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マッサージ屋で騙されておっぱいを弄ばれる女の子の話

摘ままれ果てる豊丘の少女:後編

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 マッサージ店での一件から数日、貝原かいばらつむぎは欲求不満の日々を過ごしていた。
 普段はさほど感じていなかった性的欲求がふとした瞬間にムラムラと湧き上がる事が増えて、その度に店内で絶頂した時の事を思い出す。その癖、自分で身体を弄り回したところであの時の快感を再現出来ないのだから欲求は募るばかりだった。
 学校での授業中、クラスメイトがみんな授業に集中する中で、一人そわそわと落ち着かない紬。またもや不意に湧き上がったムラムラとした劣情に集中力を削がれて、もはや授業どころではない。
(トイレ行って、ちょっとすっきりしようかな……でもなぁ)
 連日、トイレを理由にして授業を抜けてはオナニーに耽ってしまったせいで、友達からはトイレをネタにしてからかわれる程になってしまった。
(さすがに、不味いよねぇ……)
 学校に来て授業をサボる程に発情するなんて、どう考えても正気じゃない。紬は自分の行いを反省した。お腹の底からこみ上げるむず痒いような感覚が気になって仕方ないけど、せめて授業中くらいは集中しようと、シャープペンを手に取って机に広げた教科書とノートに立ち向かう。
 教師が教壇に立って解説を交えながら板書をしているのをぼんやりと眺めながら、機械的にノートへ書き写していく。もともと真剣に授業を受けるようなタイプではない紬は、ノート一枚分の板書を終えた時点で飽きてしまった。
(うーん、気になる……)
 無視したところで性欲は消えない。マッサージ店での一件より前はそんな事なかった筈なのに、今は自分で身体を慰めない限り、湧き上がる性の衝動は溜まっていくばかりだった。
 手持ち無沙汰になってシャープペンを指で回す。慣れないペン回しに失敗して滑り落ちたペンが、机の上を転がった。先ほどの決意はどこへやら、一瞬でやる気が消滅した紬がだらしなく背中を曲げると、机の上に大きな膨らみが二つ乗る。無意識に左手をブレザーの中に差し込んで、柔らかな膨らみに指を食い込ませていた。
(あっ、これ……いい……)
 軽くマッサージするみたいに指を動かすだけで、頭がじんわりと痺れるような気持ち良さに浸る紬。もう少し、もう少しと指を動かそうとしたところで、ふと誰かの視線に気付く。
 隣の席の男子に横目で見られている事に気付いた。
(ダメじゃん……何やってんの、私!)
 慌てて胸から手を離して、軽く咳払い。まるで何事もなかったかのように振る舞いたいのに、湧き上がる羞恥心は堪えられず、頬が耳まで赤く染まる。
 それから授業が終わるまで、紬は性欲を抑える戦いに全力を注いだ。結果、なんとか授業中に公開オナニーに耽る事だけは回避できたが、胸をまさぐる姿を見た男子が言いふらした「紬は胸が大きすぎるから授業中にパイポジを直す事がある」という噂は学年中の男子に広まる事となった。


*       *       *       *


(また、来ちゃった……)
 学校の帰り道、紬は再びマッサージ店の前に立っていた。
 今日は声掛けをしていた女性の姿が見当たらない。声を掛けられてしまえば仕方なしに店へ入ることも出来たのにと、入り口の近くで思い悩む紬。
(絶対、変な店だよね……)
 マッサージと称して身体を弄り回された挙句、絶頂させられてしまったのだから、まともな店ではありえない。しかし、そんな店に惹かれてしまう程度には、紬の精神状態もまともではなかった。自分では達する事が出来ない快楽の極致に辿り着くあの感覚をもう一度味わいたくて、どうしても店の前から離れることが出来ない。
(……もう一度だけなら、ね)
 未だ女性に身体を弄られたと信じている紬は、はっきりとした危機感を抱けないままに思い切って店内に踏み込んだ。商業ビルの階段を上がって二階、入り口を抜けてすぐのカウンターにあの女性店員が立っていた。
「いらっしゃいませ。お久しぶりですね、この前お声がけさせていただいた貝原さんですよね」
「あっ、はい……また、来ちゃいました」
 顔を見るなり名前を呼ばれると、紬は気まずくなって言葉を詰まらせた。先日にイキ顔を見られた相手に名前も覚えられているというのは、ただ気まずい。それでも、ここまで来たからには帰れない紬は、勇気を出してカウンターへ歩み寄った。
「あの……また、お願いしたいんですけど」
「はい、全身マッサージですね」
「……はい、それで」
 ただマッサージ店に入ってマッサージの注文をしているだけなのに、いけない事に手を染めているようで落ち着かない。そわそわとして頻りに手を擦り合わせる紬を前に、女性は柔らかく微笑んだ。
「前回以上に丁寧にマッサージさせていただきますので、ご安心下さい」
「はいっ……ありがとう、ございます」
 妙な下心を見透かされたようで恥ずかしい紬は、女性と目を合わせられない。
 俯く紬の目の前に見開きのメニュー表が差し出された。
「それで、プランなんですが……いかがなさいますか?」
 メニュー表に並ぶ値段を一通り眺めて、紬は驚いた。マッサージ屋として割高な金額が並ぶプランはどれも紬にとって手が出ない。たまたま貯金箱に入れてあった五百円玉を何枚か財布に補充して、なんとか寂しくない程度に賑わせた財布には荷が重い金額だ。
「マッサージって、こんなするんですね……」
「えぇ、以前受けていただいたのはあくまで特別料金でしたので」
 立ち並ぶ金額の壁に、紬の心が萎えてしまう。どの割安プランを見たところで、手持ちのお金では払いようがない。メニュー表を何度も見直したところで、その事実は変わらなかった。
「ごめんなさい、お金が足りなかったのでまた、」
「それでしたら」
 支払えないのならどうしようもないと、妙な未練が生まれない内に帰ろうとする紬の言葉を女性が遮った。カウンターから一枚の書類を取り出す。
「でしたら、新メニューのモニターになっていただけませんか。それでしたら、以前と同じような料金でマッサージを受けていただけますよ」
「新メニュー、ですか」
 差し出された書類はモニター参加に関する確認書だった。幾つかの注意事項が書かれていて、その下に住所や名前を記入する欄がある。さっと眺めて紬は紙面に不審な点が無いか確認した。
(……うん、大丈夫、だと思う。けど)
 ざっと斜め読みして、気になる点が二つあった。
「肖像権の使用許諾って、なんですか……?」
「新メニューはまだ当店で始めようとしている段階なので、まだ施術を担当できるスタッフが少ないんですよ。ですので、施術中の様子を録画させていただいて、スタッフの研修に使用させていただくことがあります、という話です。録画映像が店外で使用されることはありませんので、ご安心下さい」
 淡々と説明する女性の様子に疑わしい点はなく、紬は一度納得した。その上で、本題の質問へと移る。
「それともう一つ、新メニューって……どんなものなんですか?」
「新メニューは、全身マッサージなんですが特にデトックス効果が高いものとなっておりまして、身体の内側から疲労感を抜き取るものになります。特に、貝原さんのような方にはオススメですよ」
 再び名前を呼ばれて顔を上げた紬と女性の目が合った。じっと見詰められて、紬は身体が少し疼いてしまった。胸にじわりと熱が灯って、あの日の快感が脳裏に蘇る。
 女性がカウンターに身を乗り出して、紬の耳元に口を寄せる。
「新メニューは、前回以上に気持ちいいですよ」
 囁くように届けられた言葉に、紬の理性は限界を迎えた。
 何も言わず、カウンターの上に置かれたペンを手に取って書類に記入する。
 以前と同様に出されたお茶を一息に飲み干すと、導かれるままに一番奥の部屋へ足を踏み入れた。さくっと着替えを終えてベッドの上に寝転がる。胸元が大きく開いたシャツも、両端にスリットが入った短パンも前回ですっかり慣れて恥ずかしいと思わない。ただ、ベッドの足元と側面、頭側に撮影用のカメラを置かれると、緊張で少し身体が強張った。女性がそれぞれのカメラの撮影ボタンを押して回る。
「それでは施術に入らせていただきます」
 初めは前回と似たようなものだった。うつ伏せになって背中全体、それから仰向けになって両手両足のマッサージ。筋肉が解れていく真っ当な気持ち良さはあるが、まだ紬が本当に求めているものではない。室内に焚かれるアロマの甘い香りに頭の中をぼんやりとさせながら、全身を脱力させて、されるがままに身を委ねる。
「んっ、んんっ、ふっ、んぁっ、んぅ……」
 腕や足をマッサージする女性の手が胸元や股関節を掠める度に、紬は無意識の内に微かな喘ぎ声を漏らしていた。しかし、すっかり雰囲気に呑まれた紬は自分の漏らす声の卑猥さに気付くことも出来ない。
「かなり敏感なんですね」
「そう……なんですか」
「えぇ、やり甲斐がありますよ」
 敏感だと指摘されて気恥ずかしくなるものの、身体に灯る情欲の灯はそれ以上に大きくなって、全身で快感を受け止める準備を整えている。じっくり丁寧に支度された紬の身体は、まるで最高級の肉人形ダッチワイフだ。
「それではここから、新たな施術をさせていただきますがその前にアイマスクを付けさせていただきますね」
 女性が一声かけると、紬にアイマスクを装着する。ベルトがあるいやにしっかりとしたアイマスクを付けると、紬の期待度は否応なしに膨れ上がった。
(これから、私また……気持ちいいことされちゃうんだ)
 胸を高鳴らせて待つ紬は、施術をしていた女性の隣に見知らぬ男が増えている事に気付けない。男は野卑な笑みを浮かべると、紬の魅力的に膨れ上がった両胸へ手を伸ばした。
「それでは、まず胸への施術を始めます」
 女性の声に合わせて動く男の手は、遠慮がなかった。躊躇いなく服の中へ潜り込むと、ホックを外してスムーズにブラを抜き取る。たわわに育った紬の形良い峰が、二つとも服の外へと曝け出された。その頂で桜色に染まる乳首は何を期待してか、天に向けてピンと勃ち上がって自己主張している。
「最初は少し冷たいかもしれませんが、すぐ慣れますよ」
 女性の声掛けに紬が首を傾げる間もなく、それは乳房へかけられた。トロリとして粘つく液体。透明なローションが男の手によって回し掛けされている。張りがあって仰向けでも形を保つ巨乳をデコレーションするようにローションが掛けられると、柔肌に走るひんやりとした感覚に紬は身体を震わせた。
「あの……これ、ほんとに冷たいですね……」
「もう少しで慣れると思いますよ」
 ローション塗れになった紬の胸に男の手が伸びる。手のひら全体を使って乳房を包み込むと、ローションを刷り込むように、柔らかな乳肉を優しく揉みしだいた。すると、紬の敏感な身体が反応して胸の内に灯る熱い情欲の灯が大きく育った。じんわりと温度を上げる柔肌が、丁寧に乳房への愛撫を繰り返す男の指の動きを詳細に伝達する。他人に胸を弄ばれる事の気持ち良さに、紬はすっかり溺れていた。
(おっぱい……気持ちいい……やっぱり、自分じゃダメなんだ……)
 乳房を絞るように、丁寧にマッサージされて紬は身体が溶けだすような感覚に耽っている。熱い吐息を漏らす口はだらしなく開いて、アイマスクの下に隠れた目は情欲に塗れてとろんと蕩けていた。
 徐々に男が力を強くして、乳房を揉む指が柔らかな乳肉へ食い込むようになると、紬の反応も大きくなってきた。漏れ出る淫らな吐息が一段と荒くなって、全身で呼吸するように身体が揺れ始める。
「一度、気持ち良くなっておきましょうか」
 女性が紬の耳元で囁いた。紬は何も答えない。
 ぐにぐにと乳房を変形させて弄んでいた男の指が乳首にかかると、強く摘まみ上げた。それは今までの丁寧な愛撫とは打って変わって、乱暴な刺激になって紬の胸に突き刺さる。
「んぁあぁっ、そっ、そんな、そんなっ……っ!」
 声を荒らげながらも、紬は快感に翻弄されて全身を震わせる。強すぎる愛撫が痛みとも快感とも判別の付かない刺激になって、紬の心に襲い掛かる。
 痛いのに気持ちいい、未知の快感に振り回されて紬の身体は絶頂へと近付いていく。心拍数が上がる。痛めつけられて感じてしまっている事への背徳感と高揚感。息も絶え絶えに、紬はされるがまま絶頂へ上り詰める。
「だめっ、イくっ、いっ、んっ、んんぅぅっ……っ!」
 潰れるんじゃないかと思うほど強く乳首を摘ままれながら、紬は絶頂に至った。堪え切れずに嬌声を上げると、足を指先まで強く突っ張って全身で快感を享受する。全く一度も触っていない筈の下半身が濡れて短パンに染みを作った。中のショーツは当然のように濡れそぼって、潮を噴いた股間は膣口がひくひくと痙攣している。
(私……胸だけで、イっちゃった……)
 初めての経験に紬は戸惑っていた。前回もイかされてしまったとはいえ、胸だけではなかった。しかし、今回は乳首を苛められただけでイってしまった。
(どんどん変態になってるのかな……私……)
 自分が変えられていくようで怖いと思う気持ちがある。それでも、相手があの女性だと思えば心は落ち着いた。
 マスクの向こうで、声を掛けるだけの女性が紬に発情した視線を向けている事にも、見知らぬ男が満足げに口元をにやつかせている事にも気付かず紬はイったばかりの無防備な身体をベッドの上に晒したままでいる。
「それでは、引き続き胸のマッサージを続けていきます。今度は上に乗りますが、危ないことありませんのでご安心下さい」
 女性が言い終えるや、男が全裸になってベッドの上へ乗っかった。紬の身体に跨って、剥き出しになった逸物を下乳の合間へ宛がう。
 唐突に乳房へ弾力のあるものを当てられた紬は、慌てて口を開いた。
「あのっ、これ、なんなんですか……っ!」
 お腹に跨る人の感覚。肌に伝わる熱で、素肌と素肌が触れあっているのだと分かる。下半身を剥き出しにした女性の姿を想像しながら、紬は不安に駆られて身体を動かそうとする。
 それより先に、跨った男がローション塗れのぬるぬる乳オナホを両手で握り締めて逸物を突き込んだ。
「何っ、これっ、はぁうっ、うぅっ、あんんっ……っ!」
 まだ快感の引かない乳房を強く握られて、紬は再び快楽の波に溺れた。問い掛けの言葉は消え失せて、口からは淫らな喘ぎ声しか出てこない。敏感な乳肉に指がめり込む度に、脳がピリピリと焼き付くような快感に襲われて、紬はもう何も考えられなくなってしまった。
 男の情欲を煽るだけになった乳オナホに逸物を吞み込まれた男は、その幸せな柔らかさに恍惚とした表情を浮かべる。柔らかくも張りのある乳房はしっかりと逸物を挟み込んで、少し力を入れると柔肌がしっとりと吸い付く。そこにローションの滑らかさが加わると生み出されるのは至上の快感だった。
 一突きで絶頂してもおかしくない程の心地よさを堪えて、男は激しく腰を振り始めた。深い胸谷きょうこくに逸物を挿しては抜き取る。ローション塗れの乳房がぬちっぬちっと卑猥な水音を立てて、紬の口からは官能的な喘ぎ声が垂れ流された。
(これっ、絶対に、おかしいっ、おかしいのにっ)
 胸を蹂躙する弾力があって硬い棒。お腹の上で前後する誰かのお尻。何かがおかしいと気付いてはいる。もしかしたらお腹の上に乗っているのは、あの女性ではなくて見知らぬ男なのかもしれない。だとしたらこれは今レイプされているという事になる。
(…………)
 そんな事考えたくもなかった。ちょっとした火遊びのつもりで、女性に悪戯されるだけならと思って入ったマッサージ店で男にレイプされているなんて最悪の事態を想像したくなくて、紬は現実逃避した。
 紬のことなどお構いなしに、男はガンガン腰を振り続ける。ただ気持ち良くなる為だけに乳房を力強く掴んでは、逸物を刺激するための道具として扱った。それでも敏感な紬の身体は過剰に反応してしまう。乳房を握り潰されて、乳首を乱暴に捏ね繰り回されても、次第に込み上げる快感が紬を第二の絶頂目掛けて押し上げていた。
「んんっ、んんぅぅ……んっ、はっ、あんっ、ん……んぁ、はぅっ……」
 次第に胸元から込み上げてくる異臭。男の先走り汁の臭いが鼻について、紬は眉をひそめた。男の臭いだと分かっている訳ではないが、それでも嗅いだ事のない異臭にいよいよ身の危険を覚える。それでも、理性から離れて暴走する身体は乱暴に扱われても絶えず快楽を生み出し続けていて、紬は喘ぎ声を我慢する事もままならなかった。
「いいんですよ、イってください」
 うっとりとした表情の女性が、紬の耳元で囁いた。乳オナホへの抽送を繰り返していた男も、絶頂の予感に逸物を震わせて、なお早く身勝手に腰を振る。
「い、や……」
 なんとか拒絶の言葉を絞り出した紬の耳元に女性が顔を近付けて、囁く。
「イって、お願い……気持ちいいんでしょ、イってほしいの、ほら、イって、イって、イって、イけ、イけ、イけ……」
 女性の囁き声が淫靡に響いて、紬の心を揺さぶった。散々弄ばれた身体も、とうに限界を迎えている。二度目の絶頂を目の前にして、紬の視界が白く染まる。
「イけ」
 女性の命令に応えるようにして、紬は乳オナホを使われながら二度目の絶頂を迎えた。同時に絶頂を迎えた男の逸物から勢いよく飛び出した白濁液が、紬の胸から顔までを白く染め上げていく。
「はぁっ、あっ、あぁぁっ、あぁ、ん……っ!」
 背筋を反らして、両手両足を強張らせながら紬は絶頂の快感に悶える。股間からは二度目の潮が噴き出して、もはや短パンだけでなくベッドの上までびしょ濡れにしていた。室内に充満する牝と雄の臭い。一しきり射精を終えた男が、乳房を使って尿道に残った精液を搾り取ると、白濁に穢された紬の身体が露わになる。
 男は移動すると、身体を強張らせたまま惚けている紬から短パンを脱がせた。水分を吸って重くなった短パンを床へ投げ捨てると、続けてショーツへ手をかける。濡れて陰唇にぴったりと張り付いたショーツを引き剥がすようにして脱がせると、二度の絶頂に膣口を痙攣させる淫部が露わになった。
 女が紬のアイマスクを外す。視界が開けた紬が最初に見た光景は、剥き出しになった自分の下半身に覆い被さる全裸の見知らぬ男の姿だった。
「あぁっ、はっ、あっ、やっ、やっ、あぁっ!」
 言葉にならない悲鳴を上げて、慌てて逃げ出そうとする紬。その肩をベッドへ押さえ付けたのは本来マッサージをしていた筈の女性だった。
「なんで、なん、でっ、なんでっ」
 それ以上の言葉を吐けずに、紬はただ女性の顔をじっと見つめる。
「あなたにも、幸せになって欲しいの」
 女性の言葉を理解できないうちに、男は紬の淫口に向けて逸物を構えると、まだ誰の侵入も許していない膣内へと一息に攻め込んだ。
「ああぁぁっ、はっ、あっ、ああぁあっ!」
 勢いよく突き込まれた逸物に下腹部を強く押し込まれて、紬の口から思いもしない喘ぎ声が飛び出た。お腹の底から絞り出すような力強い喘ぎ声が、室内中に響き渡る。
 処女膜を破られた痛みは、全く感じなかった。既に雄を受け入れる準備が出来ていた膣内は愛液に満ちていて、男が一突きする度に接合部から愛液が飛び散っている。初めて膣内を雄に蹂躙される感覚に、紬は目を剥いた。
(いいっ、気持ちいいっ……やだっ、気持ちいいっ!)
 見知らぬ男の裸体にどれだけ嫌悪感を抱こうとも、下腹部から込み上げてくる快感は打ち消せなかった。男の大きな逸物が一番奥まで届いて子宮を突き上げる度に、快感が強い電気信号になって背筋を駆け抜けて、頭の中で炸裂する。頭がバカになってしまいそうな程の刺激に、紬はただ喘ぎ声を喚き散らす事しか出来ない。
「はぁっ、あっ、あっ、だめっ、イくっ、イくっ!」
 もはや恥も外聞もなくなって、三度目の絶頂の予感を叫ぶ紬。男も決して腰の動きを緩めず、二度目の射精に向けて初心な膣肉を乱暴に蹂躙して快楽を貪り尽くす。
「貝原さん、あなたすっごい素敵な顔してる……ほら、あなたもこの人のおちんぽでイって。気持ち良くなって。一緒に、ダッチワイフになりましょう」
 恍惚とした表情を浮かべた女性が、紬の耳元で囁いた。
 しかし、もうその言葉は紬の頭に届いていない。
 全ての感覚が快楽に支配されて、もう下半身を支配する男の逸物のことしか分からない。狭い膣内を何度も抉られて、亀頭で何度も乱暴に膣襞を擦り上げられて、紬はただ息をするだけの肉オナホになった。淫らな身体が更なる快感を求めて、男の逸物へ縋りつくように膣襞を蠢かせる。
 いよいよ限界を迎えた男が力強く腰を打ち付ける。肉と肉が激しくぶつかる音。逸物が一際激しく脈動して、紬の膣内に大量の精液が吐き出された。
「あっ、あっ、あっ、あーっ!」
 紬も子宮口に精をぶっかけられたのと同時に絶頂した。堪えようも無い快楽の波に溺れて、激しく嬌声を叫ぶ。上半身の感覚がない、頭がどこかにいってしまったような気がする。なのに、下半身の感覚だけははっきりしている。膣内にまだ存在している男の逸物の形、大きさが手に取る様に分かる。まだ続く射精に合わせてびくり、びくりと脈動する逞しい肉の塊が、今の紬には恐ろしくも魅力的に感じられた。
 射精が終わって全ての精を吐き出し終えると、男が逸物を引き抜いた。ぽっかりと開いた膣口から、精液と愛液が混ざった淫らな汁がベッドへ零れ落ちる。
「ふぅ……いいダッチワイフを捕まえたな。褒めてやる」
 初めて男が言葉を発した。女性は、その言葉を耳にして悦びに満ちた表情で駆け寄ると男の下半身へ顔を埋めた。すぐに、逸物を舐めしゃぶる淫らな水音が室内中に響く。
「これで今日からお前も俺のダッチワイフだ、可愛がってやるよ。喜んでいいぞ、俺は物持ちがいい方なんだ」
「……私、ダッチワイフなんかじゃ、ない……」
「いいや、お前はダッチワイフだ」
 男は股間にしがみつく女性を突き放すと、紬の大きな乳房を鷲掴みにした。
「お前にはこんなに立派なオナホがついてるじゃないか」







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最後まで読んでいただきましてありがとうございます。
新エピソードの更新は7月1日(金)になります。
精液ご飯を食べさせられる女の子の話になる予定です。
次回もお楽しみいただければ幸いです。
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