107 / 454
第107話 side翔平
しおりを挟む
「お前はそれでいいの? 瞬とやり直すって……」
怪訝な顔でそう尋ねると、修介は微笑んでこちらを向いた。
「何やねん翔平。前言うとったやないか、景の事諦めて瞬くんのところへ行っても何でもええって。瞬くんと三日間過ごしてみて凄く楽しかったんよ。瞬くんの方から、もう一回付き合ってみようって言われたから、まだ保留にしてるけど前向きに考えようと思って」
「……まぁ、確かに言ったし、修介がそれでいいんなら瞬とやり直してもいいとは思うけど。瞬は遊び人だぜ? 大丈夫なの?」
「瞬くん、四年前とは違うんよ。ちゃんと俺だけと付き合うって言ってるし、それは嘘じゃ無いと思う」
「……そーなの? でもなんで景と絶交なんてしなくちゃなんないの?」
「景にだけ話してなかったのが相当気に入らなかったみたいで、喧嘩になったんよ。あと、元彼を家に泊めるなんて理解出来ないって。もうええねん。俺、友達として景の側にいるなんてやっぱり無理なんよ。連絡も取らへんし、もう会わないつもりやから。……ほら、翔平も早よ着替えて行かんと、また店長に怒られんで」
修介は先に部屋を出て行ってしまった。
タイムカードを押す時間までまだ余裕があるはずなのに。
きっと、これ以上は詮索するなって意味だろう。
俺も後を追うように着替えを済ませてキャスケットを被りながら考えた。
うーん。喧嘩か。
あんなに仲良くしてたのに。
ここは、気の利く俺が二人の為に一肌脱ぎますか。
怪訝な顔でそう尋ねると、修介は微笑んでこちらを向いた。
「何やねん翔平。前言うとったやないか、景の事諦めて瞬くんのところへ行っても何でもええって。瞬くんと三日間過ごしてみて凄く楽しかったんよ。瞬くんの方から、もう一回付き合ってみようって言われたから、まだ保留にしてるけど前向きに考えようと思って」
「……まぁ、確かに言ったし、修介がそれでいいんなら瞬とやり直してもいいとは思うけど。瞬は遊び人だぜ? 大丈夫なの?」
「瞬くん、四年前とは違うんよ。ちゃんと俺だけと付き合うって言ってるし、それは嘘じゃ無いと思う」
「……そーなの? でもなんで景と絶交なんてしなくちゃなんないの?」
「景にだけ話してなかったのが相当気に入らなかったみたいで、喧嘩になったんよ。あと、元彼を家に泊めるなんて理解出来ないって。もうええねん。俺、友達として景の側にいるなんてやっぱり無理なんよ。連絡も取らへんし、もう会わないつもりやから。……ほら、翔平も早よ着替えて行かんと、また店長に怒られんで」
修介は先に部屋を出て行ってしまった。
タイムカードを押す時間までまだ余裕があるはずなのに。
きっと、これ以上は詮索するなって意味だろう。
俺も後を追うように着替えを済ませてキャスケットを被りながら考えた。
うーん。喧嘩か。
あんなに仲良くしてたのに。
ここは、気の利く俺が二人の為に一肌脱ぎますか。
0
お気に入りに追加
220
あなたにおすすめの小説
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
執着攻めと平凡受けの短編集
松本いさ
BL
執着攻めが平凡受けに執着し溺愛する、似たり寄ったりな話ばかり。
疲れたときに、さくっと読める安心安全のハッピーエンド設計です。
基本的に一話完結で、しばらくは毎週金曜の夜または土曜の朝に更新を予定しています(全20作)
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる