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二章 旧友との再会
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『とても仲の良い二人でした――教師A独占告白』
10月25日、埼玉県の公立高校で女子高生二人が血を流し倒れていた。
凶器とされる果物ナイフは、少女Bの胸に刺さったまま発見されている。
学校周辺の防犯カメラに不審人物は写っていないことが警察から公表された。少女たちにいったい何があったのかーー。
Aさんとされていた少女は宮前亜澄というグラビアアイドル。
Fカップのバストを見せながらも恥じらう表情が奥ゆかしいと火がつき、人気急上昇中。
初のDVD製作予定もあり、今後が期待されていた。
学校でも人気者と思われそうだが、おとなしい存在だった。
「教室ではほとんど話さず、話しかけても声が小さくて会話にならない。授業中、先生から何度も聞き返されていた」(同級生)
「グラドルとして前に出るタイプではなかった。挨拶は母親の後ろから。頭は下げているが、声はほとんど出ていなかった」(仕事関係者)
友達はおらず、グラビア活動がクラスメイトに知れ渡った時にはいじめに遭い、中学2年生の三学期は不登校になっている。
「そんなエッチな仕事、中学生でする? 女子から嫌われて当たり前じゃない。男子は雑誌を学校に持ち込み、からかって喜んでいた。反応がなくても良かったみたい。授業中に男の先生にグラビアの話をされて、不快そうな顔をしていた」(同級生)
一方、Bさんとされる少女は、行動が幼く、教師の手を煩わせていた。
「小学四年生の時ペーパーのない個室トイレに入ってしまい泣き叫んでいた。授業中にいきなり立ち上がって歩き回る。泥遊びをして汚れた手で教室に戻ってきた。チャイムを聞き逃し、授業に遅刻するのは日常茶飯事」
と話すかつての同級生は、Bさんのことを天然で純粋だと語る。
友達はおらず、一人で遊んでいる姿がよく目撃された。
いじめにも遭っていたが、いじめ甲斐のない生徒だったと別の同級生は語る。
「何を言われても泣かないし悔しそうにもしない。ニコニコ、ニヤニヤと笑っている。先生に怒られても反省してる感じがなかった」(別の同級生)
宮前亜澄さんとBさんは中学3年生で出会った。
孤立していたことで惹かれ合ったのか、一緒に登下校をするようになる。
同じ高校に進学し、友人関係は続いていた。
目撃された姿からは仲が良さそうで、トラブルはないように見えていた。
事情聴取は行われていない現在、片方がいじめていた、一人の男性を取り合っていた、成績がふるわず将来を悲観して心中をした、など憶測が飛び交っている。
マスコミやSNS等で好き勝手に言われている現状が我慢できなくなったとして、二人をよく知る教師が、二人の生徒の関係性と周囲との距離を本誌だけに語った。
教師Aは二人を守りたいと使命感から取材に応じたのであって、金銭の授受はまったく発生していないことを先に記しておく。
教師から見た少女Bさんの印象は?
「稚拙な行動の多い生徒でした。授業中に突然声を上げることもありましたし、歩き回ることもありました。体操服で授業に出ていたことがあったそうです。クラスの子に次の授業は体操服に着替えて受けるんだと聞かされ、教室の誰も着替えていないのに、教室で着替えていたようです。担当教師に注意されてその場で制服に着替えようとしたみたいで、トイレに行くように指示されて移動したと。給食がないからお弁当を持参するように誰かに言われ、給食と両方食べて、午後の授業中に体調を悪くして保健室に行ったこともありました。とても素直な子で、人を疑うことをしない。ピュア過ぎるのだと思います」
宮前亜澄さんについては?
「消極的な生徒でした。とある教師から、問題児だから気をつけるようにと言われていましたが、問題を起こしたことはありません。不登校の時期もありましたが、新学期からは登校しました。自宅で自主学習をしていたようで、成績は悪くありませんでした」
問題児扱いをされた具体的なトラブルがあったのでしょうか?
「当時の担任教師は授業に追いつけなくなるからと、ほぼ毎日のように授業内容を書いたプリントを自宅に届けていたそうです。クラス委員長や時には担任が登校するように声をかけながら。でもある日突然引っ越しをされて、親御さんから新住所を教えられなかったそうなんです。亜澄さんを護るためだとして。担任教師は憤慨していました。新住所は、新学期が始まってしばらくしてから、教えてくれました。トラブルはそれだけだと思います」
新学期から登校するようになったのはどうしてでしょうか?
「このまま不登校ではいけないと、わかっていたのだと思います。クラス替えを確認して、通学できると判断したのではないかと。それにBさんのお陰もあると思います。Bさんは宮前さんの真後ろの席で、話す機会があったのでしょう」
学校で、二人でいるときはどんな様子でしたか?
「お昼休みを一緒に過ごし、移動教室にも一緒に向かう姿を見かけ、登下校も一緒。修学旅行も行動を共にしていました。とても仲が良かったんです。二人の間にトラブルが起こる要素はないと思います」
高校に進学してから、何かがあったとは思わないですか?
「卒業後のことはわかりません。でも合格した時のあの喜びようを思い出すと友情にヒビが入ったとは考えにくいです。Bさんは勉強についていけていなくて、高校進学は難しい状況でした。そこで、宮前さんにBさんの勉強を見てあげてもらえないか、お願いしました。するとBさんの成績はゆっくりとですが上がり始めました。春の実力テストではクラス最下位でしたが、秋には中の下の辺りに上がりました。二人で同じ高校を受験すると決めてからBさんは猛勉強をして、合格を勝ち取ったんです。合格以上に、二人で一緒に過ごせると喜んでいたんです」
宮前さんの保護者はそう思っていないようですが?
「保護者さんを悪く言うのは気が引けますが、お母さんは亜澄さんと対話をしていたのか疑問に感じることが多々ありました。面談時に亜澄さんの志望校を聞いて驚いていらっしゃいました。芸能活動ができて偏差値がもう少し高めの高校はありますかと尋ねられましたから。志望校に関しては最後まで反対されていました。亜澄さんの成績なら、もっと上の学校を狙えましたから。お仕事に関しても、なにか違和感というか、二人の足並みが揃っていない感じを受けました。お母さんの言うことに亜澄さんが従っているような。もし亜澄さん本人が望んでいないのなら、辞めてもいいんじゃないかと言ってしまいました」
お母さんの反応はどうでしたか?
「口を挟むなとお怒りになりました。うちは母一人子一人で、協力し合って生きているのだからと」
亜澄さんも同意されていましたか?
「目を逸らしていました。それだけです。頷きもなかったし、反論もありませんでした。その後も何度か声をかけましたが、契約があるので何も言えないと言われてしまい。亜澄さんの本心は聞けず終いでした」
先生方は亜澄さんの仕事について、どう思っていたのでしょうか? 学校で問題になったことはありますか?
「学校としては特に問題になったことはなかったです。でもよく思っていない先生がいるのも事実です。風俗が乱れるとか、他の生徒への教育上良くないだとか」
先生も反対でしたか?
「どんな事でも、本人が望むなら応援したいと思っています。もちろん犯罪行為は除外しますが。生徒の未来に責任を取れるわけではないから、無責任だと同僚教師から言われたこともあります。でも、人生は一回きりじゃないですか。やりたいことをやって痛い目に遭ったら勉強して、次に活かせばいいと思いますし、活かしていける強い子供たちを育てていきたいと思っているんです。でもそうじゃない考えがあるのも知っています。無用なトラブルは避けて、守ってやる必要があるという意見も正しいと思います。未成年者は特に。私も自分が傷つくのは嫌ですし、他人が傷ついた姿を見るのも嫌です。でも守ってばかりじゃ、人生を渡れないとも思うんです。でも守ってやる必要があるときは、手を差し伸べます。そういう教師でありたいと心掛けています」
二人に伝えたいことはありますか?
「Bさんには一日も早く体調が安定して欲しいですし、宮前さんは目覚めてくれることを祈っています。その後、困ったことがあれば、いつでも相談して欲しいです。卒業はしていますが、大人として二人を守りたい、力になりたいんです」
真摯な目で、教師Aは訴えた。
宮前亜澄の母親の動画を見た同級生らは、その内容に違和感を持ったと話す。
「なんか違う。Bさんが嫉妬なんてするのかなと」
「負の感情からは一番遠い子のような気がします」
「あたしらと違う感覚で生きてるような感じ」
我が子が刺された母親に対し、同情はするが、事がはっきりしないうちに逸ってしまった感は拭えない。
二人の回復を心から祈っている。
11月8日火曜日、山口範子が語り、芙季子が書いた記事は週刊正倫に掲載され、発売された。
同日夜、警察は殺人未遂容疑で少女Bの退院を待って逮捕すると公表した。
10月25日、埼玉県の公立高校で女子高生二人が血を流し倒れていた。
凶器とされる果物ナイフは、少女Bの胸に刺さったまま発見されている。
学校周辺の防犯カメラに不審人物は写っていないことが警察から公表された。少女たちにいったい何があったのかーー。
Aさんとされていた少女は宮前亜澄というグラビアアイドル。
Fカップのバストを見せながらも恥じらう表情が奥ゆかしいと火がつき、人気急上昇中。
初のDVD製作予定もあり、今後が期待されていた。
学校でも人気者と思われそうだが、おとなしい存在だった。
「教室ではほとんど話さず、話しかけても声が小さくて会話にならない。授業中、先生から何度も聞き返されていた」(同級生)
「グラドルとして前に出るタイプではなかった。挨拶は母親の後ろから。頭は下げているが、声はほとんど出ていなかった」(仕事関係者)
友達はおらず、グラビア活動がクラスメイトに知れ渡った時にはいじめに遭い、中学2年生の三学期は不登校になっている。
「そんなエッチな仕事、中学生でする? 女子から嫌われて当たり前じゃない。男子は雑誌を学校に持ち込み、からかって喜んでいた。反応がなくても良かったみたい。授業中に男の先生にグラビアの話をされて、不快そうな顔をしていた」(同級生)
一方、Bさんとされる少女は、行動が幼く、教師の手を煩わせていた。
「小学四年生の時ペーパーのない個室トイレに入ってしまい泣き叫んでいた。授業中にいきなり立ち上がって歩き回る。泥遊びをして汚れた手で教室に戻ってきた。チャイムを聞き逃し、授業に遅刻するのは日常茶飯事」
と話すかつての同級生は、Bさんのことを天然で純粋だと語る。
友達はおらず、一人で遊んでいる姿がよく目撃された。
いじめにも遭っていたが、いじめ甲斐のない生徒だったと別の同級生は語る。
「何を言われても泣かないし悔しそうにもしない。ニコニコ、ニヤニヤと笑っている。先生に怒られても反省してる感じがなかった」(別の同級生)
宮前亜澄さんとBさんは中学3年生で出会った。
孤立していたことで惹かれ合ったのか、一緒に登下校をするようになる。
同じ高校に進学し、友人関係は続いていた。
目撃された姿からは仲が良さそうで、トラブルはないように見えていた。
事情聴取は行われていない現在、片方がいじめていた、一人の男性を取り合っていた、成績がふるわず将来を悲観して心中をした、など憶測が飛び交っている。
マスコミやSNS等で好き勝手に言われている現状が我慢できなくなったとして、二人をよく知る教師が、二人の生徒の関係性と周囲との距離を本誌だけに語った。
教師Aは二人を守りたいと使命感から取材に応じたのであって、金銭の授受はまったく発生していないことを先に記しておく。
教師から見た少女Bさんの印象は?
「稚拙な行動の多い生徒でした。授業中に突然声を上げることもありましたし、歩き回ることもありました。体操服で授業に出ていたことがあったそうです。クラスの子に次の授業は体操服に着替えて受けるんだと聞かされ、教室の誰も着替えていないのに、教室で着替えていたようです。担当教師に注意されてその場で制服に着替えようとしたみたいで、トイレに行くように指示されて移動したと。給食がないからお弁当を持参するように誰かに言われ、給食と両方食べて、午後の授業中に体調を悪くして保健室に行ったこともありました。とても素直な子で、人を疑うことをしない。ピュア過ぎるのだと思います」
宮前亜澄さんについては?
「消極的な生徒でした。とある教師から、問題児だから気をつけるようにと言われていましたが、問題を起こしたことはありません。不登校の時期もありましたが、新学期からは登校しました。自宅で自主学習をしていたようで、成績は悪くありませんでした」
問題児扱いをされた具体的なトラブルがあったのでしょうか?
「当時の担任教師は授業に追いつけなくなるからと、ほぼ毎日のように授業内容を書いたプリントを自宅に届けていたそうです。クラス委員長や時には担任が登校するように声をかけながら。でもある日突然引っ越しをされて、親御さんから新住所を教えられなかったそうなんです。亜澄さんを護るためだとして。担任教師は憤慨していました。新住所は、新学期が始まってしばらくしてから、教えてくれました。トラブルはそれだけだと思います」
新学期から登校するようになったのはどうしてでしょうか?
「このまま不登校ではいけないと、わかっていたのだと思います。クラス替えを確認して、通学できると判断したのではないかと。それにBさんのお陰もあると思います。Bさんは宮前さんの真後ろの席で、話す機会があったのでしょう」
学校で、二人でいるときはどんな様子でしたか?
「お昼休みを一緒に過ごし、移動教室にも一緒に向かう姿を見かけ、登下校も一緒。修学旅行も行動を共にしていました。とても仲が良かったんです。二人の間にトラブルが起こる要素はないと思います」
高校に進学してから、何かがあったとは思わないですか?
「卒業後のことはわかりません。でも合格した時のあの喜びようを思い出すと友情にヒビが入ったとは考えにくいです。Bさんは勉強についていけていなくて、高校進学は難しい状況でした。そこで、宮前さんにBさんの勉強を見てあげてもらえないか、お願いしました。するとBさんの成績はゆっくりとですが上がり始めました。春の実力テストではクラス最下位でしたが、秋には中の下の辺りに上がりました。二人で同じ高校を受験すると決めてからBさんは猛勉強をして、合格を勝ち取ったんです。合格以上に、二人で一緒に過ごせると喜んでいたんです」
宮前さんの保護者はそう思っていないようですが?
「保護者さんを悪く言うのは気が引けますが、お母さんは亜澄さんと対話をしていたのか疑問に感じることが多々ありました。面談時に亜澄さんの志望校を聞いて驚いていらっしゃいました。芸能活動ができて偏差値がもう少し高めの高校はありますかと尋ねられましたから。志望校に関しては最後まで反対されていました。亜澄さんの成績なら、もっと上の学校を狙えましたから。お仕事に関しても、なにか違和感というか、二人の足並みが揃っていない感じを受けました。お母さんの言うことに亜澄さんが従っているような。もし亜澄さん本人が望んでいないのなら、辞めてもいいんじゃないかと言ってしまいました」
お母さんの反応はどうでしたか?
「口を挟むなとお怒りになりました。うちは母一人子一人で、協力し合って生きているのだからと」
亜澄さんも同意されていましたか?
「目を逸らしていました。それだけです。頷きもなかったし、反論もありませんでした。その後も何度か声をかけましたが、契約があるので何も言えないと言われてしまい。亜澄さんの本心は聞けず終いでした」
先生方は亜澄さんの仕事について、どう思っていたのでしょうか? 学校で問題になったことはありますか?
「学校としては特に問題になったことはなかったです。でもよく思っていない先生がいるのも事実です。風俗が乱れるとか、他の生徒への教育上良くないだとか」
先生も反対でしたか?
「どんな事でも、本人が望むなら応援したいと思っています。もちろん犯罪行為は除外しますが。生徒の未来に責任を取れるわけではないから、無責任だと同僚教師から言われたこともあります。でも、人生は一回きりじゃないですか。やりたいことをやって痛い目に遭ったら勉強して、次に活かせばいいと思いますし、活かしていける強い子供たちを育てていきたいと思っているんです。でもそうじゃない考えがあるのも知っています。無用なトラブルは避けて、守ってやる必要があるという意見も正しいと思います。未成年者は特に。私も自分が傷つくのは嫌ですし、他人が傷ついた姿を見るのも嫌です。でも守ってばかりじゃ、人生を渡れないとも思うんです。でも守ってやる必要があるときは、手を差し伸べます。そういう教師でありたいと心掛けています」
二人に伝えたいことはありますか?
「Bさんには一日も早く体調が安定して欲しいですし、宮前さんは目覚めてくれることを祈っています。その後、困ったことがあれば、いつでも相談して欲しいです。卒業はしていますが、大人として二人を守りたい、力になりたいんです」
真摯な目で、教師Aは訴えた。
宮前亜澄の母親の動画を見た同級生らは、その内容に違和感を持ったと話す。
「なんか違う。Bさんが嫉妬なんてするのかなと」
「負の感情からは一番遠い子のような気がします」
「あたしらと違う感覚で生きてるような感じ」
我が子が刺された母親に対し、同情はするが、事がはっきりしないうちに逸ってしまった感は拭えない。
二人の回復を心から祈っている。
11月8日火曜日、山口範子が語り、芙季子が書いた記事は週刊正倫に掲載され、発売された。
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