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第57章『惨劇』
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第57章『惨劇』
声を上げて泣き続ける多佳子、口にし続けている呪文の様な言葉の意味は分からないが、その様子は心を締め付けられる様に痛々しく、普段の明るい彼女とは似ても似つかない。しかし凛に出来る事は何も無く、抱き締めて只管に肩や背中を撫で続ける事しか出来なかった。
どれ位の間そうしていたのか、遠くの方から聞こえて来る銃声兵士の怒号、それに混じる活骸の奇声や絶叫、広報車からの音声に混じり、トラックの音が聞こえて来る。それは段々と大きくなり、家のすぐ前で止まった様子で、それから少しの間を置いて、玄関前にひとの気配が現れた。その直後、どんどんと叩かれる玄関の扉、それに続けて
「多佳子、おい、いるのか?多佳子?」
という、聞き覚えの有る声が聞こえて来る。この声は敦賀だ、そう思った凛は
「敦賀さんですか?います、私も多佳子さんも無事です、今開けますから」
そう言いながら多佳子の身体を離して立ち上がり、扉へと近付いて解錠する。多佳子の様子が気にかかり直ぐに彼女のもとへと戻り先程迄と同じ様に抱き締めれば、扉が開かれその向こうから戦闘服に身を包んだ偉丈夫が姿を現した。
「……おい、多佳子、どうした」
活骸と自分の血に塗れたぼろぼろの姿、多佳子のその様は敦賀にとっても見慣れたものではないのだろう、女として見ている相手であれば心配は尚更で、ざり、と、一歩前に出ながら多佳子の様子を気遣う様に言葉を掛ける。しかし多佳子はそれに返事をする事は無く、肩を震わせて泣くばかり。その様子に敦賀もいよいよ尋常ではないと感じ取ったのだろう、説明を求める様な視線を凛へ向けた。
「ずっと……泣いてるんです、多佳子さん。『まいべいびー、ひずべいびー』って繰り返してるんですけど、私、意味が分からなくて」
ふるふると頭を振り、凛は事情を説明する。敦賀はその言葉に眉根を寄せ、彼の背後にいた小柄な男性海兵へと振り返った。
「……俺が、俺達が言える事じゃない……これ以上この人の傷を抉らないでくれ……頼む」
敦賀の体躯に遮られ男の表情迄は窺えなかったが、聞こえる声音は本当に辛そうで、そう言い終えた彼はトラックへと戻ったのかそのまま立ち去ってしまった。残ったのは敦賀と多佳子と凛、暫くの沈黙の後、敦賀は何とも気乗りしないといった風に口を開く。
「……タカコ、立てるか?お前の力がいる、来てくれ」
相変わらず震える肩、聞いている者の心が痛くなる程の辛そうな泣き声。きっと敦賀も今多佳子を呼び戻す事はしたくないのだろう、ゆっくりと休ませてやりたいと思っているに違い無い。しかし、博多が惨劇に見舞われている今海兵としてはそれも出来ず、歯痒い思いをしているのだろう。動きの少ない表情を僅かに歪めもう一度来いと彼が口にすれば、それで漸くタカコは緩慢ながらも立ち上がり涙でぐしゃぐしゃになった顔を袖で拭う。
「……ごめん、もう大丈夫……行こう。凛ちゃんはここにいて、私達が出て行ったらしっかり鍵掛けて、雨戸も全部閉めて、良いね?」
「はい……多佳子さん達も、御無事で」
「うん……じゃあ、ね」
涙と血で汚れた顔、傷だらけの身体。それでも尚気丈に振る舞い、多佳子は凛の頭を数度撫でて踵を返し玄関を出て行く。彼女が扉を閉めた後は助言通りにすぐに鍵を掛け、凛は暫くの間三和土に足を下ろしたまま廊下へと座り込んでいた。
多佳子がここへとやって来た時機を考えれば、恐らくは彼女は街の異変を知った直後にここへと向かってくれたのだろう。海兵隊の膝元でこんな事態が発生すれば、高根に重用されているのであろう彼女はそれなりに重要な役目に任じられた筈なのに、それを無視してでも駆け付けてくれたのだ。それだけの判断をし行動に移せていた彼女が何故活骸を前にして立ち竦んでいたのか、まるで子供を抱き締めようとでもするかの様に腕を広げ、迎え入れる素振りすら見せていたのか。
多佳子の、彼女の事をそれ程深く知っているわけではない、明るく気取らず気さくな人柄で、高根の親友であり、恐らくは優秀で有能な部下、それだけだ。彼女の人生の多くを知っているわけでもない自分がこれ以上考え込んだとしても、答えはきっと何も得られない。
今はとにかく多佳子の助言通りに家の守りを固め、広報車が安全を宣言する迄は引き籠もっているしかない。凛はそう判断して立ち上がり、一階の全ての雨戸を閉じ、二階も同じ様にしてから再度一階へと降り居間に入る。外は既に夕暮れ、雨戸の無い小窓から入って来る外の光も無いに等しく、暗い部屋の中で手探りをして明かりを付け、ソファへと腰を下ろした。
膝元の博多が惨劇に見舞われ、海兵隊は総動員体制で事態の収束へと向けて動いている。その長たる高根が今日明日で帰宅出来る筈も無く、帰宅は早くても一週間は先になるだろう。殉職者が出たとしたらその葬儀も有るだろうから、彼の顔を見るのは随分と先になりそうだ。
「……まぁ、その間は考える時間だけはたっぷり有るって事なのかな……」
多佳子の事も気に掛かる、そして何より、自分の中に宿った新しい命と、自分のこれからについて、考えなければならない事は幾らでも有る。高根は喜んでくれる、多佳子はそう言っていたが、今はまだ『その時』ではないと高根自身が言っていたのだ。考えたくはないが、堕胎してくれと言われる可能性も無いわけではない。もしそうなったら、今度こそ自分はこの家を出て行く事になるだろう、胎に宿った命を無かった事にする気は無い、もし堕胎を高根が言い出したとしたら、その時が自分と彼の関係が終わる事になるのだから。
そうならなければそれが一番良いのだが、こればかりは自分一人でどうにかなるものでもない。今はただ、高根の帰宅を待つ、それしか出来る事は無い。
そんな事をつらつらと考える中静かに時は進み、外から聞こえる物音は段々とその間隔を空け始め、日付が変わる頃には屋外からは一時間に一回の頻度で広報車が現状を知らせるだけになった。
『活骸の排除はほぼ完了したと思われますが、安全の為、屋外には決して出ないで下さい。朝になれば排除の完了が宣言され、博多全域の外出禁止令は解除される見込みです。繰り返します――』
そんな音声に混じって聞こえたのは自分の腹の音、そう言えば多佳子と喫茶店で紅茶と焼き菓子を口にしてからは何も食べていなかったと思い出し、机の上に置いてあった蜜柑に手を伸ばし皮を剥き、一房口に含む。
夜が明ければ全て終わる、こうして考えていても何かが変わるわけでもない。今日はもう寝てしまおうと立ち上がり、階段を登り寝室へと入った。寝台へと潜り込めば布団の冷たさが身体を覆い、そう言えば多佳子に身体を冷やすなと言われていたのだと思い出し、箪笥から靴下を取り出して再度布団に潜り込む。そうして常夜灯の明かりの中ぼんやりと天井を見詰めている内、いつの間にか眠りへと落ちて行った。
「……ひどい……どうして……」
外出禁止令の解除を知らせる広報車の音声で目を覚ましたのは翌日の十時近く、外の様子を確かめようと玄関から出てみれば、その先は昨日迄の平和な世界とは一変した、地獄の様な様相が広がっていた。
あちこちに転がる小さな活骸の身体、多佳子が銃とナイフで仕留めたものが殆どなのだろう、太刀で四肢や頭部を切断されたものは見当たらず、その代わりに身体の何処かしらが吹き飛んでいたり、頸部に深い切創を負った死体が転がっている。
『活骸の死体には決して触れないで下さい、陸軍の防疫部隊が回収します、通りに出て知らせて下さい、決して自分では触れないで下さい。繰り返します――』
広報車からはそんな音声が流れて来る、凛はそれを聞きながら、涙を流す事しか出来なかった。
恐怖ではない、単なる悲しみでもない。何故多佳子がこんな事をしなければななかったのか、何故自分は守られるばかりで、守る事が出来なかったのか、何故この街がこんな惨劇に見舞われなけれはならなかったのか。様々な感情が綯い交ぜになる中、防疫部隊のトラックがやって来る迄、凛はただその場へと立ち竦んでいた。
声を上げて泣き続ける多佳子、口にし続けている呪文の様な言葉の意味は分からないが、その様子は心を締め付けられる様に痛々しく、普段の明るい彼女とは似ても似つかない。しかし凛に出来る事は何も無く、抱き締めて只管に肩や背中を撫で続ける事しか出来なかった。
どれ位の間そうしていたのか、遠くの方から聞こえて来る銃声兵士の怒号、それに混じる活骸の奇声や絶叫、広報車からの音声に混じり、トラックの音が聞こえて来る。それは段々と大きくなり、家のすぐ前で止まった様子で、それから少しの間を置いて、玄関前にひとの気配が現れた。その直後、どんどんと叩かれる玄関の扉、それに続けて
「多佳子、おい、いるのか?多佳子?」
という、聞き覚えの有る声が聞こえて来る。この声は敦賀だ、そう思った凛は
「敦賀さんですか?います、私も多佳子さんも無事です、今開けますから」
そう言いながら多佳子の身体を離して立ち上がり、扉へと近付いて解錠する。多佳子の様子が気にかかり直ぐに彼女のもとへと戻り先程迄と同じ様に抱き締めれば、扉が開かれその向こうから戦闘服に身を包んだ偉丈夫が姿を現した。
「……おい、多佳子、どうした」
活骸と自分の血に塗れたぼろぼろの姿、多佳子のその様は敦賀にとっても見慣れたものではないのだろう、女として見ている相手であれば心配は尚更で、ざり、と、一歩前に出ながら多佳子の様子を気遣う様に言葉を掛ける。しかし多佳子はそれに返事をする事は無く、肩を震わせて泣くばかり。その様子に敦賀もいよいよ尋常ではないと感じ取ったのだろう、説明を求める様な視線を凛へ向けた。
「ずっと……泣いてるんです、多佳子さん。『まいべいびー、ひずべいびー』って繰り返してるんですけど、私、意味が分からなくて」
ふるふると頭を振り、凛は事情を説明する。敦賀はその言葉に眉根を寄せ、彼の背後にいた小柄な男性海兵へと振り返った。
「……俺が、俺達が言える事じゃない……これ以上この人の傷を抉らないでくれ……頼む」
敦賀の体躯に遮られ男の表情迄は窺えなかったが、聞こえる声音は本当に辛そうで、そう言い終えた彼はトラックへと戻ったのかそのまま立ち去ってしまった。残ったのは敦賀と多佳子と凛、暫くの沈黙の後、敦賀は何とも気乗りしないといった風に口を開く。
「……タカコ、立てるか?お前の力がいる、来てくれ」
相変わらず震える肩、聞いている者の心が痛くなる程の辛そうな泣き声。きっと敦賀も今多佳子を呼び戻す事はしたくないのだろう、ゆっくりと休ませてやりたいと思っているに違い無い。しかし、博多が惨劇に見舞われている今海兵としてはそれも出来ず、歯痒い思いをしているのだろう。動きの少ない表情を僅かに歪めもう一度来いと彼が口にすれば、それで漸くタカコは緩慢ながらも立ち上がり涙でぐしゃぐしゃになった顔を袖で拭う。
「……ごめん、もう大丈夫……行こう。凛ちゃんはここにいて、私達が出て行ったらしっかり鍵掛けて、雨戸も全部閉めて、良いね?」
「はい……多佳子さん達も、御無事で」
「うん……じゃあ、ね」
涙と血で汚れた顔、傷だらけの身体。それでも尚気丈に振る舞い、多佳子は凛の頭を数度撫でて踵を返し玄関を出て行く。彼女が扉を閉めた後は助言通りにすぐに鍵を掛け、凛は暫くの間三和土に足を下ろしたまま廊下へと座り込んでいた。
多佳子がここへとやって来た時機を考えれば、恐らくは彼女は街の異変を知った直後にここへと向かってくれたのだろう。海兵隊の膝元でこんな事態が発生すれば、高根に重用されているのであろう彼女はそれなりに重要な役目に任じられた筈なのに、それを無視してでも駆け付けてくれたのだ。それだけの判断をし行動に移せていた彼女が何故活骸を前にして立ち竦んでいたのか、まるで子供を抱き締めようとでもするかの様に腕を広げ、迎え入れる素振りすら見せていたのか。
多佳子の、彼女の事をそれ程深く知っているわけではない、明るく気取らず気さくな人柄で、高根の親友であり、恐らくは優秀で有能な部下、それだけだ。彼女の人生の多くを知っているわけでもない自分がこれ以上考え込んだとしても、答えはきっと何も得られない。
今はとにかく多佳子の助言通りに家の守りを固め、広報車が安全を宣言する迄は引き籠もっているしかない。凛はそう判断して立ち上がり、一階の全ての雨戸を閉じ、二階も同じ様にしてから再度一階へと降り居間に入る。外は既に夕暮れ、雨戸の無い小窓から入って来る外の光も無いに等しく、暗い部屋の中で手探りをして明かりを付け、ソファへと腰を下ろした。
膝元の博多が惨劇に見舞われ、海兵隊は総動員体制で事態の収束へと向けて動いている。その長たる高根が今日明日で帰宅出来る筈も無く、帰宅は早くても一週間は先になるだろう。殉職者が出たとしたらその葬儀も有るだろうから、彼の顔を見るのは随分と先になりそうだ。
「……まぁ、その間は考える時間だけはたっぷり有るって事なのかな……」
多佳子の事も気に掛かる、そして何より、自分の中に宿った新しい命と、自分のこれからについて、考えなければならない事は幾らでも有る。高根は喜んでくれる、多佳子はそう言っていたが、今はまだ『その時』ではないと高根自身が言っていたのだ。考えたくはないが、堕胎してくれと言われる可能性も無いわけではない。もしそうなったら、今度こそ自分はこの家を出て行く事になるだろう、胎に宿った命を無かった事にする気は無い、もし堕胎を高根が言い出したとしたら、その時が自分と彼の関係が終わる事になるのだから。
そうならなければそれが一番良いのだが、こればかりは自分一人でどうにかなるものでもない。今はただ、高根の帰宅を待つ、それしか出来る事は無い。
そんな事をつらつらと考える中静かに時は進み、外から聞こえる物音は段々とその間隔を空け始め、日付が変わる頃には屋外からは一時間に一回の頻度で広報車が現状を知らせるだけになった。
『活骸の排除はほぼ完了したと思われますが、安全の為、屋外には決して出ないで下さい。朝になれば排除の完了が宣言され、博多全域の外出禁止令は解除される見込みです。繰り返します――』
そんな音声に混じって聞こえたのは自分の腹の音、そう言えば多佳子と喫茶店で紅茶と焼き菓子を口にしてからは何も食べていなかったと思い出し、机の上に置いてあった蜜柑に手を伸ばし皮を剥き、一房口に含む。
夜が明ければ全て終わる、こうして考えていても何かが変わるわけでもない。今日はもう寝てしまおうと立ち上がり、階段を登り寝室へと入った。寝台へと潜り込めば布団の冷たさが身体を覆い、そう言えば多佳子に身体を冷やすなと言われていたのだと思い出し、箪笥から靴下を取り出して再度布団に潜り込む。そうして常夜灯の明かりの中ぼんやりと天井を見詰めている内、いつの間にか眠りへと落ちて行った。
「……ひどい……どうして……」
外出禁止令の解除を知らせる広報車の音声で目を覚ましたのは翌日の十時近く、外の様子を確かめようと玄関から出てみれば、その先は昨日迄の平和な世界とは一変した、地獄の様な様相が広がっていた。
あちこちに転がる小さな活骸の身体、多佳子が銃とナイフで仕留めたものが殆どなのだろう、太刀で四肢や頭部を切断されたものは見当たらず、その代わりに身体の何処かしらが吹き飛んでいたり、頸部に深い切創を負った死体が転がっている。
『活骸の死体には決して触れないで下さい、陸軍の防疫部隊が回収します、通りに出て知らせて下さい、決して自分では触れないで下さい。繰り返します――』
広報車からはそんな音声が流れて来る、凛はそれを聞きながら、涙を流す事しか出来なかった。
恐怖ではない、単なる悲しみでもない。何故多佳子がこんな事をしなければななかったのか、何故自分は守られるばかりで、守る事が出来なかったのか、何故この街がこんな惨劇に見舞われなけれはならなかったのか。様々な感情が綯い交ぜになる中、防疫部隊のトラックがやって来る迄、凛はただその場へと立ち竦んでいた。
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