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魔姫の章
86.就職活動
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「アルト………やっぱりまだ帰って来てないかなぁ」
アルトの部屋の前に立つのは、アルトの幼馴染の赤髪の美少女。
ウルスス村に居る頃は男勝りで勝ち気だったが、最近はぐんと女らしく綺麗になったエリーゼ。
「食堂にも来なかったし………やっぱりまだセリナの所に………」
今晩の夕食は寂しいものだった。いつもならアルト、ビリー、エリーゼ、レック、サリー、ノエルの六人で食卓を囲むのだが、今日の夕食時に顔を出したのはエリーゼとレック、そしてサリーの三人だけ。おそらくノエルはまだ失恋のショックから立ち直っていないのだろうと思うエリーゼだったが、ビリーまで顔を出さないのは意味が分からなかった。
「ビリー、今朝は普通に食堂に来て晩ご飯の予約してたのに」
この宿屋では食事は予約制だ。なので予約の無い者が食堂を利用する事は出来ない。ビリーは確かに予約していた筈なのだが、姿を現わさなかった。
「仕事決まったから、一応教えておこうと思ってたのに」
今日は朝からレックとサリーに付き添って貰い、『職業斡旋所』へと足を延ばした。通称『職旋』とも呼ばれる職業斡旋所では、自分の授かった称号に適した職業を斡旋、紹介してくれる機関だ。
微妙な称号を授かった者は、なかなか自分一人での職探しが難しい場合が多々ある。しかしどんな称号でも必ず必要としてくれる者が居て、そういう者が職旋に依頼して人材を探して貰う。逆に職を探している者は職旋から仕事を紹介して貰えるので、互いに理があるのだ。
職旋は『商業ギルド』が運営しているので、雇用する側は登録料、仕事を探している側は紹介料を払わなければいけないが、その料金は僅かなもの。もし、その僅かな金額すら払えない者に対しても貸し付けをしており、返済は無事に仕事が見つかった後に、給金からの後払いでも可という事で、基本的に仕事を探している者のほとんどが職旋を訪れる。
エリーゼの授かった”会計士”の称号は、以前レックが言っていた様に引く手数多の職業。当然募集も多く、大商会から個人経営の店までその数はまさに無数だ。
「うへぇ………こんなにいっぱいあるんだ」
職旋の窓口でエリーゼに提示された募集欄には、全てに目を通す気になれない程の募集数が書き込まれていた。
「先ほどのエリーゼさんのテストの結果です。貴女の実力なら、かなり大きな商会でも欲しがるでしょう。若いのも好条件です」
職旋の窓口を担当する職員が、エリーゼに丁寧に説明する。
実は先ほど会計士としてエリーゼがどのくらいの実力なのかのテストを行ったのだが、どうやらその結果はかなり良かったらしい。
会計士の称号を持っていると言っても、その人物が勉強不足な場合は即戦力には成り得ない。一から勉強させなければならない分、無駄な人件費が発生してしまうので、大きな商会ほど即戦力になる人材を欲する。そしてエリーゼの実力は、そんな大商会でも即戦力に成り得る実力だと言うのだ。
また、エリーゼは現在十五歳というのも好条件だ。十五歳と言えば、つまり仕事が出来る最低年齢。高い給金を払わなくてもいいし、何より先が長い。歳を重ねた者を新規で雇うより、若い者を新規で雇う方が、先を見据えても当然良いに決まっている。
「凄いじゃないエリーゼちゃん。これなら選びたい放題ね」
「だな。だが、このリストから一つを選ぶのは大変そうだな」
「あはは………やっぱりそう思う?」
エリーゼの両隣に座ったサリーとレックが、エリーゼに賞賛の声を送る。この若さでこの斡旋量。どうやらエリーゼは会計士として相当に優秀な人材らしいと、二人は驚きを隠せなかった。
「ねぇお兄さん?貴方のオススメってあるのかしらぁ?」
受付は若い青年だった。青年はサリーの色気のある質問に、頬を染めながら答える。
「は、はい。僕のオススメだと………やはりこの商会でしょうか。ちょうど若い会計士限定で募集してます」
「ああ、グレノールにも支店があった商会だな。確かに王国の中でも指折りの商会だ」
それはエリーゼでも知っている程の大商会。その名は王国全土に轟いており、ここに就職出来ればこの先の人生は安泰だろうという商会だった。
「うーん……何か厳しそう」
「確かに大商会ともなれば実力はもちろんの事、礼儀作法や服装何かも厳しいですね。とは言ってもここの商会は制服での勤務ですし、会計士は裏方なのでお客様の前に出る事もありません」
受付や接客など、いつも客の前に出る従業員は、より礼儀作法を厳しく指導されるが、裏方の従業員に関してはそこまで厳しくは無い。
「そうなんだ………でもわたしなんかが採用されるかなぁ?」
「僕はエリーゼさんの実力なら問題無いと思います。どうします?とりあえず面接を受けてみますか?」
受付の青年にそう訊かれ、エリーゼはレックとサリーの顔を見る。
「いいと思うわよ?エリーゼちゃん可愛いもの、絶対受かるわよ」
「へ?い、いや、可愛いとかは関係無いんじゃ…………ってか可愛く無いし!」
真っ赤な顔でサリーの言葉を否定するエリーゼ。そんな仕草も傍からみると可愛かった。
「俺も賛成だな。受かるにしろ落ちるにしろ、それが経験になる。もしも落ちたら、その経験を次に活かせばいい」
「経験…………」
レックの言葉になるほどと納得するエリーゼ。確かに今日が初めての就職活動なので、面接など当然未経験だ。ならば、ここで一度経験しておいた方が良いのかもしれないと思った。
「うん、分かった。じゃあ面接受けてみるね」
笑顔で頷くレックとサリー。受付の青年はでは早速と、エリーゼ達を担当の者に引き渡す。
担当は先ほどの受付の青年よりも少し年上の男だった。その担当者が言うには、今すぐにでも面接を受けに行けますとの事だったので、エリーゼ達三人は担当者に連れられ、大商会へと移動する。大商会は歩いてすぐの場所に、堂々と店を構えていた。
「うわぁ………こんなに大きいんだ………」
「こちらが本店ですからね。では参りましょうか」
担当者がエリーゼを促す。レックとサリーが着いて行けるのはここまでだった。
「じゃあ行って来るね」
「ああ。勉強だと思って気軽に行って来い」
「うふふ、エリーゼちゃん可愛いんだから自信持ってね」
「だから!………もうサリーさんったら。じゃあ行って来ます」
何だかんだ言って少し嬉しそうな表情を浮かべながら商会へと入って行くエリーゼ。先ほど結構緊張していたのだが、レックの言葉とサリーの冗談ですっかり緊張が消えていた。そしてーーーーー
「あら、帰って来たわね」
「結構遅かったな」
エリーゼと担当者が商会から出て来た。エリーゼの表情は何やら呆然といった感じだった。
「おかえりエリーゼちゃん。それで、どうだったの?」
「えっと…………」
何やら言い淀むエリーゼ。これは落ちたなとレックが思った矢先、エリーゼが続きを口にした。
「さ、採用だって………制服作ったりするから、明後日から来てくれって………」
帰りが遅かったのは、どうやらエリーゼの制服を作る為に身体のサイズを採寸したりしていたかららしい。
「凄いじゃない!ねえ、面接はどんな感じだったの!?」
「あ、うん。あまり緊張しないで受け答え出来たと思う。そしたら最後に採用って………」
そこで何故かモジモジするエリーゼ。そんなエリーゼが気になり、サリーがどうしたのかと訊ねる。
「あの………採用の時に………君、可愛いから採用って言われて………」
思わず顔を見合わせるレックとサリー。しかしサリーはしたり顔で「ほらね?」と、嬉しそうに言った。そしてレックは頭をボリボリと掻きながらーーーー
「本当に大丈夫なのか……この商会」
と、小さく呟いたのだったーーーーー
ーーそしてエリーゼは現在、アルトの部屋の前に居る。ドアをノックしたが返事は無く、まだセリナの所かなぁと、少し悲しい気持ちになっていた。
「アルトに報告したかったのになぁ………」
仕事が決まった事を、本当は一番に報告したかった。そしておめでとうと言って欲しかった。でもアルトは今頃ーーーーー
そう思っていると、廊下を曲がってそのアルトが現れた。いきなりの事で驚くエリーゼ。だが次の瞬間には嬉しさが込み上げ、アルトの前まで駆け出していた。
「アルト!帰って来てーーーー」
しかし、アルトの目は虚ろだった。虚ろな瞳でエリーゼを見下ろす。エリーゼ自身、アルトのこんな顔など見た事が無い。
「ど、どうしたの!?何があったの!?」
只事では無いと、アルトの表情を見たエリーゼは一瞬で思い至った。ずっと昔からアルトが好きで、ずっとアルトを見て来たエリーゼだからすぐにアルトの状態に気付いたのだ。
「エリーゼ…………」
「うん!ちゃんと聞くから!」
「…………みんなとするのは………気持ち良かった?」
ビクッと肩が跳ね上がるエリーゼ。まさか、今アルトが言った事はーーーーー
「ビリーやレックさんに抱かれるのは………気持ち良かった?」
「あ………………」
驚愕の表情を浮かべて、エリーゼはアルトの前で立ち尽くしたーーーーー
アルトの部屋の前に立つのは、アルトの幼馴染の赤髪の美少女。
ウルスス村に居る頃は男勝りで勝ち気だったが、最近はぐんと女らしく綺麗になったエリーゼ。
「食堂にも来なかったし………やっぱりまだセリナの所に………」
今晩の夕食は寂しいものだった。いつもならアルト、ビリー、エリーゼ、レック、サリー、ノエルの六人で食卓を囲むのだが、今日の夕食時に顔を出したのはエリーゼとレック、そしてサリーの三人だけ。おそらくノエルはまだ失恋のショックから立ち直っていないのだろうと思うエリーゼだったが、ビリーまで顔を出さないのは意味が分からなかった。
「ビリー、今朝は普通に食堂に来て晩ご飯の予約してたのに」
この宿屋では食事は予約制だ。なので予約の無い者が食堂を利用する事は出来ない。ビリーは確かに予約していた筈なのだが、姿を現わさなかった。
「仕事決まったから、一応教えておこうと思ってたのに」
今日は朝からレックとサリーに付き添って貰い、『職業斡旋所』へと足を延ばした。通称『職旋』とも呼ばれる職業斡旋所では、自分の授かった称号に適した職業を斡旋、紹介してくれる機関だ。
微妙な称号を授かった者は、なかなか自分一人での職探しが難しい場合が多々ある。しかしどんな称号でも必ず必要としてくれる者が居て、そういう者が職旋に依頼して人材を探して貰う。逆に職を探している者は職旋から仕事を紹介して貰えるので、互いに理があるのだ。
職旋は『商業ギルド』が運営しているので、雇用する側は登録料、仕事を探している側は紹介料を払わなければいけないが、その料金は僅かなもの。もし、その僅かな金額すら払えない者に対しても貸し付けをしており、返済は無事に仕事が見つかった後に、給金からの後払いでも可という事で、基本的に仕事を探している者のほとんどが職旋を訪れる。
エリーゼの授かった”会計士”の称号は、以前レックが言っていた様に引く手数多の職業。当然募集も多く、大商会から個人経営の店までその数はまさに無数だ。
「うへぇ………こんなにいっぱいあるんだ」
職旋の窓口でエリーゼに提示された募集欄には、全てに目を通す気になれない程の募集数が書き込まれていた。
「先ほどのエリーゼさんのテストの結果です。貴女の実力なら、かなり大きな商会でも欲しがるでしょう。若いのも好条件です」
職旋の窓口を担当する職員が、エリーゼに丁寧に説明する。
実は先ほど会計士としてエリーゼがどのくらいの実力なのかのテストを行ったのだが、どうやらその結果はかなり良かったらしい。
会計士の称号を持っていると言っても、その人物が勉強不足な場合は即戦力には成り得ない。一から勉強させなければならない分、無駄な人件費が発生してしまうので、大きな商会ほど即戦力になる人材を欲する。そしてエリーゼの実力は、そんな大商会でも即戦力に成り得る実力だと言うのだ。
また、エリーゼは現在十五歳というのも好条件だ。十五歳と言えば、つまり仕事が出来る最低年齢。高い給金を払わなくてもいいし、何より先が長い。歳を重ねた者を新規で雇うより、若い者を新規で雇う方が、先を見据えても当然良いに決まっている。
「凄いじゃないエリーゼちゃん。これなら選びたい放題ね」
「だな。だが、このリストから一つを選ぶのは大変そうだな」
「あはは………やっぱりそう思う?」
エリーゼの両隣に座ったサリーとレックが、エリーゼに賞賛の声を送る。この若さでこの斡旋量。どうやらエリーゼは会計士として相当に優秀な人材らしいと、二人は驚きを隠せなかった。
「ねぇお兄さん?貴方のオススメってあるのかしらぁ?」
受付は若い青年だった。青年はサリーの色気のある質問に、頬を染めながら答える。
「は、はい。僕のオススメだと………やはりこの商会でしょうか。ちょうど若い会計士限定で募集してます」
「ああ、グレノールにも支店があった商会だな。確かに王国の中でも指折りの商会だ」
それはエリーゼでも知っている程の大商会。その名は王国全土に轟いており、ここに就職出来ればこの先の人生は安泰だろうという商会だった。
「うーん……何か厳しそう」
「確かに大商会ともなれば実力はもちろんの事、礼儀作法や服装何かも厳しいですね。とは言ってもここの商会は制服での勤務ですし、会計士は裏方なのでお客様の前に出る事もありません」
受付や接客など、いつも客の前に出る従業員は、より礼儀作法を厳しく指導されるが、裏方の従業員に関してはそこまで厳しくは無い。
「そうなんだ………でもわたしなんかが採用されるかなぁ?」
「僕はエリーゼさんの実力なら問題無いと思います。どうします?とりあえず面接を受けてみますか?」
受付の青年にそう訊かれ、エリーゼはレックとサリーの顔を見る。
「いいと思うわよ?エリーゼちゃん可愛いもの、絶対受かるわよ」
「へ?い、いや、可愛いとかは関係無いんじゃ…………ってか可愛く無いし!」
真っ赤な顔でサリーの言葉を否定するエリーゼ。そんな仕草も傍からみると可愛かった。
「俺も賛成だな。受かるにしろ落ちるにしろ、それが経験になる。もしも落ちたら、その経験を次に活かせばいい」
「経験…………」
レックの言葉になるほどと納得するエリーゼ。確かに今日が初めての就職活動なので、面接など当然未経験だ。ならば、ここで一度経験しておいた方が良いのかもしれないと思った。
「うん、分かった。じゃあ面接受けてみるね」
笑顔で頷くレックとサリー。受付の青年はでは早速と、エリーゼ達を担当の者に引き渡す。
担当は先ほどの受付の青年よりも少し年上の男だった。その担当者が言うには、今すぐにでも面接を受けに行けますとの事だったので、エリーゼ達三人は担当者に連れられ、大商会へと移動する。大商会は歩いてすぐの場所に、堂々と店を構えていた。
「うわぁ………こんなに大きいんだ………」
「こちらが本店ですからね。では参りましょうか」
担当者がエリーゼを促す。レックとサリーが着いて行けるのはここまでだった。
「じゃあ行って来るね」
「ああ。勉強だと思って気軽に行って来い」
「うふふ、エリーゼちゃん可愛いんだから自信持ってね」
「だから!………もうサリーさんったら。じゃあ行って来ます」
何だかんだ言って少し嬉しそうな表情を浮かべながら商会へと入って行くエリーゼ。先ほど結構緊張していたのだが、レックの言葉とサリーの冗談ですっかり緊張が消えていた。そしてーーーーー
「あら、帰って来たわね」
「結構遅かったな」
エリーゼと担当者が商会から出て来た。エリーゼの表情は何やら呆然といった感じだった。
「おかえりエリーゼちゃん。それで、どうだったの?」
「えっと…………」
何やら言い淀むエリーゼ。これは落ちたなとレックが思った矢先、エリーゼが続きを口にした。
「さ、採用だって………制服作ったりするから、明後日から来てくれって………」
帰りが遅かったのは、どうやらエリーゼの制服を作る為に身体のサイズを採寸したりしていたかららしい。
「凄いじゃない!ねえ、面接はどんな感じだったの!?」
「あ、うん。あまり緊張しないで受け答え出来たと思う。そしたら最後に採用って………」
そこで何故かモジモジするエリーゼ。そんなエリーゼが気になり、サリーがどうしたのかと訊ねる。
「あの………採用の時に………君、可愛いから採用って言われて………」
思わず顔を見合わせるレックとサリー。しかしサリーはしたり顔で「ほらね?」と、嬉しそうに言った。そしてレックは頭をボリボリと掻きながらーーーー
「本当に大丈夫なのか……この商会」
と、小さく呟いたのだったーーーーー
ーーそしてエリーゼは現在、アルトの部屋の前に居る。ドアをノックしたが返事は無く、まだセリナの所かなぁと、少し悲しい気持ちになっていた。
「アルトに報告したかったのになぁ………」
仕事が決まった事を、本当は一番に報告したかった。そしておめでとうと言って欲しかった。でもアルトは今頃ーーーーー
そう思っていると、廊下を曲がってそのアルトが現れた。いきなりの事で驚くエリーゼ。だが次の瞬間には嬉しさが込み上げ、アルトの前まで駆け出していた。
「アルト!帰って来てーーーー」
しかし、アルトの目は虚ろだった。虚ろな瞳でエリーゼを見下ろす。エリーゼ自身、アルトのこんな顔など見た事が無い。
「ど、どうしたの!?何があったの!?」
只事では無いと、アルトの表情を見たエリーゼは一瞬で思い至った。ずっと昔からアルトが好きで、ずっとアルトを見て来たエリーゼだからすぐにアルトの状態に気付いたのだ。
「エリーゼ…………」
「うん!ちゃんと聞くから!」
「…………みんなとするのは………気持ち良かった?」
ビクッと肩が跳ね上がるエリーゼ。まさか、今アルトが言った事はーーーーー
「ビリーやレックさんに抱かれるのは………気持ち良かった?」
「あ………………」
驚愕の表情を浮かべて、エリーゼはアルトの前で立ち尽くしたーーーーー
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