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第3章 それぞれの恋模様
第56話 貴臣がするの?
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そういえば階段を転がる前日から、自慰してない。
ということは5日は出していないということになる。夢精していないのが不思議だ。
とはいえ身体はまだ本調子じゃないので、頭はまだぼーっとしている。
とにかく貴臣に出て行ってもらって、さっさと抜いてしまおう。
パパッと拭き終えた俺はベッドに戻って横になる。
ちょっと動いただけなのに、全力疾走した後みたいに疲れがどっときた。
虚ろになりながら枕に頭を預け、シャツのボタンを閉める。
「じゃ、もういいよ、ありがと」
「……」
「ぁん? なんだその顔は」
貴臣は何か言いたげに俺をじっと見た後、また視線をずらしていって、今拭き終えた箇所を見た。
「残りのレッスンってなんだったか、覚えていますか?」
「は?」
急に振られて、すぐに返答ができない。
なんだったっけ……お漏らしもして、ローターや筆攻めもしたし……
貴臣が書写してくれた性癖リストの文字を上から順に思い出していると、まだしていないものとかち合った。
「あぁ、うん、思い出したけど……」
「しましょうか」
「えっ⁈ さっき、病人にレッスンはしないって言ったじゃん!」
「俺がするんでは、ダメですか」
俺がするって……何言ってんの?
目を丸くして、貴臣が俺にそれをしているシーンを想像してしまってますます頭がくらくらした。
貴臣の手が、俺のズボンのウエスト部分に伸びてくる。
「もちろん、今まで誰かのそれをしたことはないでしょう?」
「ないけど、なんで貴臣が俺にするんだよっ」
「男性器の形をした玩具で練習もいいですが、実際に肌で感じたほうが感覚が掴めると思うんです。ちょうど兄さんも溜まっているみたいですし」
わーわー、と言いながら耳を塞ぐ。
お前は見ていたのか?
先週、こっそりそれを口に咥えて舐めてみたのを。
ちなみにゴムの味が受け付けなくて、すぐにやめてしまった。
どうやってレッスンするんだって思ってたところだけど、まさか俺が咥えられるの?
ズボンを下ろそうとしてくるので、俺は引っ張って反抗した。
「だ、だったら……っ」
俺がお前のをする、と言いかけてハッとなった。
いやいや、貴臣が俺のを咥えるのもアウトだし、その逆もどう考えてもアウトだろ!
そんな間にもズボンはどんどんずり下げられていく。
力は貴臣の方が上だ。
このままだと完勃ちしたものを見られてしまうし、やめろと言っても聞かないだろう。
「わ、分かった! なら条件がある」
貴臣の手がピタリと止んだので、俺はやっとの思いでお願いをした。
ということは5日は出していないということになる。夢精していないのが不思議だ。
とはいえ身体はまだ本調子じゃないので、頭はまだぼーっとしている。
とにかく貴臣に出て行ってもらって、さっさと抜いてしまおう。
パパッと拭き終えた俺はベッドに戻って横になる。
ちょっと動いただけなのに、全力疾走した後みたいに疲れがどっときた。
虚ろになりながら枕に頭を預け、シャツのボタンを閉める。
「じゃ、もういいよ、ありがと」
「……」
「ぁん? なんだその顔は」
貴臣は何か言いたげに俺をじっと見た後、また視線をずらしていって、今拭き終えた箇所を見た。
「残りのレッスンってなんだったか、覚えていますか?」
「は?」
急に振られて、すぐに返答ができない。
なんだったっけ……お漏らしもして、ローターや筆攻めもしたし……
貴臣が書写してくれた性癖リストの文字を上から順に思い出していると、まだしていないものとかち合った。
「あぁ、うん、思い出したけど……」
「しましょうか」
「えっ⁈ さっき、病人にレッスンはしないって言ったじゃん!」
「俺がするんでは、ダメですか」
俺がするって……何言ってんの?
目を丸くして、貴臣が俺にそれをしているシーンを想像してしまってますます頭がくらくらした。
貴臣の手が、俺のズボンのウエスト部分に伸びてくる。
「もちろん、今まで誰かのそれをしたことはないでしょう?」
「ないけど、なんで貴臣が俺にするんだよっ」
「男性器の形をした玩具で練習もいいですが、実際に肌で感じたほうが感覚が掴めると思うんです。ちょうど兄さんも溜まっているみたいですし」
わーわー、と言いながら耳を塞ぐ。
お前は見ていたのか?
先週、こっそりそれを口に咥えて舐めてみたのを。
ちなみにゴムの味が受け付けなくて、すぐにやめてしまった。
どうやってレッスンするんだって思ってたところだけど、まさか俺が咥えられるの?
ズボンを下ろそうとしてくるので、俺は引っ張って反抗した。
「だ、だったら……っ」
俺がお前のをする、と言いかけてハッとなった。
いやいや、貴臣が俺のを咥えるのもアウトだし、その逆もどう考えてもアウトだろ!
そんな間にもズボンはどんどんずり下げられていく。
力は貴臣の方が上だ。
このままだと完勃ちしたものを見られてしまうし、やめろと言っても聞かないだろう。
「わ、分かった! なら条件がある」
貴臣の手がピタリと止んだので、俺はやっとの思いでお願いをした。
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