茜さす
【第一部】
願ったのは共に生きる未来。――ただそれだけだった。
戦乱の世が終わって数十年。大平の世の片隅の小藩で、本領と飛び地領との間の壮絶な跡目争いが繰り広げられていた。
生家が困窮し飛び地領に売られた隠密・樋口雅勝と、滅びゆく忍び里の娘・るいは惹かれ合い、共に生きたいと願うようになる。
しかし二人のささやかな願いもまた、お家をめぐる争いの中に飲み込まれて行く運命だった。
二十歳まで生きられない定めを負った隠密と、滅びゆく忍び里の娘のかなわなかった夢と恋の物語。
【第二部】
誰も幸せになれなかった藩主交代劇から三年。
清水忠雅は元許嫁・菊松尼との絆だけを支えに、友を死なせてしまった苦悩と悔恨の日々を生きていた。
そんな忠雅の前にある日、死んだはずの友とよく似た刺客があらわれる。
――この世の仕組みが間違っているのなら、仕組みそのものを変えてやる。
敵方として現れた男は、かつて同じ夢を見た友と同一人物なのか。
雅勝とるい、忠雅と菊乃の恋の行末は。そして長きに渡る藩の権力争いは終わるのか。
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4-2を読んでいるのですが、二部のあらすじからしてこのふたりが幸せになることはないのかなぁ、と悲しい気持ちいっぱいで、それでもどうかどうか幸せになってくれ、と願いつつ読みすす
めています
ハッピーエンドが好きなので、この先が不安で、もういっそ読むのをやめてしまいたいくらいなのですが、物語の世界にグイグイ引き込まれてもう少し、もう少し、と頁をめくっています
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こんにちは、初めまして。面白そうなのでお気に入りに入れさせていただきました。長編ということで、ゆっくり楽しませていただきます。恋の行方、楽しみにしています。
お気に入り登録ありがとうございます。波乱万丈山あり谷ありの恋の行方、お楽しみいただけると幸いです。
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