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目を開けると見覚えの無い天井が見え、起きようとすると腰に痛みが走った。その痛みに顔を顰めると、自分に人が近寄る気配がした。
「おはよう、よく寝てたね。」
その声に目覚める前のことを思い出す。一刻も早くこの場所から出て行きたく、大翔は腰の痛みを無視して立ち上がった。、
「帰ります。」
「あ、待ってよ。鞄とか色々教室から持ってきたから、、、あともう遅い時間だから家まで送ってくよ。」
「いえ、近いので、」
「嘘でしょ。知ってるよ。」
「、、、じゃあお言葉に甘えさせて頂きます。」
一条の言葉にゾッとしたものの、家まで知られているならと提案をのむ。鞄を持ち教室を出ようとするが、一条に鞄を取られてしまった。
「やめてください。まだ何かする気ですか?」
「違うよ、信用ないな~まぁそりゃあそうか、、腰痛いでしょ?ごめんね無理させちゃって。」
予想外の言葉に返事ができなくなる大翔を放って一条は歩いていく。それに慌ててついていく大翔は、さっきまでは無かった鼓動に気づかないふりをした。
車に乗り込み発進すると、一条がふと喋り始めた。
「こんなこと言っても信じてはくれないだろうけどさ、大翔くんの事好きなんだよね。、、僕なら快斗くんよりも君のこと絶対に幸せにできると思う。」
「あんなことしといて何言ってるんですか」
一条の言葉にドキりとしながらも大翔は冷たく返した。けれど、快斗のこともあり自分のセクシャルについて引け目を感じていた大翔は、一条の言葉に自分と同じように同性を好きになる人がいたと言う安心感と、恋愛対象である性別の人から向けられる初めての好意に驚きそして少し喜んでしまっているのも事実だった。
「そうだよね。自分でも本当ひどいと思うよ、でも止められなかった。好きだからこそ体からでも堕としたいと思ったんだ。」
「もういいです。この事は忘れますから。快斗の写真は消してください。」
「わかった。消しとくよ。」
そこから先は2人とも黙り、車は大翔の最寄り駅近くのコンビニに駐車された。
「ねぇやっぱり大翔くんのこと諦めたくないよ。僕と付き合わない?お試しでもいいし。」
「、、、付き合わないですよ。第一先生じゃないですか。」
「先生だからとか関係ないよ。お願い、、」
「ごめんなさい、やっぱり僕はまだ好きな人がいるので。もう行きますね、送って頂きありがとうございました。」
そう言って鞄を持ち、ドアを開けて外に出ようとした時
『あっあっあぁっ♡いれぇてっぇ♡せんぇーの、、ぼくのぉ、、っなかにいぇてっ』
『っ大翔くん』
『やぁあ、、ひろのなかぁさみしぃのぉっ』
一条の持っていたスマホから音声が流れ、ドアハンドルに手をかけたまま凍りついた。
「大翔くんが僕と付き合わないなら、間違えてこの動画誰かに見せちゃいそうだな、、」
「っなんですか?これっ!」
「え~?大翔くん可愛くて撮っちゃったんだ、、沢山あるよ。」
「っこっ、こんなこと言ってない!」
こんな甘えた声自分ではない、よくできた合成だと大翔は必死に自分に言い聞かせた。
「え~?何言ってるの?まぁ媚薬沢山飲んでたし飛んじゃってたからね。でもこの動画見た人は大翔くんのことどう思うだろうね」
「やめろ」
「男とヤりたくて仕方のない淫乱だとでも思うのかな、、」
「やめろ!!」
「ごめんね、怒っちゃった?でも付き合ってくれるなら誰にも見せないって約束する。」
「、、、、」
「ね?僕と付き合って。」
大翔は最初にこの男の話に乗ったことを後悔したが後の祭りだ。重い首を縦に動かし了承したことを伝えた。
「おはよう、よく寝てたね。」
その声に目覚める前のことを思い出す。一刻も早くこの場所から出て行きたく、大翔は腰の痛みを無視して立ち上がった。、
「帰ります。」
「あ、待ってよ。鞄とか色々教室から持ってきたから、、、あともう遅い時間だから家まで送ってくよ。」
「いえ、近いので、」
「嘘でしょ。知ってるよ。」
「、、、じゃあお言葉に甘えさせて頂きます。」
一条の言葉にゾッとしたものの、家まで知られているならと提案をのむ。鞄を持ち教室を出ようとするが、一条に鞄を取られてしまった。
「やめてください。まだ何かする気ですか?」
「違うよ、信用ないな~まぁそりゃあそうか、、腰痛いでしょ?ごめんね無理させちゃって。」
予想外の言葉に返事ができなくなる大翔を放って一条は歩いていく。それに慌ててついていく大翔は、さっきまでは無かった鼓動に気づかないふりをした。
車に乗り込み発進すると、一条がふと喋り始めた。
「こんなこと言っても信じてはくれないだろうけどさ、大翔くんの事好きなんだよね。、、僕なら快斗くんよりも君のこと絶対に幸せにできると思う。」
「あんなことしといて何言ってるんですか」
一条の言葉にドキりとしながらも大翔は冷たく返した。けれど、快斗のこともあり自分のセクシャルについて引け目を感じていた大翔は、一条の言葉に自分と同じように同性を好きになる人がいたと言う安心感と、恋愛対象である性別の人から向けられる初めての好意に驚きそして少し喜んでしまっているのも事実だった。
「そうだよね。自分でも本当ひどいと思うよ、でも止められなかった。好きだからこそ体からでも堕としたいと思ったんだ。」
「もういいです。この事は忘れますから。快斗の写真は消してください。」
「わかった。消しとくよ。」
そこから先は2人とも黙り、車は大翔の最寄り駅近くのコンビニに駐車された。
「ねぇやっぱり大翔くんのこと諦めたくないよ。僕と付き合わない?お試しでもいいし。」
「、、、付き合わないですよ。第一先生じゃないですか。」
「先生だからとか関係ないよ。お願い、、」
「ごめんなさい、やっぱり僕はまだ好きな人がいるので。もう行きますね、送って頂きありがとうございました。」
そう言って鞄を持ち、ドアを開けて外に出ようとした時
『あっあっあぁっ♡いれぇてっぇ♡せんぇーの、、ぼくのぉ、、っなかにいぇてっ』
『っ大翔くん』
『やぁあ、、ひろのなかぁさみしぃのぉっ』
一条の持っていたスマホから音声が流れ、ドアハンドルに手をかけたまま凍りついた。
「大翔くんが僕と付き合わないなら、間違えてこの動画誰かに見せちゃいそうだな、、」
「っなんですか?これっ!」
「え~?大翔くん可愛くて撮っちゃったんだ、、沢山あるよ。」
「っこっ、こんなこと言ってない!」
こんな甘えた声自分ではない、よくできた合成だと大翔は必死に自分に言い聞かせた。
「え~?何言ってるの?まぁ媚薬沢山飲んでたし飛んじゃってたからね。でもこの動画見た人は大翔くんのことどう思うだろうね」
「やめろ」
「男とヤりたくて仕方のない淫乱だとでも思うのかな、、」
「やめろ!!」
「ごめんね、怒っちゃった?でも付き合ってくれるなら誰にも見せないって約束する。」
「、、、、」
「ね?僕と付き合って。」
大翔は最初にこの男の話に乗ったことを後悔したが後の祭りだ。重い首を縦に動かし了承したことを伝えた。
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