豊饒の儀(仮題)

新居もえ子/EMA

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 騎乗位から後背位・後(※)

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「もう駄目ぇっ!…くぅっ…!」

ひっくひっくとしゃくり上げ『僕』に泣きが入ると、いつの間にか張り型の持ち手役は司祭へと代わっていた。

「仕方がないですね」

また、此方からは絶対に動かさない、と約束したはずの張り型はセックスの後背位を模倣した動きで『僕』を攻め、半勃ち状態の『僕』のペニスは後ろを犯す張り型の動きに合わせ、とろとろとした先走り液を振り撒きながら、太腿を汚す。追い詰められていく。

「はあっ…はあっ…あ、はあっ…!」


既に体勢は崩れ、『僕』は前に居る男神官の腰へと必死にしがみ付き、腰だけを突き出している状態。

「あっ!あっ、ああっ…!」

―――欲しい。

いきたい!早く!今すぐに!

ゆっくりと速く、強く。逃げを打つ腰を固定され、熟れた前立腺を何度も何度も押し上げ、押し潰される。

(いくっ!)

腰を振り、大きなうねりがやって来て、やがて目の前でハレーションが起こった。
息を詰め、絶頂への階を駆け上がる。

頭の中が真っ白に染まる。

焼き切れる!


「あっ、あっ、ああああぁぁっっ!!」


一瞬、意識を喪失する程の強い快感が体の中心から頭の天辺に向かって駆け抜けていった。

ぎゅうっと硬い異物を締め付けると、そのきつい抵抗を楽しむかのように何度か張り型は行き来し、やがて『僕』の中から引き抜かれる。

ゴトリ。

僅かな喪失感。そして、気怠い疲れの中、ようやく終わった、という達成感のようなものがふつふつと込み上げてくる。
支えを失くした『僕』の体はぐったりと寝台に沈み込んだ。

だが、司祭とは名ばかりの悪魔は『僕』に決して休む事を許さない。
未だぽっかりと口を開けたままひくひくと戦慄く『僕』の後腔を見つめて、言う。

「まだ大丈夫ですね?」

え、まさか…。

「嘘…」

だって、さっき言ったじゃないか。

「…達けば終わりって、言った…」

愕然として言う『僕』に司祭は困惑げに眉を寄せる。

「それはご自分一人で成し遂げられた場合の話です、先程は私がお手伝いしましたので」

だからノーカウントというわけだ。
絶句。

「それに神子様にはもう少し快楽への耐性と体力を付けて頂きませんと、…本番で保ちませんから」

したり顔で司祭と施術者は肯いた。


その後、「嫌だ」と抵抗する『僕』の体を然して力も入れず仰向けにした司祭、その手にはあの最初に選び取った醜悪なイボ付きの張り型が既に握り締められていた。

「さあ、神子様、もう少し頑張りましょう」

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