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賢者の章
27.勇者邸
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「いやいや、本当に驚いたよ!凄かったじゃないかセリナ!」
国王アルマール・フォン・グランベルグとの謁見を終え、現在は勇者の邸宅へと戻って来ていた勇者アリオンとその一行は、少し早めの夕食を取りながら謁見の時のセリナの話に花を咲かせていた。
「わたくしも驚きましたわ。セリナったら、直前まであんなに緊張していましたのに、いざ謁見となると人が変わった様に凛として」
うっとりとしながらセリナを見つめるフィリア。隣で見ていたが、あの国王相手に一歩も引かずに堂々としていたその姿は、まさに”賢者”と呼ばれるに相応しかった。
「本当ね。直前までお腹痛いって言ってた人があの立ち振る。軍務卿も驚いていたわ」
「うぅ……サージャさん、その話は………」
直前までどころか、国王と話している間も緊張でずっと腹は痛かったセリナ。
謁見の後で”軍務卿”だの”財務卿”だの”枢機卿”だの、この国の権力者達を紹介されたが、正直誰一人として覚えていないセリナ。
王城を後にし、馬車の中でようやく溶けた緊張のあまり、ついフィリアに抱きついてしまったセリナ。
そしてようやく色々と終わり、現在は勇者アリオンの屋敷で夕食を取っている。
「ふふ、それにしても、貴族の方々のセリナを見る視線は痛快でしたわ。どなたも同じ顔をしているのですもの」
クスクスと笑うフィリア。皆、何か信じられない者でも見たような表情でセリナを一心に見ていた。それがフィリアには面白かったようだが、サージャがそんなフィリアに言葉を返す。
「あのねフィリア、貴女の時もみんな同じ顔をしていたのよ?貴女が初めて国王に謁見した時」
「え?そうでしたかしら?」
「そうそう!貴族達が皆、フィリアに熱の篭った視線を送っていたよね!いやいや懐かしい!」
アリオンとサージャの話に首を傾げるフィリア。どうやら当時の事はあまり覚えてはいない様だ。
そんなフィリアを見て、セリナが小さくクスッと笑う。フィリア程の美少女であれば、当然アリオンとサージャが言っている事は本当なのだろうが、覚えていないというのもフィリアらしくて可笑しかった。
「あら、セリナまで笑うんですの?」
「ふふっ、覚えていないっていうのがフィリアらしくて可笑しかったの。ごめんなさい」
そう言ってニッコリと笑うセリナ。そんなセリナの笑顔があまりにも可愛くて、フィリアは思わず惚けてしまう。
「それにしても、貴女達はこのひと月で随分と仲良くなったわね。セリナもいつの間にか笑う様になったものね」
それはきっとフィリアのお陰だとセリナは思う。
村を出た当初は、緊張と寂しさから笑う事も出来なかったセリナだが、毎日フィリアがアレコレと世話を焼いてくれたり、自分が寂しくならない様に常に話しかけてくれたりした。
それに先日、冗談なのか本気なのか、キスして来ようとしたり、胸を触られたりしたが、あれもあれでフィリアにとってのスキンシップだったのかもしれない。
「貴女とわたくし達の間の壁を壊したいんですの」
と、あの日フィリアはそう言った。あの言葉で少し胸が軽くなったセリナは、あの日以来フィリアと更に仲良くなった。
アリオンもサージャもこのひと月、凄く良くしてくれた。アリオンは今でも決して自分には指一本触れて来ないで紳士的、それでいて常に傍に居て気にかけてくれているし、サージャも普段の口調は厳しいが、本当に大切にしてくれているというのが伝わってくる。
まだアリオンとサージャの間の壁を完全に無くせていないセリナだが、フィリアとの間にはもう壁は無い。今は自然体で話をしたり、ふざけ合ったりする事が出来る。
「ふふ、それはわたくしが日々、弛まぬ努力でセリナにちょっかい掛けているからですわ」
「何それ……努力する所を間違えてない!?」
再びクスッと笑うセリナ。あんなに村を出るのが嫌だったのに、今はそうでも無い。もちろん常にアルトには会いたいし、早く魔王討伐は終わらせたいが、以前の様に嫌々では無く前向きな気持ちへと心も変化していた。
「はっはっはっ!楽しそうで何より。それはそうと、国王に提言した通り暫くは王都でセリナの戦闘訓練を継続して、本格的な魔王討伐に向かうのは、およそ二ヶ月後くらいになる」
昼間の謁見の際に、国王アルマールに魔王討伐の時期について訊ねられたアリオン。
救世の三職が全て揃った今こそ、一刻も早く魔王討伐への進行を開始するべきという貴族の主流派の意見を、国王はそのままアリオンに述べた。
それに対してアリオンの答えは、『確かに誰もが待ち望んでいた救世の三職は全て揃ったが、セリナが賢者になってまだひと月。とても今の実力のまま魔王討伐に向かうなど出来ない。それでは彼女に死ねと言っているのと同義だ』と、貴族達を見ながら答えた。
思わず顔を背ける貴族達。そこでアリオンが提案したのが、最低二ヶ月、セリナに戦闘訓練を行い、戦えるだけの充分な強さを身に着けた後に魔王討伐へと出発するというものだった。
それまでは即刻討伐をと唱えていた貴族達も、アリオンの意見に反論はしなかった。というのも今日この日、初めてセリナを見て大多数の貴族達が考えを改めたのだ。
こんなに可憐な美少女を、むざむざ死の危険に晒して良いのか?勇者の言う通り、ある程度の強さを身に着けてから魔王討伐に向かっても遅くは無いのではないか?
そもそも、魔王率いる魔族がこちらに攻撃を仕掛けて来る事は無い。古の時代よりそういう決まりになっているのだから。
「まあ、僕の意見が通ったというより、貴族達はセリナの身に危険が及ぶのを恐れた訳だよね。セリナがあまりにも美しいから、急に考えを改めたって感じだったね」
「い、いえ………別にそんな事は………」
自分のこの容姿の為に大多数の貴族が意見を捻じ曲げたなど、セリナにはそうは思えない。とは言え、アリオンの言う通りそれが真実だった。
「何はともあれ、これで最低でも二ヶ月、セリナの戦力を上げる事が出来る。既に幾つも魔法を覚えているし、二ヶ月もあれば充分過ぎる程の戦力になるだろう」
二ヶ月。それがセリナに与えられた試練の日数。もちろん最低と言っているので、もっと月日を伸ばしても良いのかもしれないが、あまり遅くなると皆を失望させてしまう。
それに何より、一日でも早く勇者一行の戦力になり、一日でも早く魔王討伐に赴き、一日でも早く全てを終わらせたい。
「はい。全力で頑張ります」
だから真っ直ぐにアリオンの目を見て、そう言った。アリオンも満足そうに頷く。
「では、食事も終わったし解散しようか!長旅の疲れもあるだろうし、明日は一日休みにしよう。セリナの訓練は明後日からだ」
アリオンの言葉に全員頷く。休みと聞いて、サージャが何処か嬉しそうな笑みを浮かべた。
そして各々、広間を後にする。セリナも自分用に用意された部屋へとーーーーーー、戻ろうとした所でアリオンに呼び止められた。
「あ、セリナ。少しいいかい?」
呼び止められたセリナは「はい」と言ってアリオンに向き直る。
その様子を、フィリアが後ろを振り返りながら一瞥するが、すぐに踵を返して扉を開け、そのまま広間を出て行く。
その表情はーーーー、今にも泣き出してしまいそうな、そんな表情だったーーーーー
国王アルマール・フォン・グランベルグとの謁見を終え、現在は勇者の邸宅へと戻って来ていた勇者アリオンとその一行は、少し早めの夕食を取りながら謁見の時のセリナの話に花を咲かせていた。
「わたくしも驚きましたわ。セリナったら、直前まであんなに緊張していましたのに、いざ謁見となると人が変わった様に凛として」
うっとりとしながらセリナを見つめるフィリア。隣で見ていたが、あの国王相手に一歩も引かずに堂々としていたその姿は、まさに”賢者”と呼ばれるに相応しかった。
「本当ね。直前までお腹痛いって言ってた人があの立ち振る。軍務卿も驚いていたわ」
「うぅ……サージャさん、その話は………」
直前までどころか、国王と話している間も緊張でずっと腹は痛かったセリナ。
謁見の後で”軍務卿”だの”財務卿”だの”枢機卿”だの、この国の権力者達を紹介されたが、正直誰一人として覚えていないセリナ。
王城を後にし、馬車の中でようやく溶けた緊張のあまり、ついフィリアに抱きついてしまったセリナ。
そしてようやく色々と終わり、現在は勇者アリオンの屋敷で夕食を取っている。
「ふふ、それにしても、貴族の方々のセリナを見る視線は痛快でしたわ。どなたも同じ顔をしているのですもの」
クスクスと笑うフィリア。皆、何か信じられない者でも見たような表情でセリナを一心に見ていた。それがフィリアには面白かったようだが、サージャがそんなフィリアに言葉を返す。
「あのねフィリア、貴女の時もみんな同じ顔をしていたのよ?貴女が初めて国王に謁見した時」
「え?そうでしたかしら?」
「そうそう!貴族達が皆、フィリアに熱の篭った視線を送っていたよね!いやいや懐かしい!」
アリオンとサージャの話に首を傾げるフィリア。どうやら当時の事はあまり覚えてはいない様だ。
そんなフィリアを見て、セリナが小さくクスッと笑う。フィリア程の美少女であれば、当然アリオンとサージャが言っている事は本当なのだろうが、覚えていないというのもフィリアらしくて可笑しかった。
「あら、セリナまで笑うんですの?」
「ふふっ、覚えていないっていうのがフィリアらしくて可笑しかったの。ごめんなさい」
そう言ってニッコリと笑うセリナ。そんなセリナの笑顔があまりにも可愛くて、フィリアは思わず惚けてしまう。
「それにしても、貴女達はこのひと月で随分と仲良くなったわね。セリナもいつの間にか笑う様になったものね」
それはきっとフィリアのお陰だとセリナは思う。
村を出た当初は、緊張と寂しさから笑う事も出来なかったセリナだが、毎日フィリアがアレコレと世話を焼いてくれたり、自分が寂しくならない様に常に話しかけてくれたりした。
それに先日、冗談なのか本気なのか、キスして来ようとしたり、胸を触られたりしたが、あれもあれでフィリアにとってのスキンシップだったのかもしれない。
「貴女とわたくし達の間の壁を壊したいんですの」
と、あの日フィリアはそう言った。あの言葉で少し胸が軽くなったセリナは、あの日以来フィリアと更に仲良くなった。
アリオンもサージャもこのひと月、凄く良くしてくれた。アリオンは今でも決して自分には指一本触れて来ないで紳士的、それでいて常に傍に居て気にかけてくれているし、サージャも普段の口調は厳しいが、本当に大切にしてくれているというのが伝わってくる。
まだアリオンとサージャの間の壁を完全に無くせていないセリナだが、フィリアとの間にはもう壁は無い。今は自然体で話をしたり、ふざけ合ったりする事が出来る。
「ふふ、それはわたくしが日々、弛まぬ努力でセリナにちょっかい掛けているからですわ」
「何それ……努力する所を間違えてない!?」
再びクスッと笑うセリナ。あんなに村を出るのが嫌だったのに、今はそうでも無い。もちろん常にアルトには会いたいし、早く魔王討伐は終わらせたいが、以前の様に嫌々では無く前向きな気持ちへと心も変化していた。
「はっはっはっ!楽しそうで何より。それはそうと、国王に提言した通り暫くは王都でセリナの戦闘訓練を継続して、本格的な魔王討伐に向かうのは、およそ二ヶ月後くらいになる」
昼間の謁見の際に、国王アルマールに魔王討伐の時期について訊ねられたアリオン。
救世の三職が全て揃った今こそ、一刻も早く魔王討伐への進行を開始するべきという貴族の主流派の意見を、国王はそのままアリオンに述べた。
それに対してアリオンの答えは、『確かに誰もが待ち望んでいた救世の三職は全て揃ったが、セリナが賢者になってまだひと月。とても今の実力のまま魔王討伐に向かうなど出来ない。それでは彼女に死ねと言っているのと同義だ』と、貴族達を見ながら答えた。
思わず顔を背ける貴族達。そこでアリオンが提案したのが、最低二ヶ月、セリナに戦闘訓練を行い、戦えるだけの充分な強さを身に着けた後に魔王討伐へと出発するというものだった。
それまでは即刻討伐をと唱えていた貴族達も、アリオンの意見に反論はしなかった。というのも今日この日、初めてセリナを見て大多数の貴族達が考えを改めたのだ。
こんなに可憐な美少女を、むざむざ死の危険に晒して良いのか?勇者の言う通り、ある程度の強さを身に着けてから魔王討伐に向かっても遅くは無いのではないか?
そもそも、魔王率いる魔族がこちらに攻撃を仕掛けて来る事は無い。古の時代よりそういう決まりになっているのだから。
「まあ、僕の意見が通ったというより、貴族達はセリナの身に危険が及ぶのを恐れた訳だよね。セリナがあまりにも美しいから、急に考えを改めたって感じだったね」
「い、いえ………別にそんな事は………」
自分のこの容姿の為に大多数の貴族が意見を捻じ曲げたなど、セリナにはそうは思えない。とは言え、アリオンの言う通りそれが真実だった。
「何はともあれ、これで最低でも二ヶ月、セリナの戦力を上げる事が出来る。既に幾つも魔法を覚えているし、二ヶ月もあれば充分過ぎる程の戦力になるだろう」
二ヶ月。それがセリナに与えられた試練の日数。もちろん最低と言っているので、もっと月日を伸ばしても良いのかもしれないが、あまり遅くなると皆を失望させてしまう。
それに何より、一日でも早く勇者一行の戦力になり、一日でも早く魔王討伐に赴き、一日でも早く全てを終わらせたい。
「はい。全力で頑張ります」
だから真っ直ぐにアリオンの目を見て、そう言った。アリオンも満足そうに頷く。
「では、食事も終わったし解散しようか!長旅の疲れもあるだろうし、明日は一日休みにしよう。セリナの訓練は明後日からだ」
アリオンの言葉に全員頷く。休みと聞いて、サージャが何処か嬉しそうな笑みを浮かべた。
そして各々、広間を後にする。セリナも自分用に用意された部屋へとーーーーーー、戻ろうとした所でアリオンに呼び止められた。
「あ、セリナ。少しいいかい?」
呼び止められたセリナは「はい」と言ってアリオンに向き直る。
その様子を、フィリアが後ろを振り返りながら一瞥するが、すぐに踵を返して扉を開け、そのまま広間を出て行く。
その表情はーーーー、今にも泣き出してしまいそうな、そんな表情だったーーーーー
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