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帝国激震の章
184.選ばれた理由
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誰も知らない地の底に、誰も知らない不気味な神殿が存在していた。
カルズバール迷宮よりも更に深い地底に存在するその神殿は、通称『不死宮』と呼ばれている。
死してなお活動する者達は、まさに死という絶対的な終末を超越した存在。元々はこの世界に存在しなかったアンデッド系のモンスター。それを誕生させた者こそがーーーーー
「コレハ……」
不死宮の最深部、大きな黒水晶に映し出されているのは、以前カルズバール迷宮内で見逃した異世界の少女達とそのパーティ。さらには皇族の者達が一同に介した場面。
「アルテナノ『奇跡』ヲ凝縮セシ杖……ダト?」
虹色に輝く六つの宝石。虹輝石から放たれた眩い光が、同じ部屋に居る六人の少女達の身体に吸い込まれる。その瞬間を見た死霊王の双眸が、真っ赤に光った。
「六人……アルテナガ永キニ渡リ導イタ六人カ……?」
かつて一度だけ、異世界人をこの世界に転移させて死霊王打倒を企てた女神アルテナ。だがそれは、残念ながら失敗に終わる。あと一歩という所まで追い込んだのだが、とある理由によって失敗したのだ。
その失敗を元に、長い長い年月を掛けて少しずつ調整を続けて来たアルテナ。そして遂に、その希望を叶える事の出来る無限の可能性を持った六人の少女達が、同じ時と場所に集った。
自らの創り上げたこの世界で唯一、理の外に居る存在が死霊王。強大な力を持つこの化物もまた、異世界からこの世界へとやって来た者。
だがもちろん、アルテナが呼んだ訳では無い。『冥界』と呼ばれる世界から、自分で空間をこじ開けてやって来たのだ、
「ククク……女ダケヲ集メタノハ過去ノ失敗カラカ?」
何故普通の女子高生だった未来と愛莉が呼ばれたのか。何故グリーグの森でリーシャとサフィーに出会ったのか。何故エストと知り合い、同じパーティに誘ったのか。何故リズが白き竜の力を継承したのか。何故クローバーの六人は全員女性なのか。何故六人全員が同性愛者なのか。
それは『アルテナの加護』を付与出来るのが、穢れを知らない女性のみだから。つまり男性と交わった事の無い、処女の女性に限定されるから。
もしも男性と交わってしまったら、その瞬間『アルテナの加護』は効果を失う。その可能性を排除する為に選ばれたのが、クローバーの六人。
異世界から連れて来る同性愛者なら、誰でも良かった訳では無い。幸せな生活を送っている者を、自分の都合だけで闇雲に連れて来る事は出来ない。
なので条件は二つ。一つはこの世界でも肉体と魂が乖離せずに、適応出来る素質のある者。そしてもう一つは、元の世界で命を落とす寸前の者。
この二つの条件をクリアし、なおかつ同性愛者だったのは、幾つもある異世界の中でも未来と愛莉だけだった。なので偶然選ばれたのでは無く、必然だったのだ。
「用意周到デ有レバ有ル程、アルテナノ絶望ハ計リ知レナイモノトナル」
今すぐにあの六人を殺す事は容易い。だがそれでは、また同じように長い年月を掛けて、今回のような機会を伺うだろう。
神であるアルテナは、この世界には直接介入は出来ない。自分で死霊王を討伐する事が出来ないのだ。
しかしそれは同時に、死霊王もまた直接アルテナに攻撃を仕掛けられないという事だ。つまりは目の上の瘤、アルテナの存在がある限り、この世界を完全に掌握する事は出来ない。
なので死霊王は、自分自身に向けられる討伐の芽を、逆に利用する事を思い付いた。アルテナの加護を付与されたあの異世界人と、その仲間達。あの者達が自身の限界まで力を付け、もしかして死霊王を倒せるかもしれない、そういう希望を本人達とアルテナの両方に抱かせ、その希望を粉々に打ち砕く事でアルテナに絶望を与える。
絶望に染まれば染まる程、アルテナの力は衰えてゆく。アルテナの力が衰えれば、この世界にアルテナが与える影響も減少してゆく。その時こそ、この世界を真に征服する時。
「ククク、願ワクバ絶望ノ後ニ、コノ世界ヲ捨テクレレバ尚良イノダガナ」
流石にそこまでは期待していないが、仮にそんな状況になれば自分がこの世界の神に取って替われる。
「先ズハ……アノ小娘達ガドレ程ナノカ、ケシ掛ケテミルカ」
リザードキングは倒されたのだから、それ以上の存在をぶつける事で、今のクローバーの実力を知る事が出来る。先ほど見たあの虹輝石の光が、彼女達にどんな能力をもたらしたのか。
「ソウダナ……アレヲ使ウカ。勝テズニ死ヌ可能性ノ方ガ高イガ、ソレナラソノ程度ノ存在ダト言ウ事ヨ」
そして再び不気味に光る双眸。その空洞は、何処までも底が見えない暗闇だけが満ちていた。
■■■
新たに六人に増えて始動した新生クローバー。自分達こそが神に選ばれた六人だと知っているのかいないのか、いつもの調子で話し合いを始める。
「あの、わたしはしばらく皇宮には帰れないから……宿屋を紹介してくれると助かるのだけど……」
本格的に冒険者として活動する上で、泊まる所の確保というのは何を置いても先にやっておかなければならない。それぐらいは、三年もの間冒険者をやっているので、いくらリズが皇女でも理解している。
五人がファルディナという街から来た事は、リズも既に知っている。このまま帝都を活動拠点にするのか、一度ファルディナの街に帰るのか、その辺りの事はまだ聞いていないが、どちらにしてもいきなり今すぐ行動という事も無いだろう。だとしたら、今夜の寝床の確保はやはり必要だった。
だが、リズの発言を受けた五人は、何故か急にコソコソと話を始める。そんな五人の様子を、首を傾げて見つめるリズ。
「そう言えばさ、あたし達も宿屋どうすんの?一回転移でファルディナに帰る?」
「それはいいのだけど……わたし達の泊まっている宿屋に……リズを泊めるの~?」
「待って!その前に、そもそもあたし達は帝都に来てるのよ?転移で帰って誰かに姿見られたらヤバいわよね?」
「う、うん。片道一ヶ月掛かるのに、一瞬で帰ったら色々と辻褄が………」
「うーん……でも一応今回って極秘任務だから、知ってるのってごく一部のギルド職員と、女将さんとセセラちゃん一家、あとはファナさんぐらいなんだよね」
つまりファルディナに住むほとんどの人々は、クローバーが帝都に来ている事を知らない。何処かに遠征に行っているのだろう程度の認識なのだ。
「つまり……その人達には転移の事をバラすって事?」
「うん。オルガノフさんやイリアーナさんは絶対口外しないだろうし、女将さん達は適当に特殊能力みたいな事を言っておけば別に追求もして来ないと思う」
「あっははは!確かにね!ってかファナさんとセセラちゃんは常連客が思ったより早く帰って来てくれて喜びそう!」
この世界では既に失われている筈の『転移魔法』は、もちろん使用出来るのはクローバーの皆だけ。当然他人に知られる訳にはいかない能力だが、今列挙した者達になら知られても大丈夫だというくらいの信頼は、既に築き上げていると愛莉はそう思ったのだ。
「なら決まりね。豪華なベッドも良かったけど、やっぱり自分の部屋が恋しいわ」
「あら、やっぱり?実はわたしもなのよね~」
「あの……本当にリズ……ちゃんもあの宿屋に……?」
自分達の泊まるあの宿屋を貶す気など微塵も無いが、それとは別にやはり気になってしまう。本当に皇女たるリズを、あの狭い宿屋に泊めるのかと。
「まあ、何だかんだ言ってリズっちも冒険者だからね!野宿だってした事あるだろうし、それに比べればどんな所でもマシじゃん?」
それは確かに未来の言う通りだと思った。三年も冒険者をやっているのだから、野宿の経験だって何度もあるだろう。もちろんこれからも野宿はするだろうし、常に広くて綺麗な部屋で休める訳では無いのだ。
「そ……そうだよね……」
「うんうん!あ、そう言えばエストの部屋ってベッド一つ空いてるよね!リズっちにはエストの部屋に泊まって貰うって事で!」
「…………ふえ?」
エストの部屋にエストの部屋にエストの部屋にエストの部屋に…………
頭の中で繰り返し再生される未来の声。しばらく思考が停止していたが、その意味を理解した瞬間に顔がボっと赤くなる。
「な、なななななな!!」
「一緒の部屋で暮せばさ、リズっちがエストの事好きだって事が絶対分かるよね!」
エストの人生で、最大級の窮地が訪れた瞬間だった。
カルズバール迷宮よりも更に深い地底に存在するその神殿は、通称『不死宮』と呼ばれている。
死してなお活動する者達は、まさに死という絶対的な終末を超越した存在。元々はこの世界に存在しなかったアンデッド系のモンスター。それを誕生させた者こそがーーーーー
「コレハ……」
不死宮の最深部、大きな黒水晶に映し出されているのは、以前カルズバール迷宮内で見逃した異世界の少女達とそのパーティ。さらには皇族の者達が一同に介した場面。
「アルテナノ『奇跡』ヲ凝縮セシ杖……ダト?」
虹色に輝く六つの宝石。虹輝石から放たれた眩い光が、同じ部屋に居る六人の少女達の身体に吸い込まれる。その瞬間を見た死霊王の双眸が、真っ赤に光った。
「六人……アルテナガ永キニ渡リ導イタ六人カ……?」
かつて一度だけ、異世界人をこの世界に転移させて死霊王打倒を企てた女神アルテナ。だがそれは、残念ながら失敗に終わる。あと一歩という所まで追い込んだのだが、とある理由によって失敗したのだ。
その失敗を元に、長い長い年月を掛けて少しずつ調整を続けて来たアルテナ。そして遂に、その希望を叶える事の出来る無限の可能性を持った六人の少女達が、同じ時と場所に集った。
自らの創り上げたこの世界で唯一、理の外に居る存在が死霊王。強大な力を持つこの化物もまた、異世界からこの世界へとやって来た者。
だがもちろん、アルテナが呼んだ訳では無い。『冥界』と呼ばれる世界から、自分で空間をこじ開けてやって来たのだ、
「ククク……女ダケヲ集メタノハ過去ノ失敗カラカ?」
何故普通の女子高生だった未来と愛莉が呼ばれたのか。何故グリーグの森でリーシャとサフィーに出会ったのか。何故エストと知り合い、同じパーティに誘ったのか。何故リズが白き竜の力を継承したのか。何故クローバーの六人は全員女性なのか。何故六人全員が同性愛者なのか。
それは『アルテナの加護』を付与出来るのが、穢れを知らない女性のみだから。つまり男性と交わった事の無い、処女の女性に限定されるから。
もしも男性と交わってしまったら、その瞬間『アルテナの加護』は効果を失う。その可能性を排除する為に選ばれたのが、クローバーの六人。
異世界から連れて来る同性愛者なら、誰でも良かった訳では無い。幸せな生活を送っている者を、自分の都合だけで闇雲に連れて来る事は出来ない。
なので条件は二つ。一つはこの世界でも肉体と魂が乖離せずに、適応出来る素質のある者。そしてもう一つは、元の世界で命を落とす寸前の者。
この二つの条件をクリアし、なおかつ同性愛者だったのは、幾つもある異世界の中でも未来と愛莉だけだった。なので偶然選ばれたのでは無く、必然だったのだ。
「用意周到デ有レバ有ル程、アルテナノ絶望ハ計リ知レナイモノトナル」
今すぐにあの六人を殺す事は容易い。だがそれでは、また同じように長い年月を掛けて、今回のような機会を伺うだろう。
神であるアルテナは、この世界には直接介入は出来ない。自分で死霊王を討伐する事が出来ないのだ。
しかしそれは同時に、死霊王もまた直接アルテナに攻撃を仕掛けられないという事だ。つまりは目の上の瘤、アルテナの存在がある限り、この世界を完全に掌握する事は出来ない。
なので死霊王は、自分自身に向けられる討伐の芽を、逆に利用する事を思い付いた。アルテナの加護を付与されたあの異世界人と、その仲間達。あの者達が自身の限界まで力を付け、もしかして死霊王を倒せるかもしれない、そういう希望を本人達とアルテナの両方に抱かせ、その希望を粉々に打ち砕く事でアルテナに絶望を与える。
絶望に染まれば染まる程、アルテナの力は衰えてゆく。アルテナの力が衰えれば、この世界にアルテナが与える影響も減少してゆく。その時こそ、この世界を真に征服する時。
「ククク、願ワクバ絶望ノ後ニ、コノ世界ヲ捨テクレレバ尚良イノダガナ」
流石にそこまでは期待していないが、仮にそんな状況になれば自分がこの世界の神に取って替われる。
「先ズハ……アノ小娘達ガドレ程ナノカ、ケシ掛ケテミルカ」
リザードキングは倒されたのだから、それ以上の存在をぶつける事で、今のクローバーの実力を知る事が出来る。先ほど見たあの虹輝石の光が、彼女達にどんな能力をもたらしたのか。
「ソウダナ……アレヲ使ウカ。勝テズニ死ヌ可能性ノ方ガ高イガ、ソレナラソノ程度ノ存在ダト言ウ事ヨ」
そして再び不気味に光る双眸。その空洞は、何処までも底が見えない暗闇だけが満ちていた。
■■■
新たに六人に増えて始動した新生クローバー。自分達こそが神に選ばれた六人だと知っているのかいないのか、いつもの調子で話し合いを始める。
「あの、わたしはしばらく皇宮には帰れないから……宿屋を紹介してくれると助かるのだけど……」
本格的に冒険者として活動する上で、泊まる所の確保というのは何を置いても先にやっておかなければならない。それぐらいは、三年もの間冒険者をやっているので、いくらリズが皇女でも理解している。
五人がファルディナという街から来た事は、リズも既に知っている。このまま帝都を活動拠点にするのか、一度ファルディナの街に帰るのか、その辺りの事はまだ聞いていないが、どちらにしてもいきなり今すぐ行動という事も無いだろう。だとしたら、今夜の寝床の確保はやはり必要だった。
だが、リズの発言を受けた五人は、何故か急にコソコソと話を始める。そんな五人の様子を、首を傾げて見つめるリズ。
「そう言えばさ、あたし達も宿屋どうすんの?一回転移でファルディナに帰る?」
「それはいいのだけど……わたし達の泊まっている宿屋に……リズを泊めるの~?」
「待って!その前に、そもそもあたし達は帝都に来てるのよ?転移で帰って誰かに姿見られたらヤバいわよね?」
「う、うん。片道一ヶ月掛かるのに、一瞬で帰ったら色々と辻褄が………」
「うーん……でも一応今回って極秘任務だから、知ってるのってごく一部のギルド職員と、女将さんとセセラちゃん一家、あとはファナさんぐらいなんだよね」
つまりファルディナに住むほとんどの人々は、クローバーが帝都に来ている事を知らない。何処かに遠征に行っているのだろう程度の認識なのだ。
「つまり……その人達には転移の事をバラすって事?」
「うん。オルガノフさんやイリアーナさんは絶対口外しないだろうし、女将さん達は適当に特殊能力みたいな事を言っておけば別に追求もして来ないと思う」
「あっははは!確かにね!ってかファナさんとセセラちゃんは常連客が思ったより早く帰って来てくれて喜びそう!」
この世界では既に失われている筈の『転移魔法』は、もちろん使用出来るのはクローバーの皆だけ。当然他人に知られる訳にはいかない能力だが、今列挙した者達になら知られても大丈夫だというくらいの信頼は、既に築き上げていると愛莉はそう思ったのだ。
「なら決まりね。豪華なベッドも良かったけど、やっぱり自分の部屋が恋しいわ」
「あら、やっぱり?実はわたしもなのよね~」
「あの……本当にリズ……ちゃんもあの宿屋に……?」
自分達の泊まるあの宿屋を貶す気など微塵も無いが、それとは別にやはり気になってしまう。本当に皇女たるリズを、あの狭い宿屋に泊めるのかと。
「まあ、何だかんだ言ってリズっちも冒険者だからね!野宿だってした事あるだろうし、それに比べればどんな所でもマシじゃん?」
それは確かに未来の言う通りだと思った。三年も冒険者をやっているのだから、野宿の経験だって何度もあるだろう。もちろんこれからも野宿はするだろうし、常に広くて綺麗な部屋で休める訳では無いのだ。
「そ……そうだよね……」
「うんうん!あ、そう言えばエストの部屋ってベッド一つ空いてるよね!リズっちにはエストの部屋に泊まって貰うって事で!」
「…………ふえ?」
エストの部屋にエストの部屋にエストの部屋にエストの部屋に…………
頭の中で繰り返し再生される未来の声。しばらく思考が停止していたが、その意味を理解した瞬間に顔がボっと赤くなる。
「な、なななななな!!」
「一緒の部屋で暮せばさ、リズっちがエストの事好きだって事が絶対分かるよね!」
エストの人生で、最大級の窮地が訪れた瞬間だった。
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