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剣士の章
127.料理
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魔王討伐の為に王都を出発した勇者一行と、それに従軍する兵士達、そして役六十名の冒険者達。今回の魔王討伐には、ギルドマスターである”剣王”レグレスも参加している。既に生きる伝説と化したSランク冒険者のレグレスの参戦は、冒険者達のみならず兵士達の心をも掻き立てた。
勇者と”救世の三職”を除けば、間違いなく人族最強の男レグレス。日々研鑽を怠らない冒険者や兵士達にとっては、まさに自分の目標とするべき人物である事は間違いなかった。
そんな勇者一行の行軍だが、日が完全に暮れる前に初日の行軍を終える。比較的広い平野に陣を取り、各々が野営の準備をする。テントの設置や食事等は、基本的に自分たちで行うのが冒険者。誰もが慣れた様子でテキパキと準備をしていく。
「さて、俺達もテント張るか。流石にこの馬車の荷台で三人で寝るのは狭いからな」
以前ビリーが実家から乗って来た馬車よりも、一回り程小さい馬車。実は冒険者ギルドの方で用意した馬車で、自分の馬車を持っていない者達に貸し出してくれた。とは言え、中古で小さな馬車なので乗り心地はさほど良くはない。
「お尻痛いわぁ。王都まで乗って来た馬車はもう少し乗り心地良かったわよね」
「まあ、そうボヤくな。何日かしたら慣れるだろう」
「慣れるかしら?ねぇノエルちゃん」
「あはは……わたしもお尻痛いよ」
小さな馬車なので交代で御者をしながら進んで来たが、御者席でも荷台でもどちらも乗り心地は変わらない。
「無駄口叩いてないで飯の準備するぞ」
レックが荷台から食料を取り出す。王都の市場で買って来た肉や野菜などだが、当然調理しないといけない。サリーとノエルが顔を見合わせる。
「ノエルちゃん料理出来るの?」
「少しだけなら……サリーさんは?」
「あたし?一応出来るけど……上手ではないわね」
「ああ、サリーの料理はかなりーーー」
不味い。そう言おうとした所でサリーがレックに謎の笑顔を向ける。
「うふふ。何かしらレック?あたしの料理が何かしらぁ?」
「いや………かなり独創的だよな………」
一応言葉を選び直したが、あまり意味は無かった。サリーの冷たい視線がレックを射抜く。
「何よ、レックだって料理出来ないじゃない」
「まあ……そうだな。つまりノエル、俺達の胃袋はお前に掛かってる。頼むぞ」
ポンッとノエルの肩を叩くレックだが、ノエルがあからさまに嫌そうな表情を浮かべる。
「え~………わたしだってそんなに得意じゃないのに」
「いや、この際だから文句は言わん。食える物なら何でもいい」
「ちょっとレック~?それってあたしの料理が食べられた物じゃないっていう意味かしらぁ?」
拳をポキポキと鳴らしながらレックに近づくサリー。レックは自分が墓穴を掘った事に気付いたが、既に遅かったーーーーー
■■■
「うーん………」
「ど、どうかな………」
「まあ……不味くは無いわよね……」
ノエルが作った料理を口に運ぶレックとサリー。ノエルは二人の様子を伺うが、どうやらあまり美味しくはないらしい。
「うぅ……ちゃんとした釜戸とお鍋があればもう少しまともに作れるのに……」
野営なので、石を積み上げただけの急ごしらえな釜戸と、レックとサリーが三年前から使っている手入れのされていない調理器具。鍋の底は焦げ付いているし、フライパンには所どころ穴が空いている。正直、こんな調理器具では多少腕に自信があっても美味しい料理など作れはしないだろう。
しかも、二人が市場で買って来た食材も微妙だ。肉は何の肉か分からない臭みのある肉だし、そのクセ臭みを消す為のハーブなどは買って来ていない。仕方なく調味料で濃い味付けにして誤魔化したのだが、お世辞にも美味しいとは言えなかった。
「すまん。料理なんてしないからイマイチ良く分からなくてな」
「そうよねぇ。冒険者なんてみんなそんな感じよねぇ」
そんな事は無い筈だとノエルは思った。確かに冒険者は腕っ節が強くてなんぼだが、だからと言ってみんながみんなレックやサリーみたいに適当では無い筈。誰だって美味しい物は食べたいだろうし、その為には多少の努力ぐらいするのでは無いだろうか。
「はぁ……エリーゼちゃんの料理が恋しい………」
グレノールから王都に向かう旅路では、料理はエリーゼが担当してくれた。もちろんエリーゼは冒険者では無いが、それを差し引いてもあの時のエリーゼのパーティに対する貢献度は計り知れない。料理一つで野営の辛さをこれほど思い知らされるとは、正に思ってもみなかったのだ。
「そうねぇ、エリーゼちゃんの料理美味しかったわよねぇ」
「だな。まあ無い物ねだりしても仕方無い」
確かにレックの言う通りなのだが、それはそれで何やら腹が立つノエル。自分の兄ながら、どうにも料理の事になると適当過ぎる。普段は割と周りを良く見ていて些細な事にも気が付いたりするのに、料理や家事になると途端に残念な男になってしまうのだ。
「はぁ……お兄ちゃんのお嫁さんは将来大変そう」
その呟きはレックとサリーには聞こえなかった。ちょうどノエルが言葉を発したタイミングで、周りの冒険者達からざわめきが起こったからである。
「え、何?」
キョロキョロと周りを見回すノエル。すると、冒険者達は皆一斉に同じ所に視線を送っている。その視線の先にはーーーーー
「ーーーーえ?」
薄紫色の髪の、華奢な少女が周りを見回しながら歩いていた。その美しさはこの世の者とは思えず、同じ女でも頬を染めてつい見惚れてしまう程。
今や王都中の人々が知る”賢者”セリナが、冒険者達を一人一人見ながら歩いていたのだ。その様子から、誰かを探しているのが分かる。
「あれって………」
「賢者様ね……近くで見ると凄いわね……」
「………うん。魂まで吸い込まれそう」
あまりにも美しすぎる容姿。服の上からでも分かる華奢な身体付き。身に纏っている賢者としてのオーラ。そのどれもが、他者を惹き付けてやまない。ふと周りを見ると、他の冒険者達も完全にセリナに目を奪われていた。男性でも女性でも関係なく一様に。
「でも何してるのかしら?見た所、誰か探してるみたいだけど」
「え……それってもしかして………」
「………アルトだろうな。他に冒険者の知り合いが居るとも思えん」
レック達を他所に、冒険者達の視線の中をセリナは気にせずに誰かを探しながら歩き回っていた。彼女の思いは一つだけ。
(やっぱり………居ないのかなぁ……)
今回の魔王討伐に冒険者が参加すると聞いたセリナが、真っ先に思い浮かべたのはもちろんアルトである。
セリナはアルトが既に王都に居ない事など知らない。アルトは今でも、まだ出発すらしていなかった自分の帰りを王都で待っているのだと信じて疑わなかった。
毎日の訓練の行き帰りで大通りを通る際は、毎日アルトの姿を馬車の窓から探した。あの日、偶然に見つけた時の様にまた見つけられるかもしれないと淡い期待をしながら、毎日欠かさずアルトの姿を探した。
(結局、あの日以来見つけられなかった)
もしかしたらアルトの性格上、一度待つと決めたので魔王討伐から帰って来るまで会わないつもりだったのかもしれない。アルトは昔から変な所で頑固な部分があったから、そうじゃないかなとセリナは思った。しかし同時に、お互いこんなにも好きなのだから、いくらアルトでもたまには顔を見に来てくれてるかもと思うと、やはり毎日頑張ってアルトの姿を探さずにはいられなかった。
そして今回、遂に始まる魔王討伐の旅に冒険者が追従すると聞き、セリナは密かに兵士に詳細を聞いた。
兵士の話によれば、今回参加する冒険者はCランク以上の冒険者限定。一部”僧女”と呼ばれる回復職だけはランクを関係無しに参加出来るが、攻撃職は全員Cランクから。そのCランクの冒険者とは、早くても数年の経験や実績を経て上がれるランクであり、今年冒険者になった者では絶対に辿り着けないとまで言われた。
それを聞き、流石に諦めかけたセリナだったが、アルトならもしかしてと思い、こうして冒険者達が野営をしている場所まで探しに来たのだ。
(アルト………アルト居ないの……?)
会いたい。一日でも早く、一刻でも早く会いたい。魔王討伐が終われば会えると分かっていても、今すぐ会いたい。近くに居るかもしれないと思うと、居ても立ってもいられない。
そんなセリナに、一人の男が近づく。それは灰色の髪の細身の男。
「ん?」
突然目の前に現れた”剣王”レグレスを、セリナは首を傾げて見上げるのだった。
勇者と”救世の三職”を除けば、間違いなく人族最強の男レグレス。日々研鑽を怠らない冒険者や兵士達にとっては、まさに自分の目標とするべき人物である事は間違いなかった。
そんな勇者一行の行軍だが、日が完全に暮れる前に初日の行軍を終える。比較的広い平野に陣を取り、各々が野営の準備をする。テントの設置や食事等は、基本的に自分たちで行うのが冒険者。誰もが慣れた様子でテキパキと準備をしていく。
「さて、俺達もテント張るか。流石にこの馬車の荷台で三人で寝るのは狭いからな」
以前ビリーが実家から乗って来た馬車よりも、一回り程小さい馬車。実は冒険者ギルドの方で用意した馬車で、自分の馬車を持っていない者達に貸し出してくれた。とは言え、中古で小さな馬車なので乗り心地はさほど良くはない。
「お尻痛いわぁ。王都まで乗って来た馬車はもう少し乗り心地良かったわよね」
「まあ、そうボヤくな。何日かしたら慣れるだろう」
「慣れるかしら?ねぇノエルちゃん」
「あはは……わたしもお尻痛いよ」
小さな馬車なので交代で御者をしながら進んで来たが、御者席でも荷台でもどちらも乗り心地は変わらない。
「無駄口叩いてないで飯の準備するぞ」
レックが荷台から食料を取り出す。王都の市場で買って来た肉や野菜などだが、当然調理しないといけない。サリーとノエルが顔を見合わせる。
「ノエルちゃん料理出来るの?」
「少しだけなら……サリーさんは?」
「あたし?一応出来るけど……上手ではないわね」
「ああ、サリーの料理はかなりーーー」
不味い。そう言おうとした所でサリーがレックに謎の笑顔を向ける。
「うふふ。何かしらレック?あたしの料理が何かしらぁ?」
「いや………かなり独創的だよな………」
一応言葉を選び直したが、あまり意味は無かった。サリーの冷たい視線がレックを射抜く。
「何よ、レックだって料理出来ないじゃない」
「まあ……そうだな。つまりノエル、俺達の胃袋はお前に掛かってる。頼むぞ」
ポンッとノエルの肩を叩くレックだが、ノエルがあからさまに嫌そうな表情を浮かべる。
「え~………わたしだってそんなに得意じゃないのに」
「いや、この際だから文句は言わん。食える物なら何でもいい」
「ちょっとレック~?それってあたしの料理が食べられた物じゃないっていう意味かしらぁ?」
拳をポキポキと鳴らしながらレックに近づくサリー。レックは自分が墓穴を掘った事に気付いたが、既に遅かったーーーーー
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「うーん………」
「ど、どうかな………」
「まあ……不味くは無いわよね……」
ノエルが作った料理を口に運ぶレックとサリー。ノエルは二人の様子を伺うが、どうやらあまり美味しくはないらしい。
「うぅ……ちゃんとした釜戸とお鍋があればもう少しまともに作れるのに……」
野営なので、石を積み上げただけの急ごしらえな釜戸と、レックとサリーが三年前から使っている手入れのされていない調理器具。鍋の底は焦げ付いているし、フライパンには所どころ穴が空いている。正直、こんな調理器具では多少腕に自信があっても美味しい料理など作れはしないだろう。
しかも、二人が市場で買って来た食材も微妙だ。肉は何の肉か分からない臭みのある肉だし、そのクセ臭みを消す為のハーブなどは買って来ていない。仕方なく調味料で濃い味付けにして誤魔化したのだが、お世辞にも美味しいとは言えなかった。
「すまん。料理なんてしないからイマイチ良く分からなくてな」
「そうよねぇ。冒険者なんてみんなそんな感じよねぇ」
そんな事は無い筈だとノエルは思った。確かに冒険者は腕っ節が強くてなんぼだが、だからと言ってみんながみんなレックやサリーみたいに適当では無い筈。誰だって美味しい物は食べたいだろうし、その為には多少の努力ぐらいするのでは無いだろうか。
「はぁ……エリーゼちゃんの料理が恋しい………」
グレノールから王都に向かう旅路では、料理はエリーゼが担当してくれた。もちろんエリーゼは冒険者では無いが、それを差し引いてもあの時のエリーゼのパーティに対する貢献度は計り知れない。料理一つで野営の辛さをこれほど思い知らされるとは、正に思ってもみなかったのだ。
「そうねぇ、エリーゼちゃんの料理美味しかったわよねぇ」
「だな。まあ無い物ねだりしても仕方無い」
確かにレックの言う通りなのだが、それはそれで何やら腹が立つノエル。自分の兄ながら、どうにも料理の事になると適当過ぎる。普段は割と周りを良く見ていて些細な事にも気が付いたりするのに、料理や家事になると途端に残念な男になってしまうのだ。
「はぁ……お兄ちゃんのお嫁さんは将来大変そう」
その呟きはレックとサリーには聞こえなかった。ちょうどノエルが言葉を発したタイミングで、周りの冒険者達からざわめきが起こったからである。
「え、何?」
キョロキョロと周りを見回すノエル。すると、冒険者達は皆一斉に同じ所に視線を送っている。その視線の先にはーーーーー
「ーーーーえ?」
薄紫色の髪の、華奢な少女が周りを見回しながら歩いていた。その美しさはこの世の者とは思えず、同じ女でも頬を染めてつい見惚れてしまう程。
今や王都中の人々が知る”賢者”セリナが、冒険者達を一人一人見ながら歩いていたのだ。その様子から、誰かを探しているのが分かる。
「あれって………」
「賢者様ね……近くで見ると凄いわね……」
「………うん。魂まで吸い込まれそう」
あまりにも美しすぎる容姿。服の上からでも分かる華奢な身体付き。身に纏っている賢者としてのオーラ。そのどれもが、他者を惹き付けてやまない。ふと周りを見ると、他の冒険者達も完全にセリナに目を奪われていた。男性でも女性でも関係なく一様に。
「でも何してるのかしら?見た所、誰か探してるみたいだけど」
「え……それってもしかして………」
「………アルトだろうな。他に冒険者の知り合いが居るとも思えん」
レック達を他所に、冒険者達の視線の中をセリナは気にせずに誰かを探しながら歩き回っていた。彼女の思いは一つだけ。
(やっぱり………居ないのかなぁ……)
今回の魔王討伐に冒険者が参加すると聞いたセリナが、真っ先に思い浮かべたのはもちろんアルトである。
セリナはアルトが既に王都に居ない事など知らない。アルトは今でも、まだ出発すらしていなかった自分の帰りを王都で待っているのだと信じて疑わなかった。
毎日の訓練の行き帰りで大通りを通る際は、毎日アルトの姿を馬車の窓から探した。あの日、偶然に見つけた時の様にまた見つけられるかもしれないと淡い期待をしながら、毎日欠かさずアルトの姿を探した。
(結局、あの日以来見つけられなかった)
もしかしたらアルトの性格上、一度待つと決めたので魔王討伐から帰って来るまで会わないつもりだったのかもしれない。アルトは昔から変な所で頑固な部分があったから、そうじゃないかなとセリナは思った。しかし同時に、お互いこんなにも好きなのだから、いくらアルトでもたまには顔を見に来てくれてるかもと思うと、やはり毎日頑張ってアルトの姿を探さずにはいられなかった。
そして今回、遂に始まる魔王討伐の旅に冒険者が追従すると聞き、セリナは密かに兵士に詳細を聞いた。
兵士の話によれば、今回参加する冒険者はCランク以上の冒険者限定。一部”僧女”と呼ばれる回復職だけはランクを関係無しに参加出来るが、攻撃職は全員Cランクから。そのCランクの冒険者とは、早くても数年の経験や実績を経て上がれるランクであり、今年冒険者になった者では絶対に辿り着けないとまで言われた。
それを聞き、流石に諦めかけたセリナだったが、アルトならもしかしてと思い、こうして冒険者達が野営をしている場所まで探しに来たのだ。
(アルト………アルト居ないの……?)
会いたい。一日でも早く、一刻でも早く会いたい。魔王討伐が終われば会えると分かっていても、今すぐ会いたい。近くに居るかもしれないと思うと、居ても立ってもいられない。
そんなセリナに、一人の男が近づく。それは灰色の髪の細身の男。
「ん?」
突然目の前に現れた”剣王”レグレスを、セリナは首を傾げて見上げるのだった。
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