、それは間違いだった。
夜、いつものように俺は清音と同じ布団に入って体を重ねる。
俺は気が付くと日奈は捨てられた子犬のようにさみしそうに見ている。
俺は日奈に声をかける
「いいの。」
「お願いします。」
俺は初日から3人で寝ることになる。
2人を平等に抱くように気を遣うようになる。
「四條兼隆の娘、日奈と申します。危ないところを助けていただいてありがとうございます。」
俺は答える
「熊野つなです。偶然通りかかったまでです。」
「柏森の清音です。間に合ってよかったです。」
清音が言う。
「つな様と清音様、私は四條家の娘ですよ。どうして助けたのですか。」
日奈は問いかける。
「誰かはわかりませんでした。それに四條家に遺恨はありません。」
俺は正直に言う
「私たちは他の貴族とは違うわ。」
清音が言う。
俺たちは、最近まで平民と忌み人だったのだ。
俺に至っては異世界人である。
「危険ですから、家まで送りましょう。」
俺は関わったのだから家まで送ることにする。
「・・・」
「お願いします。」
日奈は少し間を置き答える。
彼女は俺に話しかける
「つな様は結婚しないのですか。」
「分からない。」
「自分のことが分からないのですか。」
菊に運命を握られているとは言えない。
適当にごまかすことにする。
「そうなんだ。」
「そうですか、好きな方はいるのですか。」
「清音のことが好きだよ。」
「それでは、清音様と結婚したいのですね。」
「私と菊姫とで幸せになる。最近、千代が加わった。」
清音がとんでもないことを言う。
「分かりました。」
日奈は納得したように言う。
俺はなぜか嫌な予感がする。
四條兼隆の屋敷に着くと広間に通される。
なぜか俺と清音が上座に座らせられる。
兼隆が俺たちに言う
「日奈が何かしでかしたでしょうか。」
「ごろつきに襲われているところを助けただけです。」
「ありがとうございます。」
兼隆と隣にいる妻が頭を下げる。
日奈が両親に言う
「私はつな様に嫁ぎたく思います。」
「お前、つな様がもらってくれると思うのか。」
兼隆が困ったように言い、俺に
「日奈の無礼、お許しください。」
俺は耳を疑っている。
日奈は、金髪碧眼にしたら清音に負けないくらいの美少女である。
その彼女が俺に嫁ぎたいと言ったのだ。
日奈は俺に頭を下げて
「お情けをお願いします。側室の末席に加えてください。」
俺は大歓迎である。
しかし、俺の目は泳ぎながら清音を見る。
「関わったのなら、責任取ったら。」
清音は俺に言う。
俺は、気持ちを落ち着けながら言う
「歓迎します。」
日奈は両親と共に
「ありがとうございます。」
と礼を言う。
兼隆は準備をしなくてはと騒ぎ出す。
清音が言う
「今日、このまま来た方が良いですよ。」
「なぜですか。」
兼隆が聞く
「菊姫様が何というかわかりません。先に既成事実を作った方がよいでしょう。」
清音は菊が反対できないようにするつもりである。
「その通りですね。お願いします。」
兼隆も納得する。
俺たちは日奈の荷物を手で持てるだけ持って城に戻る。
俺と清音、日奈は菊の部屋に行く。
菊は俺たちに言う
「なぜ、ここに四條家の娘がいるのですか。」
「成り行きで・・・」
俺が答えようとすると清音が言う
「つなに嫁ぐことになった。」
菊はしばらく考え込むように黙っていたが
「まぁ、良いでしょう。部屋はつな様と一緒ですよ。」
「はい。」
俺は美少女2人が同じ部屋でご褒美だと思う。
しかし、それは間違いだった。
夜、いつものように俺は清音と同じ布団に入って体を重ねる。
俺は気が付くと日奈は捨てられた子犬のようにさみしそうに見ている。
俺は日奈に声をかける
「いいの。」
「お願いします。」
俺は初日から3人で寝ることになる。
2人を平等に抱くように気を遣うようになる。
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