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32. 小野さんの生い立ち
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「す、周防‥‥‥荘兼」
怒気がすっかり抜け、呆けた顔と声になった三井さんが、突然現れた小野さんの顔を見つめている。
「ああ、あなたは整理番号1の読者さんですね。さきほどはありがとうございました」
「いいいいいいえ」
かわいく思えるほど、三井さんが動揺している。
「整理番号1って、三井さんすごいですね。長年のファンなんですか?」
周防荘兼は10年以上のキャリアのある作家で、著書は11作品。整理番号1を取るほどだから、よっぽど好きなのかなと、純粋な気持ちで訊ねた。
三井さんはさっきまでの攻撃的な勢いはどこにいったのか、顔を赤らめて、視線を逸らしている。
「サイン会があるって知って、すぐに、買いにきたから。ファンになったのは、最近だけど‥‥‥」
ぼそぼそと話した。ちらちらと視線を向けたり、逸らしたり。
あーこれは。私にも身に覚えがあるので、三井さんの心の動きが読めてしまった。
ずっと見ていたい。でも、神聖なものを直視するのは、少し気が引ける。でも見たい。
三井さんが気の合う友達だったら、手を取り合って「わかる!」と言いたいところだけど。
彼女が見惚れているのは作家の周防荘兼で、私は小野俊介に見惚れている。
そう思うのは、意地が悪いかな。
「滝川さんの、お知り合いですか」
小野さんの質問に、私が答える。
「以前、一緒に働いていました。三か月ほどですけど」
「そうでしたか? 世間は狭いですね。今後も応援していただけると、嬉しいです」
小野さんが、にこりと笑いかけた。
ぼんと音が聴こえてきそうなほどに、三井さんの顔と耳が真っ赤になった。
「滝川さん、お待たせしました。行きましょうか」
「はい」
小野さんに促されて、私は三井さんの横を通り過ぎた。
「あの!」
背中に声がかかって、私たちは足を止めて振り返る。
「二人は、どういう関係? 知り合いっぽいけど」
三井さんの声が震えている。
私に質問されていると思ったので答えようとしたら、
「友人です。約束をしたので、待っていてもらったんです」
小野さんが答えてくれた。
「友‥‥‥人‥‥‥?」
三井さんが呆けているうちに、私たちはお店を出た。
小野さんについていくと、エレベーターに乗り込んだ。彼が屋上ボタンを押す。
「ここの屋上は、緑化されているんです。来たいなと思っていたんですが、なかなか来れなくて」
「大丈夫ですか? 紫外線」
「雨が降っているそうなので、今なら大丈夫からなと思って。少しだけ付き合ってもらえませんか? すてきな洋服が濡れてしまうかもですけど」
「それくらい平気です」
汚れればクリーニングに出せばいいだけ。滝川さんと一緒に過ごせる時間の方が、はるかに大切。
エレベーターのドアが開くと、しとしとと、地面を撥ねる雨が見えた。
「傘は持っていますか?」
「いいえ。降ると思っていなかったので」
「では、入ってください」
小野さんが、ぱっと傘を広げる。例の淡い青い傘。久しぶりに見る青に、懐かしさとともに、胸がじんわりと熱くなった。
傘に入れてもらう。
「驚きました。滝川さんが来てくださるなんて」
話しながら、長方形にカットされた植え込みの間を並んで歩く。その先は花壇で、色とりどりの花が咲いている。
「私も驚きました。昨日たまたま本屋さんに入ったら、小野さんの動画を見かけたので」
隣を歩く、小野さんの顔を見上げる。以前は別々に傘を差していたので離れていた。
今は、距離がとても近い。どきどきして、顔を前に戻した。
「実はあの小説を書いた時に、顔出しを決めたんです」
「映画化された、恋愛小説ですか」
「はい。発売後、母が一時入院をしたんです。長くないと父に言われて、一番の親孝行はなんだろうと考えました。それで、恥ずかしいというくだらない理由で教えていなかった筆名を告げる決意をしました。それまでに出した本を渡して」
「お母さん、喜ばれました?」
「ええ、泣いて喜んでくれました。それから持ち直して、自宅に戻ってこれました。入院中は僕の本を何度も読み返していました」
「良かったですね、喜んでくれて。それに、お家に戻ってこられて。映画は観に行けたんですか?」
彼からの返事がないので、どうかしたのかと思って見上げると、小野さんの頬を一筋の涙が伝っていた。
私は言葉を続けることができなくて、顔を伏せた。
訊いてはいけないことを訊いてしまった。
「ガゼボがありますね。少し雨宿りをしましょうか」
まっ白のガゼボで、向かい合って座る。ランタンに似せた温かい照明が、ガゼボを包んでいた。
「母は、もともと心臓が悪かったんです。父と結婚する頃は、まだ車椅子生活ではなかったそうですが、僕が迎えられた頃には、すでに車椅子に乗っていました」
ん? と私は首を傾けた。生まれた頃、ではなくて、迎えられた頃という言い方に引っかかった。
「僕は養子なんです。産みの母親は誰か知りません。生まれてしばらくして小野家に迎え入れられました。母の心臓では出産に耐えきれないと判断した父は、子を持つことを望みませんでした。でも母は子どもを望んでいて、折衷案が養子だったんです」
過去を話してくれる小野さんの態度に、涙を見せた時のような動揺は見られなかった。
「一度しかお会いしていませんけど、お母様からはとても深い愛情を感じました。だから、似ていないと、思わなかったです」
私がそう言うと、小野さんはふんわりと柔らかい笑みを浮かべた。
「本当の親子だと言ってもらえているようで、嬉しいですね。両親にはとても感謝しています。僕が紫外線アレルギーだと診断された時も、医者の家にそんな子が来るなんで、運命だ、なんてよくわからないことを言ってくれました」
「以前、お邪魔させていただいた時に、お母さんから聞きました。医者の家に生まれてくれての意味だと思っていましたけど、もっと深いご縁を感じていたんですね」
「嬉しかったですよ。僕は養子だとは聞いていたので、面倒な子を引き取ってしまったと言われないか、怖かったですから。本当の家族になれたんだと思いました」
次回⇒33. ペンネームの由来
怒気がすっかり抜け、呆けた顔と声になった三井さんが、突然現れた小野さんの顔を見つめている。
「ああ、あなたは整理番号1の読者さんですね。さきほどはありがとうございました」
「いいいいいいえ」
かわいく思えるほど、三井さんが動揺している。
「整理番号1って、三井さんすごいですね。長年のファンなんですか?」
周防荘兼は10年以上のキャリアのある作家で、著書は11作品。整理番号1を取るほどだから、よっぽど好きなのかなと、純粋な気持ちで訊ねた。
三井さんはさっきまでの攻撃的な勢いはどこにいったのか、顔を赤らめて、視線を逸らしている。
「サイン会があるって知って、すぐに、買いにきたから。ファンになったのは、最近だけど‥‥‥」
ぼそぼそと話した。ちらちらと視線を向けたり、逸らしたり。
あーこれは。私にも身に覚えがあるので、三井さんの心の動きが読めてしまった。
ずっと見ていたい。でも、神聖なものを直視するのは、少し気が引ける。でも見たい。
三井さんが気の合う友達だったら、手を取り合って「わかる!」と言いたいところだけど。
彼女が見惚れているのは作家の周防荘兼で、私は小野俊介に見惚れている。
そう思うのは、意地が悪いかな。
「滝川さんの、お知り合いですか」
小野さんの質問に、私が答える。
「以前、一緒に働いていました。三か月ほどですけど」
「そうでしたか? 世間は狭いですね。今後も応援していただけると、嬉しいです」
小野さんが、にこりと笑いかけた。
ぼんと音が聴こえてきそうなほどに、三井さんの顔と耳が真っ赤になった。
「滝川さん、お待たせしました。行きましょうか」
「はい」
小野さんに促されて、私は三井さんの横を通り過ぎた。
「あの!」
背中に声がかかって、私たちは足を止めて振り返る。
「二人は、どういう関係? 知り合いっぽいけど」
三井さんの声が震えている。
私に質問されていると思ったので答えようとしたら、
「友人です。約束をしたので、待っていてもらったんです」
小野さんが答えてくれた。
「友‥‥‥人‥‥‥?」
三井さんが呆けているうちに、私たちはお店を出た。
小野さんについていくと、エレベーターに乗り込んだ。彼が屋上ボタンを押す。
「ここの屋上は、緑化されているんです。来たいなと思っていたんですが、なかなか来れなくて」
「大丈夫ですか? 紫外線」
「雨が降っているそうなので、今なら大丈夫からなと思って。少しだけ付き合ってもらえませんか? すてきな洋服が濡れてしまうかもですけど」
「それくらい平気です」
汚れればクリーニングに出せばいいだけ。滝川さんと一緒に過ごせる時間の方が、はるかに大切。
エレベーターのドアが開くと、しとしとと、地面を撥ねる雨が見えた。
「傘は持っていますか?」
「いいえ。降ると思っていなかったので」
「では、入ってください」
小野さんが、ぱっと傘を広げる。例の淡い青い傘。久しぶりに見る青に、懐かしさとともに、胸がじんわりと熱くなった。
傘に入れてもらう。
「驚きました。滝川さんが来てくださるなんて」
話しながら、長方形にカットされた植え込みの間を並んで歩く。その先は花壇で、色とりどりの花が咲いている。
「私も驚きました。昨日たまたま本屋さんに入ったら、小野さんの動画を見かけたので」
隣を歩く、小野さんの顔を見上げる。以前は別々に傘を差していたので離れていた。
今は、距離がとても近い。どきどきして、顔を前に戻した。
「実はあの小説を書いた時に、顔出しを決めたんです」
「映画化された、恋愛小説ですか」
「はい。発売後、母が一時入院をしたんです。長くないと父に言われて、一番の親孝行はなんだろうと考えました。それで、恥ずかしいというくだらない理由で教えていなかった筆名を告げる決意をしました。それまでに出した本を渡して」
「お母さん、喜ばれました?」
「ええ、泣いて喜んでくれました。それから持ち直して、自宅に戻ってこれました。入院中は僕の本を何度も読み返していました」
「良かったですね、喜んでくれて。それに、お家に戻ってこられて。映画は観に行けたんですか?」
彼からの返事がないので、どうかしたのかと思って見上げると、小野さんの頬を一筋の涙が伝っていた。
私は言葉を続けることができなくて、顔を伏せた。
訊いてはいけないことを訊いてしまった。
「ガゼボがありますね。少し雨宿りをしましょうか」
まっ白のガゼボで、向かい合って座る。ランタンに似せた温かい照明が、ガゼボを包んでいた。
「母は、もともと心臓が悪かったんです。父と結婚する頃は、まだ車椅子生活ではなかったそうですが、僕が迎えられた頃には、すでに車椅子に乗っていました」
ん? と私は首を傾けた。生まれた頃、ではなくて、迎えられた頃という言い方に引っかかった。
「僕は養子なんです。産みの母親は誰か知りません。生まれてしばらくして小野家に迎え入れられました。母の心臓では出産に耐えきれないと判断した父は、子を持つことを望みませんでした。でも母は子どもを望んでいて、折衷案が養子だったんです」
過去を話してくれる小野さんの態度に、涙を見せた時のような動揺は見られなかった。
「一度しかお会いしていませんけど、お母様からはとても深い愛情を感じました。だから、似ていないと、思わなかったです」
私がそう言うと、小野さんはふんわりと柔らかい笑みを浮かべた。
「本当の親子だと言ってもらえているようで、嬉しいですね。両親にはとても感謝しています。僕が紫外線アレルギーだと診断された時も、医者の家にそんな子が来るなんで、運命だ、なんてよくわからないことを言ってくれました」
「以前、お邪魔させていただいた時に、お母さんから聞きました。医者の家に生まれてくれての意味だと思っていましたけど、もっと深いご縁を感じていたんですね」
「嬉しかったですよ。僕は養子だとは聞いていたので、面倒な子を引き取ってしまったと言われないか、怖かったですから。本当の家族になれたんだと思いました」
次回⇒33. ペンネームの由来
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