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第1章ミスト編
第二部・ジンの過去 最終話
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空が次第に茜色に染まり始め、町を灯りが煌々と照らし始めた頃。
ミストのギルドで、翡翠色の髪をショートに揃えた女性が長い昔話を終えようとしていた。
「それから僕とジンは、何年もこの国を旅したんだ。次第に僕も機関のことは忘れていった」
彼女はそこまで言うと、ギルドの窓から外を見る。一秒過ぎるごとにわずかに赤くなっていく空は、その先の悲惨な結末を語っているようにも思える。
ふと、その窓に一人の人影が写り込んだ。スラリと伸ばした淀みのない黒髪は、街路を照らす炎の灯りを反射し、美しく輝く。
やがてその人影は、彼女たちがいるギルドへと入ってくる。そして――
「ミリー、ジンはまだ戻ってきてないの?」
翡翠色の髪をした女性・ミリーを見つけ、声をかける。
ミリーは首肯し、ジンがまだ戻ってきていないことを伝える。
「そうだ、エレナっち。エレナっちも聞いといてよ、ジンの昔話。――といっても、もう終盤だけどね」
ミリーはそう前置きし――
「あの日は今から六、七年くらい前かな。僕が過去のことを思い出したのは」
再度、話し始めた。――彼女が再び感情を失った瞬間を。
「ある依頼で、偉い人を護衛してたんだけどね、その人たちと一緒に山賊に襲われたんだ。僕とジンは懸命に戦った」
その時の彼女は、機関で教え込まれた暗殺技ではなく、新たにジンに教えられた短剣術を駆使していた。だが――
「山賊の数が多くって。僕はジンに使うなって言われた暗殺技を使ったんだ。そしたら、それをみた山賊の一人が――」
「《俊閃の女王》の教え子だ!って叫びやがった。それで全部おじゃんだ」
ミリーの話に、何者かが突如割って入る。その人物は、深紅の鎧を身に着けた、深紅の髪を持つ男性だった。男性は自前の黄色い瞳をそこにいる仲間と少年に向ける。
「ジン!?いつのまに・・・」
「今さっきだ。・・・ミリー、そのことは誰にも話すなといっただろう」
普段の口は悪いながらも、暖かな雰囲気は消失し、氷のように鋭く冷たい声でミリーを問い詰める。
いつか見た彼の視線に、無意識に体を強張らせるミリー。そして、先ほどに続き、見たことのないジンの一面にミリーを除く全員が動揺する。
「これこれ、若いの。そんなに頭ごなしに怒鳴りつけてはいかんだろう」
そんなジンの背後から一人の老人が顔を出す。その顔を見るや否や、少年が大声をあげる。
「グルセリアさん、生きてたんだね!よかった」
「おお、リオ。おぬし、ちゃんと生き抜いたのじゃな。・・・ミサトのことは残念じゃが」
二人が抱きしめあい、再開を喜ぶ。そして――
「ほかにも生き残った者がおる。おぬしの友も何人か生きておるぞ」
グルセリアの言葉を合図に、魔物に襲われた村――ユリアナ村の生存者たちが次々に顔を出す。その中には、リオとよく遊んでいた子供たちの姿もあった。
子供たちは、リオの姿を見て一斉に群がる。
彼らはそのまま、リオを連れていずこかへ去っていった。
「ジン、お前、一体どこをほっつき歩いてたんだ」
そんなユリアナ村の村人たちを眺めながら、フルフェイスタイプの兜をつけた男性――オーガスが尋ねた。それに対しジンは冷たい態度のまま答える。
「街道でだ。・・・見つけたのは偶然だったがな」
「そうか。――ところでだ、ジン。お前が俺たちに隠しておきたい過去についてだが、俺たちには知る権利はあると思うんだが」
「・・・別に隠していたいわけじゃないけどな。だが、確かにそうかもな」
オーガスに言われ、即座にデメリットとメリットを秤にかける。そして、結果を導いたジンは、小さくなっているミリーをよそに、ミリーの話の続きを語り始める。
「たしか、ミリーが暗殺技を使った辺りだったな。――そのあと山賊を撃退し、依頼を達成した。そしてその夜、ミリーを叱った」
「今のジンみたいにね」
ミリーが口を挟む。その目には、少なくない恐怖の感情が見え隠れする。
「そうだ。ミサトから言われたことも、傷も忘れてな。気づいた時にはもう手遅れだった」
こいつはまた感情を失った――
ジンはそう言い、隣に立っていたミリーを見る。
「言い訳になるが、その頃のミリーの普段の言動から、もう心に抱えた傷は癒えたと思っていたんだ。だが――」
「僕は怒られたことで、忘れていた記憶を全部思い出したんだ。――疫病神扱いされたことも、機関でやらされたことも」
「そう。俺は過ちを犯した。勝手に傷が癒えたと思い込んで。時間が経ったから大丈夫だと思って」
二人が次第に辛そうな声になる。あまりにも痛々しい声に、エレナが思わず声をあげる。
「もう、いいわ。そこから先は何となく分かるもの。無理に話さないで」
だが、二人は――止めることなく話を続ける。
「その日からミリーは変わった。・・・いや、戻ったというべきか。機関に引き取られた頃のミリーに」
「そうだね。でも、今だから言えることだけど、実はその頃のジンの行動、結構僕には負担だったんだ。単純に山賊の言葉はきっかけに過ぎなかったんだよ」
「ああ、そうだったな。いつか同じ結果に――いや、もっと酷い結果になったと思うって言ってたもんな」
ジンが昔の言葉を懐かしむ。二人は十年以上共にいるせいもあって、この話は何度もしてきたのだろう。二人にとっては既に、過去に過ぎた思い出の一つのようだった。
「それから僕は、目にするものすべてに噛みつこうとしたね。・・・まるで野犬だよ」
「まるで、じゃなく本当に野犬だったがな。――俺はずっとミリーのそばにいた。何度邪険にされても、何度も手を差し伸べた」
再び、真面目な口調で話し始める。
「何度も手を差し伸べてくるジンを見ていると、少しだけ嬉しかった。――もし、ジンが僕を見捨てていたら僕は今頃、殺人鬼にでもなっていたかもしれないね」
「かもな。で、何度も噛まれた挙句、ようやくミリーの心を開くことが出来た。同時に俺は誓ったんだ。――二度とこんな間違いは犯さないとな」
「あれ?「俺がお前を永遠に守ってやる」だったはずだよ?」
突如、ミリーがあらぬ方向へと話を曲げる。
「馬鹿、そんなことは言ってねえ!つーか、お前は少し黙ってろ!話が中途半端になるだろうが」
真面目な話の中へ、ちょくちょくボケを入れてくるミリーに遂に切れるジン。
「ええー?確かに「俺はお前と一緒にいたい。だから、一緒に行こう」って言ったのはどの口だったかなー?」
「てめえ!!」
調子に乗ったミリーが、ジンの恥ずかしい台詞を声を大にして口にする。
そんなミリーを赤面しながら追いかけるジン。先ほどまでの重苦しい空気は完全に消失していた。
そんな二人を見ながら、エレナがジト目でぼそりと呟く。
「さっさと続きを話しなさいよ」
そんな彼女の呟きが聞こえたのかは定かではないが、ミリーを放置し、ジンが再び話し始める。
「それから二年くらい二人でまた旅をした。それと同時に、次第にミリーも感情を取り戻していった。で、ある夜、ミリーから話があったんだ」
「僕の覚悟を伝えたんだ。過去と向き合い、強くなるって。――ミサト姉の知っている話も全部聞いた」
いつの間にか戻ってきたミリーが加わる。
「それからだったかな。一人称を僕に変えて、髪もさっぱり切り落としたのは。・・・もともとはこの辺くらいまであったんだよ」
ミリーはそう言い、胸のあたりを指し示す。
「話を聞いた俺は賛成した。それからまた旅をした。今度は他国だ。――その旅先でオーガスと出会った」
「ああ、そうだったな。・・・今だから言うが、俺はお前たちの過去を断片的にだが知っていたがな」
ジンがオーガスの方を向く。オーガスの方は、ジンに隠すように言われていた事実を告げる。
実は、仲間となってしばらくした頃に、大雑把にだがジンが伝えていたのだ。といっても、ミサトが注意事項としてジンに伝えた程度の範囲とその補足程度だったが。
オーガスの告白を聞いたミリーが「そうだったんだ」と零す。
「でも、ジンのおかげで今の僕があることは変わりないかな」
ミリーがそう言って締めくくった。
ミストのギルドで、翡翠色の髪をショートに揃えた女性が長い昔話を終えようとしていた。
「それから僕とジンは、何年もこの国を旅したんだ。次第に僕も機関のことは忘れていった」
彼女はそこまで言うと、ギルドの窓から外を見る。一秒過ぎるごとにわずかに赤くなっていく空は、その先の悲惨な結末を語っているようにも思える。
ふと、その窓に一人の人影が写り込んだ。スラリと伸ばした淀みのない黒髪は、街路を照らす炎の灯りを反射し、美しく輝く。
やがてその人影は、彼女たちがいるギルドへと入ってくる。そして――
「ミリー、ジンはまだ戻ってきてないの?」
翡翠色の髪をした女性・ミリーを見つけ、声をかける。
ミリーは首肯し、ジンがまだ戻ってきていないことを伝える。
「そうだ、エレナっち。エレナっちも聞いといてよ、ジンの昔話。――といっても、もう終盤だけどね」
ミリーはそう前置きし――
「あの日は今から六、七年くらい前かな。僕が過去のことを思い出したのは」
再度、話し始めた。――彼女が再び感情を失った瞬間を。
「ある依頼で、偉い人を護衛してたんだけどね、その人たちと一緒に山賊に襲われたんだ。僕とジンは懸命に戦った」
その時の彼女は、機関で教え込まれた暗殺技ではなく、新たにジンに教えられた短剣術を駆使していた。だが――
「山賊の数が多くって。僕はジンに使うなって言われた暗殺技を使ったんだ。そしたら、それをみた山賊の一人が――」
「《俊閃の女王》の教え子だ!って叫びやがった。それで全部おじゃんだ」
ミリーの話に、何者かが突如割って入る。その人物は、深紅の鎧を身に着けた、深紅の髪を持つ男性だった。男性は自前の黄色い瞳をそこにいる仲間と少年に向ける。
「ジン!?いつのまに・・・」
「今さっきだ。・・・ミリー、そのことは誰にも話すなといっただろう」
普段の口は悪いながらも、暖かな雰囲気は消失し、氷のように鋭く冷たい声でミリーを問い詰める。
いつか見た彼の視線に、無意識に体を強張らせるミリー。そして、先ほどに続き、見たことのないジンの一面にミリーを除く全員が動揺する。
「これこれ、若いの。そんなに頭ごなしに怒鳴りつけてはいかんだろう」
そんなジンの背後から一人の老人が顔を出す。その顔を見るや否や、少年が大声をあげる。
「グルセリアさん、生きてたんだね!よかった」
「おお、リオ。おぬし、ちゃんと生き抜いたのじゃな。・・・ミサトのことは残念じゃが」
二人が抱きしめあい、再開を喜ぶ。そして――
「ほかにも生き残った者がおる。おぬしの友も何人か生きておるぞ」
グルセリアの言葉を合図に、魔物に襲われた村――ユリアナ村の生存者たちが次々に顔を出す。その中には、リオとよく遊んでいた子供たちの姿もあった。
子供たちは、リオの姿を見て一斉に群がる。
彼らはそのまま、リオを連れていずこかへ去っていった。
「ジン、お前、一体どこをほっつき歩いてたんだ」
そんなユリアナ村の村人たちを眺めながら、フルフェイスタイプの兜をつけた男性――オーガスが尋ねた。それに対しジンは冷たい態度のまま答える。
「街道でだ。・・・見つけたのは偶然だったがな」
「そうか。――ところでだ、ジン。お前が俺たちに隠しておきたい過去についてだが、俺たちには知る権利はあると思うんだが」
「・・・別に隠していたいわけじゃないけどな。だが、確かにそうかもな」
オーガスに言われ、即座にデメリットとメリットを秤にかける。そして、結果を導いたジンは、小さくなっているミリーをよそに、ミリーの話の続きを語り始める。
「たしか、ミリーが暗殺技を使った辺りだったな。――そのあと山賊を撃退し、依頼を達成した。そしてその夜、ミリーを叱った」
「今のジンみたいにね」
ミリーが口を挟む。その目には、少なくない恐怖の感情が見え隠れする。
「そうだ。ミサトから言われたことも、傷も忘れてな。気づいた時にはもう手遅れだった」
こいつはまた感情を失った――
ジンはそう言い、隣に立っていたミリーを見る。
「言い訳になるが、その頃のミリーの普段の言動から、もう心に抱えた傷は癒えたと思っていたんだ。だが――」
「僕は怒られたことで、忘れていた記憶を全部思い出したんだ。――疫病神扱いされたことも、機関でやらされたことも」
「そう。俺は過ちを犯した。勝手に傷が癒えたと思い込んで。時間が経ったから大丈夫だと思って」
二人が次第に辛そうな声になる。あまりにも痛々しい声に、エレナが思わず声をあげる。
「もう、いいわ。そこから先は何となく分かるもの。無理に話さないで」
だが、二人は――止めることなく話を続ける。
「その日からミリーは変わった。・・・いや、戻ったというべきか。機関に引き取られた頃のミリーに」
「そうだね。でも、今だから言えることだけど、実はその頃のジンの行動、結構僕には負担だったんだ。単純に山賊の言葉はきっかけに過ぎなかったんだよ」
「ああ、そうだったな。いつか同じ結果に――いや、もっと酷い結果になったと思うって言ってたもんな」
ジンが昔の言葉を懐かしむ。二人は十年以上共にいるせいもあって、この話は何度もしてきたのだろう。二人にとっては既に、過去に過ぎた思い出の一つのようだった。
「それから僕は、目にするものすべてに噛みつこうとしたね。・・・まるで野犬だよ」
「まるで、じゃなく本当に野犬だったがな。――俺はずっとミリーのそばにいた。何度邪険にされても、何度も手を差し伸べた」
再び、真面目な口調で話し始める。
「何度も手を差し伸べてくるジンを見ていると、少しだけ嬉しかった。――もし、ジンが僕を見捨てていたら僕は今頃、殺人鬼にでもなっていたかもしれないね」
「かもな。で、何度も噛まれた挙句、ようやくミリーの心を開くことが出来た。同時に俺は誓ったんだ。――二度とこんな間違いは犯さないとな」
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「ええー?確かに「俺はお前と一緒にいたい。だから、一緒に行こう」って言ったのはどの口だったかなー?」
「てめえ!!」
調子に乗ったミリーが、ジンの恥ずかしい台詞を声を大にして口にする。
そんなミリーを赤面しながら追いかけるジン。先ほどまでの重苦しい空気は完全に消失していた。
そんな二人を見ながら、エレナがジト目でぼそりと呟く。
「さっさと続きを話しなさいよ」
そんな彼女の呟きが聞こえたのかは定かではないが、ミリーを放置し、ジンが再び話し始める。
「それから二年くらい二人でまた旅をした。それと同時に、次第にミリーも感情を取り戻していった。で、ある夜、ミリーから話があったんだ」
「僕の覚悟を伝えたんだ。過去と向き合い、強くなるって。――ミサト姉の知っている話も全部聞いた」
いつの間にか戻ってきたミリーが加わる。
「それからだったかな。一人称を僕に変えて、髪もさっぱり切り落としたのは。・・・もともとはこの辺くらいまであったんだよ」
ミリーはそう言い、胸のあたりを指し示す。
「話を聞いた俺は賛成した。それからまた旅をした。今度は他国だ。――その旅先でオーガスと出会った」
「ああ、そうだったな。・・・今だから言うが、俺はお前たちの過去を断片的にだが知っていたがな」
ジンがオーガスの方を向く。オーガスの方は、ジンに隠すように言われていた事実を告げる。
実は、仲間となってしばらくした頃に、大雑把にだがジンが伝えていたのだ。といっても、ミサトが注意事項としてジンに伝えた程度の範囲とその補足程度だったが。
オーガスの告白を聞いたミリーが「そうだったんだ」と零す。
「でも、ジンのおかげで今の僕があることは変わりないかな」
ミリーがそう言って締めくくった。
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ゾロ目やキリのいい数字は崩すもの、ということで感想・お気に入り登録、お願いします!好きなだけ感想とお気に入り登録お願いします♪良ければTwitterもやってますので、そちらもお願いします。更新情報などをいち早くお届け中です♪https://twitter.com/nukomaro_ryuryuアルファポリスでは他に「My Diary」を、小説家になろうで「種族・烏で進む自由な物見生活」を掲載中です!どちらも作者マイページから飛べますので、ぜひ!
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