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第181話*
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景の手によって体中が掻き混ぜられてしまったように、ぐちゃぐちゃに溶けてなくなりそうだ。
前と後ろを同時に責められ続けながら、またフツフツと吐き出したい欲求が出てきてしまう。
(ダメダメ! 俺、またイクッ!)
そう思っていたら、中から指を引き抜かれた。
「欲しくなった?」
「……」
欲しい、なんて恥ずかしくてとても口に出して言えないけど、唇を噛みながらコクコクと頷く。
「修介。もう……可愛すぎるよ。本当に」
景はサイドテーブルに置いていた箱からコンドームを一つ取って、歯に咥えてビニールを開けて中身を取り出した。
先走りの雫をポロポロと流す俺のをキュッと握ったまま、自らのモノにゴムを被せる。
「まだイかないで」
景は俺の体を反転させて、再び仰向けにした。
両足を左右に大きく割られて、羞恥で頭がパンクしそうだったけど、その後の指とは違う異物感にさらに気持ちが高ぶった。
ゆっくりと景のが中に入ってくる。指で慣らしたとはいえ、それはあまりにも違いすぎて。
俺の中に圧をかけられ、体の中に隙間がないくらいにギッシリと詰め込まれた。
「あっ……あ……ッ!」
「もう少し、力、抜いて……楽にして?」
「──……」
額に汗が滲む。顎を持ち上げて、息を呑んで耐えた。
その後浅く息を吐き出して、薄目で景の顔を見つめながら、体の力を緩めた。
痛みで苦しいけど、まだまだ中へと入ってくる。
「ん、上手。あと少しだから」
「んん……!」
「……入った。全部」
「あ、す……ご……」
「大丈夫?」
「うん……」
景は眉根を寄せて、安堵の表情をしていた。
繋がったままキスを落として、キツく抱きしめてくれた。
頭がフワフワして夢のようだけど、景に抱きしめられて、現実なんだって再認識する。
全く痛くないかといえば嘘になるけど、繋がれただけでもう十分。嬉しい痛みだった。
少しすると景は起き上がり、腰をゆっくりと前後に動かし始める。
俺は腸内を掻き回されて意識が飛びそうで、なんとか喘いで耐えるしかなかった。
「あ! や……っ、ふぁ、ぁっ……」
「っ、ごめん、止められないかも」
景は律動を繰り返して、俺もそれに合わせて浅く息を吸ったり吐いたりした。
少し脚を上げて奥の方に景のそれが当たると、またゾクゾクと快楽が押し寄せる。
最奥を擦られると、気持ち良すぎてわけが分からなかった。
それは予想を遥かに超える、甘美な刺激だった。
「ぁ……あっ、けい、気持ち、いいっ!」
「ん……僕も」
「……あっ、あっ、ぁあ……!」
中心はもう猛っていて火傷しそうな程だった。
景が俺の両手と指を絡ませてくれる。
その手をギュッと握りしめると、景も同じように返してくれた。
気付けば俺は、少しでも奥まで届くように、彼の腰に自らの両足を巻きつけていた。
愛しい。愛しい。
俺はいま、景に愛されているんだ。
セックスって、こういう事だったんだ。
「景……っ、けい……っ」
少し顎を持ち上げて舌先を差し出すと、景は直ぐに食らいついてきてくれる。
唇を塞がれて、口内を優しくも激しく貪られると胸がズキズキと痛くなって、また涙が出て睫毛を濡らした。
好き。大好き。愛してる。
どうしようも無く本能で湧いてきた言葉を頭で留めていた筈なのに、気付いたら俺はバカみたいに同じ言葉を何度も繰り返し口にしていた。
「好きっ! 好、き……っ! 大好き……っ! 大好きっ……」
ギシギシとスプリングが鳴る中、景は微笑して、俺の目の端に溜まった涙を親指で拭ってくれた。
「僕も……大好きだよ」
「あっ、愛してる……っ、景、だけっ!」
「うん、愛してる」
「ホンマやでっ、景……ホンマにッ愛してるっ……!」
結合部から身体全体が蕩けて、二人で一つになっていく。
気持ちよさと嬉しさで、溢れ出る涙と言葉を止められなかった。
こんなに叫んじゃって、情けないけど。
この気持ちをどうしたら分かってもらえるか。
どんなに貴方が大事で、愛しいか。
言葉だけでは伝わらないかもしれないけど、言葉でしか伝える術を知らなかった。
前と後ろを同時に責められ続けながら、またフツフツと吐き出したい欲求が出てきてしまう。
(ダメダメ! 俺、またイクッ!)
そう思っていたら、中から指を引き抜かれた。
「欲しくなった?」
「……」
欲しい、なんて恥ずかしくてとても口に出して言えないけど、唇を噛みながらコクコクと頷く。
「修介。もう……可愛すぎるよ。本当に」
景はサイドテーブルに置いていた箱からコンドームを一つ取って、歯に咥えてビニールを開けて中身を取り出した。
先走りの雫をポロポロと流す俺のをキュッと握ったまま、自らのモノにゴムを被せる。
「まだイかないで」
景は俺の体を反転させて、再び仰向けにした。
両足を左右に大きく割られて、羞恥で頭がパンクしそうだったけど、その後の指とは違う異物感にさらに気持ちが高ぶった。
ゆっくりと景のが中に入ってくる。指で慣らしたとはいえ、それはあまりにも違いすぎて。
俺の中に圧をかけられ、体の中に隙間がないくらいにギッシリと詰め込まれた。
「あっ……あ……ッ!」
「もう少し、力、抜いて……楽にして?」
「──……」
額に汗が滲む。顎を持ち上げて、息を呑んで耐えた。
その後浅く息を吐き出して、薄目で景の顔を見つめながら、体の力を緩めた。
痛みで苦しいけど、まだまだ中へと入ってくる。
「ん、上手。あと少しだから」
「んん……!」
「……入った。全部」
「あ、す……ご……」
「大丈夫?」
「うん……」
景は眉根を寄せて、安堵の表情をしていた。
繋がったままキスを落として、キツく抱きしめてくれた。
頭がフワフワして夢のようだけど、景に抱きしめられて、現実なんだって再認識する。
全く痛くないかといえば嘘になるけど、繋がれただけでもう十分。嬉しい痛みだった。
少しすると景は起き上がり、腰をゆっくりと前後に動かし始める。
俺は腸内を掻き回されて意識が飛びそうで、なんとか喘いで耐えるしかなかった。
「あ! や……っ、ふぁ、ぁっ……」
「っ、ごめん、止められないかも」
景は律動を繰り返して、俺もそれに合わせて浅く息を吸ったり吐いたりした。
少し脚を上げて奥の方に景のそれが当たると、またゾクゾクと快楽が押し寄せる。
最奥を擦られると、気持ち良すぎてわけが分からなかった。
それは予想を遥かに超える、甘美な刺激だった。
「ぁ……あっ、けい、気持ち、いいっ!」
「ん……僕も」
「……あっ、あっ、ぁあ……!」
中心はもう猛っていて火傷しそうな程だった。
景が俺の両手と指を絡ませてくれる。
その手をギュッと握りしめると、景も同じように返してくれた。
気付けば俺は、少しでも奥まで届くように、彼の腰に自らの両足を巻きつけていた。
愛しい。愛しい。
俺はいま、景に愛されているんだ。
セックスって、こういう事だったんだ。
「景……っ、けい……っ」
少し顎を持ち上げて舌先を差し出すと、景は直ぐに食らいついてきてくれる。
唇を塞がれて、口内を優しくも激しく貪られると胸がズキズキと痛くなって、また涙が出て睫毛を濡らした。
好き。大好き。愛してる。
どうしようも無く本能で湧いてきた言葉を頭で留めていた筈なのに、気付いたら俺はバカみたいに同じ言葉を何度も繰り返し口にしていた。
「好きっ! 好、き……っ! 大好き……っ! 大好きっ……」
ギシギシとスプリングが鳴る中、景は微笑して、俺の目の端に溜まった涙を親指で拭ってくれた。
「僕も……大好きだよ」
「あっ、愛してる……っ、景、だけっ!」
「うん、愛してる」
「ホンマやでっ、景……ホンマにッ愛してるっ……!」
結合部から身体全体が蕩けて、二人で一つになっていく。
気持ちよさと嬉しさで、溢れ出る涙と言葉を止められなかった。
こんなに叫んじゃって、情けないけど。
この気持ちをどうしたら分かってもらえるか。
どんなに貴方が大事で、愛しいか。
言葉だけでは伝わらないかもしれないけど、言葉でしか伝える術を知らなかった。
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