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第2章 先輩とお付き合いする事になりました。
歩太先輩のお見舞い
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「これ、ポカリとか。あとこれは渡すように言われたプリント」
「サンキュー、助かったよ。お、球技大会の参加種目、全員決まったんだ」
歩太先輩はポカリを一口飲んでから、ゼリーなどと一緒に冷蔵庫に入れ、リビングにあるローテーブルの上に聖先輩から受け取ったプリント類を並べて目を通していた。
ぼくと聖先輩も敷かれたカーペットの上にそれぞれ座る。
「歩太先輩、具合は大丈夫なんですか?」
「うん。今日もずっと寝てたら良くなったよ。明日からは登校出来そう」
「あぁ、そうなんですね」
心の底から安心してホッと胸を撫で下ろすと、ふと視線を感じる。
横を向けば、聖先輩がぼくをぎろ、と睨んでいた。
(嫉妬してるの?! だったらなぜぼくをここに連れてきた?!)
聖先輩の考えていることが全く分からない。
さっきだって、あんな濃厚なキスをいきなりされちゃうだなんて夢にも思わなかったし。
これが所謂ツンデレってやつなのか? それともクーデレ? 姉の漫画を読んで勉強しなくちゃ。
「二人って、いつのまにか仲良くなったんだね」
「いやっ、全然っ! 仲良くはないですって」
歩太先輩の言葉に思い切り否定してしまい、ハッとする。
隣の聖先輩からはやはり不穏なオーラが出ている。
やばい、と思いつつ唇を結んでいたら、聖先輩は床に視線を落としながらポツリと呟いた。
「歩太の事心配してたみたいだから、連れてきてやっただけ。仲良くはないよ」
心なしか寂しそうに言う聖先輩を見て、悪いことしたな、と心がちくりと傷んだ。
何も事情を知らない歩太先輩は屈託ない笑顔をぼくらに向ける。
「そう? じゃあ、今この瞬間から仲良くしてよ。そうしたら俺も嬉しいから」
「……ん。気が向いたらな」
聖先輩はちゃんとぼくの為に演技してくれている。
本当はぼくが大好きで、きっと親友の歩太先輩にも惚気たりしたいだろうに。
ぼくは心の中で『ごめんね、聖先輩』と頭を下げた。
「サンキュー、助かったよ。お、球技大会の参加種目、全員決まったんだ」
歩太先輩はポカリを一口飲んでから、ゼリーなどと一緒に冷蔵庫に入れ、リビングにあるローテーブルの上に聖先輩から受け取ったプリント類を並べて目を通していた。
ぼくと聖先輩も敷かれたカーペットの上にそれぞれ座る。
「歩太先輩、具合は大丈夫なんですか?」
「うん。今日もずっと寝てたら良くなったよ。明日からは登校出来そう」
「あぁ、そうなんですね」
心の底から安心してホッと胸を撫で下ろすと、ふと視線を感じる。
横を向けば、聖先輩がぼくをぎろ、と睨んでいた。
(嫉妬してるの?! だったらなぜぼくをここに連れてきた?!)
聖先輩の考えていることが全く分からない。
さっきだって、あんな濃厚なキスをいきなりされちゃうだなんて夢にも思わなかったし。
これが所謂ツンデレってやつなのか? それともクーデレ? 姉の漫画を読んで勉強しなくちゃ。
「二人って、いつのまにか仲良くなったんだね」
「いやっ、全然っ! 仲良くはないですって」
歩太先輩の言葉に思い切り否定してしまい、ハッとする。
隣の聖先輩からはやはり不穏なオーラが出ている。
やばい、と思いつつ唇を結んでいたら、聖先輩は床に視線を落としながらポツリと呟いた。
「歩太の事心配してたみたいだから、連れてきてやっただけ。仲良くはないよ」
心なしか寂しそうに言う聖先輩を見て、悪いことしたな、と心がちくりと傷んだ。
何も事情を知らない歩太先輩は屈託ない笑顔をぼくらに向ける。
「そう? じゃあ、今この瞬間から仲良くしてよ。そうしたら俺も嬉しいから」
「……ん。気が向いたらな」
聖先輩はちゃんとぼくの為に演技してくれている。
本当はぼくが大好きで、きっと親友の歩太先輩にも惚気たりしたいだろうに。
ぼくは心の中で『ごめんね、聖先輩』と頭を下げた。
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