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第440話
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「えぇっ? OK貰ったん?」
朝方目覚めた俺は、すぐ横で眠る景を叩き起こした。
どうやらあの後、この布団で眠ってしまったらしい。
素直にベッドを使ってくれればいいのに、わざわざ俺の隣で寝るだなんてバレたらどうするのだと文句を言うと、景は嬉しそうに俺が寝ている間の出来事を話してくれた。
「近くのバーに行ってきたんだ。そこでお父さんがどういう風に考えているのかを聞き出せて。僕が芸能人だから少し不安だったみたい。仲良くやるなら、一緒に住んでもいいって言ってたよ」
「そっかぁ。なら良かったけど……いつもあぁなんよねオトン。自分の気に入らない事があるととりあえず否定して、何も聞く耳持たなくなって」
「きっと言葉で伝えるのがあまり得意では無いんだろうね。話してみて、いいお父さんだなって思ったよ。修介の事、ちゃんと考えてくれてたし」
「はぁ? 俺の事を?」
「うん。上辺だけ見ると、冷たい父親って思われるのかもしれないけど、本当はちゃんと考えてる。昨日の夜に否定してきたのも、修介を大切に思ってるからこそ出た言葉だと思うよ」
「……そうかなぁ」
面倒だから早く話を終わらせたいという風に見えたけど、本当は俺の事が心配で?
ちょっと腑に落ちなくて腕組みをしていると、景はポンポンと俺の頭を叩いた。
「君もお父さんも、思っている事をすんなりと素直に言えればいいのにね」
「はぁ? 俺は言うたで! オトンの意見なんて無視するからなって」
「それはただヤケになってただけだよ。何故否定するのか、分からないから教えて欲しいって言わないと」
「そんな簡単に親に対して言えへんで」
「言えるよ。今は無理でも、いつかはね」
景は何だかとっても嬉しそうだ。
バーで何を話してたのか気になるけど、きっと俺がワガママですみません、とか言って父に謝ったのかな。
景の事だから、うまく言葉を使って父を丸め込ませたのだろう。
「まぁ、何はともあれ、OK貰えて良かった。これでちゃんと暮らせんな」
「うん。遊びに来て下さいねって誘っておいたから」
「……ん。そっか」
父が頑固で口下手だって言うのは、今に始まった事じゃ無い。
まぁいつかは、景との関係をちゃんと話せるといいな。
そんな風に思いながら景とキスをして、笑い合った。
朝方目覚めた俺は、すぐ横で眠る景を叩き起こした。
どうやらあの後、この布団で眠ってしまったらしい。
素直にベッドを使ってくれればいいのに、わざわざ俺の隣で寝るだなんてバレたらどうするのだと文句を言うと、景は嬉しそうに俺が寝ている間の出来事を話してくれた。
「近くのバーに行ってきたんだ。そこでお父さんがどういう風に考えているのかを聞き出せて。僕が芸能人だから少し不安だったみたい。仲良くやるなら、一緒に住んでもいいって言ってたよ」
「そっかぁ。なら良かったけど……いつもあぁなんよねオトン。自分の気に入らない事があるととりあえず否定して、何も聞く耳持たなくなって」
「きっと言葉で伝えるのがあまり得意では無いんだろうね。話してみて、いいお父さんだなって思ったよ。修介の事、ちゃんと考えてくれてたし」
「はぁ? 俺の事を?」
「うん。上辺だけ見ると、冷たい父親って思われるのかもしれないけど、本当はちゃんと考えてる。昨日の夜に否定してきたのも、修介を大切に思ってるからこそ出た言葉だと思うよ」
「……そうかなぁ」
面倒だから早く話を終わらせたいという風に見えたけど、本当は俺の事が心配で?
ちょっと腑に落ちなくて腕組みをしていると、景はポンポンと俺の頭を叩いた。
「君もお父さんも、思っている事をすんなりと素直に言えればいいのにね」
「はぁ? 俺は言うたで! オトンの意見なんて無視するからなって」
「それはただヤケになってただけだよ。何故否定するのか、分からないから教えて欲しいって言わないと」
「そんな簡単に親に対して言えへんで」
「言えるよ。今は無理でも、いつかはね」
景は何だかとっても嬉しそうだ。
バーで何を話してたのか気になるけど、きっと俺がワガママですみません、とか言って父に謝ったのかな。
景の事だから、うまく言葉を使って父を丸め込ませたのだろう。
「まぁ、何はともあれ、OK貰えて良かった。これでちゃんと暮らせんな」
「うん。遊びに来て下さいねって誘っておいたから」
「……ん。そっか」
父が頑固で口下手だって言うのは、今に始まった事じゃ無い。
まぁいつかは、景との関係をちゃんと話せるといいな。
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