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10.出来れば完璧
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「そういえば、旦那様と奥様は相変わらずなのですか?」
おっと、シーナさんの意味深な問いかけ。
シーナさん達は俺に気を使っているのか、この部屋では両親について話したことがなかったのでこれは絶対に聞き逃せない。
〉なんだなんだ?
〉あの両親が何かしたのか?
〉まぁ、何かやりそうな両親だったしな
〉そんな両親の話が聞けるのか!
〉聞き逃がせない話が聞けそうだ!
「はい。レイン様のことは私達に任せっきりで新しい子供を作ることしか考えていませんね」
シーナさん達の言葉を聞いた瞬間、「あぁ、そうなのか」という感想しか思いつかなかった。ってか、今さらながらふと思ったのだが、
《気にしてなかったけど、そういえば今まで一度も顔を見にくることもなかったな》
さらに思えば、産まれた時もちゃんと顔を見たことないので、両親の顔が思い出せない。
〉そこは気にしようよ!
〉一度も来てないって!
〉子作りに夢中ってwww
〉そこまで女の子にこだわる理由ってホントになんだよ!
「このままレイン様への愛情を持たれないということになって、シャーズ様やギングズ様と同じような教育が受けられないというようなことになったら………」
「そうならないようにジルベイルさんも手をうってくれると言ってくれてますからそれは大丈夫だと思います」
〉新たな人物名が出てきたな
〉シャーズにギングズにジルベイルか
〉名前の響きからして全員男だな
あいにくと三人とも聞いたことのない名前なので俺もわからない。
〉シャーズとギングズに様をつけるということは、レインの兄にあたる人物なのかな?
〉そう考えるのが普通じゃね?
〉どんな兄弟だろうな
《あんな親だからあまり期待しないでおく》
〉あんな親ってwww
〉今の状況だとそう言いたくなるわねwww
〉一度も会いに来てない親達だからねwww
〉普通じゃありえない親達だしなwww
〉親失格だしなwww
素直に思ったことを言ったらリスナー達から同意と笑が大量に返ってきた。
《それに、使用人の人達が色々と動いてくれているみたいだから、最悪のことにはならないようだし、そこは感謝だな》
多分、こんないい使用人達が居なかったら、俺は早々にこの家に見切りをつけて出ていっていたかもしれない。
〉使用人様々だな
〉両親には恵まれなかったけど、使用人には恵まれたんだな
〉使用人がいい人が多くてよかったな
〉だからこそ感謝の気持ちを持って使用人達には優しく接しろよ!
《使用人達に優しく接するなんて当たり前のことだろ》
今のところ辛くあたるのはあの親達だけだ。とはいえ、親達と会うことすらないので辛くあたることすら出来ない状況だけど。
〉親はあんなのだが、いい使用人達に恵まれる、だと………
〉それがどうかしたか?
〉いや、これも一種のご都合主義じゃねーか?
〉確かに!
〉やっぱり異世界転生は最高なのか!?
〉やっぱりそこ変われ!レイン!
そして、また再燃し始めた『異世界転生最高』についてはご都合主義を否定出来ないのでノーコメントで。
「そういえば、なんで旦那様と奥様は女の子に執着しているのですか?」
「ジルベイルさんから聞いた話によると、王族に待望の子供が生まれたらしくて、その子供が王子だったようなのです」
王族の王子、か。
女の子が欲しいまさかの理由が判明した。
〉意味深どころか結論が出たな
〉王子の嫁にしたいから女の子が欲しい、と
〉つまり、政略結婚させて王族の仲間入りしたいと
〉サイテーな理由だな!
〉ってかやっぱり異世界だから王族がいるんだな!
〉そして王子の嫁ポジションを狙うってことはレインの家は貴族ってことだな
〉やっぱりお金持ちだったのか!
〉そして親は今の地位よりさらに上を目指したいと
〉権力欲ハンパねぇ!
ホントにサイテーな親の元に生まれてきたのかもしれないが、全て聞いた話からの推測でしかないので俺的には結論が出たとはいえないので、やっぱり自分で情報収集をしたいところではある。
しかし、赤ちゃんの体では動くことすら出来ないのでどうしてやろうか。
どうやって情報収集をするか。
そう考えた時に目玉カメラと目があってふと思いついた。
それはドローンカメラだ。
あぁいうのを魔法で作れれば動けなくても情報収集は出来るだろう。
とはいえ、それをすぐさま実行には移さずに一度冷静になって考える。
ドローンカメラという考えはいいとして、問題は四つ。
ドローンカメラを見られてはいけない。
映像を見るためのモニターも見られてはいけない。
音声を聞かれてもいけない。
扉などの障害物をどうにかしないといけない。
これらの問題点をどう解消していくか。
ドローンカメラに関してはスキルにある隠密を付与することで隠せるだろう。
モニターはコンタクト型にして左目に作ればいいか。出来るのなら光量の自動調節機能をつける。じゃないと、急激な発光とかで目がやられる場合が出てくるだろうからな。
音声はドローンカメラと連動したイヤホンを作り出して片耳につけておこう。出来るのなら音量の自動調整機能をつける。こっちは爆音とかで耳がやられないために。
障害物に関しては出来るのならドローンカメラを作る時に透過能力をつけたいが、それが無理ならとにかく小さいドローンカメラを作る方向でいこう。
〉おい!
〉お~い
〉レイン!
〉聞こえてない?
〉聞こえてないっていうか見てないってのが正しいだろ
〉そんな正論の訂正は今必要ない!
〉なにかに集中してるっぽいね
〉だからってリスナー無視するな!
情報収集のためのドローンカメラの案を考えていたら集中しすぎていたみたいで、コメント欄は俺への呼びかけのコメントで埋まっていた。
《すまんすまん。少し考え事をしててな》
〉なに考えてたんだ?
〉両親への復讐か?
〉赤ちゃんの復讐
〉まだなにかされたわけでもないのに復讐ってwww
〉赤ちゃんの復讐ってパワーワード
〉どうせエロいことだろ
スゴい言われようだが、あいにくと違うのでしっかりと訂正しておこう。
《どっちも違うわ。
動けない今の状況でもどうにか情報収集出来ないかを考えていたんだよ》
〉情報収集?
〉なんで?
〉そんなことする必要あるのか?
〉ないような気がするけど?
〉結論出ただろ?
《一応あの親達の口から聞いたわけじゃないし、ちゃんと確認しといたほうがいいだろ。だから、情報収集ついでに確認出来たらなと思ってな》
〉情報収集のついでなんかいwww
〉まぁ、確かに親達から聞いたわけじゃないからな
〉そこの確認は必要か
〉それに、よくよく考えれば色んな情報は必要だから、情報収集する必要はあるよな
〉なにかいい案は思いついたのか?
《あぁ》
俺は早速魔法でドローンカメラは天井付近に、コンタクト型モニターは目に、イヤホンは耳に直接作り出し、ドローンカメラに隠密を付与した。
そして、軽くドローンカメラを左右に動かしてみる。
うん。ちゃんと意識した方向にちゃんと動くし映像もちゃんと映っているな。
あとは、ちゃんと光量の自動調節機能と音量の自動調節機能がついていることを願おう。
〉おい!いきなり2画面に切り換わったんだが、どういうことだ!?
〉新しく現れた画面に映っているのは別角度の映像か?
〉でも左右に揺れたぞ?
〉どういうことなの?レイン
《こういうことだ》
ドローンカメラを目玉カメラの前まで動かした。
〉これは………
〉ドローンか?
〉にしても五百円玉くらいの大きさしかないな
〉小さいな
〉新しい画面の映像はこのドローンの映像か
《そういうこと。
ドローンが小さいのはバレにくくするためとMPの節約だな。
隠密を付与しているからそうそうバレないとは思うけど。それに小さいほうが隠密の効果もあがりそうだしな》
操作に慣れるために軽く動かし続ける。
〉なるほどなるほど
〉しっかり考えているのね
〉で、このドローンでどうする気なんだ?
〉まさか、盗撮?
一番にその考えが思いつくリスナーに苦笑した。
《変態はすぐにエロの方へ話をもっていきたがるな》
〉いや!だって隠密とかかけて隠してるから!
〉わからなくもないけど最初から盗撮って聞くのわね~
〉流石にないわ~
〉普段からエロいことしか考えないから盗撮なんて問いが真っ先に出てくるんでしょ?
〉あ~
〉これに関してはフォローできねーわ
〉ドンマイ
〉見捨てないでくれよ!
〉で、なんのためにドローンなんて作ったの?
まさかの問いかけに俺は内心ため息を吐いた。
《動けない今の状況でも情報収集するために決まってるだろう》
そう答えながらドローンの操作に慣れてきたので早速情報収集しに行きたいのだが、そのためには障害物をすり抜けることさえ出来れば完ぺ………
おっと、シーナさんの意味深な問いかけ。
シーナさん達は俺に気を使っているのか、この部屋では両親について話したことがなかったのでこれは絶対に聞き逃せない。
〉なんだなんだ?
〉あの両親が何かしたのか?
〉まぁ、何かやりそうな両親だったしな
〉そんな両親の話が聞けるのか!
〉聞き逃がせない話が聞けそうだ!
「はい。レイン様のことは私達に任せっきりで新しい子供を作ることしか考えていませんね」
シーナさん達の言葉を聞いた瞬間、「あぁ、そうなのか」という感想しか思いつかなかった。ってか、今さらながらふと思ったのだが、
《気にしてなかったけど、そういえば今まで一度も顔を見にくることもなかったな》
さらに思えば、産まれた時もちゃんと顔を見たことないので、両親の顔が思い出せない。
〉そこは気にしようよ!
〉一度も来てないって!
〉子作りに夢中ってwww
〉そこまで女の子にこだわる理由ってホントになんだよ!
「このままレイン様への愛情を持たれないということになって、シャーズ様やギングズ様と同じような教育が受けられないというようなことになったら………」
「そうならないようにジルベイルさんも手をうってくれると言ってくれてますからそれは大丈夫だと思います」
〉新たな人物名が出てきたな
〉シャーズにギングズにジルベイルか
〉名前の響きからして全員男だな
あいにくと三人とも聞いたことのない名前なので俺もわからない。
〉シャーズとギングズに様をつけるということは、レインの兄にあたる人物なのかな?
〉そう考えるのが普通じゃね?
〉どんな兄弟だろうな
《あんな親だからあまり期待しないでおく》
〉あんな親ってwww
〉今の状況だとそう言いたくなるわねwww
〉一度も会いに来てない親達だからねwww
〉普通じゃありえない親達だしなwww
〉親失格だしなwww
素直に思ったことを言ったらリスナー達から同意と笑が大量に返ってきた。
《それに、使用人の人達が色々と動いてくれているみたいだから、最悪のことにはならないようだし、そこは感謝だな》
多分、こんないい使用人達が居なかったら、俺は早々にこの家に見切りをつけて出ていっていたかもしれない。
〉使用人様々だな
〉両親には恵まれなかったけど、使用人には恵まれたんだな
〉使用人がいい人が多くてよかったな
〉だからこそ感謝の気持ちを持って使用人達には優しく接しろよ!
《使用人達に優しく接するなんて当たり前のことだろ》
今のところ辛くあたるのはあの親達だけだ。とはいえ、親達と会うことすらないので辛くあたることすら出来ない状況だけど。
〉親はあんなのだが、いい使用人達に恵まれる、だと………
〉それがどうかしたか?
〉いや、これも一種のご都合主義じゃねーか?
〉確かに!
〉やっぱり異世界転生は最高なのか!?
〉やっぱりそこ変われ!レイン!
そして、また再燃し始めた『異世界転生最高』についてはご都合主義を否定出来ないのでノーコメントで。
「そういえば、なんで旦那様と奥様は女の子に執着しているのですか?」
「ジルベイルさんから聞いた話によると、王族に待望の子供が生まれたらしくて、その子供が王子だったようなのです」
王族の王子、か。
女の子が欲しいまさかの理由が判明した。
〉意味深どころか結論が出たな
〉王子の嫁にしたいから女の子が欲しい、と
〉つまり、政略結婚させて王族の仲間入りしたいと
〉サイテーな理由だな!
〉ってかやっぱり異世界だから王族がいるんだな!
〉そして王子の嫁ポジションを狙うってことはレインの家は貴族ってことだな
〉やっぱりお金持ちだったのか!
〉そして親は今の地位よりさらに上を目指したいと
〉権力欲ハンパねぇ!
ホントにサイテーな親の元に生まれてきたのかもしれないが、全て聞いた話からの推測でしかないので俺的には結論が出たとはいえないので、やっぱり自分で情報収集をしたいところではある。
しかし、赤ちゃんの体では動くことすら出来ないのでどうしてやろうか。
どうやって情報収集をするか。
そう考えた時に目玉カメラと目があってふと思いついた。
それはドローンカメラだ。
あぁいうのを魔法で作れれば動けなくても情報収集は出来るだろう。
とはいえ、それをすぐさま実行には移さずに一度冷静になって考える。
ドローンカメラという考えはいいとして、問題は四つ。
ドローンカメラを見られてはいけない。
映像を見るためのモニターも見られてはいけない。
音声を聞かれてもいけない。
扉などの障害物をどうにかしないといけない。
これらの問題点をどう解消していくか。
ドローンカメラに関してはスキルにある隠密を付与することで隠せるだろう。
モニターはコンタクト型にして左目に作ればいいか。出来るのなら光量の自動調節機能をつける。じゃないと、急激な発光とかで目がやられる場合が出てくるだろうからな。
音声はドローンカメラと連動したイヤホンを作り出して片耳につけておこう。出来るのなら音量の自動調整機能をつける。こっちは爆音とかで耳がやられないために。
障害物に関しては出来るのならドローンカメラを作る時に透過能力をつけたいが、それが無理ならとにかく小さいドローンカメラを作る方向でいこう。
〉おい!
〉お~い
〉レイン!
〉聞こえてない?
〉聞こえてないっていうか見てないってのが正しいだろ
〉そんな正論の訂正は今必要ない!
〉なにかに集中してるっぽいね
〉だからってリスナー無視するな!
情報収集のためのドローンカメラの案を考えていたら集中しすぎていたみたいで、コメント欄は俺への呼びかけのコメントで埋まっていた。
《すまんすまん。少し考え事をしててな》
〉なに考えてたんだ?
〉両親への復讐か?
〉赤ちゃんの復讐
〉まだなにかされたわけでもないのに復讐ってwww
〉赤ちゃんの復讐ってパワーワード
〉どうせエロいことだろ
スゴい言われようだが、あいにくと違うのでしっかりと訂正しておこう。
《どっちも違うわ。
動けない今の状況でもどうにか情報収集出来ないかを考えていたんだよ》
〉情報収集?
〉なんで?
〉そんなことする必要あるのか?
〉ないような気がするけど?
〉結論出ただろ?
《一応あの親達の口から聞いたわけじゃないし、ちゃんと確認しといたほうがいいだろ。だから、情報収集ついでに確認出来たらなと思ってな》
〉情報収集のついでなんかいwww
〉まぁ、確かに親達から聞いたわけじゃないからな
〉そこの確認は必要か
〉それに、よくよく考えれば色んな情報は必要だから、情報収集する必要はあるよな
〉なにかいい案は思いついたのか?
《あぁ》
俺は早速魔法でドローンカメラは天井付近に、コンタクト型モニターは目に、イヤホンは耳に直接作り出し、ドローンカメラに隠密を付与した。
そして、軽くドローンカメラを左右に動かしてみる。
うん。ちゃんと意識した方向にちゃんと動くし映像もちゃんと映っているな。
あとは、ちゃんと光量の自動調節機能と音量の自動調節機能がついていることを願おう。
〉おい!いきなり2画面に切り換わったんだが、どういうことだ!?
〉新しく現れた画面に映っているのは別角度の映像か?
〉でも左右に揺れたぞ?
〉どういうことなの?レイン
《こういうことだ》
ドローンカメラを目玉カメラの前まで動かした。
〉これは………
〉ドローンか?
〉にしても五百円玉くらいの大きさしかないな
〉小さいな
〉新しい画面の映像はこのドローンの映像か
《そういうこと。
ドローンが小さいのはバレにくくするためとMPの節約だな。
隠密を付与しているからそうそうバレないとは思うけど。それに小さいほうが隠密の効果もあがりそうだしな》
操作に慣れるために軽く動かし続ける。
〉なるほどなるほど
〉しっかり考えているのね
〉で、このドローンでどうする気なんだ?
〉まさか、盗撮?
一番にその考えが思いつくリスナーに苦笑した。
《変態はすぐにエロの方へ話をもっていきたがるな》
〉いや!だって隠密とかかけて隠してるから!
〉わからなくもないけど最初から盗撮って聞くのわね~
〉流石にないわ~
〉普段からエロいことしか考えないから盗撮なんて問いが真っ先に出てくるんでしょ?
〉あ~
〉これに関してはフォローできねーわ
〉ドンマイ
〉見捨てないでくれよ!
〉で、なんのためにドローンなんて作ったの?
まさかの問いかけに俺は内心ため息を吐いた。
《動けない今の状況でも情報収集するために決まってるだろう》
そう答えながらドローンの操作に慣れてきたので早速情報収集しに行きたいのだが、そのためには障害物をすり抜けることさえ出来れば完ぺ………
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