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第22章

性奉仕~逝かされたさく~

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 その日の夕餉。
 さくは口を開ける弥三郎に、飯を押し込んでやっている。それを大殿と祥鳳の方は物珍しそうに見ている。
「そなたたち婚約したのか?」
「はい。」
 勘違いをした二人に弥三郎はどういうつもりか二つ返事をする。
「いえ。そういう訳ではありません。」
「じゃあ、どういう訳だ。随分と仲睦まじいではないか。」
「宮脇の娘が弥三郎の嫁になってくれるなら、本に嬉しいこと。」
 慌てて打ち消すさくに、大殿と祥鳳の方は好意的な眼差しを向ける。
「弥三郎様は、本日の武芸の鍛錬で腕伏せをしまして、腕が持ち上がらぬのです。」
「腕伏せ?なんだ、それは?」
「宮脇の家に伝わる武芸の鍛錬法に御座います。」
「ほう。そんなものがあるのか。」
「はい。体に力が付きます。」
「ふむう。それを弥三郎が実践しているのか?」
「はい。暫し時間を下されば、弥三郎様を豪勇の士にしてご覧に入れます。」
 さくは大殿に断言した。
「あら、頼もしい事。」
 祥鳳の方は声を出して笑った。
「弥三郎、焦る事は無い。お主には時間だけはたっぷりある。じっくりと鍛えるのじゃ。必ず出来る。」
「はい。」
 大殿は廃嫡まで考えた弥三郎に対し、期待感を露わにした。二人の温かい眼差しは弥三郎のやる気を引き出してくれるだろう。さくは安堵しながら弥三郎の口の中に飯を放り込む。いつもは小食の弥三郎だが、厳しい鍛錬が功を奏し食も進む。これも良い兆候だ。力を付けるには鍛錬・飯・睡眠、これに限るのだから。
「いやあ、食った食った。満腹だ。」
 飯を四杯もたらふく食った弥三郎は自らの腹を叩いて見せた。皆に笑みが零れた。
「父上、母上。明日も鍛錬がありますので、今日は早く床に就こうと思います。私はこれで・・・・・。」
「うむ。しっかり休むが良い。」
 弥三郎は大殿と祥鳳の方に挨拶すると、退室しようとする。去り際、さくに声を掛けた。
「さく。ちょっと話がある。」
「はい。」
 さくは後の事をはるに託し、弥三郎の後を着いて行った。
「お話とは何でしょうか?」
「寝る前に厠に行くので着いてきてくれ。」
「・・・・・はい。」
 弥三郎は未だに一人で厠に行く事が怖いと見える。困ったものだ。だが、いきなり全てをこなす事は出来ないだろうと思い直し、弥三郎の後を厠まで着いて行った。弥三郎は厠の中に入ると、さくを手招きする。一緒に中に入れという事らしかった。
「さくはここでお待ちしていますので、どうぞごゆるりと・・・きゃっ!」
 弥三郎はさくを強引に厠の中へ引き込むと、口を押えて悲鳴を阻んだ。
「静かにしろ。母上たちに気取られるではないか。」
「何を・・・・。一体、何をなされるおつもりで。」
 さくは口を塞ぐ弥三郎の手を引き剥がしながら言った。
「これを見よ。」
 弥三郎はおもむろに小袖をずらし、股間に手を伸ばす。
「きゃっ。嫌。」
 さくは弥三郎から目を逸らす。なぜなら弥三郎はずらした小袖から矛を出し、さくに示したからだ。
「さくが腕伏せをしている時に、小袖の隙間から乳を見てから、ずっと収まらない。寝る前にこれをどうにかしたいのだ。」
 矛は疲れ切った体と裏腹に、逞しく起立していた。
「そんな事、さくにどうしろと。ご自分でお好きなように扱きなさいませ。」
 弥三郎を突き放すさくであったが、見てはいけないものだと分かりつつも、勃起した浅黒い矛から目が離せなかった。
「腕伏せをやらされた所為で、腕が上がらんのだ。さくが扱いてくれ。」
「・・・・・。何故、私がその様な事をしなくてはならぬのです。」
「教育係は私の下の処理も担っておるのだ。手が使えぬので仕方あるまい。なにもまぐあえと言っている訳では無い。手で扱くだけだ。それ位なら良いであろう。」
「・・・・・。」
「嫌ならよい。はるに夜伽を命じる。」
 弥三郎はさくが手を使って射精させなければ、はるに性奉仕をさせるというのだ。さくには絶対に許容出来ない事であった。
「その様な事はさくが許しませぬ。」
「ならば、そなたが私を逝かせるのだ。」
「・・・・・。」
 さくははるを守る為と、自分自身に言い訳をして、はちきれそうな矛に手を伸ばした。ぬめっとした粘液で矛は塗れている。弥三郎は興奮して我慢汁を大量に分泌させていた。さくは分泌液を手に塗れさせながら矛を前後に擦った。弥三郎の熱さが手を伝い、さくの火処を刺激する。火処はジンジンと痺れ、なんとも堪らない。さくは自らの欲望に蓋をして、精を放出させる事だけに集中した。二人は向き合って立った状態で、さくの右手が素早く矛を擦っている。
「まだですか?」
「う、う~む。」
「早く逝って下さい。」
 さくは弥三郎の始末を早く付けてから、後でこっそり自慰をして、性処理を済ますつもりだった。だが、なかなか逝かない。早く逝かせたいさくの思惑を他所に、今の快感を少しでも長く続けたい様子であった。惚けた顔をして快感を貪っている。
「早う、逝って下さいませ。」
 さくが右手の動きを速めた。
「さ、さく~~。」
「きゃっ。何をなさいます。」
 興奮を強めた弥三郎が抱き付いてくる。さくの小袖の裾に手を這わせた。
「ん、つうっ。」
 さくは声にならない悲鳴を上げた。潤っている火処に弥三郎の指が這ったのだ。
「さく、一緒に逝こう。」
 興奮した弥三郎は、激しくさくの割れ目を上下に擦り上げる。その指の動きが自慰中毒で肥大化した、さくの肉芽をよい按排に刺激する。
「いやっ!駄目。」
「何が駄目なのだ。火処はビショビショではないか。感じているのであろう。私が好きなのだな。」
 弥三郎の言ってることは事実だった。勃起した矛を扱きながら、欲情していたさくの火処は濡れていた。だが、そのことを知られたくない。
「感じてなどおりません。おなごは触られると傷付けられない様に濡れるものです。」
 さくは苦しい言い訳をした。
「ふ~ん。傷つけられない様に濡れるものなのか。」
「左様に御座います。お止め下さい。」
「それではそれを証明してみせよ。」
「ど、どういう事に御座いますか・・・・。」
「感じている訳では無く、火処を守る為に濡れていると言うのであれば、私がこのまま擦り続けても、さくが逝く事はないのだな。」
「は、はい。当然に御座います。」
「ならば、それを試す。私にこのまま火処を擦らせるのだ。もし、逝く事があれば、さくは私の事が好きで、感じているという事だぞ。」
「・・・・・。」
 さくは顔色を変えた。弥三郎は手淫でさくが逝くかどうか試すと言うのだ。さくの理性がせめぎ合う。弥三郎に逝かされたいという本能と、大殿から命じられた教育係としての責務を全うしなければという使命感である。慎み深い性格のさくである。本能が頭を過ぎりつつも寸での所で使命感が勝利した。こんな状況で弥三郎に逝かされる訳にはいかないのだ。
「弥三郎様。それでは一つ、さくと勝負しようではありませんか。」
 さくは弥三郎に火処を凌辱されながら、気丈に言った。
「勝負?」
「さくが弥三郎様を逝かせるのが早いか、弥三郎様がさくを逝かせるのが早いか。その勝負です。」
「面白い。是非、やろう。」
 弥三郎は淫靡な笑みを見せた。
「ただ勝負するだけではつまりません。一つ賭けをしましょう。」
「賭け?賭けとはなんだ。何を賭けるのだ?」
 弥三郎の火処への凌辱が止まった。さくはホッとして賭けの条件を提示する。
「弥三郎様がさくよりも先に逝かれた暁には、さくとはるに下の奉仕をさせる事は、今日を最後にするとお約束下さい。」
「・・・・・・・。」
「何も矛を扱くなとは申しません。その様な事は自分の部屋で人の居ない時になさいませ。おなごに扱かせるとはもっての外、今後は一切しないとお約束下さい。」
「・・・・・・。うむ。分かった。」
 弥三郎はさくの出した条件を承託した。後はちゃっちゃと弥三郎を射精させれば万事解決である。と、思ったのだが、弥三郎はさくに対して逆提示を行った。
「では、もし私が逝く前に、さくを逝かせた場合は、これから毎日、夜寝る前に二人きりで矛と火処を擦り合うのだ。良いな。」
「・・・・・・・。」
 とんでもない条件を提示する弥三郎に、さくは閉口した。弥三郎より先に逝ったら、毎日火処を擦られる事になる。
「弥三郎様。それは・・・・・。」
「それでは始めるぞ。それっ!」
 弥三郎はさくが応託してないのにも関わらず、勝手に勝負の火花を切った。
「あっ。だ、駄目。」
 弥三郎の指が激しくさくの火処を凌辱する。被虐感の強いさくにとっては乱暴に擦れらるのが何よりの快感なのだ。さくも先に逝かされる恥辱は味わうまじと、慌てて右手を高速に動かし、弥三郎の矛を扱き上げる。
「あっ!駄目です。弥三郎様。早く逝って下さい。」
「私はさくが逝くまで、絶対に逝かん。」
 お互い立ったまま向き合って息を殺しながら、陰部を擦り合う静かで激しい戦いが続いた。均衡を破ったのは弥三郎であった。さくの最も敏感な具合を早々に探り当てたのである。
「あっ!そこは駄目!嫌!」
 女がそこは駄目と言う事は、意に反してそこが感じるという事である。勝負の最中に咄嗟とはいえ、声に出してしまったさくは房事に疎かった。こちらに関しては弥三郎の方が聡かったのである。
「そうか、ここがそんなに良いか!」
 弥三郎は一気に勝負を付けようと、さくの割れ目を開いて豆を擦り上げた。
「Σ§ΦΦΨ。」
 あまりの快感にさくは声にならない悲鳴を上げた。このままだと勝負に負けてしまう。さくはこれ以上は許すまじと股をきつく締め、弥三郎の侵入を抑えんとする。
「ん。こ、これ。卑怯だぞ。」
 抗議の声を上げる弥三郎。危なかった。あと3擦りされていたら逝ってしまっていただろう。攻守逆転。この機を逃すまじ。さくは指を丸い形に固定すると矛の亀頭部分を前後に鋭く摩擦する。今度は弥三郎が喘いだ。
「ま、待て。逝ってしまう。卑怯だぞ。」
 さくも弥三郎も既にお互いの弱い所が分かっていたので、勝負はどちらが先手を取るかである。先手を取ったのは弥三郎で、さくは逝く一歩手前まで追い込まれたのだが、秘儀「股閉じ」で首の皮一枚踏ん張った。だが、これ以上は我慢出来そうにない。既に火処は愛液で塗れている。これ以上、自分が教育係を務める引き籠りから辱めを受ける訳にはいかなかった。股を固く閉じた状態でさくは理性を保とうとした。必死である。だが必死なのは弥三郎も同じだ。この勝負に勝てば、毎日さくの火処を凌辱することが出来る。その一心で弥三郎もさくの愛撫に耐えた。そして逆襲の機会を狙う。
「さく、卑怯だぞ。股を開け。」
「嫌で御座います。」
 さくはこれ以上の淫撫を火処に受けたら、今まで守り通してきた堅城が予想もしない形で落城してしまう事を予感していた。絶対に股を開く気は無い。
「そうか、それならばこうだ。」
 もう一押しで城主になれる。そう確信した弥三郎は手段を選ばない。前からの防備が固いと見て、さくを抱き寄せると、尻に手を伸ばす。
「きゃっ!何をなさいます!」
 悲鳴を上げるさくにお構いなし。弥三郎は尻の中央の溝に指を這わせた。狙いは・・・・・さくの菊門である。「いやっ!そこは・・・駄目!」
 菊門周辺に指を這わされたさくは悲鳴を上げた。それと同時である。弥三郎の指がずぶりと中へ侵入したのは。
「なんて事をなさいます!その様な事は、許されない事ですぞ!」
 さくはあまりの悍ましさに金切り声を上げる。だが、弥三郎はそんな事にはお構いなし。更に指を奥へ進める。
「弥三郎様。どうかお止め下さい。ご容赦を。」
「止めて欲しかったら、股を開くのだ。」
「・・・・・・。」
 もし、股を開けば火処を擦られ、さくは一溜りも無く逝かされてしまうのは目に見えている。しかし抵抗を続ければ菊門を凌辱するというのだ。火処を守るか、菊門を守るか。前門の虎か後門の狼か。究極の羞恥的な選択である。さくは震える声で決断を下した。
「お断り致します。」
 さくは教育係としての体面を選んだ。宮脇家の姫が初めて逝かされた男が教育係を任された、皆から馬鹿にされるひきこもり等という事はあってはならない事なのだ。
「ほう。私には分かっているのだぞ。さくが逝かされたがっているのが。」
「だ、誰が、逝かされたがっているのですか。それは弥三郎様お得意の勘違いに御座います。あっ!ああああ・・・・・。」
 弥三郎は菊門に埋める指の数を増やした。それを出し入れして言った。
「早く股を開け。菊門が拡張して閉まらなくなるぞ。」
「そ、そんな・・・・。お止め下さい。」
「一日中、糞便を垂れ流す体になっても良いのか。」
「い、嫌。」
「ならば、股を開いて、火処を擦らせろ。」
「ぜ、絶対に嫌。」
「ならばこうだ!」
 弥三郎は指三本を、菊門に出し入れする。
「あ、ああああ。」
「どうした?感じているのか?」
 初めは気持ち悪さしか感じなかったさくであったが、段々ふわふわした感覚に包まれつつあった。さくは火処でも菊門でも感じる性隷に目覚めつつあったのだ。
「あっ!あっ!あっ!」
「どうしたのだ、さく。さくは尻にも火処が付いていると見える。」
 弥三郎に侮蔑的な事を言われ、さくの体はカッと熱くなった。これ以上ない屈辱なのだが、その状況に置かれた被虐的な自分に興奮を覚えた。
「きつい。さくの尻はきついな。これだけきついと糞便も良く出ないのではないか。私が拡げてやろう。」
 弥三郎は菊門深くに指を穿っていく。さくは肛門が一杯になる性的快感に酔いしれていた。自分が尻で快感を覚えるはしたない女だと思うと、駄目人間弥三郎に堕とされていく自分の屈辱に身もだえし、逝きそうになるのである。不意に菊門から指が引き抜かれた。
「おう。これは凄いぞ。さく。これを見てみろ。」
 弥三郎は勝ち誇った様な歓喜の言葉を発した。さくは何事かと伏せていた顔を上げ、そちらを見た。弥三郎はさくの菊門から引き抜かれた指をまじまじと見ている。指先には茶色いものが付着していた。・・・・・さくの便である。
「これがさくの糞便か。良い家柄の姫と謂えども糞は臭い様だな。」
「・・・・・・・。」
「お高く止まっている姫も、私らと大して変わらないのだな。」
 これ以上ない屈辱を味あわされたさくは顔面蒼白で卒倒寸前である。戦国の世、女の火処は不浄とされ、桶に浸かって上半身と下半身を同時に洗うのさえ禁忌とされる時代に、火処どころか菊門に指を突っ込み、指に付いた糞の臭いを嗅いだり、舐めようとしたり。さくの生きるこの時代の常識からすると、異次元の変態といえた。
「もうお止め下さい・・・・・。」
 さくは泣きながら訴えた。もはや弥三郎の異常な性的嗜好に付いて行くことは出来なかった。このまま弥三郎に付き合えばどの様な世界に連れて行かれるのか想像できない。さくは遂に屈服した。閉じていた股を開く。
「そうか、そうか。遂に逝かされる気になったか。」
 弥三郎はさくの気も知らず、懐紙で指を拭くと、さくの火処に指を這わす。そこは弥三郎の指を待ち望んでいたかの様に、びしょ濡れだった。
「さく。この事は二人きりの秘密だ。誰にも言わぬ。遠慮なく逝くが良い。」
「・・・・・・・。」
 弥三郎の指がさくの敏感な豆を探り当てた。さくの体がビクンと跳ねる。さくは覚悟を決めた。遂に弥三郎に逝かされるのだ。
「声を出せ。さくの逝く時の声が聞きたいのだ。」
「嫌で御座います。お許しを。」
「ならぬ。声を出せ。声を出すまでは逝っても終わらぬぞ。」
「・・・・・・・。」
 逝く時の声を聞かせろという注文にさくは戸惑った。声を出さなければ終わらせては貰えぬらしい。早くこの狂宴を終わらせたいさくに拒否権はなかった。何を言えば良いのか。戸惑っているさくを官能の波が襲う。弥三郎の指は割れ目にスッポリ嵌り、愛液が良いぬめりとなり、豆を擦り上げていた。
「あっ。逝く。」
 さくの口から迷いなく言葉が出た。
「そうか。さく、逝くのか。」
「はい。逝きます。」
「では、逝け。私の前で逝くのだ。」
「逝くっ。逝くっ。あっ・・・・・・・。」
 さくが逝く逝くと絶叫するので、厠の外へ声が漏れる事を恐れた弥三郎は、さくの唇を口吸いで塞いだ。その瞬間、さくは逝った。弥三郎は自らの指を伝って、さくの火処が痙攣するのを知覚してそれを感じ取った。ビクンビクンと脈動する火処は熱い。弥三郎はさくの唇の隙間から舌を差し込むとそれを絡める。さくの頭の中は真っ白だった。背中をゾゾゾと官能の渦が駆け上がり、寒気を催した。厠の床を熱い飛沫が打った。さくの小便だった。さくは意識せずに失禁した事に呆然としていた。それは心身ともに弥三郎への屈服を意味している。腰が砕けたさくは、その場にヘナヘナと崩れ落ちた。それを見下ろす弥三郎は勝ち誇った様に言った。
「勝負は私の勝ちの様だな。」
「・・・・・・。」
「心配するな。私に火処を擦られて逝かされた事。失禁した事は誰にも言わぬ。」
「・・・・・・。」
「その代わり、これから毎日寝る前に、二人だけで火処と矛を擦り合うのだ。」
「・・・・・・。」
「大丈夫だ。さくの火処に矛を突っ込むのは、私が武功を挙げてからだという約束は守る。ただ、これからは毎日元気付けて欲しいのだ。」
「・・・・・・。」
「約束は守って貰うぞ。良いな。」
「・・・・はい。」
 さくは力なく返事した。初めて男に逝かされ、失禁までするという醜態を晒してしまい服従する他、なかったのだ。
「よし、明日から夜にお楽しみが待っているとなれば、昼の武芸の鍛錬にも熱が入るというものだな。」
「・・・・・・。」
 さくを屈服させた弥三郎は遠慮が無くなり、さくの手を自らの矛にあてがい、擦り付けた。
「私も逝かせて貰うぞ。さくが逝く所を見せられ、もう我慢出来ん。」
 脳内で射精していた弥三郎は直ぐに逝き果てた。精液がさくの顔にビュッビュッと爆ぜる。さくの顔面は直ぐに大量の白濁液で真っ白に覆いつくされた。さくは呆然とそれを黙って受け止める。無気力無抵抗のさくの様子に満足した弥三郎はすっきりした様子で厠を後にした。その場に取り残されたさくは顔面に精液を塗れさせたまま、暫くの間、呆然としたまま動く事が出来なかった・・・・・。
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