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第0章ユリアナ村編
ユリアナ村編 1話・前編
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地平線から顔を出した太陽に大地が少しずつ照らされ始める。だんだんと高くなっていく太陽は、人々に新しい1日の始まりを告げる。
そんな太陽によって、屋外だけでなく屋内にも温かな光が満ち溢れ始める。
ふと、何かが動き、布団の中から顔を出す。5歳くらいの子供だ。部屋に差し込む光は、彼の全体的に青みのある灰色の髪を映し出し、その顔立ちをあらわにする。
まだ幼いながらも、将来の有望ささえ感じさせる、整った顔立ち。彼が男だと知らなければ少女に見間違えることは間違いないだろう。
「あら、おはよう、リオ」
眠りから覚めた5歳くらいの子供に、見た目20歳前後の美少女と言っても差し支えない、美しい青みを帯びた黒髪の女性が声をかける。彼女の顔を見れば、リオの顔立ちも納得できるレベルである。
まるで人形のように整った顔立ちを持ち、遠目から見てもわかるほどにその肌は瑞々しい。これであと2年もたたずに30代なのだから、とんでもない美人である。
「おはよう、お母さん」
リオと呼ばれた子供は声をかけた女性に寝ぼけ眼のまま、どこか抜けたように挨拶をする。それはいつもと変わらない日常の風景だった。
「行ってきまーす」
朝食を食べたリオがさっさと家を出ていく。リオの母親はそんな後ろ姿に声をかける。
「リオ―、今日はお母さん、帰ってくるの遅くなるから!お昼は村長さんのところでいただくのよー!」
リオは一瞬振り返り大きく手を振り、そのままどこかへ去っていく。
「もう、少しは落ち着きを持ってほしいわ・・・」
母親は一人ごちる。
(まあ、あの人の子供だから無理かしらね?)
――母親はそう結論付け出かける支度を始めたのだった。
リオは家を出ると一直線に村の広場を目指す。
リオの住むユリアナ村は人口60人ほどの小さな村だ。中央にある広場を中心に円を描くように家々が建っている、この世界としては一般的な構造をした村である。
中央の広場は村人たちの憩いの場となっており、時折行商人が露店を出すこともある。
「おはよー、リオ」
「おはよう、ベラ君」
ベラと呼ばれた、リオと同年代の子供がリオに声をかける。年はリオより1つ上の6歳の少年。鮮やかなオレンジの髪は耳にかかるくらいまであり、顔立ちは少女と見間違うほどに可愛らしい。
「おおー、リオ!今日は珍しく早いな」
リオの姿を見つけた村の子供の1人が声をかける。
「うん、なんか、早く目が覚めて」
リオはそう答える。すると、なぜか夢を見たような気がした。
(・・・何か夢を見た気がするけど、なんだったのかな?)
少し疑問に思って考えるリオ。
「――い、おーい、リオー?」
「え?な、なに」
もう少しで思い出せそうなところでベラがリオに声をかける。
「急に黙り込むからさ。どうかしたの?」
ベラの問いにリオは首を振って答える。それを見たベラと村の子供は何をして遊ぶかリオに尋ねる。
「・・・僕はなんでもいいよ。ベラ君は?」
「オレ?オレは・・・前やった球蹴りをしたいな」
リオに尋ねられたベラは記憶を辿りながら答える。
「球蹴りが現状一番多い、か。よーし、じゃ、今日は球蹴りなー」
村の子供が既に集まっていた子供たちに宣言する。子供たちは弾かれたように2つの集団に分かれる。
「では、開始の合図はわしがしようかのぅ。・・・よーい、はじめじゃ」
広場のベンチに座っていた老人が球蹴りの開始を宣言する。
彼らが遊んでいる球蹴りとはサッカーとほぼ同じで、ゴールは両チーム共通。現在老人が座るベンチにどれだけ多くボールを当てて得点を取れるかを競うのである。
禁止行為は手の使用のみ。そして得点の条件はベンチにボールを当てることだが、ベンチに座る老人に当てると1点得点が引かれる。
子供たちは皆、わあわあ言いながらボールを追って動き回る。ちなみに、午後になると村に住む子供のほとんどが参加するのだが、その幅は広い。下は4歳、上は14歳と1回りくらい違う少年少女が参加するのである。
さらに遊びの種類によっては今回ベンチに座っている老人のような高齢者や20代30代の大人たちも参加してくる。それほどまでにユリアナ村に住む子供たちの遊びは幅広く、大人たちも童心に帰り楽しんでいるのだ。
「ふごぅっ・・・ミリナのチームは1点マイナスじゃの。・・・ごふぁ」
年長の少年が放ったシュートが老人に直撃し、老人がダウンする。
「ひええっ!ごめんなさーい!」
老人にボールを当てた少年は謝り倒す。
「いいんじゃ、いいんじゃ。若い子らはわしらみたいな老人は踏み倒していくものじゃ・・・」
横になった老人はそう言いながら青ざめている少年の頭を撫でる。しかし、少年は余計表情を真っ青にしていく。
行動は孫をあやす老人に見える。だが、老人の言った言葉と表情は子供たちの恐怖心を煽るには十分であった。―――本人は気づいていないが、その表情は般若そのものだからだ。これでも老人は笑顔のつもりなのだから、どこか浮かばれない。
今の少年は「獅子を目の前にした小鹿」といったところだろう。
「だーっはっはっは、グルセリアさん、その辺で離してやんな」
偶然現場を見ていた村の大人が老人に声をかける。老人は思い出したかのように起き上がり――
「おお、そうじゃのう。ほれ、これを持って皆のところへゆきなさい」
そう言って老人は手にしていたボールを少年に渡す。ボールを受け取った少年が脱兎のごとく子供たちの元へ逃げ帰ったのは言うまでもないだろう。
その後、午前中の球蹴りはいつも以上に慎重に行われた。ちなみに、午後になり人数が増えた後、再び老人ことグルセリアにボールが直撃したことは余談である。
時間はここからリオが家を出た時間に巻き戻る。
リオの背中を見送ったリオの母親はミストという町にいる夫を迎えに行くために準備をしていた。ユリアナ村とミストはわずか数時間で行き来ができるほど近く、また、彼女の妹の経営する宿がある。
「ひとまずこんなものかしらね」
彼女は化粧などの準備を終えると小さな鞄と護身用の短剣を持って家を後にする。
(そういえばあの子、今日はどんな遊びをしているのかしら?)
ふと気になり、彼女は村の広場に足を向ける。リオの家から広場までは5分もかからない為、彼女はすぐに広場に到着する。
そこでリオ達がしていたのは、以前リオが楽しそうに話していた球蹴りだった。楽しそうに遊ぶ子供たちを見て、思わず顔がほころぶリオの母親。
(・・・いい土産話ができたわね。あんまり遅くなるとまずいし、そろそろ行こうかしら)
そう思い彼女が背を向けた瞬間、背後でベンチに座っていた老人の声がした。
「ふごぅっ・・・ミリナのチームは1点マイナスじゃの。ごふぁ」
(ぐ、グルセリアさん!?)
思わず振り向くとグルセリアがベンチに横になったしたところだった。それから少し離れた場所では子供たちが、まるで悪戯がばれた時のように小さくなっていた。
やがてボールを当ててしまった張本人である少年が老人に謝り始める。
(あら、そろそろ行かないと間に合わないわ・・・)
出来ればもう少しいて事の次第を見ていたかったけれど―――
そんなことを思いながら、結末を見ることなくリオの母親はミストへ向かった。
そんな太陽によって、屋外だけでなく屋内にも温かな光が満ち溢れ始める。
ふと、何かが動き、布団の中から顔を出す。5歳くらいの子供だ。部屋に差し込む光は、彼の全体的に青みのある灰色の髪を映し出し、その顔立ちをあらわにする。
まだ幼いながらも、将来の有望ささえ感じさせる、整った顔立ち。彼が男だと知らなければ少女に見間違えることは間違いないだろう。
「あら、おはよう、リオ」
眠りから覚めた5歳くらいの子供に、見た目20歳前後の美少女と言っても差し支えない、美しい青みを帯びた黒髪の女性が声をかける。彼女の顔を見れば、リオの顔立ちも納得できるレベルである。
まるで人形のように整った顔立ちを持ち、遠目から見てもわかるほどにその肌は瑞々しい。これであと2年もたたずに30代なのだから、とんでもない美人である。
「おはよう、お母さん」
リオと呼ばれた子供は声をかけた女性に寝ぼけ眼のまま、どこか抜けたように挨拶をする。それはいつもと変わらない日常の風景だった。
「行ってきまーす」
朝食を食べたリオがさっさと家を出ていく。リオの母親はそんな後ろ姿に声をかける。
「リオ―、今日はお母さん、帰ってくるの遅くなるから!お昼は村長さんのところでいただくのよー!」
リオは一瞬振り返り大きく手を振り、そのままどこかへ去っていく。
「もう、少しは落ち着きを持ってほしいわ・・・」
母親は一人ごちる。
(まあ、あの人の子供だから無理かしらね?)
――母親はそう結論付け出かける支度を始めたのだった。
リオは家を出ると一直線に村の広場を目指す。
リオの住むユリアナ村は人口60人ほどの小さな村だ。中央にある広場を中心に円を描くように家々が建っている、この世界としては一般的な構造をした村である。
中央の広場は村人たちの憩いの場となっており、時折行商人が露店を出すこともある。
「おはよー、リオ」
「おはよう、ベラ君」
ベラと呼ばれた、リオと同年代の子供がリオに声をかける。年はリオより1つ上の6歳の少年。鮮やかなオレンジの髪は耳にかかるくらいまであり、顔立ちは少女と見間違うほどに可愛らしい。
「おおー、リオ!今日は珍しく早いな」
リオの姿を見つけた村の子供の1人が声をかける。
「うん、なんか、早く目が覚めて」
リオはそう答える。すると、なぜか夢を見たような気がした。
(・・・何か夢を見た気がするけど、なんだったのかな?)
少し疑問に思って考えるリオ。
「――い、おーい、リオー?」
「え?な、なに」
もう少しで思い出せそうなところでベラがリオに声をかける。
「急に黙り込むからさ。どうかしたの?」
ベラの問いにリオは首を振って答える。それを見たベラと村の子供は何をして遊ぶかリオに尋ねる。
「・・・僕はなんでもいいよ。ベラ君は?」
「オレ?オレは・・・前やった球蹴りをしたいな」
リオに尋ねられたベラは記憶を辿りながら答える。
「球蹴りが現状一番多い、か。よーし、じゃ、今日は球蹴りなー」
村の子供が既に集まっていた子供たちに宣言する。子供たちは弾かれたように2つの集団に分かれる。
「では、開始の合図はわしがしようかのぅ。・・・よーい、はじめじゃ」
広場のベンチに座っていた老人が球蹴りの開始を宣言する。
彼らが遊んでいる球蹴りとはサッカーとほぼ同じで、ゴールは両チーム共通。現在老人が座るベンチにどれだけ多くボールを当てて得点を取れるかを競うのである。
禁止行為は手の使用のみ。そして得点の条件はベンチにボールを当てることだが、ベンチに座る老人に当てると1点得点が引かれる。
子供たちは皆、わあわあ言いながらボールを追って動き回る。ちなみに、午後になると村に住む子供のほとんどが参加するのだが、その幅は広い。下は4歳、上は14歳と1回りくらい違う少年少女が参加するのである。
さらに遊びの種類によっては今回ベンチに座っている老人のような高齢者や20代30代の大人たちも参加してくる。それほどまでにユリアナ村に住む子供たちの遊びは幅広く、大人たちも童心に帰り楽しんでいるのだ。
「ふごぅっ・・・ミリナのチームは1点マイナスじゃの。・・・ごふぁ」
年長の少年が放ったシュートが老人に直撃し、老人がダウンする。
「ひええっ!ごめんなさーい!」
老人にボールを当てた少年は謝り倒す。
「いいんじゃ、いいんじゃ。若い子らはわしらみたいな老人は踏み倒していくものじゃ・・・」
横になった老人はそう言いながら青ざめている少年の頭を撫でる。しかし、少年は余計表情を真っ青にしていく。
行動は孫をあやす老人に見える。だが、老人の言った言葉と表情は子供たちの恐怖心を煽るには十分であった。―――本人は気づいていないが、その表情は般若そのものだからだ。これでも老人は笑顔のつもりなのだから、どこか浮かばれない。
今の少年は「獅子を目の前にした小鹿」といったところだろう。
「だーっはっはっは、グルセリアさん、その辺で離してやんな」
偶然現場を見ていた村の大人が老人に声をかける。老人は思い出したかのように起き上がり――
「おお、そうじゃのう。ほれ、これを持って皆のところへゆきなさい」
そう言って老人は手にしていたボールを少年に渡す。ボールを受け取った少年が脱兎のごとく子供たちの元へ逃げ帰ったのは言うまでもないだろう。
その後、午前中の球蹴りはいつも以上に慎重に行われた。ちなみに、午後になり人数が増えた後、再び老人ことグルセリアにボールが直撃したことは余談である。
時間はここからリオが家を出た時間に巻き戻る。
リオの背中を見送ったリオの母親はミストという町にいる夫を迎えに行くために準備をしていた。ユリアナ村とミストはわずか数時間で行き来ができるほど近く、また、彼女の妹の経営する宿がある。
「ひとまずこんなものかしらね」
彼女は化粧などの準備を終えると小さな鞄と護身用の短剣を持って家を後にする。
(そういえばあの子、今日はどんな遊びをしているのかしら?)
ふと気になり、彼女は村の広場に足を向ける。リオの家から広場までは5分もかからない為、彼女はすぐに広場に到着する。
そこでリオ達がしていたのは、以前リオが楽しそうに話していた球蹴りだった。楽しそうに遊ぶ子供たちを見て、思わず顔がほころぶリオの母親。
(・・・いい土産話ができたわね。あんまり遅くなるとまずいし、そろそろ行こうかしら)
そう思い彼女が背を向けた瞬間、背後でベンチに座っていた老人の声がした。
「ふごぅっ・・・ミリナのチームは1点マイナスじゃの。ごふぁ」
(ぐ、グルセリアさん!?)
思わず振り向くとグルセリアがベンチに横になったしたところだった。それから少し離れた場所では子供たちが、まるで悪戯がばれた時のように小さくなっていた。
やがてボールを当ててしまった張本人である少年が老人に謝り始める。
(あら、そろそろ行かないと間に合わないわ・・・)
出来ればもう少しいて事の次第を見ていたかったけれど―――
そんなことを思いながら、結末を見ることなくリオの母親はミストへ向かった。
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