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番外編シリーズ
第2章メルン編番外編1 アルベラの苦悩
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リオ達がメルンから戻るおよそ1か月前。
エストラーダ皇国の王城。その2階にある第7王女アリシア・フォン・エストラーダの自室には、彼女を恋心を応援する自称「親衛隊」である近衛兵と「聖騎士団」数名の姿があった。
その中の1人。近衛兵としては珍しい、女性でありながら近衛兵部隊の一小隊の隊長を担うアルベラは、目の前で起きている出来事にひどく頭を抱えていた。
現在彼女の目の前では、自称「アリシア様親衛隊」と名乗る迷惑な近衛兵と「聖騎士団」の集まりから出来ている集団が、アリシアの口にした「庶民の生活を知りたい」という台詞に対する案を論議していたためであった。
(ああ、こんなむさ苦しいところよりも鍛錬を行いたいのに・・・)
アルベラ・レッサー。近衛兵――いや、兵士としては珍しい女性でありながら、皇国王都防衛を任ぜられている近衛兵部隊の一小隊を率いる彼女は、アリシア親衛隊のいわば「幹部」クラスの人物である。ちなみに近衛兵は全員親衛隊に所属することが暗黙の了解として決まっており、その中でも彼女は数少ないアリシアに気に入られている人物でもあった。
そんな彼女がここにいる理由は説明するまでもないだろう。だが彼女にとっては不本意の招集だった上に、彼女は現在目の前で行われている集会を「くだらないもの」として見ているらしく、溜息こそ吐かないが面倒そうな表情を浮かべていた。
「アルベラ殿、お願いします!」
すると、不意に親衛隊の近衛兵が頭を下げる。
「あー、分かった分かった」
対するアルベラは話を全く聞いておらず、その上確認すらせずに安請け合いをしてしまう。――それが一番面倒な仕事と知らずに。
「おお、さすがは我らが幹部!では、キノコ亭へのアポイントメント、よろしくお願いいたします!」
だがそんな彼女の状態を知らずにそう口にする近衛兵。そしてそれを聞いたアルベラはというと――
「・・・は?」
まるで汚物を見るかのような目をこの場にいる全員に向けたのだった。
それから数日後。
親衛隊の要望――もとい、第7王女であるアリシアの願いを叶えるためにキノコ亭を訪れたアルベラは、その店の前で大きな溜息を吐いていた。
(彼ら、アリシア様が何歳か分かって言っているのか・・・?)
彼女の目の前に立っていた建物――それは王都北東部では有名な風俗店であった。なお、故意に王族を風俗店に向かわせるという行為は皇国では間違いなく不敬罪に当たる行為であり、それが女性であるアリシアであれば下手をすれば即刻死罪すらあり得る「王族への冒涜」に値する行為である。
余談にはなるが、ここを推薦した兵士たちに王族を冒涜する意思はない。なぜなら、依頼した当の本人がそういった店を所望していたからである。
だがいくら本人が希望したとはいえ、仮にも王族へ仕える身でこのような場所を王族に勧めるというのは、それだけで免職となってもおかしくない行為である。
そういった背景もあったせいか、罰は下らなくとも忌避感が大きかったのだろう。アルベラは店内に入り店長を呼ぶように伝えると、自身がここまで来た事情を包み隠さず伝えた。
「王女様が。・・・ですが、それは・・・」
「ああ、それに関しては私も同感だ。・・・間違ってもアリシア様を変な輩に触れさせん」
アルベラから事情を聞いた店長が言わんとしたことに同意するアルベラ。すると、店長の男性がある案を出した。
「それでしたら「視察」という名目でここに偶然立ち寄るという形にしては?」
「なるほど。それならアリシア様を上手く説得できます。そして書類上、偶然ここに立ち寄ったことにすれば「表向きには」処罰は下りませんからね、いい案です」
店長の出した案に乗る姿勢を示すアルベラ。だがそんな彼女の表情を見て一瞬にして体が凍り付く感覚を覚える店主の男性。
「では、そのように伝えて後日お伺いさせていただきます」
だが彼の心情を知らないアルベラは、そう言い残すとスキップをしそうな勢いで風俗店を後にしたのだった。
それから数日が経ち、いよいよ「視察」という名目でアリシアが王都を見て回る日が訪れた。
視察自体は順調に進んでいき、やがて王都北東部にある王都内でも貧民の人々が集まる、通称スラム街を視界に収めた頃――
「王女様、こちらから先は無法者が多い場所になります」
先頭を歩いていた「聖騎士団」の兵士が、周囲の兵士に対する「警戒を厳にしろ」という命令と共にそう口にする。
「ええ。・・・ですが、そこらの悪漢くらいであればなんとかなりますわ」
兵士の台詞に頷きながら力こぶを作ってみせるアリシア。だがその行動によって出来た力こぶは、少女らしい程度にしか盛り上がらず、兵士たちが静かに和んでしまう。
「アリシア様、何かあれば我らがお守りいたします。ですので、その際は逃げてください」
そんな中で唯一、淡々と言葉を発するアルベラ。
「ええ、頼りにしていますわ」
対するアリシアもアルベラに対して全幅の信頼を寄せているらしく、一切の迷いなくそう口にする。すると、そうこうしている内に目的地に着いたらしく、先頭を進んでいた兵士から声が上がる。
「――姫様、到着いたしました」
その台詞と共に歩き出すアリシア。そんな彼女についていくのは、アリシアに直属の兵士となってほしいと告げられたアルベラを含む数名の兵士。
「ようこそお越しいただきました。当キノコ亭、誠心誠意――」
「そういうのはいいのです。――私がここへ来た目的は知っていると思います。すぐに準備を」
口上を垂れる店長の男性に対して、早く目的を果たしたいアリシアが急かす文句を口にする。
「ははっ、ではすぐに準備いたします」
(よし、上手くいった)
アリシアの台詞を聞いてすぐに準備していた部屋へと通す店長。しばらくすると、かなり際どい恰好をした従業員の女性から声をかけられる。
「準備が完了いたしました」
「そうか、ではすぐに向かう。――くれぐれもしくじるなよ」
従業員から準備を終えた報告を聞いた店長が小さな声で注意を口にすると、アリシアにばれないように目線だけで了解した旨を伝える女性。
「それではこちらへ」
「では行きましょう、アリシア様」
そうしてアリシアとアルベラに加え、1名の近衛兵が用意された部屋へと向かった。
用意された部屋にアリシア達が入ってから約2時間後。
「・・・迂闊だった・・・」
部屋に入った途端に見せつけられた逢瀬から始まった一連の行為に頭を悩ませていたアルベラは、同じ部屋の中にいた店長を睨みつけていた。
「・・・これが子を成す行為なのですか・・・?」
そしてその行為を余すことなく見せつけられる結果となったアリシアが驚愕した表情を浮かべながら立ち尽くしていると――
「ええ、男女が子をなしゅにゅわーー!」
「貴様は黙れぇ!」
アリシアの目撃してしまった行為を説明しようとした店長に対し、アルベラの鉄拳が撃ち込まれる。すると、そんな彼女に対して興味津々といった風にアリシアが口を開く。
「・・・そういえば、アルベラも子供がいると言っていましたわね。・・・夫とあのような行為を?」
「アリシア様、早くここを離れましょう。そして今見たことは忘れてください」
対するアルベラは鉄の仮面を被ったかのようなポーカーフェイスでアリシアの手を引き、もう一人の近衛兵と共にすぐに部屋を後にする。
(絶対に親衛隊とやらを壊滅させてやる・・・)
逢瀬の行われていた部屋から離れるたびに怒りが募っていったアルベラは、この出来事から数日後「親衛隊」の解散を宣言すると共に、一連の出来事に乗り気だった人物を物理的にも世間的にも容赦なく叩き潰したのだった。
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その中の1人。近衛兵としては珍しい、女性でありながら近衛兵部隊の一小隊の隊長を担うアルベラは、目の前で起きている出来事にひどく頭を抱えていた。
現在彼女の目の前では、自称「アリシア様親衛隊」と名乗る迷惑な近衛兵と「聖騎士団」の集まりから出来ている集団が、アリシアの口にした「庶民の生活を知りたい」という台詞に対する案を論議していたためであった。
(ああ、こんなむさ苦しいところよりも鍛錬を行いたいのに・・・)
アルベラ・レッサー。近衛兵――いや、兵士としては珍しい女性でありながら、皇国王都防衛を任ぜられている近衛兵部隊の一小隊を率いる彼女は、アリシア親衛隊のいわば「幹部」クラスの人物である。ちなみに近衛兵は全員親衛隊に所属することが暗黙の了解として決まっており、その中でも彼女は数少ないアリシアに気に入られている人物でもあった。
そんな彼女がここにいる理由は説明するまでもないだろう。だが彼女にとっては不本意の招集だった上に、彼女は現在目の前で行われている集会を「くだらないもの」として見ているらしく、溜息こそ吐かないが面倒そうな表情を浮かべていた。
「アルベラ殿、お願いします!」
すると、不意に親衛隊の近衛兵が頭を下げる。
「あー、分かった分かった」
対するアルベラは話を全く聞いておらず、その上確認すらせずに安請け合いをしてしまう。――それが一番面倒な仕事と知らずに。
「おお、さすがは我らが幹部!では、キノコ亭へのアポイントメント、よろしくお願いいたします!」
だがそんな彼女の状態を知らずにそう口にする近衛兵。そしてそれを聞いたアルベラはというと――
「・・・は?」
まるで汚物を見るかのような目をこの場にいる全員に向けたのだった。
それから数日後。
親衛隊の要望――もとい、第7王女であるアリシアの願いを叶えるためにキノコ亭を訪れたアルベラは、その店の前で大きな溜息を吐いていた。
(彼ら、アリシア様が何歳か分かって言っているのか・・・?)
彼女の目の前に立っていた建物――それは王都北東部では有名な風俗店であった。なお、故意に王族を風俗店に向かわせるという行為は皇国では間違いなく不敬罪に当たる行為であり、それが女性であるアリシアであれば下手をすれば即刻死罪すらあり得る「王族への冒涜」に値する行為である。
余談にはなるが、ここを推薦した兵士たちに王族を冒涜する意思はない。なぜなら、依頼した当の本人がそういった店を所望していたからである。
だがいくら本人が希望したとはいえ、仮にも王族へ仕える身でこのような場所を王族に勧めるというのは、それだけで免職となってもおかしくない行為である。
そういった背景もあったせいか、罰は下らなくとも忌避感が大きかったのだろう。アルベラは店内に入り店長を呼ぶように伝えると、自身がここまで来た事情を包み隠さず伝えた。
「王女様が。・・・ですが、それは・・・」
「ああ、それに関しては私も同感だ。・・・間違ってもアリシア様を変な輩に触れさせん」
アルベラから事情を聞いた店長が言わんとしたことに同意するアルベラ。すると、店長の男性がある案を出した。
「それでしたら「視察」という名目でここに偶然立ち寄るという形にしては?」
「なるほど。それならアリシア様を上手く説得できます。そして書類上、偶然ここに立ち寄ったことにすれば「表向きには」処罰は下りませんからね、いい案です」
店長の出した案に乗る姿勢を示すアルベラ。だがそんな彼女の表情を見て一瞬にして体が凍り付く感覚を覚える店主の男性。
「では、そのように伝えて後日お伺いさせていただきます」
だが彼の心情を知らないアルベラは、そう言い残すとスキップをしそうな勢いで風俗店を後にしたのだった。
それから数日が経ち、いよいよ「視察」という名目でアリシアが王都を見て回る日が訪れた。
視察自体は順調に進んでいき、やがて王都北東部にある王都内でも貧民の人々が集まる、通称スラム街を視界に収めた頃――
「王女様、こちらから先は無法者が多い場所になります」
先頭を歩いていた「聖騎士団」の兵士が、周囲の兵士に対する「警戒を厳にしろ」という命令と共にそう口にする。
「ええ。・・・ですが、そこらの悪漢くらいであればなんとかなりますわ」
兵士の台詞に頷きながら力こぶを作ってみせるアリシア。だがその行動によって出来た力こぶは、少女らしい程度にしか盛り上がらず、兵士たちが静かに和んでしまう。
「アリシア様、何かあれば我らがお守りいたします。ですので、その際は逃げてください」
そんな中で唯一、淡々と言葉を発するアルベラ。
「ええ、頼りにしていますわ」
対するアリシアもアルベラに対して全幅の信頼を寄せているらしく、一切の迷いなくそう口にする。すると、そうこうしている内に目的地に着いたらしく、先頭を進んでいた兵士から声が上がる。
「――姫様、到着いたしました」
その台詞と共に歩き出すアリシア。そんな彼女についていくのは、アリシアに直属の兵士となってほしいと告げられたアルベラを含む数名の兵士。
「ようこそお越しいただきました。当キノコ亭、誠心誠意――」
「そういうのはいいのです。――私がここへ来た目的は知っていると思います。すぐに準備を」
口上を垂れる店長の男性に対して、早く目的を果たしたいアリシアが急かす文句を口にする。
「ははっ、ではすぐに準備いたします」
(よし、上手くいった)
アリシアの台詞を聞いてすぐに準備していた部屋へと通す店長。しばらくすると、かなり際どい恰好をした従業員の女性から声をかけられる。
「準備が完了いたしました」
「そうか、ではすぐに向かう。――くれぐれもしくじるなよ」
従業員から準備を終えた報告を聞いた店長が小さな声で注意を口にすると、アリシアにばれないように目線だけで了解した旨を伝える女性。
「それではこちらへ」
「では行きましょう、アリシア様」
そうしてアリシアとアルベラに加え、1名の近衛兵が用意された部屋へと向かった。
用意された部屋にアリシア達が入ってから約2時間後。
「・・・迂闊だった・・・」
部屋に入った途端に見せつけられた逢瀬から始まった一連の行為に頭を悩ませていたアルベラは、同じ部屋の中にいた店長を睨みつけていた。
「・・・これが子を成す行為なのですか・・・?」
そしてその行為を余すことなく見せつけられる結果となったアリシアが驚愕した表情を浮かべながら立ち尽くしていると――
「ええ、男女が子をなしゅにゅわーー!」
「貴様は黙れぇ!」
アリシアの目撃してしまった行為を説明しようとした店長に対し、アルベラの鉄拳が撃ち込まれる。すると、そんな彼女に対して興味津々といった風にアリシアが口を開く。
「・・・そういえば、アルベラも子供がいると言っていましたわね。・・・夫とあのような行為を?」
「アリシア様、早くここを離れましょう。そして今見たことは忘れてください」
対するアルベラは鉄の仮面を被ったかのようなポーカーフェイスでアリシアの手を引き、もう一人の近衛兵と共にすぐに部屋を後にする。
(絶対に親衛隊とやらを壊滅させてやる・・・)
逢瀬の行われていた部屋から離れるたびに怒りが募っていったアルベラは、この出来事から数日後「親衛隊」の解散を宣言すると共に、一連の出来事に乗り気だった人物を物理的にも世間的にも容赦なく叩き潰したのだった。
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ゾロ目やキリのいい数字は崩すもの、ということで感想・お気に入り登録、お願いします!好きなだけ感想とお気に入り登録お願いします♪良ければTwitterもやってますので、そちらもお願いします。更新情報などをいち早くお届け中です♪https://twitter.com/nukomaro_ryuryuアルファポリスでは他に「My Diary」を、小説家になろうで「種族・烏で進む自由な物見生活」を掲載中です!どちらも作者マイページから飛べますので、ぜひ!
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