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1章 妖怪警察見習いに……?!
9話 心配事
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――外はすっかり朝。
学校に行く時間がせまっている。
「うぅ~さすがにねむいなぁ……。おじいさん、いってきま~す」
「いってらっしゃい」
身支度を早々に終わらせて、目をこすりながら、
おじいちゃんに声をかけて家をでた。
昨日……というよりは今日だね。
日付が変わっていたから。夜遅い時間だったけど、
ハナちゃんと話したことを思い出して、ドキドキしちゃって、
またしてもなかなか寝付けなくて寝不足だよ……。
疲れていて眠いはずなのにね。
それに芦木場くんに会うのも……なんか気まずいよ――!
「千晴、ボーっとしてないで!急がないとまた遅刻するわよ!」
「昨日のはギリギ遅刻じゃなかったよ~。でも、急がないとほんとに遅刻する……」
ボーっとのんびり歩いていたら、ネネにせかされたので、早歩きで学校に向かう。
早歩きで向かったら、今日はギリギリじゃなく、
なんやかんやで、いつもどおりの時間に教室につくことができた。
「おはよう!あれ?千晴、今日も眠そうだね?大丈夫?」
「おはよう、咲。大丈夫だよ~」
わたしが自分の席に着こうとしたら、
咲がやってきて心配そうに話しかけてくれた。
実際の全然、大丈夫ではない。めちゃくちゃ眠い……!
睡眠時間、何時か考えたくないぐらい寝てないよ!
授業中に絶対に寝ちゃう……。頑張って起きなくちゃ。
「おはよう!」
あっ!この声は!あいさつを明るい声でしながら、
教室に入ってきたのは芦木場くんだ。
わたしたちは教室に入ってきた芦木場くんと目が合い、
気づいた芦木場くんがこちらへ向かってくる。
「おはよう。安芸に木崎」
「芦木場くんおはよ~!」
咲が芦木場くんに手を振りながらあいさつしている。
そういえば、芦木場くんはいつも元気だよね?
今までも、いつも夜は妖怪警察の仕事していたのに、
眠そうにしているところ見たことないな……。
いつ寝ているんだろう……?
「あれ?安芸、顔色があまり良くなく見えるけど大丈夫?」
「――芦木場くん、おはよう。大丈夫だよ……!すこし眠いだけだから……!」
「そう?無理するなよ?」
スマートに気づかいできる芦木場くん。
さすがだな。人気なのがうなずけるな……。
咲にも芦木場くんにも心配されちゃったな。しっかりしなくちゃ。
わたしは自分の顔を両手でパンパンして、自分をふるい立たせた!
――授業5時間目 体育の時間。
今日の授業は体育館でバスケットボールの授業。
準備体操が終わり、いよいよバスケをし始めるために、チームごとに集まろうとした時。
急に意識がとんで、わたしはその場転んでしまい、
起き上がれなくなってしまった。
「――え?!千晴?!!大丈夫??」
遠くで咲の声が聞えた気がする……。
ヤバい……。起き上がれない……。起きなくちゃ。
午前の授業はちゃんと受けていられたのに……。
わたしはそのまま、意識が遠のいていった――。
目が覚めると、わたしは保健室のベットの上で寝ていた。
わたしが起きたことに気がついた保健室の先生が心配そうに様子を見にきた。
先生に聞いたら、体育の授業中に貧血で倒れてしまったらしい。
最近、寝不足なことを伝えたら、原因はそれだと
ひどく怒られてしまった。
しばらく寝てなさいとベットに押し戻された。
わたしはまた、眠りについた――。
わたしがふたたび起きたことは、
すっかり授業が終わった時間になっていた。
みんな、家に帰ったり、部活動が始まる時間だ。
6時間目、サボっちゃったな……。
今まで、サボったことなかったのに、やってしまった……。
保健室の先生に今日のしっかり寝て、
休まないとダメと念押しをされ、保健室をでた。
わたしは自分の手荷物取りに教室へ向かった。
教室に戻ると、芦木場くんがひとりで学級日誌を書いていた。
「あっ!安芸!大丈夫?心配したよ?」
わたしが戻ったのに気がついて、かけよってきてくれた。
「うん、なんとか大丈夫だよ~。保健室の先生が言うには寝不足からきた貧血みたい」
「妖怪に襲われるし、仕事の見習いと立て続けにいろいろあって、
疲れがたまっていたんだよ。今日の任務は無理せず、休んでくれ。
今日の任務は町の見回りだけだから、おれ一人で大丈夫だからさ。クロエもいるし」
「えっ……でも……。そうだね……ごめんなさい。そうするね。おやすみさせてもらうね」
お仕事の見習い、お休みになっちゃった……。
心配かけちゃったし……迷惑かけっぱなしだな……。
芦木場くんの気づかいがつらく感じた……。
芦木場くんに家まで送ってもらうことになった
わたしはふたりで通学路を歩いていた。
わたしが落ち込み、とぼとぼ歩いていた。
芦木場くんもわたしを気にしつつ、なにも言わずに横を歩いていた。
ふたりで沈黙の時間すごしていたら、芦木場くんが口を開いた。
「――急に、こんな時に言うのもなんだけど……。
おれらって妖怪警察のバディでパートナーじゃないか……!
まだまだ安芸は見習いでこれからだと思うけど!
下の名前で呼び合わない?千晴って呼んでもいいかな……?
ふたりでいる時だけでいいからさ……!」
「え?ばっバディ!?そういってもらえてうれしいよ……!
そうだね……そうしようか。じゃあ、わたしは天満くんって呼ばせてもらうね!
改めて、これからもよろしくね天満くん。今日はしっかり寝て明日からまたがんばるね!」
「あぁ……!よろしく、千晴……!」
思わず、いいよと言ってしまったけど、これから「天満くん」呼びか……。
天満くんもわたしのこと、ふたりのときは「千晴」って呼ぶって言ってるし!
妖怪警察の仕事のバディ、パートナーとして認めてくれたってことだよね?
まだ、初任務しかしてないけど!
信頼度が一気に上がった感じかな?
でも、名前呼びはなんかはずかしいよ~!
これって関係が進展してる?!?
天満くんはどう思っているのかな――?
明日の任務の時にふたりでいるのが今から緊張しちゃうじゃん!
ハナちゃんの言っていた通りになっちゃう――!?
学校に行く時間がせまっている。
「うぅ~さすがにねむいなぁ……。おじいさん、いってきま~す」
「いってらっしゃい」
身支度を早々に終わらせて、目をこすりながら、
おじいちゃんに声をかけて家をでた。
昨日……というよりは今日だね。
日付が変わっていたから。夜遅い時間だったけど、
ハナちゃんと話したことを思い出して、ドキドキしちゃって、
またしてもなかなか寝付けなくて寝不足だよ……。
疲れていて眠いはずなのにね。
それに芦木場くんに会うのも……なんか気まずいよ――!
「千晴、ボーっとしてないで!急がないとまた遅刻するわよ!」
「昨日のはギリギ遅刻じゃなかったよ~。でも、急がないとほんとに遅刻する……」
ボーっとのんびり歩いていたら、ネネにせかされたので、早歩きで学校に向かう。
早歩きで向かったら、今日はギリギリじゃなく、
なんやかんやで、いつもどおりの時間に教室につくことができた。
「おはよう!あれ?千晴、今日も眠そうだね?大丈夫?」
「おはよう、咲。大丈夫だよ~」
わたしが自分の席に着こうとしたら、
咲がやってきて心配そうに話しかけてくれた。
実際の全然、大丈夫ではない。めちゃくちゃ眠い……!
睡眠時間、何時か考えたくないぐらい寝てないよ!
授業中に絶対に寝ちゃう……。頑張って起きなくちゃ。
「おはよう!」
あっ!この声は!あいさつを明るい声でしながら、
教室に入ってきたのは芦木場くんだ。
わたしたちは教室に入ってきた芦木場くんと目が合い、
気づいた芦木場くんがこちらへ向かってくる。
「おはよう。安芸に木崎」
「芦木場くんおはよ~!」
咲が芦木場くんに手を振りながらあいさつしている。
そういえば、芦木場くんはいつも元気だよね?
今までも、いつも夜は妖怪警察の仕事していたのに、
眠そうにしているところ見たことないな……。
いつ寝ているんだろう……?
「あれ?安芸、顔色があまり良くなく見えるけど大丈夫?」
「――芦木場くん、おはよう。大丈夫だよ……!すこし眠いだけだから……!」
「そう?無理するなよ?」
スマートに気づかいできる芦木場くん。
さすがだな。人気なのがうなずけるな……。
咲にも芦木場くんにも心配されちゃったな。しっかりしなくちゃ。
わたしは自分の顔を両手でパンパンして、自分をふるい立たせた!
――授業5時間目 体育の時間。
今日の授業は体育館でバスケットボールの授業。
準備体操が終わり、いよいよバスケをし始めるために、チームごとに集まろうとした時。
急に意識がとんで、わたしはその場転んでしまい、
起き上がれなくなってしまった。
「――え?!千晴?!!大丈夫??」
遠くで咲の声が聞えた気がする……。
ヤバい……。起き上がれない……。起きなくちゃ。
午前の授業はちゃんと受けていられたのに……。
わたしはそのまま、意識が遠のいていった――。
目が覚めると、わたしは保健室のベットの上で寝ていた。
わたしが起きたことに気がついた保健室の先生が心配そうに様子を見にきた。
先生に聞いたら、体育の授業中に貧血で倒れてしまったらしい。
最近、寝不足なことを伝えたら、原因はそれだと
ひどく怒られてしまった。
しばらく寝てなさいとベットに押し戻された。
わたしはまた、眠りについた――。
わたしがふたたび起きたことは、
すっかり授業が終わった時間になっていた。
みんな、家に帰ったり、部活動が始まる時間だ。
6時間目、サボっちゃったな……。
今まで、サボったことなかったのに、やってしまった……。
保健室の先生に今日のしっかり寝て、
休まないとダメと念押しをされ、保健室をでた。
わたしは自分の手荷物取りに教室へ向かった。
教室に戻ると、芦木場くんがひとりで学級日誌を書いていた。
「あっ!安芸!大丈夫?心配したよ?」
わたしが戻ったのに気がついて、かけよってきてくれた。
「うん、なんとか大丈夫だよ~。保健室の先生が言うには寝不足からきた貧血みたい」
「妖怪に襲われるし、仕事の見習いと立て続けにいろいろあって、
疲れがたまっていたんだよ。今日の任務は無理せず、休んでくれ。
今日の任務は町の見回りだけだから、おれ一人で大丈夫だからさ。クロエもいるし」
「えっ……でも……。そうだね……ごめんなさい。そうするね。おやすみさせてもらうね」
お仕事の見習い、お休みになっちゃった……。
心配かけちゃったし……迷惑かけっぱなしだな……。
芦木場くんの気づかいがつらく感じた……。
芦木場くんに家まで送ってもらうことになった
わたしはふたりで通学路を歩いていた。
わたしが落ち込み、とぼとぼ歩いていた。
芦木場くんもわたしを気にしつつ、なにも言わずに横を歩いていた。
ふたりで沈黙の時間すごしていたら、芦木場くんが口を開いた。
「――急に、こんな時に言うのもなんだけど……。
おれらって妖怪警察のバディでパートナーじゃないか……!
まだまだ安芸は見習いでこれからだと思うけど!
下の名前で呼び合わない?千晴って呼んでもいいかな……?
ふたりでいる時だけでいいからさ……!」
「え?ばっバディ!?そういってもらえてうれしいよ……!
そうだね……そうしようか。じゃあ、わたしは天満くんって呼ばせてもらうね!
改めて、これからもよろしくね天満くん。今日はしっかり寝て明日からまたがんばるね!」
「あぁ……!よろしく、千晴……!」
思わず、いいよと言ってしまったけど、これから「天満くん」呼びか……。
天満くんもわたしのこと、ふたりのときは「千晴」って呼ぶって言ってるし!
妖怪警察の仕事のバディ、パートナーとして認めてくれたってことだよね?
まだ、初任務しかしてないけど!
信頼度が一気に上がった感じかな?
でも、名前呼びはなんかはずかしいよ~!
これって関係が進展してる?!?
天満くんはどう思っているのかな――?
明日の任務の時にふたりでいるのが今から緊張しちゃうじゃん!
ハナちゃんの言っていた通りになっちゃう――!?
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