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◇500 VSボーンドラゴン1
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アキラたちはボーンドラゴンに睨まれてしまった。
体が竦んで動けなくなり、硬直時間に囚われていた。
「ボーンドラゴンなんて、聞いてないわよ!」
「私に当たるな。こうなるとは思わなかったんだ」
ベルはNightに当たった。
けれどNightは冷静に処理する。
ピクリピクリと指先が麻痺していて、逃げるに逃げられない。
まさに絶体絶命の状態で、高度なAIが搭載されているせいか、ボーンドラゴンはいきなり攻撃を仕掛ける。
「ボンシャララァァァァァァァァァァァァァァァ!」
ボーンドラゴンは一度体をくの字に折ると、勢いをつけて飛び掛かる。
全身が骨の体でできているせいか、突起が多くてゴツゴツシテいる。
角ばって突き出た角が、Night目掛けて振るわれた。
「【ライフ・オブ・メイク】!」
けれどNightはただではやられない。
攻撃を喰らう瞬間、地面から盾を作り出す。
ボーンとボーンドラゴンの攻撃に合わせて飛び出すと、顎を下から突き上げた。
「ボンラァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」
クリンヒットしたらしく、ボーンドラゴンは仰け反る。
痛みのあまり、HPはかなり減る。
Nightから距離を取ると、全身を天井や壁に叩き付け、自傷ダメージを稼いでいた。
「なんとかなったな……体も動く」
硬直も解け、全身の麻痺も無くなる。
アキラたちの体が動くようになり、一度部屋の隅に行く。
体勢を立て直すと、アキラたちはボーンドラゴンを警戒した。
「どうしよう、こんな所でドラゴンを相手にするなんて」
「落ち着け。確かに相手はドラゴンだが、レベルは大差ない」
「つまり勝てるってことだねー。燃えて来た!」
フェルノは楽しそうだ。
拳を合わせると、キラキラを通り越し、ギラギラと太陽のような瞳を輝かせる。
「ちょっと、落ち着きなさい」
「そうですね、フェルノさん。少し状況を見回しましょうか」
「えー、だって暴れてるよー? 自傷ダメージ喰らってるよー?」
「「それです」よ!」
忘れてはいけないことがある。
雷斬とベルの言う通り、ボーンドラゴンは、自傷ダメージで削れてくれている。
しかしそれもいつまでもは続かない。
凄まじい地響きと共に、この部屋自体が崩れそうになっている。
「このまま暴れさせるのは、非常にマズいな」
「うん。上手くボーンドラゴンがコアを破壊してくれたらいいけど」
「それができなかった時が、非常にリスキーだ。おまけにこのままだと負けるぞ」
現在の制圧率を見るに、中枢部に立ち入れているのは、如何やらアキラたちだけ。
この絶好のチャンスを活かさないとダメだ。
アキラたちはボーンドラゴンを眼前に見据え、簡単な作戦を用意した。
「私とベルで支援する。フェルノが仕留めろ。アキラと雷斬はそのフォローに回れ」
「フォローって?」
「撹乱するんだ。少しでも動きを止められれば上出来。ベル、ここには風が吹かない。私がアイテムを用意するまで、その指は温存しておけ」
「分かってるわよ。でも、薙刀で攻めてもいいぜ!」
ベルはいつもの性格を変える。
勇ましさ全開の薙刀フォームを演じると、薙刀を振り回す。
今にも暴れ回りそうだが、ここはNightが制した。
「止めろ。そんな面倒を増やすな」
「面倒だって!? なに言ってんのよ」
ベルはNightに鋭い目を向ける。
演技で胸ぐらを掴みそうだが、流石につまらないのか、Nightは完全にあしらう。
一切乗ってくれないことに気が付くと、ベルはベルで演じるのを辞め、代わりに弓術フォームに変わった。冷静でおしとやか、状況を全て針の穴を通すように見定める。
「それでは、私は待機させていただきますね。相手が龍と言うことであれば、必ず弱点は存在していますので」
「そうだ」
勘が鋭くなくても分かる。
アキラたちは散々Nightに教え込まれてきた。
相手がドラゴン、つまり竜種ならば、確実にそれはある。
「それじゃあ行こっかー」
「あっ、フェルノ、待ってよ」
フェルノは誰よりも先に走り出す。
ボーンドラゴンに拳を向けた。
鋭い爪を見せつけ、ボーンドラゴンに襲い掛かる。
「雷斬、行こう」
「はい、フェルノさんのアシストを徹底しましょう」
「そうだね。フェルノ、頼むよ!」
「OK」
ボーンドラゴンを相手にするなら連携は必須だ。
それは今までの戦いで充分備わっている。
フェルノが果敢に攻め、アキラたちはそのアシスト。
遊撃として、適宜攻撃に参加だ。
「って言ってもさー」
「フェルノ、それは言わないで」
とは言え、アキラたちは気が付いていた。
ボーンドラゴンは、天井や壁に体を叩き付けている。
そのせいか、HPがドンドン減っている。もう少しで半分を切りそうだ。
「これさ、私たち戦わなくてもよくない?」
「今の所はそうですが……」
「自傷ダメージで倒せるよ、コレ?」
「そんなことない気がするけど……フラグになって欲しくないな」
「アキラ、それが一番のフラグだよ」
これがフラグになるとは思えない。と言うより、思いたくはない。
けれどそうこうしているうちに、自傷ダメージで、ボーンドラゴンのHPは半分を切った。
するとボーンドラゴンは急に暴れるのを辞め、何故かピクリとも動かなくなった。
「あ、あれ? 急に動かなくなって……うわぁ!」
それを皮切りに、行動パターンが変化した。
ボーンドラゴンは目の色を変え、黄色から赤になっている。
壁の中に埋め込んでいた頭を抜き、アキラを視界に取り込むと、いきなり突撃して来るのだった。
体が竦んで動けなくなり、硬直時間に囚われていた。
「ボーンドラゴンなんて、聞いてないわよ!」
「私に当たるな。こうなるとは思わなかったんだ」
ベルはNightに当たった。
けれどNightは冷静に処理する。
ピクリピクリと指先が麻痺していて、逃げるに逃げられない。
まさに絶体絶命の状態で、高度なAIが搭載されているせいか、ボーンドラゴンはいきなり攻撃を仕掛ける。
「ボンシャララァァァァァァァァァァァァァァァ!」
ボーンドラゴンは一度体をくの字に折ると、勢いをつけて飛び掛かる。
全身が骨の体でできているせいか、突起が多くてゴツゴツシテいる。
角ばって突き出た角が、Night目掛けて振るわれた。
「【ライフ・オブ・メイク】!」
けれどNightはただではやられない。
攻撃を喰らう瞬間、地面から盾を作り出す。
ボーンとボーンドラゴンの攻撃に合わせて飛び出すと、顎を下から突き上げた。
「ボンラァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」
クリンヒットしたらしく、ボーンドラゴンは仰け反る。
痛みのあまり、HPはかなり減る。
Nightから距離を取ると、全身を天井や壁に叩き付け、自傷ダメージを稼いでいた。
「なんとかなったな……体も動く」
硬直も解け、全身の麻痺も無くなる。
アキラたちの体が動くようになり、一度部屋の隅に行く。
体勢を立て直すと、アキラたちはボーンドラゴンを警戒した。
「どうしよう、こんな所でドラゴンを相手にするなんて」
「落ち着け。確かに相手はドラゴンだが、レベルは大差ない」
「つまり勝てるってことだねー。燃えて来た!」
フェルノは楽しそうだ。
拳を合わせると、キラキラを通り越し、ギラギラと太陽のような瞳を輝かせる。
「ちょっと、落ち着きなさい」
「そうですね、フェルノさん。少し状況を見回しましょうか」
「えー、だって暴れてるよー? 自傷ダメージ喰らってるよー?」
「「それです」よ!」
忘れてはいけないことがある。
雷斬とベルの言う通り、ボーンドラゴンは、自傷ダメージで削れてくれている。
しかしそれもいつまでもは続かない。
凄まじい地響きと共に、この部屋自体が崩れそうになっている。
「このまま暴れさせるのは、非常にマズいな」
「うん。上手くボーンドラゴンがコアを破壊してくれたらいいけど」
「それができなかった時が、非常にリスキーだ。おまけにこのままだと負けるぞ」
現在の制圧率を見るに、中枢部に立ち入れているのは、如何やらアキラたちだけ。
この絶好のチャンスを活かさないとダメだ。
アキラたちはボーンドラゴンを眼前に見据え、簡単な作戦を用意した。
「私とベルで支援する。フェルノが仕留めろ。アキラと雷斬はそのフォローに回れ」
「フォローって?」
「撹乱するんだ。少しでも動きを止められれば上出来。ベル、ここには風が吹かない。私がアイテムを用意するまで、その指は温存しておけ」
「分かってるわよ。でも、薙刀で攻めてもいいぜ!」
ベルはいつもの性格を変える。
勇ましさ全開の薙刀フォームを演じると、薙刀を振り回す。
今にも暴れ回りそうだが、ここはNightが制した。
「止めろ。そんな面倒を増やすな」
「面倒だって!? なに言ってんのよ」
ベルはNightに鋭い目を向ける。
演技で胸ぐらを掴みそうだが、流石につまらないのか、Nightは完全にあしらう。
一切乗ってくれないことに気が付くと、ベルはベルで演じるのを辞め、代わりに弓術フォームに変わった。冷静でおしとやか、状況を全て針の穴を通すように見定める。
「それでは、私は待機させていただきますね。相手が龍と言うことであれば、必ず弱点は存在していますので」
「そうだ」
勘が鋭くなくても分かる。
アキラたちは散々Nightに教え込まれてきた。
相手がドラゴン、つまり竜種ならば、確実にそれはある。
「それじゃあ行こっかー」
「あっ、フェルノ、待ってよ」
フェルノは誰よりも先に走り出す。
ボーンドラゴンに拳を向けた。
鋭い爪を見せつけ、ボーンドラゴンに襲い掛かる。
「雷斬、行こう」
「はい、フェルノさんのアシストを徹底しましょう」
「そうだね。フェルノ、頼むよ!」
「OK」
ボーンドラゴンを相手にするなら連携は必須だ。
それは今までの戦いで充分備わっている。
フェルノが果敢に攻め、アキラたちはそのアシスト。
遊撃として、適宜攻撃に参加だ。
「って言ってもさー」
「フェルノ、それは言わないで」
とは言え、アキラたちは気が付いていた。
ボーンドラゴンは、天井や壁に体を叩き付けている。
そのせいか、HPがドンドン減っている。もう少しで半分を切りそうだ。
「これさ、私たち戦わなくてもよくない?」
「今の所はそうですが……」
「自傷ダメージで倒せるよ、コレ?」
「そんなことない気がするけど……フラグになって欲しくないな」
「アキラ、それが一番のフラグだよ」
これがフラグになるとは思えない。と言うより、思いたくはない。
けれどそうこうしているうちに、自傷ダメージで、ボーンドラゴンのHPは半分を切った。
するとボーンドラゴンは急に暴れるのを辞め、何故かピクリとも動かなくなった。
「あ、あれ? 急に動かなくなって……うわぁ!」
それを皮切りに、行動パターンが変化した。
ボーンドラゴンは目の色を変え、黄色から赤になっている。
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