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なんか遊佐くんの周りには男の人が多い気がする。
しおりを挟む(僕が倒れた原因…原因……)
(ただの「寝不足」何だよなぁ~!!!)
(き、昨日、ある程度溜まってきた凌くん隠し撮り写真を印刷してただけなのに…)
(うぅっ、いくら兎角さんでも言えないよぉ、、)
(!!)
(プルプルしてる…かわいい… けど…!!)
(…も、もしかしてほんとは朝日のこと、怒ってるのかな。無理…してたりするのかな、)
(ううっ、と、とりあえず「寝不足」ってだけ伝えて、何してたかは触れさせないよう、頑張るしか…!)
(な、なら無理に聞かないほうが良かったのかな…、あああ!!!どうしよう!もう聞いちゃった よぉ!!)
「「……」」
「げ、原因は…」
「……遊佐ちゃん、」
「!!」
「君が許しくれても、僕は自分が許せない…」
「なにか君の助けになれることはないか?僕にぜひ、手伝わせてくれ...!」
「…柏さん……!」
(別にいいのに!)
(でも、手伝ってくれるのか…)
(手伝ってくれたら、凌くんの写真の複製、予定より早く終わるかも……)
「朝日…」
(朝日、律儀なのは出会ったときから相変わらずやね、)
(でもさぁ……今!!遊佐っちが言いそうだったのにぃ!!)
「手伝いの件は、またその時になったら頼みます」
「その時は、よろしくお願いしますね!」
ニコッ
((か、かわいい~!!))
(……はっ!!)
(そうだ原因! 遊佐っちの可愛さに気を取られたけど、今は原因が知りたいんやった!)
(主な原因、それが知れれば、…知れれば、あの日の、研究所で倒れた日の原因についても知れるかもしれへんから…!!!)
「…遊佐っち!」
「...はい?」
「あ、えっと、」
(でも、今それ聞くべきか?だっていくらなんでもしつこすぎない?)
(もしかしてワイ、嫌われちゃうかも!!)
「...あぁ、原因の話でしたね。「寝不足」ですよ、「寝不足」」
「ええっ!?!?」
「寝不足!?」
「...そんなに驚きますか?」
「えっと...」
「いや、まって、頭の整理が...」
(あれぇ、ストレスとか朝日のこととかじゃないの!?)
(寝不足?研究所時代、一番早寝早起きキッチリしてた遊佐っちが!!?)
「昨日寝たのは四時くらい。いけると思ってたんですけど、いけませんでした」
そう言いながら苦笑いする遊佐っち。 ワイは、「研究所の頃の遊佐っちとは違う」という現実を突きつけられ、驚きを隠せへんかった。
「...変わったんですよ、ほんと。自分でも少し意外です。」
「あんなにきっちりしてたのに、よっぽどこの場所の居心地がいいんでしょうか、」
「あっ!研究所が居心地が悪かったわけではなくてですね、えっと、ここは何か、落ち着くっていうかなんていうか…」
(こんなにリラックスできるのは、きっと親だったり、凌くんや海たちのおかげなのかな...)
「遊佐っち... 変わったんやね、」
「はい...!」
「…でも、……そっかぁ、じゃあもしかして、あの時も「寝不足」やったんかなぁ~?」
(なーんちゃって、)
(今回はたまたま「寝不足」やったんやろうけど、こうやって関連付けて聞くことによって、遊佐っちが 口を滑らせてあの時倒れた原因の方も話してくれたらラッキーなんやけど……やっぱ無理やろか?)
「...あの時?」
「ん?」
「あぁ、あの研究所で遊佐っちが倒れた時のとこなんやけど、」
「えっ、まだあの時のこと覚えてたんですか!?」
「...実は、あの時も「寝不足」が原因で倒れちゃったんですよね、」
「さすがに正直に「寝不足が原因」って言ったら、「ちゃんと寝ろ」って1日研究禁止にさせられるかもって思って理由言ってませんでしたっけ、懐かしいなぁ~、」
「えっ、ちょっ、まって...」
「頭の整理が...」
「えっ、やっぱおかしいですかね、寝不足が原因で倒れるのって...」
「そういう体質なのかもしれないですけど...」
「いや、ちょっ、一旦考える時間頂戴」
「は、はい…」
(寝不足で倒れる原因について考えてるのかな?やっぱり研究者なんだなぁ、好奇心旺盛というか、なんというか...)
(でも確かあの時も凌くんが理由で眠れなかったんだっけ?そうそう、確かあの時は「凌くんが可愛すぎてどうしよう」って、考えてて夜ふかししちゃったんだっけ、)
(これも、兎角さんに「何やってたの?」って聞かれたらやばいやつだ。聞かれないよう、ちょっと話題変えたりとかできないかな、夜ふかしの理由から)
「「……」」
(...うーん、二人とも黙り込んでるし、どうやって話題変えようかなぁ、)
【あとがき】
遊佐くんの倒れた原因を聞いた二人(主に兎角さん)は、このあとどうするのか!?
ということで、これからも「ぼくこま」をよろしくお願いします。
それでは!
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