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土地神さまと狐の舞
3、神隠し
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「ふんっ。人間ごときが神の使いを物にしようなど、罰当たりにもほどがある。その汚らわしい手を放せ、小僧!」
聞いたこともない身体中に響き渡る低い声は、辺りの空気を振るわせた。周囲の木々がミシミシと妙な音をたてるほどに。
「へ? うわああー」
朱実に覆い被さっていた男が突然宙に浮いた。男は悲鳴と共にあっという間に朱実の上からいなくなってしまった。いや、消えたと言った方が正しいかもしれない。
そこに残ったのは朱実と、もう一人の狐の面を付けた大きな黒い影だ。
その黒い影が片手を大きく振ると、空の雲が何処かへ行き景色がよく見えるようになった。当然、謎の大きな黒い影の姿もはっきりと見えた。
それは背の高い男だった。
萌葱色の着物、黒い袴の裾を絞って草履を履いている。極め付けは三度笠と腰に刀まで差しているのだ。まるでそれは時代劇の旅のお侍さん。
恐怖よりも興味の方が湧き始める。
(えっ、コスプレイヤー……さん?)
それに、
「あっ、わたしのお面」
男が付けていた狐の面は賢木家のものだった。
「この森の入口に落ちていた」
「拾って、くださったのですか。ありがとうございます」
朱実がそう言うと、狐の面を付けた男は瞬きするくらいの速さで朱実の目の前に移動してきた。
いなくなった男と入れ替わるかのように、今度はその男が狐の顔のまま朱実を上から屈んで覗き込んでいる。
「言葉では足りぬ」
狐の面越しに男はそう言った。ぶっきらぼうなものの言い方ではあったが、さっきの男のような厭らしい下心のようなものは感じとれなかった。とはいえ、こんなあり得ない格好をしているのだから、最初の男よりもおかしな人間なのではないか。
冷たい汗が朱実の背中を流れていった。尋常ではないこの状態をなんとか脱するためには、とにかく男を怒らせてはいけない。朱実の本能がそう感じとった。
「あの、お礼とは」
「助けてくれと、お前が呼んだ。だから私は、ここに来た。言われた通りに助けたのだから礼をよこせ」
「言葉以外のお礼ですか……え、どうしよ。あっ、そうだ。あの、あります! お礼! どうぞこれを」
朱実は男の下から這い出して、土で汚れたバッグを引き寄せた。中から取り出したのは、土産でもらったいなり寿司だ。
「よかった、崩れてない。あの、どうぞ。新米で作ったおいなりさんです」
「いなり、だと?」
男の声色が変わった。
朱実は馬鹿にするなと逆鱗に触れたのかと焦った。いなり寿司を差し出した手の震えが止まらない。相変わらずへたり込んだままで腰が立たないし、もし男が暴れて刀を振り下ろそうものならば、甘んじて斬られる以外に手段がない。その刀が本物であるならばだ。
朱実は固く目を瞑った。
(もう、ダメかも!)
「むっ! むむむむむむむっ」
妙な唸り声はするものの、朱実の身の危険は今のところない。朱実は瞑っていた瞼を恐る恐る開けた。
「あー……」
男は狐の面を外して、朱実が差し出したいなり寿司を食べているではないか。それはそれは美味しそうに。
小ぶりな寿司を男は口の中に次々と放り込み、時に目を閉じて味わうかのように咀嚼している。大男が中途半端に屈んだ状態で、口の端に米粒をつけたりしているのだ。
その姿がなんとも……
(かわいい)
「おい、娘。今、かわいいと言っただろう」
「いっ、言ってません」
「いいや。言った。わたしには魂のこもった言葉ならば、心の声も聞こえるのだからな」
「まさか」
それは偶然にしかすぎないし、誰でもこの程度の心の声ならば言い当てる事ができるに決まっている。朱実はそう思っていた。
「ふんっ、生意気だな」
「生意気だなんて、そんな……えっ」
(うわぁぁ! なんなのこの人、めちゃくちゃイケメンなんですけど!)
面をとった男の顔はなんとも秀美で、映画の中から出てきたのではないかと思うほどであった。間違いない、自然の多いこの町で何かの撮影をしていたのだ。そうでなければこんな格好で現れるなんてあり得ない。
「もしかして、映画の撮影でこちらに? 撮影隊とはぐれちゃったとか。それでしたらご案内しますよ。わたし、この山には詳しいので、そこまでご一緒します」
「ううむ」
男は朱実の言葉をしばらく考えるような素振りを見せた。顎に手を添え、首を何度か左右に傾ける。しばらくすると男は決心したのか、朱実の方に体を向けた。そして次の瞬間、あろうことか朱実を抱え上げてしまったのだ。
「えっ、待ってください。歩けますから! お、下ろしてくだっ、さい!」
「騒ぐな」
「きゃっ」
ジタバタする朱実を肩に担ぎ上げると、男は何やら聞きなれない言葉を呟いた。その直後、景色がとてつもない速さで流れた。尋常ではない速さで男は動いている。目を開けていると歪んだ景色がたくさん飛び込んできて気分が悪くなった。その速さに耐えられなくなって朱実は目を瞑った。
しかし、遅かった。
朱実はとうとう気を失った。
*・゜゚・*:.。
どれくらいの時間が経ったのかは分からない。朱実は眩しさに意識を取り戻した。
目を開けると真っ白な世界が広がっていた。太陽の光なのか、電気の灯りなのか区別がつかないほどの明るさだ。
朱実は体を起こし辺りを見渡した。よく見るとどこかの広間のようで、畳の上に大きな布団が敷かれてあった。その布団の上に朱実は横になっていたようだ。とても厚みのある高級感たっぷりな布団である。
「え、すごくふかふかで暖かい。でもここはどこだろう。木材のいい匂いがする。まるで新築の神社みたい」
建物は真新しい木造の建物のようで、深呼吸をすると森の中にいるような心地よい気分になった。
「起きたか、娘」
「はいっ! えっ、あっ、あなたは誰ですか。それよりもここはどこですか!」
「威勢がいいな。わたしは汚らわしい輩からお前を助けた者だ。その礼に、いなりをもらった」
「うそ! あの、旅のお侍さん? 衣装が変わっていたので気づきませんでした。でもなんで、狩衣なんて着てるんですか。まるで神職ですね。すごく、似合ってますけど」
男は旅のお侍さんから、官位の高そうな宮司の姿をしている。しかも、神事を行う時に着るような立派なものを。
(着なれてる! それに、なんだかいい匂いがする。花の匂いかな。なんの匂いだったっけ。まさか香袋を仕込んでるとか! さすが、コスプレイヤー! 細かいっ)
「当然であろう。まるで神職ではなく、わたしは神だからな」
「いや、それはちょっと危険な発言だと思います。それよりわたし、帰らないといけないんです。今、何時ですか?」
「ここに時間はない。ああ、現世の時間ならば止めてあるから気に病むな。しばらくここで休んでいくといい」
「いやいやいや、さすがにもうそれは……お邪魔しました。さようなら!」
頭がおかしくなる前にこの場を離れなければと朱実は思った。男の言動が怪しすぎて話にならないのだ。
(イケメン無罪っていうけど、これはないよ。さすがにない!)
「おい! 娘っ」
「お世話になりました!」
朱実は出口であろう方向に走って行き、扉を開けた。きっと、多田羅町のどこかの旅館のお庭、もしくは鎮守の杜のどこかに出るだろうと足を踏み出す。
「えっ、ああっ」
「危ないではないか」
なんと踏み出した弾みに朱実は真っ逆さまになりかけたのだ。そこにあるはずの地面はなく、ただ遥か下に多田羅神社の境内が見えただけ。危うく地上に落ちていくところだった。
それを間一髪で助けてくれたのは、朱実がコスプレイヤーだと信じてやまない神様気取りの男である。
しっかりとその逞しい腕が、朱実を後ろから抱き止めてくれていた。しかも宙に浮いたまま。
「うわぁぁ! ししし、下っ。なんで、浮いて! いやー! キャーッ」
「おい、もう下は見るな。落ち着け、こら! 暴れるでない。ああもうっ」
男は少し苛立った様子で朱実を抱き上げると、朱実の顔を自分の胸に押し付けた。あのまま暴れられると、朱実を取り落としてしまいそうだったからだ。当の朱実は落ちないようにと、男の着物をぎゅっと握りしめて目をきつく瞑っている。
「まったく手のかかる娘だ。外に出てはならぬ。ここは、多田羅の神木の上ぞ。さすがに落ちたら命はないからな。神であろうとも死んだ人間を生き返らせることはできない」
朱実は理解したわけではないが、うんうんと頷いた。早くこの場所から移動してもらいたかったのだ。男は大きなため息を吐くと、ふわりと方向転換をして元きた扉を開けた。
きっと、夢を見ているのだ。
朱実はそんなふうに自分に言い聞かせ、とりあえず大人しく男に従うことにした。
(これって! いわゆる! 神隠し!)
朱実は大混乱である。
聞いたこともない身体中に響き渡る低い声は、辺りの空気を振るわせた。周囲の木々がミシミシと妙な音をたてるほどに。
「へ? うわああー」
朱実に覆い被さっていた男が突然宙に浮いた。男は悲鳴と共にあっという間に朱実の上からいなくなってしまった。いや、消えたと言った方が正しいかもしれない。
そこに残ったのは朱実と、もう一人の狐の面を付けた大きな黒い影だ。
その黒い影が片手を大きく振ると、空の雲が何処かへ行き景色がよく見えるようになった。当然、謎の大きな黒い影の姿もはっきりと見えた。
それは背の高い男だった。
萌葱色の着物、黒い袴の裾を絞って草履を履いている。極め付けは三度笠と腰に刀まで差しているのだ。まるでそれは時代劇の旅のお侍さん。
恐怖よりも興味の方が湧き始める。
(えっ、コスプレイヤー……さん?)
それに、
「あっ、わたしのお面」
男が付けていた狐の面は賢木家のものだった。
「この森の入口に落ちていた」
「拾って、くださったのですか。ありがとうございます」
朱実がそう言うと、狐の面を付けた男は瞬きするくらいの速さで朱実の目の前に移動してきた。
いなくなった男と入れ替わるかのように、今度はその男が狐の顔のまま朱実を上から屈んで覗き込んでいる。
「言葉では足りぬ」
狐の面越しに男はそう言った。ぶっきらぼうなものの言い方ではあったが、さっきの男のような厭らしい下心のようなものは感じとれなかった。とはいえ、こんなあり得ない格好をしているのだから、最初の男よりもおかしな人間なのではないか。
冷たい汗が朱実の背中を流れていった。尋常ではないこの状態をなんとか脱するためには、とにかく男を怒らせてはいけない。朱実の本能がそう感じとった。
「あの、お礼とは」
「助けてくれと、お前が呼んだ。だから私は、ここに来た。言われた通りに助けたのだから礼をよこせ」
「言葉以外のお礼ですか……え、どうしよ。あっ、そうだ。あの、あります! お礼! どうぞこれを」
朱実は男の下から這い出して、土で汚れたバッグを引き寄せた。中から取り出したのは、土産でもらったいなり寿司だ。
「よかった、崩れてない。あの、どうぞ。新米で作ったおいなりさんです」
「いなり、だと?」
男の声色が変わった。
朱実は馬鹿にするなと逆鱗に触れたのかと焦った。いなり寿司を差し出した手の震えが止まらない。相変わらずへたり込んだままで腰が立たないし、もし男が暴れて刀を振り下ろそうものならば、甘んじて斬られる以外に手段がない。その刀が本物であるならばだ。
朱実は固く目を瞑った。
(もう、ダメかも!)
「むっ! むむむむむむむっ」
妙な唸り声はするものの、朱実の身の危険は今のところない。朱実は瞑っていた瞼を恐る恐る開けた。
「あー……」
男は狐の面を外して、朱実が差し出したいなり寿司を食べているではないか。それはそれは美味しそうに。
小ぶりな寿司を男は口の中に次々と放り込み、時に目を閉じて味わうかのように咀嚼している。大男が中途半端に屈んだ状態で、口の端に米粒をつけたりしているのだ。
その姿がなんとも……
(かわいい)
「おい、娘。今、かわいいと言っただろう」
「いっ、言ってません」
「いいや。言った。わたしには魂のこもった言葉ならば、心の声も聞こえるのだからな」
「まさか」
それは偶然にしかすぎないし、誰でもこの程度の心の声ならば言い当てる事ができるに決まっている。朱実はそう思っていた。
「ふんっ、生意気だな」
「生意気だなんて、そんな……えっ」
(うわぁぁ! なんなのこの人、めちゃくちゃイケメンなんですけど!)
面をとった男の顔はなんとも秀美で、映画の中から出てきたのではないかと思うほどであった。間違いない、自然の多いこの町で何かの撮影をしていたのだ。そうでなければこんな格好で現れるなんてあり得ない。
「もしかして、映画の撮影でこちらに? 撮影隊とはぐれちゃったとか。それでしたらご案内しますよ。わたし、この山には詳しいので、そこまでご一緒します」
「ううむ」
男は朱実の言葉をしばらく考えるような素振りを見せた。顎に手を添え、首を何度か左右に傾ける。しばらくすると男は決心したのか、朱実の方に体を向けた。そして次の瞬間、あろうことか朱実を抱え上げてしまったのだ。
「えっ、待ってください。歩けますから! お、下ろしてくだっ、さい!」
「騒ぐな」
「きゃっ」
ジタバタする朱実を肩に担ぎ上げると、男は何やら聞きなれない言葉を呟いた。その直後、景色がとてつもない速さで流れた。尋常ではない速さで男は動いている。目を開けていると歪んだ景色がたくさん飛び込んできて気分が悪くなった。その速さに耐えられなくなって朱実は目を瞑った。
しかし、遅かった。
朱実はとうとう気を失った。
*・゜゚・*:.。
どれくらいの時間が経ったのかは分からない。朱実は眩しさに意識を取り戻した。
目を開けると真っ白な世界が広がっていた。太陽の光なのか、電気の灯りなのか区別がつかないほどの明るさだ。
朱実は体を起こし辺りを見渡した。よく見るとどこかの広間のようで、畳の上に大きな布団が敷かれてあった。その布団の上に朱実は横になっていたようだ。とても厚みのある高級感たっぷりな布団である。
「え、すごくふかふかで暖かい。でもここはどこだろう。木材のいい匂いがする。まるで新築の神社みたい」
建物は真新しい木造の建物のようで、深呼吸をすると森の中にいるような心地よい気分になった。
「起きたか、娘」
「はいっ! えっ、あっ、あなたは誰ですか。それよりもここはどこですか!」
「威勢がいいな。わたしは汚らわしい輩からお前を助けた者だ。その礼に、いなりをもらった」
「うそ! あの、旅のお侍さん? 衣装が変わっていたので気づきませんでした。でもなんで、狩衣なんて着てるんですか。まるで神職ですね。すごく、似合ってますけど」
男は旅のお侍さんから、官位の高そうな宮司の姿をしている。しかも、神事を行う時に着るような立派なものを。
(着なれてる! それに、なんだかいい匂いがする。花の匂いかな。なんの匂いだったっけ。まさか香袋を仕込んでるとか! さすが、コスプレイヤー! 細かいっ)
「当然であろう。まるで神職ではなく、わたしは神だからな」
「いや、それはちょっと危険な発言だと思います。それよりわたし、帰らないといけないんです。今、何時ですか?」
「ここに時間はない。ああ、現世の時間ならば止めてあるから気に病むな。しばらくここで休んでいくといい」
「いやいやいや、さすがにもうそれは……お邪魔しました。さようなら!」
頭がおかしくなる前にこの場を離れなければと朱実は思った。男の言動が怪しすぎて話にならないのだ。
(イケメン無罪っていうけど、これはないよ。さすがにない!)
「おい! 娘っ」
「お世話になりました!」
朱実は出口であろう方向に走って行き、扉を開けた。きっと、多田羅町のどこかの旅館のお庭、もしくは鎮守の杜のどこかに出るだろうと足を踏み出す。
「えっ、ああっ」
「危ないではないか」
なんと踏み出した弾みに朱実は真っ逆さまになりかけたのだ。そこにあるはずの地面はなく、ただ遥か下に多田羅神社の境内が見えただけ。危うく地上に落ちていくところだった。
それを間一髪で助けてくれたのは、朱実がコスプレイヤーだと信じてやまない神様気取りの男である。
しっかりとその逞しい腕が、朱実を後ろから抱き止めてくれていた。しかも宙に浮いたまま。
「うわぁぁ! ししし、下っ。なんで、浮いて! いやー! キャーッ」
「おい、もう下は見るな。落ち着け、こら! 暴れるでない。ああもうっ」
男は少し苛立った様子で朱実を抱き上げると、朱実の顔を自分の胸に押し付けた。あのまま暴れられると、朱実を取り落としてしまいそうだったからだ。当の朱実は落ちないようにと、男の着物をぎゅっと握りしめて目をきつく瞑っている。
「まったく手のかかる娘だ。外に出てはならぬ。ここは、多田羅の神木の上ぞ。さすがに落ちたら命はないからな。神であろうとも死んだ人間を生き返らせることはできない」
朱実は理解したわけではないが、うんうんと頷いた。早くこの場所から移動してもらいたかったのだ。男は大きなため息を吐くと、ふわりと方向転換をして元きた扉を開けた。
きっと、夢を見ているのだ。
朱実はそんなふうに自分に言い聞かせ、とりあえず大人しく男に従うことにした。
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