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駆け出し冒険者の章
38.嫉妬心
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二ヶ月前のスナイプやカロンの勧誘の話から一変し、話題は明日の買い物の話へ。
本来なら今日中にある程度済ませておく予定だったのだが、魔法鞄作りのスライム狩りや、リーシャの召喚獣探しの為に必要最低限の買い物しかしなかったので、明日は今日買えなかった物を色々と買いに行く事になっている。
「二人は明日の買い物行きたい場所とか買う物とか決めてあるの?」
「あ、うん。服をあと数着と、部屋で使う食器とか雑貨とか色々」
「いいわねぇ、わたしも新しい服欲しかったのよ~。ね、サフィー?」
「狙ってたのがあるのよ!まさかこんなに早く買える日が来るなんてーーーー」
「おおっ、サフィーがどんな服選ぶのか興味あるなー、その魔道士姿しか見た事無いし!」
楽しそうな四人の会話に、エストは羨ましそうに耳を傾けていた。誰かと一緒に買い物に行った経験など、パーティの皆と武器や道具を見に行った事ぐらいしか経験が無い。自分も未来達みたいに、友達と楽しく買い物をしてみたいと思うのは十六歳の少女が抱く感情としては当たり前の感情だった。
何となく寂しそうにしているエストに気が付き、未来が声を掛ける。
「良かったらエストも一緒に行こうよ!」
「え………?」
「あ、いいね。おいでよエスト」
「ふふ、わたしもエストと一緒だと嬉しいわ」
「わ、わたしもよ。一緒に来なさいエスト」
誘われた?誘って貰えた?ずっと憧れていた、友達との買い物。その買い物に今こうして誘って貰えているのだ。
その突然の言葉に嬉しさが込み上げて来て、エストは笑顔を浮かべる。心は弾むような旋律を奏で、自然と心がウキウキして来る。だがその瞬間、スナイプの声が頭の中に響いた。
ーーおいお前ら……明日から風鳴き山に挑戦するぞ
浮かんだ笑顔が一瞬にして消える。そうだ、今のこの時間が楽しすぎて忘れていたが、明日はパーティで風鳴き山に行くのだ。適正レベルじゃないのに無謀にも挑戦しに行くのだ。
浮かべた笑顔から一転して暗い表情になるエストを見て、未来は心配そうに声を掛けた。
「エスト?どうかしたの?」
「ぁ……ご、ごめんなさい……明日はパーティで風鳴き山に……」
「「えっ!!?」」
風鳴き山と聞き、リーシャとサフィーが目を見開いて驚く。風鳴き山の適正レベルは自分達も言っていたように20。そこに挑戦するという事は、エスト達のパーティは既にレベル20前後まで上げたという事だと、そう理解したのだ。
普通は『赤水の大空洞』に挑戦して、レベル20まで上げるのに二ヶ月近く掛かると聞いている。でも確か、エスト達のパーティが大空洞へ行くようになってまだ一ヶ月程度だと記憶している。それなのにもうレベル20というのは、相当早いペースだと思ったのだ。
「も、もうレベル20まで上げたの!?」
「随分早いわねぇ……わたし達も頑張らないと」
「あはは……」
言えない、まだレベル15なのに挑戦するだなんて言えない。そんな事を言ったら絶対に心配されるし、サフィーの気性を考えるとスナイプに文句を言いに行くかもしれない。その結果大喧嘩にでもなってしまっては、サフィーに申し訳ない。
だからエストは笑って誤魔化した。こうすれば誰も傷付かない。行きたくない、助けて欲しいなどと口が裂けても言えない。だってこれは、自分達のパーティの問題なのだから。
だが、未来達のパーティにはそんな嘘は通用しない。だって、このパーティにはーーーー
「ねぇエスト、本当に今のレベルで挑戦するつもり?」
「…………え?」
「愛莉?」
じっとエストを見つめる愛莉。彼女の目にははっきりと映っている。エストのレベルが15である事が。
愛莉自身、自分達のレベルがまだ13なのに風鳴き山に挑戦してもいいと思っている。だがそれは、この四人だからだ。
愛莉は理解している。未来と自分の持つ数々のスキルがこの世界では、所謂『チートスキル』である事を。リーシャの召喚獣がレベル13の召喚士が持つ威力ではない事を。そう考えると、クローバーの中でレベル相応の強さなのはサフィーだけだ。未来も自分もリーシャも、レベル13の能力を遥かに超えている。
エスト自身はかなり有能だ。普段の服装から察するに彼女は回復術士に専念しているみたいだが、彼女の真骨頂は回復魔法ではない事は、彼女の持つ様々なスキルを見ても明らかだ。
しかし残念ながら彼女以外の三人、スナイプ、メリッサ、カロンは凡人の域を出ない。そんなパーティが適正レベルより5も足りていない現状では、絶対に大変な思いをする事など、昨日この世界に来たばかりの人間でも理解出来る。
愛莉の全てを見透かすような視線を受けて、湯に浸かって熱い筈のエストの身体がぶるりと震えた。それなのに、どうしても愛莉の目から視線を外す事が出来ずにエストは嫌な汗をかいた。
「愛莉、エストのレベルって………」
「………15だよ」
「!!!!」
そんな馬鹿なと、エストは驚愕の表情を浮かべる。何故、何故知ってるのか。それを知っているのはレベルを共有しているパーティメンバーだけの筈だ。それなのに、昨日初めて見かけて、今日、それもついさっき初めて話した相手のレベルが何故分かるのか。
「そんな……何で……」
「あのねエスト、アイリは相手のステータスを見る事が出来るのよ」
「え…………」
相手のステータスが見える。それが本当だとしたら、それはとんでもない事だ。相手の能力が全て筒抜けだという事は、どんな相手にも絶対的なアドバンテージになるのだから。
「ほ、本当に……?」
愛莉を見つめながら訊ねるエストに、愛莉はこくりと頷いた。だいぶ身体が冷えたのか、リーシャとサフィーが湯の中へと戻って来る。
「あ、うん。鑑定眼っていうスキル。他の人には内緒にしてね」
こんな事、誰にも言えないし言った所で誰にも信じて貰えないだろう。相手のステータスが全て見えるなんて、あまりにも出鱈目な能力だ。
「それよりエスト、あんた達レベル15で風鳴き山に挑戦するつもり?勝算はあるんでしょうね?」
勝算、そんなものは一切無い。エスト自身まだ、何故突然スナイプが考えを方向転換したのか分からないのだ。いや、スナイプだけではない。メリッサもカロンも、その直前まではもう少しレベルを上げてからと言っていたのに、突然スナイプに同調するように風鳴き山への挑戦を了承した。
「えっと……た、多分……」
「多分ってあんた……」
サフィーが訝しげな顔をしている。その顔を見て、何となく今日のギルドでの事を思い出したエスト。
愛莉の持つ魔法鞄から、次々とワイルドウルフが出て来た。そしてサフィー達が受け取った多額の報酬と、顔を上気させて喜ぶリーシャやサフィー。
(あっ……そういう事……なんだ)
スナイプ達は常々、リーシャとサフィーを見下していた。いや、その言い方は的を射ていないのだが、とにかく二人に対して常に上であろうとしていた。
それなのに、いきなりDランクに上がったかと思えば、一日で銀貨五十二枚もの報酬を得た。これは今日一日、スナイプのパーティが稼いだ報酬の十倍の稼ぎだ。
下克上どころではない。たった一日で、リーシャとサフィーのパーティはこのファナディナの街のDランク冒険者達のトップに躍り出たのだ。その事実を目の当たりにしたスナイプ達の嫉妬心が、今回の無謀な風鳴き山挑戦なのだと今更ながらにエストは気付いた。
(言えない……二人に対する嫉妬心からだなんて絶対に言えない……)
それを言ってしまったら、きっと皆を暗い気持ちにさせてしまう。リーシャ達は何も悪くないのに、申し訳無いという気持ちにさせてしまう。
「えへへ……みんなそんなに無謀じゃないし、無理だって分かればすぐにやめると思うから」
皆を心配させまいと口から出たその言葉は、自分で言っていて嘘になると分かっていた。きっとあの三人は無謀な挑戦を押し通すだろう。何が何でもランクアップモンスターの魔石を持ち帰ると、躍起になって現状など見えなくなる。
「あ、わたしそろそろ上がります……じゃなくて上がる……ね。明日も朝早いから……」
先ほど身体を見られて恥ずかしい思いをした筈なのに、身体を隠す事もせずに湯から出たエストは、そのまま逃げるように浴場を後にした。
後に残された四人は顔を見合わせ、エストの無事を祈る事しか出来なかった。
本来なら今日中にある程度済ませておく予定だったのだが、魔法鞄作りのスライム狩りや、リーシャの召喚獣探しの為に必要最低限の買い物しかしなかったので、明日は今日買えなかった物を色々と買いに行く事になっている。
「二人は明日の買い物行きたい場所とか買う物とか決めてあるの?」
「あ、うん。服をあと数着と、部屋で使う食器とか雑貨とか色々」
「いいわねぇ、わたしも新しい服欲しかったのよ~。ね、サフィー?」
「狙ってたのがあるのよ!まさかこんなに早く買える日が来るなんてーーーー」
「おおっ、サフィーがどんな服選ぶのか興味あるなー、その魔道士姿しか見た事無いし!」
楽しそうな四人の会話に、エストは羨ましそうに耳を傾けていた。誰かと一緒に買い物に行った経験など、パーティの皆と武器や道具を見に行った事ぐらいしか経験が無い。自分も未来達みたいに、友達と楽しく買い物をしてみたいと思うのは十六歳の少女が抱く感情としては当たり前の感情だった。
何となく寂しそうにしているエストに気が付き、未来が声を掛ける。
「良かったらエストも一緒に行こうよ!」
「え………?」
「あ、いいね。おいでよエスト」
「ふふ、わたしもエストと一緒だと嬉しいわ」
「わ、わたしもよ。一緒に来なさいエスト」
誘われた?誘って貰えた?ずっと憧れていた、友達との買い物。その買い物に今こうして誘って貰えているのだ。
その突然の言葉に嬉しさが込み上げて来て、エストは笑顔を浮かべる。心は弾むような旋律を奏で、自然と心がウキウキして来る。だがその瞬間、スナイプの声が頭の中に響いた。
ーーおいお前ら……明日から風鳴き山に挑戦するぞ
浮かんだ笑顔が一瞬にして消える。そうだ、今のこの時間が楽しすぎて忘れていたが、明日はパーティで風鳴き山に行くのだ。適正レベルじゃないのに無謀にも挑戦しに行くのだ。
浮かべた笑顔から一転して暗い表情になるエストを見て、未来は心配そうに声を掛けた。
「エスト?どうかしたの?」
「ぁ……ご、ごめんなさい……明日はパーティで風鳴き山に……」
「「えっ!!?」」
風鳴き山と聞き、リーシャとサフィーが目を見開いて驚く。風鳴き山の適正レベルは自分達も言っていたように20。そこに挑戦するという事は、エスト達のパーティは既にレベル20前後まで上げたという事だと、そう理解したのだ。
普通は『赤水の大空洞』に挑戦して、レベル20まで上げるのに二ヶ月近く掛かると聞いている。でも確か、エスト達のパーティが大空洞へ行くようになってまだ一ヶ月程度だと記憶している。それなのにもうレベル20というのは、相当早いペースだと思ったのだ。
「も、もうレベル20まで上げたの!?」
「随分早いわねぇ……わたし達も頑張らないと」
「あはは……」
言えない、まだレベル15なのに挑戦するだなんて言えない。そんな事を言ったら絶対に心配されるし、サフィーの気性を考えるとスナイプに文句を言いに行くかもしれない。その結果大喧嘩にでもなってしまっては、サフィーに申し訳ない。
だからエストは笑って誤魔化した。こうすれば誰も傷付かない。行きたくない、助けて欲しいなどと口が裂けても言えない。だってこれは、自分達のパーティの問題なのだから。
だが、未来達のパーティにはそんな嘘は通用しない。だって、このパーティにはーーーー
「ねぇエスト、本当に今のレベルで挑戦するつもり?」
「…………え?」
「愛莉?」
じっとエストを見つめる愛莉。彼女の目にははっきりと映っている。エストのレベルが15である事が。
愛莉自身、自分達のレベルがまだ13なのに風鳴き山に挑戦してもいいと思っている。だがそれは、この四人だからだ。
愛莉は理解している。未来と自分の持つ数々のスキルがこの世界では、所謂『チートスキル』である事を。リーシャの召喚獣がレベル13の召喚士が持つ威力ではない事を。そう考えると、クローバーの中でレベル相応の強さなのはサフィーだけだ。未来も自分もリーシャも、レベル13の能力を遥かに超えている。
エスト自身はかなり有能だ。普段の服装から察するに彼女は回復術士に専念しているみたいだが、彼女の真骨頂は回復魔法ではない事は、彼女の持つ様々なスキルを見ても明らかだ。
しかし残念ながら彼女以外の三人、スナイプ、メリッサ、カロンは凡人の域を出ない。そんなパーティが適正レベルより5も足りていない現状では、絶対に大変な思いをする事など、昨日この世界に来たばかりの人間でも理解出来る。
愛莉の全てを見透かすような視線を受けて、湯に浸かって熱い筈のエストの身体がぶるりと震えた。それなのに、どうしても愛莉の目から視線を外す事が出来ずにエストは嫌な汗をかいた。
「愛莉、エストのレベルって………」
「………15だよ」
「!!!!」
そんな馬鹿なと、エストは驚愕の表情を浮かべる。何故、何故知ってるのか。それを知っているのはレベルを共有しているパーティメンバーだけの筈だ。それなのに、昨日初めて見かけて、今日、それもついさっき初めて話した相手のレベルが何故分かるのか。
「そんな……何で……」
「あのねエスト、アイリは相手のステータスを見る事が出来るのよ」
「え…………」
相手のステータスが見える。それが本当だとしたら、それはとんでもない事だ。相手の能力が全て筒抜けだという事は、どんな相手にも絶対的なアドバンテージになるのだから。
「ほ、本当に……?」
愛莉を見つめながら訊ねるエストに、愛莉はこくりと頷いた。だいぶ身体が冷えたのか、リーシャとサフィーが湯の中へと戻って来る。
「あ、うん。鑑定眼っていうスキル。他の人には内緒にしてね」
こんな事、誰にも言えないし言った所で誰にも信じて貰えないだろう。相手のステータスが全て見えるなんて、あまりにも出鱈目な能力だ。
「それよりエスト、あんた達レベル15で風鳴き山に挑戦するつもり?勝算はあるんでしょうね?」
勝算、そんなものは一切無い。エスト自身まだ、何故突然スナイプが考えを方向転換したのか分からないのだ。いや、スナイプだけではない。メリッサもカロンも、その直前まではもう少しレベルを上げてからと言っていたのに、突然スナイプに同調するように風鳴き山への挑戦を了承した。
「えっと……た、多分……」
「多分ってあんた……」
サフィーが訝しげな顔をしている。その顔を見て、何となく今日のギルドでの事を思い出したエスト。
愛莉の持つ魔法鞄から、次々とワイルドウルフが出て来た。そしてサフィー達が受け取った多額の報酬と、顔を上気させて喜ぶリーシャやサフィー。
(あっ……そういう事……なんだ)
スナイプ達は常々、リーシャとサフィーを見下していた。いや、その言い方は的を射ていないのだが、とにかく二人に対して常に上であろうとしていた。
それなのに、いきなりDランクに上がったかと思えば、一日で銀貨五十二枚もの報酬を得た。これは今日一日、スナイプのパーティが稼いだ報酬の十倍の稼ぎだ。
下克上どころではない。たった一日で、リーシャとサフィーのパーティはこのファナディナの街のDランク冒険者達のトップに躍り出たのだ。その事実を目の当たりにしたスナイプ達の嫉妬心が、今回の無謀な風鳴き山挑戦なのだと今更ながらにエストは気付いた。
(言えない……二人に対する嫉妬心からだなんて絶対に言えない……)
それを言ってしまったら、きっと皆を暗い気持ちにさせてしまう。リーシャ達は何も悪くないのに、申し訳無いという気持ちにさせてしまう。
「えへへ……みんなそんなに無謀じゃないし、無理だって分かればすぐにやめると思うから」
皆を心配させまいと口から出たその言葉は、自分で言っていて嘘になると分かっていた。きっとあの三人は無謀な挑戦を押し通すだろう。何が何でもランクアップモンスターの魔石を持ち帰ると、躍起になって現状など見えなくなる。
「あ、わたしそろそろ上がります……じゃなくて上がる……ね。明日も朝早いから……」
先ほど身体を見られて恥ずかしい思いをした筈なのに、身体を隠す事もせずに湯から出たエストは、そのまま逃げるように浴場を後にした。
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