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剣士の章
128.笑顔
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冒険者達が野営の準備をする最中、突如現れた”賢者”セリナ。冒険者達はセリナの美しさに目を奪われて、誰も彼も惚けて見ていることしか出来なかったのだが、そんなセリナの前に一人の男が立ち塞がった。
「あの……貴方は……」
「お初にお目にかかります賢者殿。わたしは王都冒険者ギルドのギルドマスター、レグレスです。どうぞお見知りおきを」
レグレス、何処かで聞いた事のある名前だったが何処で聞いたのだっただろうか。残念ながら思い出せないセリナは、レグレスに深々と頭を下げる。
「セリナです。宜しくお願い致しますレグレス様」
これには流石のレグレスも面食らってしまう。相手は”救世の三職”の一人である賢者。人族の希望である勇者をサポートする、神から選ばれた存在。それに対して自分は”剣王”などと呼ばれてはいるが、授かったのはただの”剣士”の称号である。そんな自分に対してセリナは、何の抵抗も無く頭を下げたのだ。それは即ちセリナという少女の人柄を表していた。
「いえ、頭を上げてください。周りの目もありますから」
ただの剣士が賢者に頭を下げさせているなど、体面的にも宜しく無い。兵士の中には熱狂的なセリナ信者も居ると聞いているので、そんな者達から恨まれでもしたら色々と面倒だ。
「あ……ご、ごめんなさい……わたしったらまた………」
セリナが賢者の称号を授かって既に三ヶ月が経過しているが、未だに自分がそんな偉い存在だという意識がセリナの中には全く無い。あるのは、いつも両親に言われていた「目上の人にはきちんと頭を下げなさい」という教えのみ。そして未だにそれを実行してしまうのだ。
そんなセリナを見て、思わず顔が綻ぶレグレス。こうして向き合ってみると、彼女は普通の礼儀正しい少女だ。とてもその肩に重責が乗っているとは思えない。
「ところで、貴女はウルスス村の出身だとか。私の知り合いの冒険者もウルスス村の出身なのですよ」
「え…………」
ドクンッとセリナの胸が鼓動を打つ。もしかしてそれはアルトの事ではないだろうか?アルトも王都に来ているのだし、当然ギルドマスターのレグレスとは面識がある筈だ。
「知ってますか?ルドルと言う男なのですが」
「あ………はい…………」
違った、アルトでは無かった。だが当然ルドルの事は知っている。十年前に家族を連れてウルスス村に引っ越して来た元冒険者。そしてアルトが剣士の称号を授かってからは、アルトの剣の師を務めていた。セリナ自身も小さい頃から良くして貰った記憶がある。
「知ってます。ルドルさんは元冒険者なんですよね」
「ええ。奴とは昔パーティを組んで………いや、この話はどうでもいいか。実はルドルがウルスス村の出身だと言うのを知ったのは、つい最近の事なんですよ」
「はあ、そうなんですか……」
何だろう、この人は何故そんな話をしているのだろうと、セリナは困惑してしまう。そんなセリナを見ながら、レグレスは話を続けた。
「その話を聞いたのは、同じくウルスス村から来た青年からです。きっと貴女もご存知の青年だと思いますが………」
再びセリナの胸が跳ね上がる。今度こそ間違いない、つい最近冒険者を目指して王都に来たウルスス村出身の青年などーーーー、他に居る筈が無い。
「アルト………という青年です。ご存知ですか?」
「は、はい!はい!」
表情がパッと輝くセリナ。それはレグレスから見ても、とても幸せそうな表情だった。たかだか誰かの名前を聞いただけでこんなにも幸せそうな表情を浮かべられる事が微笑ましかった。
「あ、あの、アルトは………」
縋る様な思いでレグレスの顔を見上げるセリナ。だが彼からもたらされた答えは残念ながらセリナの期待する答えでは無かった。
「残念ながら此処には居ません。アルトはまだDランクの冒険者。今回の募集要項を満たしていなかったので」
そもそも、アルトはもう王都には居ない。実は最初に会った日以来、あまりにもアルトの姿を見なくなったので、同じパーティのレックに訊ねてみたのだ。レックは理由までは語らなかったが、アルトは事情があって王都を出たのだとその時に聞いた。
もしかしてセリナが何か知っているかもと思ったレグレスだが、この様子だとセリナも知らないらしい。明らかに落胆の表情を浮かべている。
「そう……なんですか………」
どうやらアルトが王都に居ない事すらセリナは知らないらしい。とは言え、それをわざわざ伝えるのも酷なので、レグレスは話を逸らす。
「アルトと同じパーティを組んでいる者達なら参加してますよ」
「…………え……?」
悲しそうな表情から一転、何かを期待するセリナの眼差し。先程からコロコロと良く表情が変わるセリナだが、普段はそんな事は無い。アルトの事になると喜怒哀楽がはっきりと表情に現れるのだ。
「会ってみますか?」
レグレスが訊ねると、セリナは「是非!」と答えた。その答えを聞き、レグレスはレック達を自分の元に呼んだ。
■■■
「初めまして賢者様。俺………私はレックと言います。アルトとは同じパーティ仲間です」
「初めまして賢者様。あたしはサリー、同じくアルト君と同じパーティ仲間よぉ」
「は、初めまして賢者様!!ノ、ノエルです!あの、宜しくお願いします!」
三人三様の挨拶をするレック達。そんなレック達を見たセリナの第一印象は「良かった、いい人達みたい」だったが、次に浮かんで来たのは「女性が二人も居る………」というものだった。特にサリーと名乗った女性は随分と露出の高い服装をしており、胸も自分などとは比較にならない程に大きい。
健康そうな褐色肌で普通に美人だし、まさかアルト、この人に惹かれたりしてないよね?と気が気ではない。
「セ、セリナです。あの……アルトは今何してますか……?」
一番訊ねたかった事を真っ先に訊ねるセリナ。そんなセリナの言葉に顔を見合わせるレック達。と言うのも、セリナを紹介される前にギルドマスターのレグレスから、アルトが王都を出て行った事を彼女は知らないらしい。どうやらアルトに会える日を楽しみにしているので、今は話を合わせてやって欲しいと頼まれた。それを聞き、事情を知っている三人は微妙な気持ちになったが、出発前にエリーゼから言われた事を思い出す。
このセリナは、本当は優しくてとても良い子なのだと。きっとセリナにはセリナの事情があったのだと、エリーゼはそう言っていた。
「アルトなら……王都で留守番です。まあ、あいつは腕かいいので暫くは一人でも大丈夫ですよ」
「そ、そうなんですか!?」
「え?」
「アルト、腕がいいんですか!?」
何やらキラキラと瞳を輝かせるセリナに、思わずたじろぐレック。セリナの迫力に圧されてしまった感じだ。
「うふふ、それはもう凄く。将来有望よねアルト君」
「ま、まあな。そんな感じですよ」
レックとサリーの言葉を聞き、自分の事の様に喜ぶセリナ。そんなセリナを見てレックとサリーが顔を見合わせるが、ノエルはじっとセリナを見つめていた。
(本当だ……エリーゼちゃんの言った通りだ。この人からは全然嫌な感じがしないし、温かい優しさを感じる)
とてもアルトを裏切る様な少女には見えないし、そんな感じもしない。現に今もこうして、アルトの話一つでこんなにも嬉しそうな笑顔を浮かべている。本当にアルトを裏切ったのなら、こんな表情など出来る筈が無い。
(この人………今でもアルト君の事が大好きなんだ………わたしなんかじゃ全然敵わないくらい………アルト君の事が大好きなんだ)
自分自身、アルトを好きになったからこそ分かる。これは決して演技や嘘などでは無い。セリナは心の底からアルトを愛している。
だって、人づてに聞いた話だけでこんなに喜ぶ事が果たして自分に出来るだろうか?こんなにも幸せな表情を浮かべられるだろうか?いや、きっと出来ない。これはセリナやエリーゼの様にずっとアルトの傍に居て、今も変わらずに好きだからこそ出来る仕草や表情だ。自分には到底真似出来ない。
それからも、セリナはレック達にアルトの話を聞いては子供の様にはしゃいで、嬉しそうに笑顔を浮かべるのだった。
「あの……貴方は……」
「お初にお目にかかります賢者殿。わたしは王都冒険者ギルドのギルドマスター、レグレスです。どうぞお見知りおきを」
レグレス、何処かで聞いた事のある名前だったが何処で聞いたのだっただろうか。残念ながら思い出せないセリナは、レグレスに深々と頭を下げる。
「セリナです。宜しくお願い致しますレグレス様」
これには流石のレグレスも面食らってしまう。相手は”救世の三職”の一人である賢者。人族の希望である勇者をサポートする、神から選ばれた存在。それに対して自分は”剣王”などと呼ばれてはいるが、授かったのはただの”剣士”の称号である。そんな自分に対してセリナは、何の抵抗も無く頭を下げたのだ。それは即ちセリナという少女の人柄を表していた。
「いえ、頭を上げてください。周りの目もありますから」
ただの剣士が賢者に頭を下げさせているなど、体面的にも宜しく無い。兵士の中には熱狂的なセリナ信者も居ると聞いているので、そんな者達から恨まれでもしたら色々と面倒だ。
「あ……ご、ごめんなさい……わたしったらまた………」
セリナが賢者の称号を授かって既に三ヶ月が経過しているが、未だに自分がそんな偉い存在だという意識がセリナの中には全く無い。あるのは、いつも両親に言われていた「目上の人にはきちんと頭を下げなさい」という教えのみ。そして未だにそれを実行してしまうのだ。
そんなセリナを見て、思わず顔が綻ぶレグレス。こうして向き合ってみると、彼女は普通の礼儀正しい少女だ。とてもその肩に重責が乗っているとは思えない。
「ところで、貴女はウルスス村の出身だとか。私の知り合いの冒険者もウルスス村の出身なのですよ」
「え…………」
ドクンッとセリナの胸が鼓動を打つ。もしかしてそれはアルトの事ではないだろうか?アルトも王都に来ているのだし、当然ギルドマスターのレグレスとは面識がある筈だ。
「知ってますか?ルドルと言う男なのですが」
「あ………はい…………」
違った、アルトでは無かった。だが当然ルドルの事は知っている。十年前に家族を連れてウルスス村に引っ越して来た元冒険者。そしてアルトが剣士の称号を授かってからは、アルトの剣の師を務めていた。セリナ自身も小さい頃から良くして貰った記憶がある。
「知ってます。ルドルさんは元冒険者なんですよね」
「ええ。奴とは昔パーティを組んで………いや、この話はどうでもいいか。実はルドルがウルスス村の出身だと言うのを知ったのは、つい最近の事なんですよ」
「はあ、そうなんですか……」
何だろう、この人は何故そんな話をしているのだろうと、セリナは困惑してしまう。そんなセリナを見ながら、レグレスは話を続けた。
「その話を聞いたのは、同じくウルスス村から来た青年からです。きっと貴女もご存知の青年だと思いますが………」
再びセリナの胸が跳ね上がる。今度こそ間違いない、つい最近冒険者を目指して王都に来たウルスス村出身の青年などーーーー、他に居る筈が無い。
「アルト………という青年です。ご存知ですか?」
「は、はい!はい!」
表情がパッと輝くセリナ。それはレグレスから見ても、とても幸せそうな表情だった。たかだか誰かの名前を聞いただけでこんなにも幸せそうな表情を浮かべられる事が微笑ましかった。
「あ、あの、アルトは………」
縋る様な思いでレグレスの顔を見上げるセリナ。だが彼からもたらされた答えは残念ながらセリナの期待する答えでは無かった。
「残念ながら此処には居ません。アルトはまだDランクの冒険者。今回の募集要項を満たしていなかったので」
そもそも、アルトはもう王都には居ない。実は最初に会った日以来、あまりにもアルトの姿を見なくなったので、同じパーティのレックに訊ねてみたのだ。レックは理由までは語らなかったが、アルトは事情があって王都を出たのだとその時に聞いた。
もしかしてセリナが何か知っているかもと思ったレグレスだが、この様子だとセリナも知らないらしい。明らかに落胆の表情を浮かべている。
「そう……なんですか………」
どうやらアルトが王都に居ない事すらセリナは知らないらしい。とは言え、それをわざわざ伝えるのも酷なので、レグレスは話を逸らす。
「アルトと同じパーティを組んでいる者達なら参加してますよ」
「…………え……?」
悲しそうな表情から一転、何かを期待するセリナの眼差し。先程からコロコロと良く表情が変わるセリナだが、普段はそんな事は無い。アルトの事になると喜怒哀楽がはっきりと表情に現れるのだ。
「会ってみますか?」
レグレスが訊ねると、セリナは「是非!」と答えた。その答えを聞き、レグレスはレック達を自分の元に呼んだ。
■■■
「初めまして賢者様。俺………私はレックと言います。アルトとは同じパーティ仲間です」
「初めまして賢者様。あたしはサリー、同じくアルト君と同じパーティ仲間よぉ」
「は、初めまして賢者様!!ノ、ノエルです!あの、宜しくお願いします!」
三人三様の挨拶をするレック達。そんなレック達を見たセリナの第一印象は「良かった、いい人達みたい」だったが、次に浮かんで来たのは「女性が二人も居る………」というものだった。特にサリーと名乗った女性は随分と露出の高い服装をしており、胸も自分などとは比較にならない程に大きい。
健康そうな褐色肌で普通に美人だし、まさかアルト、この人に惹かれたりしてないよね?と気が気ではない。
「セ、セリナです。あの……アルトは今何してますか……?」
一番訊ねたかった事を真っ先に訊ねるセリナ。そんなセリナの言葉に顔を見合わせるレック達。と言うのも、セリナを紹介される前にギルドマスターのレグレスから、アルトが王都を出て行った事を彼女は知らないらしい。どうやらアルトに会える日を楽しみにしているので、今は話を合わせてやって欲しいと頼まれた。それを聞き、事情を知っている三人は微妙な気持ちになったが、出発前にエリーゼから言われた事を思い出す。
このセリナは、本当は優しくてとても良い子なのだと。きっとセリナにはセリナの事情があったのだと、エリーゼはそう言っていた。
「アルトなら……王都で留守番です。まあ、あいつは腕かいいので暫くは一人でも大丈夫ですよ」
「そ、そうなんですか!?」
「え?」
「アルト、腕がいいんですか!?」
何やらキラキラと瞳を輝かせるセリナに、思わずたじろぐレック。セリナの迫力に圧されてしまった感じだ。
「うふふ、それはもう凄く。将来有望よねアルト君」
「ま、まあな。そんな感じですよ」
レックとサリーの言葉を聞き、自分の事の様に喜ぶセリナ。そんなセリナを見てレックとサリーが顔を見合わせるが、ノエルはじっとセリナを見つめていた。
(本当だ……エリーゼちゃんの言った通りだ。この人からは全然嫌な感じがしないし、温かい優しさを感じる)
とてもアルトを裏切る様な少女には見えないし、そんな感じもしない。現に今もこうして、アルトの話一つでこんなにも嬉しそうな笑顔を浮かべている。本当にアルトを裏切ったのなら、こんな表情など出来る筈が無い。
(この人………今でもアルト君の事が大好きなんだ………わたしなんかじゃ全然敵わないくらい………アルト君の事が大好きなんだ)
自分自身、アルトを好きになったからこそ分かる。これは決して演技や嘘などでは無い。セリナは心の底からアルトを愛している。
だって、人づてに聞いた話だけでこんなに喜ぶ事が果たして自分に出来るだろうか?こんなにも幸せな表情を浮かべられるだろうか?いや、きっと出来ない。これはセリナやエリーゼの様にずっとアルトの傍に居て、今も変わらずに好きだからこそ出来る仕草や表情だ。自分には到底真似出来ない。
それからも、セリナはレック達にアルトの話を聞いては子供の様にはしゃいで、嬉しそうに笑顔を浮かべるのだった。
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