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第20話
しおりを挟む「……さてと、ベルマーレさん。ギル…じゃなかった、グルガさんは一緒じゃないんですか?」
「…あぁ、それなんだけどねぇ……ちょいと厄介な事になってるんだよ」
朝食を済ませ、食後のお茶を飲みつつ、予想より早くかえっってきたベルマーレさんに訳を聞いた。
その間も変態皇子と海部君の攻防は続いている。
ナヌークは食後の運動兼ブライドの散歩に出かけてる。
「……グッ…その…厄介な事…って何ですか」
「ハルカァ~」
壁際に座ってる海部君はのしかかろうとする変態皇子の顔を手で押さえ、変態皇子の腹を足でどかそうとしている。
「それが、私達が国を出た後、王族に逆らった罪で危険地域に更迭されたそうよ。…そうそう人の住める危険地域がある訳じゃないから場所はわかってるんだけど……」
「場所がわかってるなら助けに行きましょう!……一応、友人ですから!」
話の途中で暗い顔になっていたベルマーレさんを励ます様に助けに行く事を宣言する。
「…ミキ…ありがとう」
「僕も!手伝うよ!一度!お世話になってるし……ね!」
「おふぅ」
海部君と変態皇子の攻防は、海部君が急所を蹴り上げ終了した。
変態は何処か幸せそうだった。
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