47 / 244
2章 官位を得る
19話 千代の護衛をする
しおりを挟む
俺と清音は、今日中に国府に到着するつもりであったが、千代の護衛をすることになる。
千代は俺に牛車の横へ来るように言う
「つな様は清音様とは男女の関係ですか。」
俺はいきなりの発言に驚くが
「いいえ、違います。」
「そうか、それはよかった。」
何が良いのだろうか
「つな様には好きな女子がおりますか。」
「はい、清音がいます。」
「さっき、関係はないと言いませんでしたか。」
「ずっと一緒にいると約束しています。」
「そうか、分かった。」
何が分かったのだろうか。
夕方になり、俺たちは寝る場所を決めると陣を張る。
護衛が俺に聞く
「つな様は何をなさったのですか。」
「陣を張ったのです、この中にいれば化け物に見つかりません。」
「つな様の魔法ですか、素晴らしい。」
護衛は感心する。
護衛は焚火をしようとするが清音が止める
「灯りは化け物を呼びます。」
「分かりました、清音様。」
家紋入りの札の効果だろうか護衛は素直に従う。
深夜、俺は地面の振動で目が覚める。
清音も起きている。
俺は護衛を起こして言う
「静かにしていてください。」
「は、はい。」
しばらくすると振動の正体が現れる。
赤鬼が20匹こちらへ向かってくる。
俺と清音は刀を抜く、護衛も刀を抜くが俺は彼に
「千代様を守っていてください。」
と言う。
俺は刀に力を乗せ、力を大きな刃の形にして、刀を振り、飛ばす。
力の刃は林の木と一緒に赤鬼を12匹切り殺す。
2発目を飛ばすが赤鬼が散開したため、6匹を切るに終わる。
俺たちは近くにいる赤鬼に陣を出て奇襲をかける。
清音が赤鬼の左足を切り、俺が右足を切る。
赤鬼は倒れる時には首がはねられている。
清音が切ったのだ。
俺たちは残りの赤鬼に向かう俺が正面に立ち、赤鬼をけん制する。
清音は後ろに回り込み、足の腱を切る。
赤鬼がバランスを崩す、俺は刀に力を乗せて刀身を伸ばし、赤鬼の心臓を貫く。
赤鬼は退治したが終わっていない、俺と清音は気配を探る。
俺は20メートルほど離れた木の枝に人影を見つける。
清音も気づいたようである。
俺は力の刃を飛ばし、木を切り倒す。
人影は地面に落ちると逃げ出す。
俺と清音は追いかける。
清音は小刀を投げると人影に当たり、倒れる。
追いつくと倒れていたのは黒装束で顔に墨で模様を描ている。
能鬼師である。
しかし、追いついた時には血を吐いて死んでいた。
清音の小刀は足に当たっている。
毒か何かで自害したのだ。
俺たちは能鬼師の死体を引きずって戻る。
護衛は死体を見て
「何ですか、おかしな格好をしていますね。」
「能鬼師です、赤鬼を操っていたのです。」
「能鬼師ですか、命を狙われていたのですね。」
千代が言う。
翌日の午後、国府に着く。
門を入る人の行列ができているが、俺たちは並ばず門に入る。
俺と清音は菊に用事があるためそこで別れる。
千代は俺に牛車の横へ来るように言う
「つな様は清音様とは男女の関係ですか。」
俺はいきなりの発言に驚くが
「いいえ、違います。」
「そうか、それはよかった。」
何が良いのだろうか
「つな様には好きな女子がおりますか。」
「はい、清音がいます。」
「さっき、関係はないと言いませんでしたか。」
「ずっと一緒にいると約束しています。」
「そうか、分かった。」
何が分かったのだろうか。
夕方になり、俺たちは寝る場所を決めると陣を張る。
護衛が俺に聞く
「つな様は何をなさったのですか。」
「陣を張ったのです、この中にいれば化け物に見つかりません。」
「つな様の魔法ですか、素晴らしい。」
護衛は感心する。
護衛は焚火をしようとするが清音が止める
「灯りは化け物を呼びます。」
「分かりました、清音様。」
家紋入りの札の効果だろうか護衛は素直に従う。
深夜、俺は地面の振動で目が覚める。
清音も起きている。
俺は護衛を起こして言う
「静かにしていてください。」
「は、はい。」
しばらくすると振動の正体が現れる。
赤鬼が20匹こちらへ向かってくる。
俺と清音は刀を抜く、護衛も刀を抜くが俺は彼に
「千代様を守っていてください。」
と言う。
俺は刀に力を乗せ、力を大きな刃の形にして、刀を振り、飛ばす。
力の刃は林の木と一緒に赤鬼を12匹切り殺す。
2発目を飛ばすが赤鬼が散開したため、6匹を切るに終わる。
俺たちは近くにいる赤鬼に陣を出て奇襲をかける。
清音が赤鬼の左足を切り、俺が右足を切る。
赤鬼は倒れる時には首がはねられている。
清音が切ったのだ。
俺たちは残りの赤鬼に向かう俺が正面に立ち、赤鬼をけん制する。
清音は後ろに回り込み、足の腱を切る。
赤鬼がバランスを崩す、俺は刀に力を乗せて刀身を伸ばし、赤鬼の心臓を貫く。
赤鬼は退治したが終わっていない、俺と清音は気配を探る。
俺は20メートルほど離れた木の枝に人影を見つける。
清音も気づいたようである。
俺は力の刃を飛ばし、木を切り倒す。
人影は地面に落ちると逃げ出す。
俺と清音は追いかける。
清音は小刀を投げると人影に当たり、倒れる。
追いつくと倒れていたのは黒装束で顔に墨で模様を描ている。
能鬼師である。
しかし、追いついた時には血を吐いて死んでいた。
清音の小刀は足に当たっている。
毒か何かで自害したのだ。
俺たちは能鬼師の死体を引きずって戻る。
護衛は死体を見て
「何ですか、おかしな格好をしていますね。」
「能鬼師です、赤鬼を操っていたのです。」
「能鬼師ですか、命を狙われていたのですね。」
千代が言う。
翌日の午後、国府に着く。
門を入る人の行列ができているが、俺たちは並ばず門に入る。
俺と清音は菊に用事があるためそこで別れる。
0
お気に入りに追加
25
あなたにおすすめの小説
左遷されたオッサン、移動販売車と異世界転生でスローライフ!?~貧乏孤児院の救世主!
武蔵野純平
ファンタジー
大手企業に勤める平凡なアラフォー会社員の米櫃亮二は、セクハラ上司に諫言し左遷されてしまう。左遷先の仕事は、移動販売スーパーの運転手だった。ある日、事故が起きてしまい米櫃亮二は、移動販売車ごと異世界に転生してしまう。転生すると亮二と移動販売車に不思議な力が与えられていた。亮二は転生先で出会った孤児たちを救おうと、貧乏孤児院を宿屋に改装し旅館経営を始める。
婚約者が王子に加担してザマァ婚約破棄したので父親の騎士団長様に責任をとって結婚してもらうことにしました
山田ジギタリス
恋愛
女騎士マリーゴールドには幼馴染で姉弟のように育った婚約者のマックスが居た。
でも、彼は王子の婚約破棄劇の当事者の一人となってしまい、婚約は解消されてしまう。
そこで息子のやらかしは親の責任と婚約者の父親で騎士団長のアレックスに妻にしてくれと頼む。
長いこと男やもめで女っ気のなかったアレックスはぐいぐい来るマリーゴールドに推されっぱなしだけど、先輩騎士でもあるマリーゴールドの母親は一筋縄でいかなくて。
脳筋イノシシ娘の猪突猛進劇です、
「ザマァされるはずのヒロインに転生してしまった」
「なりすましヒロインの娘」
と同じ世界です。
このお話は小説家になろうにも投稿しています
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
スライムと異世界冒険〜追い出されたが実は強かった
Miiya
ファンタジー
学校に一人で残ってた時、突然光りだし、目を開けたら、王宮にいた。どうやら異世界召喚されたらしい。けど鑑定結果で俺は『成長』 『テイム』しかなく、弱いと追い出されたが、実はこれが神クラスだった。そんな彼、多田真司が森で出会ったスライムと旅するお話。
*ちょっとネタばれ
水が大好きなスライム、シンジの世話好きなスライム、建築もしてしまうスライム、小さいけど鉱石仕分けたり探索もするスライム、寝るのが大好きな白いスライム等多種多様で個性的なスライム達も登場!!
*11月にHOTランキング一位獲得しました。
*なるべく毎日投稿ですが日によって変わってきますのでご了承ください。一話2000~2500で投稿しています。
*パソコンからの投稿をメインに切り替えました。ですので字体が違ったり点が変わったりしてますがご了承ください。
転生幼児は夢いっぱい
meimei
ファンタジー
日本に生まれてかれこれ27年大学も出て希望の職業にもつき順風満帆なはずだった男は、
ある日親友だと思っていた男に手柄を横取りされ左遷されてしまう。左遷された所はとても忙しい部署で。ほぼ不眠不休…の生活の末、気がつくとどうやら亡くなったらしい??
らしいというのも……前世を思い出したのは
転生して5年経ってから。そう…5歳の誕生日の日にだった。
これは秘匿された出自を知らないまま、
チートしつつ異世界を楽しむ男の話である!
☆これは作者の妄想によるフィクションであり、登場するもの全てが架空の産物です。
誤字脱字には優しく軽く流していただけると嬉しいです。
☆ファンタジーカップありがとうございました!!(*^^*)
今後ともよろしくお願い致します🍀
大事なのは
gacchi
恋愛
幼いころから婚約していた侯爵令息リヒド様は学園に入学してから変わってしまった。いつもそばにいるのは平民のユミール。婚約者である辺境伯令嬢の私との約束はないがしろにされていた。卒業したらさすがに離れるだろうと思っていたのに、リヒド様が向かう砦にユミールも一緒に行くと聞かされ、我慢の限界が来てしまった。リヒド様、あなたが大事なのは誰ですか?
【完結】魔王様、今度も過保護すぎです!
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
「お生まれになりました! お嬢様です!!」
長い紆余曲折を経て結ばれた魔王ルシファーは、魔王妃リリスが産んだ愛娘に夢中になっていく。子育ては二度目、余裕だと思ったのに予想外の事件ばかり起きて!?
シリアスなようでコメディな軽いドタバタ喜劇(?)です。
魔王夫妻のなれそめは【魔王様、溺愛しすぎです!】を頑張って読破してください(o´-ω-)o)ペコッ
【同時掲載】アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、小説家になろう
※2023/06/04 完結
※2022/05/13 第10回ネット小説大賞、一次選考通過
※2021/12/25 小説家になろう ハイファンタジー日間 56位
※2021/12/24 エブリスタ トレンド1位
※2021/12/24 アルファポリス HOT 71位
※2021/12/24 連載開始
間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜
舞桜
ファンタジー
初めまして!私の名前は 沙樹崎 咲子 35歳 自営業 独身です‼︎よろしくお願いします‼︎
って、何故こんなにハイテンションかと言うとただ今絶賛大パニック中だからです!
何故こうなった…
突然 神様の手違いにより死亡扱いになってしまったオタクアラサー女子、
手違いのお詫びにと色々な加護とチートスキルを貰って異世界に転生することに、
だが転生した先でまたもや神様の手違いが‼︎
転生したオタクアラサー女子は意外と物知りで有能?
そして死亡する原因には不可解な点が…
様々な思惑と神様達のやらかしで異世界ライフを楽しく過ごす主人公、
目指すは“のんびり自由な冒険者ライフ‼︎“
そんな主人公は無自覚に色々やらかすお茶目さん♪
*神様達は間違いをちょいちょいやらかします。これから咲子はどうなるのかのんびりできるといいね!(希望的観測っw)
*投稿周期は基本的には不定期です、3日に1度を目安にやりたいと思いますので生暖かく見守って下さい
*この作品は“小説家になろう“にも掲載しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる