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迷宮挑戦の章

65.わたしを見て※

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 青空の下、クローバーの四人とエストを含めた美少女冒険者の五人は、仲良くベンチに座って昼食を食べていた。

 今の季節は初夏だが、日本ほど暑くないので心地が良い。日本の初夏と言えば、大体の地域が梅雨でジメジメとしているが、こちらはそんな事は無い。
 この世界、そして帝国全土に梅雨があるのか無いのかまでは分からないが、少なくともこのファルディナの街の近辺ではそういった自然現象は無さそうだ。今日も気持ちの良い青空と降り注ぐ陽光で、皆の心もこの空のように晴れ渡っている。


「それにしても驚いたわ。てっきりエスト達は今日も風鳴き山へ行っていると思っていたのよね~」
「あ、うん。今日は一日休んで、また明日から挑戦しようってスナイプさんが」


 リーシャの言葉に返事をするエスト。その話を聞いたサフィーが意外そうな顔をする。


「ふーん、やっと自分の無謀ぶりに気付いたのねアイツ」
「あはは……昨日の事があってから、スナイプさんもメリッサさんも前より優しくなって……」


 以前はエストの話などほとんど聞いてくれなかったスナイプだが、昨日はエストの能力についての話をすると謝罪までしてくれた。そして是非ともその力を見せて欲しいとまで言われ、エストは安堵すると共に、嬉しい気持ちになったのだ。
 メリッサも、あからさまにエストを嫌っていたのに、昨日は自分から話し掛けてくれたり、身体を気遣ったりしてくれた。それもエストにとっては凄く嬉しい事だったのは言うまでもない。


「明日は頑張ってねエスト。エストの能力ならルフにも通用すると思う」
「う、うん。ありがとうアイリちゃん」
「うんうん!エストなら大丈夫だよ!でも無理しないで、危なくなったらすぐに逃げてね」
「そうする。スナイプさんももう無理はしないと思うから」


 その後は五人で雑談を始めた。大衆浴場でもそうだが、五人で話をしていると楽しくて時間を忘れてしまう少女達。
 その後、たっぷり三時間ほど話し込み、未来が「三時のおやつにしよう!」と言い出したので、五人でデザートを出す紅茶店へと向かった。無駄使いはしたくないサフィーだったが、初めて食べたデザートのケーキがあまりにも美味し過ぎて、瞳をキラキラ輝かせていたのを周りの四人が楽しそうに眺めていた。

 違うパーティなのにこんなにも仲良くして貰い、エストもまた楽しいひと時を過ごした。そして改めて「素敵なパーティだなぁ」と、クローバーの居心地の良さにどっぷりと浸かってしまい、いつか必ずこのパーティに入れて貰おうと決意するのだった。



■■■



 今日は全員身体を休める為にと、冒険者稼業を休みにしたスナイプは、昼間から部屋でメリッサと行為に耽っていた。
 

「はぁはぁ……あっ……ンン」


 いつものようにメリッサに魔道士のローブを着せたまま、下着だけ脱がして秘裂に舌を這わせる。膣口からはいつものメリッサの甘酸っぱい蜜が溢れ出し、スナイプの口内を潤してゆく。


「あっ……気持ちい……ぃ……」


 硬くなった肉芽をスナイプの舌で刺激され、身体が小刻みにピクピクと震える。既に絶頂の手前まで昇り詰めている十六歳の身体は、少女でありながら女の悦びを知っていて、更に大量の愛液を膣口から垂れ流す。
 その甘酸っぱい蜜をスナイプが舌で掬い、唾液と一緒に喉の奥に流し込む頃には、すでにメリッサは絶頂へと至っていた。


「あーーーーッ!!」


 下肢に力が入り、大きく跳ね上がる身体。メリッサが絶頂した事を悟ったスナイプは、いつものようにメリッサの膣内なかに入る為に、ズボンを下着ごとずり下げる。紅く膨張した陰茎ペニスが勢い良く跳ね、前後に揺れる先端からは先走りの汁が我慢出来ずに滲み出ていた。


(スナイプ………)


 いつもならこのまま、スナイプがメリッサの膣内に挿入する流れなのだが、この日のメリッサはいつもと違った。スナイプが陰茎に自分から近付くと、恐る恐るソレを握ったのである。


「………メリッサ?」
「今日は……わたしもしてあげたいの」


 今までには無かったメリッサの行動にスナイプが呆気に取られていると、陰茎を握りしめたメリッサの手が上下に動き始めた。


「うっ………」


 すぐに小さな快感がスナイプに伝わる。そんなスナイプの反応を確かめたメリッサは、自分の手の中にあるスナイプの陰茎をじっと見つめ、徐々に顔を近づけてゆく。
 

(確か……口でしてあげると喜ぶって聞いた事ある……)


 口を僅かに開けて、舌先で亀頭に触れてみるとスナイプの身体がピクリと反応した。更に亀頭に舌を這わせると、スナイプの呼吸が少しずつ荒くなってゆくのが分かった。


「はぁはぁ……お、おいメリッサ……」


 何故いきなりこんな事を?スナイプがそう訊ねようとしたその瞬間、メリッサは口を大きく開いて亀頭を口の中に飲み込む。そのまま口の中で亀頭に舌を這わせたり、ぎこち無い動きで顔を上下させる。


「ん、んっ」
「うっ……メ、メリッサ………」


 陰茎ペニス全体にメリッサの口の中の温かさが浸透してゆく。それがあまりにも気持ち良くて、スナイプは腰が抜けたようにベッドに座り込み、そして布団に背中を預けた。寝そべったスナイプの男根を、メリッサが懸命に口での愛撫を繰り返す。その度にジュポジュポと卑猥な音がスナイプの耳に届き、その興奮と気持ち良さが相まって硬くなった男根はメリッサの口内で更に硬さと大きさを増してゆく。


(スナイプの……また大きくなった……)


 決して小さくないスナイプの怒張した男性器が、決して大きくないメリッサの口の中いっぱいに広がる。そしてメリッサが何度も顔を上下させると、スナイプの身に強い射精感が押し寄せて来る。


「はぁはぁ……待ってくれメリッサ……射精そうだから一回止めてくれ」

 
 まるで懇願するようにメリッサにそう告げるスナイプ。メリッサはゆっくりとスナイプの陰茎から口を離すと、いつも着たまま行為に及ぶ魔道士のローブを脱いだ。形の良い双丘の頂上に鎮座する紅い蕾は、興奮からか既に硬く屹立している。


「お、おい」
「お願いスナイプ……もっとを見て」


 瞳を潤ませてスナイプにそう告げるメリッサ。いつも、行為の最中もスナイプはメリッサという少女を見ていない。スナイプが見ているのはメリッサに投影させた、サフィーという美少女の存在。
 それでも良かった。悔しいが、顔ではサフィーに敵わない事も、スナイプが密かにサフィーを想っている事も理解している。理解しているが、それでも毎日抱いてくれる、それだけで十分だった。十分な筈だった。
 いつからスナイプの事を好きになったのかは分からない。毎日抱かれているうちに、気付いた時にはスナイプに想いを寄せるようになっていた。そして昨日、自分がルフの攻撃を受けて逃げる最中に転倒しピンチに陥った時に、スナイプが助けに来てくれようとしてくれたのを見て、一気にスナイプへの想いが爆発した。


「メリッサ………」
「わたし……見ての通り目つきは悪いし美人じゃないけど………」


 だから昨日の帰り道、馬車の中でスナイプが転倒しそうになったサフィーを助けた時、その後に何処か照れ臭そうにしていたスナイプを見て、とても悲しい気持ちになった。
 もう、サフィーの代わりとして見られるのは嫌だ。わたしもただの仲間では無く、ちゃんと一人の女性として見られたい、そう思ったのだ。


「好きなの……貴方の事が好きなの……」


 スナイプの最大に膨張した肉棒を再び握りしめ、メリッサはスナイプに跨って自分の膣口に亀頭を充てがう。そのままゆっくりと腰を落とすと、大陰唇を押し拡げながらスナイプの肉棒が蜜壺へと飲み込まれた。


「うっ……膣内なかがすっげー熱い……」
「あっ……ああっ!」


 いつもとは違う体位、いつもよりも硬く膨張したスナイプの男根はメリッサの深い所へと到達し、今まで知らなかった性感帯を刺激する。それがあまりにも気持ち良くて、メリッサは自分で腰の上下運動を始めた。


「はっ……あっ……あんっ、んぅ……ッ!」
「はぁはぁ……メリッサ……」


 スナイプの視界には、上下に揺れるメリッサの双丘と切なそうで気持ちの良さそうな表情のメリッサ。
 今まで、メリッサが魔道士のローブを着ていないと興奮しなかった性行為だが、初めてローブを脱ぎ去って一糸纏わぬ姿になったメリッサに興奮している。それはメリッサの献身さ、そして自分へ対する想いが十分過ぎる程に伝わったから。


「んぅ……あっ、はッ……あんっ!」


 スナイプを気持ち良くさせようと、一生懸命に腰を上下に振る十六歳の少女。いつもよりも大きく、そして硬くなったスナイプの肉棒は、メリッサ自身も知らなかった彼女の新たな性感帯を容赦なく刺激する。


「はぁはぁ……き、気持ち良い……スナイプ…?」
「ああ……すっげー気持ちいい……」
「わ、わたしも……んあっ!き、気持ち良くて……ああっ……」


 白濁としたメリッサの愛液が、スナイプの陰茎ペニスに絡みつく。それが潤滑油となり、スナイプ、メリッサ二人共に更なる快感をもたらし、やがてどちらも昇り詰めてゆく。
 スナイプは全身がぶるりと震え、メリッサは目の奥がチカチカと瞬く。どちらも身体の感覚が覚束なくなるのに、何故か快感という感覚だけはメリッサが腰を振る毎に、鮮明に全身を包み込んでゆくのを感じた。そして気が付くと、スナイプはメリッサの細い腰を掴み、自分で腰を突き上げていた。


「ああっ!スナイプ激しぃ……んんっ!!」
「はぁはぁ!そろそろイクぞメリッサ!」
「んっ……な、膣内なかに出してもいいから……ぁ……ああっ!!」


 スナイプの陰茎をメリッサの膣壁が包み込むように締め付ける。子宮口はスナイプの精液を受け止める為に開き、溢れ出た愛液がクチュクチュと卑猥な音を二人の鼓膜に届ける。


「うっ……!うあ……ッ!!」
「ああぁぁーーっ!!イク……ッ!!イッちゃうぅぅーーーーッ!!」


 メリッサの子宮に大量に注がれるスナイプの精液。初めて膣内で放出されて、今までに感じた事の無いほどの快感がメリッサに押し寄せる。同時に、スナイプも初めて女性の膣内で射精し、そのあまりの気持ちの良さに身体が何度も震えた。
 
 そのままメリッサは意識を手放し、スナイプの胸の中に力無く倒れ込む。そんなメリッサの身体を抱きしめながら、スナイプも快楽の波間に飲まれるように意識を手放した。
 ベッドの上には、満足そうな表情を浮かべた若い男女が、穏やかに寝息を立てていたのだったーーーーー
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