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第1章 二人三脚でエロレッスン
第23話 井岡くんの前で*
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快感に酔いしれていたら、また振動の仕方が変わった。
一旦止んだと思ったら不意打ちで再開される。そしてまた止んで、また震える。それが変則的なので予想がつかず、翻弄された。
口を空いている方の手で押さえる。
変な声が出そうになるのを咳払いして誤魔化すと、耳元に熱い吐息を感じた。
「兄さん」
「ひゃぅ……!」
突然鼓膜に飛び込んできた低い声に肌が粟立ち、反動で持っていたペットボトルを落としてしまった。
ばん、と大きな音が出て、中に入っているサイダーがじゅわじゅわと泡だって白くなっている。
「あ、先輩、大丈夫ですか?」
やってきた伊岡が、落ちたペットボトルを拾ってくれた。いつの間にかローターの電源は切られている。
「あ……ごめんね伊岡。それちゃんと購入するから」
「あぁいいっすよ、新しいの取ってください。これはどうにかしちゃうんで」
伊岡はそれを持ってバックヤードに引っ込んでいった。
商品をダメにしてしまって申し訳ないのと、ちょっと気持ち良くなっていた自分を見透かされたみたいで、貴臣の顔を見ることができない。
動けない自分の代わりに、貴臣が冷蔵庫の中から飲み物を2つ取り出した。
「兄さん、顔が上気していますよ。普通通りにしないと、あいつにバレちゃうんじゃないですか?」
誰のせいでこんなことになってると…!
反論しようとするが、伊岡がもう出てきてしまったので何も言えずに終わった。
これはかなり、つらい。
刺激を与えられるたびに、足の間がどうしようもなくムズムズしてきて触りたくなってくる。トイレで一度吐精してきたいくらいだ。
とにかくここから、早く出よう。
呑気に菓子をぽいぽいカゴに入れている貴臣の背中を押して、レジに向かわせた。レジはもちろん伊岡が担当する。
すぐに済ませて欲しいのに、伊岡は超のんびりペースでレジを打つ。暇だから構ってほしいみたいだ。
「先輩、体育の中島先生って覚えてますー? ちょっとゴリラ顔のー」
「え、な、なかじま? あぁ、なんとなく覚えてるような……」
俺は上の空で返事をする。
貴臣が意地悪く、またローターの電源を入れてきたからだ。
めちゃくちゃ笑顔で対応するが、俺は今、奥歯をギリギリ噛み締めているぞ。
「その中島先生なんすけど、この間バイト中にやってきて。隣にめちゃくちゃ可愛い女子高生連れてるから、オレまじで焦って! えぇー先生、まさか生徒に手ぇ出しちゃってんのーって勝手に盛り上がっちゃってぇー!」
クソどうでもいいから、早くピッピしやがれ!
その隙に、貴臣はポケットの中でリモコンを操作する。
「弱」の状態だったのに「中」にされ、下半身のビリビリが強くなっていくのと比例して俺の眉尻も下がってくる。
「ぁ……っ」
つい声が漏れてしまったが、聞こえていなかったようで伊岡は話を続けた。
「で、結局のところ、自分の娘だったってオチなんですけど! 本気でビビリましたよー。コウノトリが運んできたんじゃないかってくらいにこれっぽっちも似てなくて」
「ん゛んっ……!」
たぶん、一瞬「強」に届いたのだろう。
ついに誤魔化しようがないくらいにはっきりと喘いでしまって、逃げるようにジンベエザメに顔を隠した。
ちらっと見ると、伊岡はスキャンする作業をやめて首を傾げていた。
「先輩、どうしたんですか? 大丈夫っすか?」
「あぁ、兄さん、最近喉の調子が良くないって言ってましたよね。まだ治ってないんですか?」
貴臣が白々しく、俺の顔を覗き込む。
恥ずかしくて泣きたい気持ちになりながら頷くと、伊岡はそんな嘘を信じていた。
「最近寒くなってきましたからねー。お大事にしてくださいねー」
伊岡はユニフォームのポケットから喉飴を1つ、おまけのように袋に入れてくれた。
ようやく店から出られたことにホッとしたが、貴臣はどこか冷たい眼差しで俺を見ていた。
「ちゃんと我慢しないとダメじゃないですか」
「だ、誰のせいで……」
「兄さんには調教が必要ですね」
その後家に着くまでローターが震えることはなかったが、歩くたびに下着の中で何かが溢れ出ている感覚はずっと続いていた。
一旦止んだと思ったら不意打ちで再開される。そしてまた止んで、また震える。それが変則的なので予想がつかず、翻弄された。
口を空いている方の手で押さえる。
変な声が出そうになるのを咳払いして誤魔化すと、耳元に熱い吐息を感じた。
「兄さん」
「ひゃぅ……!」
突然鼓膜に飛び込んできた低い声に肌が粟立ち、反動で持っていたペットボトルを落としてしまった。
ばん、と大きな音が出て、中に入っているサイダーがじゅわじゅわと泡だって白くなっている。
「あ、先輩、大丈夫ですか?」
やってきた伊岡が、落ちたペットボトルを拾ってくれた。いつの間にかローターの電源は切られている。
「あ……ごめんね伊岡。それちゃんと購入するから」
「あぁいいっすよ、新しいの取ってください。これはどうにかしちゃうんで」
伊岡はそれを持ってバックヤードに引っ込んでいった。
商品をダメにしてしまって申し訳ないのと、ちょっと気持ち良くなっていた自分を見透かされたみたいで、貴臣の顔を見ることができない。
動けない自分の代わりに、貴臣が冷蔵庫の中から飲み物を2つ取り出した。
「兄さん、顔が上気していますよ。普通通りにしないと、あいつにバレちゃうんじゃないですか?」
誰のせいでこんなことになってると…!
反論しようとするが、伊岡がもう出てきてしまったので何も言えずに終わった。
これはかなり、つらい。
刺激を与えられるたびに、足の間がどうしようもなくムズムズしてきて触りたくなってくる。トイレで一度吐精してきたいくらいだ。
とにかくここから、早く出よう。
呑気に菓子をぽいぽいカゴに入れている貴臣の背中を押して、レジに向かわせた。レジはもちろん伊岡が担当する。
すぐに済ませて欲しいのに、伊岡は超のんびりペースでレジを打つ。暇だから構ってほしいみたいだ。
「先輩、体育の中島先生って覚えてますー? ちょっとゴリラ顔のー」
「え、な、なかじま? あぁ、なんとなく覚えてるような……」
俺は上の空で返事をする。
貴臣が意地悪く、またローターの電源を入れてきたからだ。
めちゃくちゃ笑顔で対応するが、俺は今、奥歯をギリギリ噛み締めているぞ。
「その中島先生なんすけど、この間バイト中にやってきて。隣にめちゃくちゃ可愛い女子高生連れてるから、オレまじで焦って! えぇー先生、まさか生徒に手ぇ出しちゃってんのーって勝手に盛り上がっちゃってぇー!」
クソどうでもいいから、早くピッピしやがれ!
その隙に、貴臣はポケットの中でリモコンを操作する。
「弱」の状態だったのに「中」にされ、下半身のビリビリが強くなっていくのと比例して俺の眉尻も下がってくる。
「ぁ……っ」
つい声が漏れてしまったが、聞こえていなかったようで伊岡は話を続けた。
「で、結局のところ、自分の娘だったってオチなんですけど! 本気でビビリましたよー。コウノトリが運んできたんじゃないかってくらいにこれっぽっちも似てなくて」
「ん゛んっ……!」
たぶん、一瞬「強」に届いたのだろう。
ついに誤魔化しようがないくらいにはっきりと喘いでしまって、逃げるようにジンベエザメに顔を隠した。
ちらっと見ると、伊岡はスキャンする作業をやめて首を傾げていた。
「先輩、どうしたんですか? 大丈夫っすか?」
「あぁ、兄さん、最近喉の調子が良くないって言ってましたよね。まだ治ってないんですか?」
貴臣が白々しく、俺の顔を覗き込む。
恥ずかしくて泣きたい気持ちになりながら頷くと、伊岡はそんな嘘を信じていた。
「最近寒くなってきましたからねー。お大事にしてくださいねー」
伊岡はユニフォームのポケットから喉飴を1つ、おまけのように袋に入れてくれた。
ようやく店から出られたことにホッとしたが、貴臣はどこか冷たい眼差しで俺を見ていた。
「ちゃんと我慢しないとダメじゃないですか」
「だ、誰のせいで……」
「兄さんには調教が必要ですね」
その後家に着くまでローターが震えることはなかったが、歩くたびに下着の中で何かが溢れ出ている感覚はずっと続いていた。
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