9 / 20
第8話 技術者魂が燃え上がる…かな?
しおりを挟む
第8話 技術者魂が燃え上がる…かな?
村長がボコボコにやり込められたが村はいたって平和だった。
村人というのは自分たちの不利益が大きくなければ基本的に偉い人に従うものらしい。
村長より偉い人が来ればそちらに従うのが当然。
ましてその相手が特に何も指示を出さないのであれば日常通りである。
まあ、村長一家はキリキリ働かされているが。
さて、村長がおとなしくなったらぜひやりたいことがある。
それは魔動車を調べること。
俺って地球にいた時、工学系の人だって話はしたよな。
そして目の前にこの世界の機械があるのだ。これは調べないといけない。
というわけで今回は潜入ミッションだ。
村長の家は無駄に広く、垣根でおおわれている。
しかし垣根は所詮植物。子供であれば根元をくぐることも難しくはない。
さささっ。
おそらく魔動車は無駄に広い中庭の、おそらく納屋のようなところにあると思われる。
俺だっだら超高級品の自動車を野ざらしにしたりはしないからだ。
「いやー、それにしても驚いただー。村長がろくでなしだったなんて」
「んだなー、いつもえばっとったのに、もっとお偉い人が来たら米つきバッタだ」
「わらっただー」
村の人か、いい感じに村長の権威が失墜しているな。
テンテンさんは公爵様という人と話して何らかの手を打つことになると言っていたから過ごしやすくなるだろう。結構なことだ。
ささささっ。
おっ、あった。車だ。
ドワーフの人が掃除をしている。
というかほおずりしている。
羽箒で丁寧に払ってもその後ほおずりしたら意味ないだろうに。
「おーい、アベンチュリン、今日の探索はどうしたんだ?」
「げっ、やばい。忘れてた」
「魔動車LOVEなのはいいけどよ、テンテンとフゼットにどやされるぞ」
「くそ、やばいぜ、しかし車が…このまま置いていくのは…」
「おめーがいいならいいけどよ、車のせいで仕事がおろそかになったなんてことになると、取り上げられるぜ」
「それはダメだ。絶対だめだ。
仕方ない、車に結界を張るか。
よし、大急ぎで行ってくるぞ」
そう言うとドワーフのひと、多分名前はアベンチュリンさんは、車の前で何かごそごそやって、その後大慌てで結構ごっついメイスを持ってどてどてと走っていった。
彼らはこの先の森で何かを探しているらしいのだ。
なんか古文書で変なのがどうとか言ってた。
お宝とかではないらしい。
その公爵様の依頼で確認がどうとか?
よくわからんが俺には関係のない話だろう。
まあ、頑張ってほしいものだ。
さて、幸いにも納屋から出された状態で車が置きっぱなしになっている。
これはもう、調べてくれと言っているようなものだ。
ここは期待に応えるべきだろう。
俺はトテトテと魔動車に歩み寄る。
そして首をひねる。
「結界とか言ってたよね?」
《言ってたですよー》
しかし俺は何事もなく車にたどり着いてしまった。
うーむ、わからん。
「ひょっとしてあれかな? 馬鹿には見えない結界とか?」
あっ、それでは俺がバカになってしまう。
《素直な子供には効果がないです?》
それだったら大丈夫。でも、まあ、ひょっとしたらあのドワーフ、へっぼこなのかもしれない。ならありがたく魔動車を拝見させてもらおう。
「デザインはT型フォードみたいな年代を感じさせるデザインだね。四人乗りみたい」
さて、問題は内部構造だ。
この世界にも自動車があるなんて、なんたる幸運。
エンジニア魂が騒ぐぜ。
特にクラッシックな自動車にはロマンがあると思うね。実用性一点張りでないのがいいんだよ。これぞ機械。そんな感じだ。
「おほー、このボンネットフックで止まっているよ。やっぱりクラッシックカーはこうじゃないと」
フックを外してボンネットを開ける。真ん中がまっすぐに止まっていて蝶の羽のように開くタイプだ。
ボンネットを開けるとエンジンが見える。
「うーん、でもまさかガソリンを使っているとは思えないよね…」
だが形は地球のそれに似ているような。
形状としては直列四気筒エンジンみたいだ。構造的はバルブも吸気と排気があるみたいだし、プラグもある。
ここが燃焼室かな。典型的なピストンとシリンダーだ。
こっちは…ラジエターか。空冷式だな。でもこんな貧弱でいいのか?
いや、ガソリンでなければいいのか。
こっちのバッテリーぽいのは…
《魔力のタンクみたいですよー。魔力を溶かした溶液だと思うですよー》
「うーむ、なるほど…でも燃料パイプがない」
《ちょっと魔力を流してみるといいですよー》
ふむ、と俺はエンジンに触れて魔素を流し込んでみる。
魔法は魔力じゃないと使えないけど、魔道具は魔素でも動く。
まあ、魔力といっても全員同じではないから幅があるのだろう。
魔力っぽい何かであればいいのだ。
「おおー、なんか細かく流れるな」
《魔道具構造だと思うですよー、魔力が流れると魔法陣が起動して魔法様現象が発生するですよー》
「なるほど、つまり、魔力を流すことであちこちに仕掛けられた魔法道具が特定の魔法を発生させて、その組み合わせでエンジンが動くわけかー」
《面倒くさいです?》
「いやいや、大発明だと思うよ。魔力そのもので車を推進させると効率が悪いんだとおもうんだ。だから一回エンジンの形に落とし込んで、細かい魔法でエンジンを稼働させる形にしたんだ。
これを作った人は天才だね」
そしておそらく地球人だ。
でなかったらわざわざエンジンの形にする必要がない。
これはもともとエンジンの構造を知っている人が魔道具にそれを応用したと考えるべきだろう。
まあ、俺の例もあるしね。
俺は試しにプラグらしきものを抜いてみる。
ゴムみたいなものでカバーがあって、そのケツに魔力タンクからの導線が繋がっている。
「うーん、結構すすけてる。これが何かの反応を起こすのは間違いないな。すすけ具合からして爆発系であることは間違いないと思うね。
ただラジエターが小さいからあまり熱は出さないんだと思うよ。
こっちがタイミングベルトで、これの回転に合わせて魔力が流れてこのプラグが機能するんだね。
でも、もうちょっと掃除しないと…」
俺は操魔で魔力を操り、力場でプラグの汚れを除去してやる。
こういうの我慢できないんだよね。
四本のプラグ全部だ。
そして元通り装着。
あのドワーフのおっちゃんも外回りだけじゃなくてここら辺もちゃんと見てやらないと…
これじゃたぶん足回りとかも…うわー、まっくろ。リーフスプリングか。結構経年劣化しているかな?
「こらー、何やってやがる!」
「げっ」
ドワーフのおっさんが突っ込んでくる。
早くない?
俺は車の下をくぐって反対側に抜けてそのまま垣根に飛び込んで逃げました。
おっさんが垣根に突っ込んできたらそのすきに屋根の上にじゃーんぷ。
すたこらサッサー。
「まさかこんなに早く戻ってくるなんて…」
《もう夕方ですよー》
なんと、時間を忘れていたのは俺の方か。
下をちらりと見たらテンテンさんが俺を見ていた。位置関係的にみると俺が車をいじっているの、見られていたかな?
手を振ってくれたので僕も手を振っておく。
まあ、いいでしょ。
◇・◇・◇・◇
翌日、うちにテンテンさんとフゼットさんがやってきた。
「森へ散歩に行きましょう」
「いくです」
むむむ、これはどういうことだ。
怒られるかと心配したのだがそういうこともないようだ。
あとちょっと面白いのが二人とお母ちゃんの関係だな。
テンテン>お母ちゃん>フゼット
という図式が成り立つらしい。
お母ちゃんは心配していたがテンテンさんが大丈夫と請け合って森に出かけることになった。
俺はテンテンさんと手をつないで森に入っていく。
最近は御無沙汰だったからちょっと楽しい。
それに季節はすっかり秋の様相だ。
この辺りは冬が長い地方なのでもう少しすると雪が降るだろう。
俺たちは暢気に歌を歌いながら進んでいく。
フゼットさんが一番うまいな。次が俺で次がテンテンさんだ。
うむ、あんまりへっぼこだからテンテン姉ちゃんと呼ぶことにする。
なぜかにへらッと嬉しそう。
あともう一人というかしーぽんも相変わらずついてきているが、あいつの歌はフリーダムだ。音痴とか言う以前に合わせる気がない。そのくせ不思議なリズムを持っていて、意外と気持ちがいい。
これがF分の一揺らぎというやつだろうか。
まあ、そんなのんきな歌がよくなかったのか、約一名が怪電波を発生させていたせいか魔物が現れた。
「おおー、お肉です」
クマ肉かー、下手すりゃこっちがお肉だよなー。
村長がボコボコにやり込められたが村はいたって平和だった。
村人というのは自分たちの不利益が大きくなければ基本的に偉い人に従うものらしい。
村長より偉い人が来ればそちらに従うのが当然。
ましてその相手が特に何も指示を出さないのであれば日常通りである。
まあ、村長一家はキリキリ働かされているが。
さて、村長がおとなしくなったらぜひやりたいことがある。
それは魔動車を調べること。
俺って地球にいた時、工学系の人だって話はしたよな。
そして目の前にこの世界の機械があるのだ。これは調べないといけない。
というわけで今回は潜入ミッションだ。
村長の家は無駄に広く、垣根でおおわれている。
しかし垣根は所詮植物。子供であれば根元をくぐることも難しくはない。
さささっ。
おそらく魔動車は無駄に広い中庭の、おそらく納屋のようなところにあると思われる。
俺だっだら超高級品の自動車を野ざらしにしたりはしないからだ。
「いやー、それにしても驚いただー。村長がろくでなしだったなんて」
「んだなー、いつもえばっとったのに、もっとお偉い人が来たら米つきバッタだ」
「わらっただー」
村の人か、いい感じに村長の権威が失墜しているな。
テンテンさんは公爵様という人と話して何らかの手を打つことになると言っていたから過ごしやすくなるだろう。結構なことだ。
ささささっ。
おっ、あった。車だ。
ドワーフの人が掃除をしている。
というかほおずりしている。
羽箒で丁寧に払ってもその後ほおずりしたら意味ないだろうに。
「おーい、アベンチュリン、今日の探索はどうしたんだ?」
「げっ、やばい。忘れてた」
「魔動車LOVEなのはいいけどよ、テンテンとフゼットにどやされるぞ」
「くそ、やばいぜ、しかし車が…このまま置いていくのは…」
「おめーがいいならいいけどよ、車のせいで仕事がおろそかになったなんてことになると、取り上げられるぜ」
「それはダメだ。絶対だめだ。
仕方ない、車に結界を張るか。
よし、大急ぎで行ってくるぞ」
そう言うとドワーフのひと、多分名前はアベンチュリンさんは、車の前で何かごそごそやって、その後大慌てで結構ごっついメイスを持ってどてどてと走っていった。
彼らはこの先の森で何かを探しているらしいのだ。
なんか古文書で変なのがどうとか言ってた。
お宝とかではないらしい。
その公爵様の依頼で確認がどうとか?
よくわからんが俺には関係のない話だろう。
まあ、頑張ってほしいものだ。
さて、幸いにも納屋から出された状態で車が置きっぱなしになっている。
これはもう、調べてくれと言っているようなものだ。
ここは期待に応えるべきだろう。
俺はトテトテと魔動車に歩み寄る。
そして首をひねる。
「結界とか言ってたよね?」
《言ってたですよー》
しかし俺は何事もなく車にたどり着いてしまった。
うーむ、わからん。
「ひょっとしてあれかな? 馬鹿には見えない結界とか?」
あっ、それでは俺がバカになってしまう。
《素直な子供には効果がないです?》
それだったら大丈夫。でも、まあ、ひょっとしたらあのドワーフ、へっぼこなのかもしれない。ならありがたく魔動車を拝見させてもらおう。
「デザインはT型フォードみたいな年代を感じさせるデザインだね。四人乗りみたい」
さて、問題は内部構造だ。
この世界にも自動車があるなんて、なんたる幸運。
エンジニア魂が騒ぐぜ。
特にクラッシックな自動車にはロマンがあると思うね。実用性一点張りでないのがいいんだよ。これぞ機械。そんな感じだ。
「おほー、このボンネットフックで止まっているよ。やっぱりクラッシックカーはこうじゃないと」
フックを外してボンネットを開ける。真ん中がまっすぐに止まっていて蝶の羽のように開くタイプだ。
ボンネットを開けるとエンジンが見える。
「うーん、でもまさかガソリンを使っているとは思えないよね…」
だが形は地球のそれに似ているような。
形状としては直列四気筒エンジンみたいだ。構造的はバルブも吸気と排気があるみたいだし、プラグもある。
ここが燃焼室かな。典型的なピストンとシリンダーだ。
こっちは…ラジエターか。空冷式だな。でもこんな貧弱でいいのか?
いや、ガソリンでなければいいのか。
こっちのバッテリーぽいのは…
《魔力のタンクみたいですよー。魔力を溶かした溶液だと思うですよー》
「うーむ、なるほど…でも燃料パイプがない」
《ちょっと魔力を流してみるといいですよー》
ふむ、と俺はエンジンに触れて魔素を流し込んでみる。
魔法は魔力じゃないと使えないけど、魔道具は魔素でも動く。
まあ、魔力といっても全員同じではないから幅があるのだろう。
魔力っぽい何かであればいいのだ。
「おおー、なんか細かく流れるな」
《魔道具構造だと思うですよー、魔力が流れると魔法陣が起動して魔法様現象が発生するですよー》
「なるほど、つまり、魔力を流すことであちこちに仕掛けられた魔法道具が特定の魔法を発生させて、その組み合わせでエンジンが動くわけかー」
《面倒くさいです?》
「いやいや、大発明だと思うよ。魔力そのもので車を推進させると効率が悪いんだとおもうんだ。だから一回エンジンの形に落とし込んで、細かい魔法でエンジンを稼働させる形にしたんだ。
これを作った人は天才だね」
そしておそらく地球人だ。
でなかったらわざわざエンジンの形にする必要がない。
これはもともとエンジンの構造を知っている人が魔道具にそれを応用したと考えるべきだろう。
まあ、俺の例もあるしね。
俺は試しにプラグらしきものを抜いてみる。
ゴムみたいなものでカバーがあって、そのケツに魔力タンクからの導線が繋がっている。
「うーん、結構すすけてる。これが何かの反応を起こすのは間違いないな。すすけ具合からして爆発系であることは間違いないと思うね。
ただラジエターが小さいからあまり熱は出さないんだと思うよ。
こっちがタイミングベルトで、これの回転に合わせて魔力が流れてこのプラグが機能するんだね。
でも、もうちょっと掃除しないと…」
俺は操魔で魔力を操り、力場でプラグの汚れを除去してやる。
こういうの我慢できないんだよね。
四本のプラグ全部だ。
そして元通り装着。
あのドワーフのおっちゃんも外回りだけじゃなくてここら辺もちゃんと見てやらないと…
これじゃたぶん足回りとかも…うわー、まっくろ。リーフスプリングか。結構経年劣化しているかな?
「こらー、何やってやがる!」
「げっ」
ドワーフのおっさんが突っ込んでくる。
早くない?
俺は車の下をくぐって反対側に抜けてそのまま垣根に飛び込んで逃げました。
おっさんが垣根に突っ込んできたらそのすきに屋根の上にじゃーんぷ。
すたこらサッサー。
「まさかこんなに早く戻ってくるなんて…」
《もう夕方ですよー》
なんと、時間を忘れていたのは俺の方か。
下をちらりと見たらテンテンさんが俺を見ていた。位置関係的にみると俺が車をいじっているの、見られていたかな?
手を振ってくれたので僕も手を振っておく。
まあ、いいでしょ。
◇・◇・◇・◇
翌日、うちにテンテンさんとフゼットさんがやってきた。
「森へ散歩に行きましょう」
「いくです」
むむむ、これはどういうことだ。
怒られるかと心配したのだがそういうこともないようだ。
あとちょっと面白いのが二人とお母ちゃんの関係だな。
テンテン>お母ちゃん>フゼット
という図式が成り立つらしい。
お母ちゃんは心配していたがテンテンさんが大丈夫と請け合って森に出かけることになった。
俺はテンテンさんと手をつないで森に入っていく。
最近は御無沙汰だったからちょっと楽しい。
それに季節はすっかり秋の様相だ。
この辺りは冬が長い地方なのでもう少しすると雪が降るだろう。
俺たちは暢気に歌を歌いながら進んでいく。
フゼットさんが一番うまいな。次が俺で次がテンテンさんだ。
うむ、あんまりへっぼこだからテンテン姉ちゃんと呼ぶことにする。
なぜかにへらッと嬉しそう。
あともう一人というかしーぽんも相変わらずついてきているが、あいつの歌はフリーダムだ。音痴とか言う以前に合わせる気がない。そのくせ不思議なリズムを持っていて、意外と気持ちがいい。
これがF分の一揺らぎというやつだろうか。
まあ、そんなのんきな歌がよくなかったのか、約一名が怪電波を発生させていたせいか魔物が現れた。
「おおー、お肉です」
クマ肉かー、下手すりゃこっちがお肉だよなー。
1
お気に入りに追加
161
あなたにおすすめの小説
両親も義両親も婚約者も妹に奪われましたが、評判はわたしのものでした
朝山みどり
恋愛
婚約者のおじいさまの看病をやっている間に妹と婚約者が仲良くなった。子供ができたという妹を両親も義両親も大事にしてわたしを放り出した。
わたしはひとりで家を町を出た。すると彼らの生活は一変した。
浮気をした王太子はいりません。〜離縁をした元王太子妃は森の奥で、フェンリルパパと子供と共に幸せに暮らします。
にのまえ
恋愛
王太子ルールリアと結婚をして7年目。彼の浮気で、この世界が好きだった、恋愛ファンタジー小説の世界だと知った。
「前世も、今世も旦那となった人に浮気されるなんて」
悲しみに暮れた私は彼に離縁すると伝え、魔法で姿を消し、私と両親しか知らない秘密の森の中の家についた。
「ここで、ひっそり暮らしましょう」
そう決めた私に。
優しいフェンリルのパパと可愛い息子ができて幸せです。
だから、探さないでくださいね。
『お読みいただきありがとうございます。』
「浮気をした旦那様と離縁を決めたら。愛するフェンリルパパと愛しい子ができて幸せです」から、タイトルを変え。
エブリスタ(深月カナメ)で直しながら、投稿中の話に変えさせていただきました。
余りモノ異世界人の自由生活~勇者じゃないので勝手にやらせてもらいます~
藤森フクロウ
ファンタジー
相良真一(サガラシンイチ)は社畜ブラックの企業戦士だった。
悪夢のような連勤を乗り越え、漸く帰れるとバスに乗り込んだらまさかの異世界転移。
そこには土下座する幼女女神がいた。
『ごめんなさあああい!!!』
最初っからギャン泣きクライマックス。
社畜が呼び出した国からサクッと逃げ出し、自由を求めて旅立ちます。
真一からシンに名前を改め、別の国に移り住みスローライフ……と思ったら馬鹿王子の世話をする羽目になったり、狩りや採取に精を出したり、馬鹿王子に暴言を吐いたり、冒険者ランクを上げたり、女神の愚痴を聞いたり、馬鹿王子を躾けたり、社会貢献したり……
そんなまったり異世界生活がはじまる――かも?
ブックマーク30000件突破ありがとうございます!!
第13回ファンタジー小説大賞にて、特別賞を頂き書籍化しております。
♦お知らせ♦
余りモノ異世界人の自由生活、コミックス3巻が発売しました!
漫画は村松麻由先生が担当してくださっています。
よかったらお手に取っていただければ幸いです。
書籍のイラストは万冬しま先生が担当してくださっています。
7巻は6月17日に発送です。地域によって異なりますが、早ければ当日夕方、遅くても2~3日後に書店にお届けになるかと思います。
今回は夏休み帰郷編、ちょっとバトル入りです。
コミカライズの連載は毎月第二水曜に更新となります。
漫画は村松麻由先生が担当してくださいます。
※基本予約投稿が多いです。
たまに失敗してトチ狂ったことになっています。
原稿作業中は、不規則になったり更新が遅れる可能性があります。
現在原稿作業と、私生活のいろいろで感想にはお返事しておりません。
【後日談完結】10日間の異世界旅行~帰れなくなった二人の異世界冒険譚~
ばいむ
ファンタジー
剣と魔法の世界であるライハンドリア・・・。魔獣と言われるモンスターがおり、剣と魔法でそれを倒す冒険者と言われる人達がいる世界。
高校の休み時間に突然その世界に行くことになってしまった。この世界での生活は10日間と言われ、混乱しながらも楽しむことにしたが、なぜか戻ることができなかった。
特殊な能力を授かるわけでもなく、生きるための力をつけるには自ら鍛錬しなければならなかった。魔獣を狩り、いろいろな遺跡を訪ね、いろいろな人と出会った。何度か死にそうになったこともあったが、多くの人に助けられながらも少しずつ成長していった。
冒険をともにするのは同じく異世界に転移してきた女性・ジェニファー。彼女と出会い、そして・・・。
初投稿というか、初作品というか、まともな初執筆品です。
今までこういうものをまともに書いたこともなかったのでいろいろと変なところがあるかもしれませんがご了承ください。
誤字脱字等あれば連絡をお願いします。
感想やレビューをいただけるととてもうれしいです。書くときの参考にさせていただきます。
おもしろかっただけでも励みになります。
2021/6/27 無事に完結しました。
2021/9/10 後日談の追加開始
2022/2/18 後日談完結
【完結】「父に毒殺され母の葬儀までタイムリープしたので、親戚の集まる前で父にやり返してやった」
まほりろ
恋愛
十八歳の私は異母妹に婚約者を奪われ、父と継母に毒殺された。
気がついたら十歳まで時間が巻き戻っていて、母の葬儀の最中だった。
私に毒を飲ませた父と継母が、虫の息の私の耳元で得意げに母を毒殺した経緯を話していたことを思い出した。
母の葬儀が終われば私は屋敷に幽閉され、外部との連絡手段を失ってしまう。
父を断罪できるチャンスは今しかない。
「お父様は悪くないの!
お父様は愛する人と一緒になりたかっただけなの!
だからお父様はお母様に毒をもったの!
お願いお父様を捕まえないで!」
私は声の限りに叫んでいた。
心の奥にほんの少し芽生えた父への殺意とともに。
※他サイトにも投稿しています。
※表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
※「Copyright(C)2022-九頭竜坂まほろん」
※タイトル変更しました。
旧タイトル「父に殺されタイムリープしたので『お父様は悪くないの!お父様は愛する人と一緒になりたくてお母様の食事に毒をもっただけなの!』と叫んでみた」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる