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◇435 【雷鳴】と【陣刃】
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雷斬は一瞬で移動していた。体中から電気を迸ると、雪将軍の背後を奪っていたのだ。
その速さは異常だった。雪将軍の目では完全に追いきれなかった。そのせいで困惑してしまい、全身を駆け抜ける殺気だけを頼りに防御の構えを取る。
「ナ、ナニヲシタ!?」
雪将軍は怖くなっていた。これこそが恐怖、底知れない恐怖心が全身を硬直させるには十分だった。
しかし雷斬も危なかった。一瞬の迷いがあればここで死んでいただろう。
けれどそうならなかったのは、雷斬が一人の剣士として未完成だったからだ。
「はぁはぁ……急に使うのは堪えますね」
雷斬は頬を伝う汗を手の甲で拭き取った。
突然【雷鳴】を呼んだせいか、体中が熱くて仕方ない。
皮膚は雷に打たれてヒリつき、血流は早さのあまり心臓に負担を掛けていた。
果たしてこの体に心臓があるのかは分からないが、雷斬自身は疲労を背負っていたのだ。
「ですが、無事に避けられて良かったです。私はまだ生きていると実感できますから」
雷斬は刀を構えていた。
だけど構えるだけにとどめ、すぐには攻撃を仕掛けない。
先程の二の舞はごめんな上に、もう一度この回避術が通用するとも思えない。
様々な思考が脳裏を過ると、雪将軍自身も雷斬のことを舐めるように観察していた。
「タタミガヤケテイルナ。ソレニサキノデンリュウヲミルニ、カミナリヲマトッタノカ?」
「さあ、どうでしょうか?」
含みを込めた笑みを浮かべた。
雷斬は流れる汗を拭き取り余裕そうな表情で固める。
けれど雪将軍にはバレているのか、雷斬の脈拍を見計らえられた。
「ムリヲシテイルノハワカッテイルゾ。ソレデワレニカテルトオモッテオルノカ?」
「はい。もちろん思っていますよ。私は皆さんの剣です。ここで負けるような軟な体でも精神でもありませんので」
「フン、タンカヲキルカ。ナラバコイ!」
「いえ、貴方から来てください。雪将軍さん!」
雷斬は雪将軍相手に啖呵を切り直した。
勝てる見込みがあるのか、それは雪将軍の見立てでは不明だ。
けれど体の内側から湧き上がる闘志に雪将軍も高揚感を増し、雷斬の希望を叶えることにした。
「フン、ナラバカンタンニハシンデクレルナヨ」
「言われなくても」
ガキーン!
雷斬と雪将軍の刀がぶつかり合った。
鋭い一撃に刃が震えて火花を散らす。
刀身が焼け焦げるような臭いと共に、少しずつ削れているのが見て取れた。
それでも互いに一切負ける気はない。
押されたら押し返す。器用な足捌きと微妙な体重の変化だけでそれを行っていた。
こんな真似、やはり普通の剣士にはできない。
雪将軍の即死必死の攻撃すら、もはや効かないと痛感させていた。
「ヤルデハナイカ!」
「そうですね。ですがそう長くは持ちそうにありません」
「ソウダナ」
二人の実力は拮抗していた。むしろ技術だけなら雷斬が勝っていた。
にもかかわらずこの反応。違いは互いの武器の性能差だった。
このままでは二人の力量に耐えられない。早くに気が付いたのは押し負け始めた雷斬だ。
その理由は一目瞭然で、雪将軍の振り下ろす太刀と比べると、随分と細身で脆い。
今まで丁寧に扱って来たものの、蓄積されたダメージが、残りの寿命に悲鳴を漏らしていた。
「フン。ワルクオモウナ。カタナノジュミョウモジツリョクノウチ」
「そうですね。では私も前に出させていただきます!」
雷斬はこの拮抗している状況下でそう高を括った。
もちろん口だけではなく、本当に前に出るのだ。
しかし雪将軍自身は、こうなることは初めから予想の範囲内。
互いに一進一退の攻防を数秒の間に幾つものコンマを置き去りにして展開している。
「ソウハサセヌ!」
「でしょうね。ですが本番はここからです。私には【雷鳴】以外にも武器があるんです。お見せしますよ、私の卑劣にして無慈悲の刃を!」
雷斬は一歩を身を引いた。
急に互いの力の均衡が崩れたことで、反作用が働いて吹き飛ばされる。
それは雷斬だけではなく雪将軍も同じで、互いに一歩半分の間が生まれると、雷斬は迷わず刀を振るった。
キュィーン!
空気を切る音が聞こえた。しかし切ったのが空気だけで、雪将軍にも刀にさえダメージはない。
完全に無意味な行動のように見えてしまい、雪将軍は首を捻る。
癖か何かだと勘違いする程度で特に気にする様子もなく、素早く距離を詰めるべく走り出した。
「キョリヲトッタテイドデ、タテナオスヒマハナイゾ!」
「そうですね。ですが、そんな時間は要りませんよ。私の刃は必ず届きますから」
なにをバカなことを言っているのか。雪将軍は一切警戒せず雷斬に迫る。
その足捌きは軽やかで、重たいはずの白い甲冑をものともしない。
いつでもサスツルギを出せるはずがそれすら使わず男気溢れる行動を取り、太刀を振り上げた。
「シネィ!」
「それは貴方ですよ、雪将軍さん」
雷斬は不敵に笑った。雪将軍は背筋が凍り付いた。
一瞬にして動けなくなる。否、精神的にではなく本当に動けなくなったのだ。
何もないはずの空に触れた瞬間、腹を裂かれたような痛みが体にも心にも走り抜け、顎を下げて見れば甲冑が切り裂かれていた。
見えない斬撃があらゆる障害を切り裂いたのだ。
「ナ、ナニヲシタ……」
腹を抑えて立ち止まる雪将軍。
ピタリと動きが止まってしまうとその場で膝を付く。
なにが起きたのか本当に分かっていないらしく、雷斬は笑っていた。
もちろん大笑いではなく薄い笑みを浮かべる程度で、刀を突き付け宣言する。
「私のスキルです。あらゆる障害を越え、禍を切り裂く刃。それこそが【陣刃】です。私の刃は置き去りにされる、覚えておいてくださいね」
雷斬はそう答えると、武家屋敷に戦慄が走った。
至るところに張り巡らされた刃が陣を張る。
もはやこの場所は、雷斬の支配域だった。
その速さは異常だった。雪将軍の目では完全に追いきれなかった。そのせいで困惑してしまい、全身を駆け抜ける殺気だけを頼りに防御の構えを取る。
「ナ、ナニヲシタ!?」
雪将軍は怖くなっていた。これこそが恐怖、底知れない恐怖心が全身を硬直させるには十分だった。
しかし雷斬も危なかった。一瞬の迷いがあればここで死んでいただろう。
けれどそうならなかったのは、雷斬が一人の剣士として未完成だったからだ。
「はぁはぁ……急に使うのは堪えますね」
雷斬は頬を伝う汗を手の甲で拭き取った。
突然【雷鳴】を呼んだせいか、体中が熱くて仕方ない。
皮膚は雷に打たれてヒリつき、血流は早さのあまり心臓に負担を掛けていた。
果たしてこの体に心臓があるのかは分からないが、雷斬自身は疲労を背負っていたのだ。
「ですが、無事に避けられて良かったです。私はまだ生きていると実感できますから」
雷斬は刀を構えていた。
だけど構えるだけにとどめ、すぐには攻撃を仕掛けない。
先程の二の舞はごめんな上に、もう一度この回避術が通用するとも思えない。
様々な思考が脳裏を過ると、雪将軍自身も雷斬のことを舐めるように観察していた。
「タタミガヤケテイルナ。ソレニサキノデンリュウヲミルニ、カミナリヲマトッタノカ?」
「さあ、どうでしょうか?」
含みを込めた笑みを浮かべた。
雷斬は流れる汗を拭き取り余裕そうな表情で固める。
けれど雪将軍にはバレているのか、雷斬の脈拍を見計らえられた。
「ムリヲシテイルノハワカッテイルゾ。ソレデワレニカテルトオモッテオルノカ?」
「はい。もちろん思っていますよ。私は皆さんの剣です。ここで負けるような軟な体でも精神でもありませんので」
「フン、タンカヲキルカ。ナラバコイ!」
「いえ、貴方から来てください。雪将軍さん!」
雷斬は雪将軍相手に啖呵を切り直した。
勝てる見込みがあるのか、それは雪将軍の見立てでは不明だ。
けれど体の内側から湧き上がる闘志に雪将軍も高揚感を増し、雷斬の希望を叶えることにした。
「フン、ナラバカンタンニハシンデクレルナヨ」
「言われなくても」
ガキーン!
雷斬と雪将軍の刀がぶつかり合った。
鋭い一撃に刃が震えて火花を散らす。
刀身が焼け焦げるような臭いと共に、少しずつ削れているのが見て取れた。
それでも互いに一切負ける気はない。
押されたら押し返す。器用な足捌きと微妙な体重の変化だけでそれを行っていた。
こんな真似、やはり普通の剣士にはできない。
雪将軍の即死必死の攻撃すら、もはや効かないと痛感させていた。
「ヤルデハナイカ!」
「そうですね。ですがそう長くは持ちそうにありません」
「ソウダナ」
二人の実力は拮抗していた。むしろ技術だけなら雷斬が勝っていた。
にもかかわらずこの反応。違いは互いの武器の性能差だった。
このままでは二人の力量に耐えられない。早くに気が付いたのは押し負け始めた雷斬だ。
その理由は一目瞭然で、雪将軍の振り下ろす太刀と比べると、随分と細身で脆い。
今まで丁寧に扱って来たものの、蓄積されたダメージが、残りの寿命に悲鳴を漏らしていた。
「フン。ワルクオモウナ。カタナノジュミョウモジツリョクノウチ」
「そうですね。では私も前に出させていただきます!」
雷斬はこの拮抗している状況下でそう高を括った。
もちろん口だけではなく、本当に前に出るのだ。
しかし雪将軍自身は、こうなることは初めから予想の範囲内。
互いに一進一退の攻防を数秒の間に幾つものコンマを置き去りにして展開している。
「ソウハサセヌ!」
「でしょうね。ですが本番はここからです。私には【雷鳴】以外にも武器があるんです。お見せしますよ、私の卑劣にして無慈悲の刃を!」
雷斬は一歩を身を引いた。
急に互いの力の均衡が崩れたことで、反作用が働いて吹き飛ばされる。
それは雷斬だけではなく雪将軍も同じで、互いに一歩半分の間が生まれると、雷斬は迷わず刀を振るった。
キュィーン!
空気を切る音が聞こえた。しかし切ったのが空気だけで、雪将軍にも刀にさえダメージはない。
完全に無意味な行動のように見えてしまい、雪将軍は首を捻る。
癖か何かだと勘違いする程度で特に気にする様子もなく、素早く距離を詰めるべく走り出した。
「キョリヲトッタテイドデ、タテナオスヒマハナイゾ!」
「そうですね。ですが、そんな時間は要りませんよ。私の刃は必ず届きますから」
なにをバカなことを言っているのか。雪将軍は一切警戒せず雷斬に迫る。
その足捌きは軽やかで、重たいはずの白い甲冑をものともしない。
いつでもサスツルギを出せるはずがそれすら使わず男気溢れる行動を取り、太刀を振り上げた。
「シネィ!」
「それは貴方ですよ、雪将軍さん」
雷斬は不敵に笑った。雪将軍は背筋が凍り付いた。
一瞬にして動けなくなる。否、精神的にではなく本当に動けなくなったのだ。
何もないはずの空に触れた瞬間、腹を裂かれたような痛みが体にも心にも走り抜け、顎を下げて見れば甲冑が切り裂かれていた。
見えない斬撃があらゆる障害を切り裂いたのだ。
「ナ、ナニヲシタ……」
腹を抑えて立ち止まる雪将軍。
ピタリと動きが止まってしまうとその場で膝を付く。
なにが起きたのか本当に分かっていないらしく、雷斬は笑っていた。
もちろん大笑いではなく薄い笑みを浮かべる程度で、刀を突き付け宣言する。
「私のスキルです。あらゆる障害を越え、禍を切り裂く刃。それこそが【陣刃】です。私の刃は置き去りにされる、覚えておいてくださいね」
雷斬はそう答えると、武家屋敷に戦慄が走った。
至るところに張り巡らされた刃が陣を張る。
もはやこの場所は、雷斬の支配域だった。
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