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第八話 助けて
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映像は切り替わり、翌日の深夜一時三十分の様子を写し出しています。
「えー、これから音の出た部屋で、検証を始めたいと思います」
ザブさんがチェストと洋服ダンスがある部屋の天井からのカメラに話しかけます。
そして部屋の中央に座りました。
カメラはザブさんの斜め後ろ姿を撮影しています。
座っているザブさんの表情は、床にセットした別カメラで撮影するようです。
部屋の照明のスイッチはいれたまま撮影するようですね。
時間は深夜一時四十分になりました。
天井のカメラからはザブさんの表情は見えませんが、部屋全体を上から写しています。
「ぐーーっ、ぐーーっ」
寝息のような声が聞こえ始めました。
――えっ、たった十分で眠ってしまったみたい。
ガチャーーン!!
ギィギィ
そして、あの音が部屋の中に響きます。
「ぎゃああああああーーっ」
寝ぼけているのか、ザブさんが部屋の中をのたうち回って驚いています。
あまりにも驚きすぎて床のカメラを、足で引っかけて倒してしまいました。
私は、音がするものとして身構えていたので、少しドキッとしただけで済みました。
ザブさんはキョロキョロあたりを見回し、ゼーゼー言っています。
「くすくす」
ザブさんのリアクションが面白すぎて、私は恐さを忘れて笑い出してしまいました。
そして、映像が切り替わります。
その映像は、ザブさんの顔を正面から写しだしています。
「これはザブさんの正面の床に、セットしたカメラの映像だわ」
そこに映し出された映像には、天井のカメラに話しかけた後の姿が映し出されていた。
正面のザブさんの顔には笑顔があった。
「今日こそ何の音か撮ってやるぞ!」
カメラに近づき小声で、そんな言葉をつぶやいています。
でも、言い終わるとすぐに目が、とろーんとしてきました。
そして、いびきです。
「ぐーーっ、ぐーーっ」
「うわああああああーーーー!!!」
私は驚き椅子から転げ落ちました。
そして、ショックで心臓が破裂しそうな私は、のろのろと画面に近づきます。
ガチャーーン!!
ギィギィ
「うわあっ」
くううっ、音がするとわかっていたのに、音にまで驚いてしまった。
「うわあああああっーー」
――し、心臓が破裂するー。
ザブさんの足で蹴られて倒れながら、床置きのカメラはチェストを一瞬写した。
そこにまた、あの子供の姿が映っていたのだ。
「はーーっ、はーーっ」
荒い呼吸のまま、もう一度今見た映像を再生し直しました。
先程の映像が流れ出し、私が最も驚いた場面が映し出されます。
何かの魔法にかけられたように、ザブさんは睡魔に襲われます。
そして、大きな口を開きいびきをかき始めます。
口からとろりとよだれが垂れ下がり。
その口がパクパク動き出します。
私は、さっきこれを見て驚いてしまいました。
完全に眠っているザブさんの口が、ザブさんの意志とは関係なくパクパク動いているのです。
「まるで、ゾンビのようだわ。いったい何を言っているのかしら」
私は、ザブさんの口が何かを言っているように感じていました。
そして、真似をしてみました。
「あうええ」
口の動きだけだとこんな感じでしょうか。
少し大きな声で言ってみました。
「あうええーー!!」
私は、わかってしまいました。
そして私は身震いをしました。
全身に寒気がしたからです。
恐らく、「助けて」です。
ザブさんは、自分の意識とは関係なく、助けて、助けてと口を動かしていたのです。
一体何からでしょう。
そして、何度か再生と停止を、繰り返し子供の姿を探しました。
映像からは黒いもやの様なものが微かに映っているだけで、これでは子供と判別出来ません。
助けを呼んでいるのは、この子供でしょうか。
前日の映像にも人影が少し映っていました。
どちらもチェストの前でした。
チェストに関係あるのでしょうか。
私はチェストに注目して、じっくり画像を再確認しました。
「えー、これから音の出た部屋で、検証を始めたいと思います」
ザブさんがチェストと洋服ダンスがある部屋の天井からのカメラに話しかけます。
そして部屋の中央に座りました。
カメラはザブさんの斜め後ろ姿を撮影しています。
座っているザブさんの表情は、床にセットした別カメラで撮影するようです。
部屋の照明のスイッチはいれたまま撮影するようですね。
時間は深夜一時四十分になりました。
天井のカメラからはザブさんの表情は見えませんが、部屋全体を上から写しています。
「ぐーーっ、ぐーーっ」
寝息のような声が聞こえ始めました。
――えっ、たった十分で眠ってしまったみたい。
ガチャーーン!!
ギィギィ
そして、あの音が部屋の中に響きます。
「ぎゃああああああーーっ」
寝ぼけているのか、ザブさんが部屋の中をのたうち回って驚いています。
あまりにも驚きすぎて床のカメラを、足で引っかけて倒してしまいました。
私は、音がするものとして身構えていたので、少しドキッとしただけで済みました。
ザブさんはキョロキョロあたりを見回し、ゼーゼー言っています。
「くすくす」
ザブさんのリアクションが面白すぎて、私は恐さを忘れて笑い出してしまいました。
そして、映像が切り替わります。
その映像は、ザブさんの顔を正面から写しだしています。
「これはザブさんの正面の床に、セットしたカメラの映像だわ」
そこに映し出された映像には、天井のカメラに話しかけた後の姿が映し出されていた。
正面のザブさんの顔には笑顔があった。
「今日こそ何の音か撮ってやるぞ!」
カメラに近づき小声で、そんな言葉をつぶやいています。
でも、言い終わるとすぐに目が、とろーんとしてきました。
そして、いびきです。
「ぐーーっ、ぐーーっ」
「うわああああああーーーー!!!」
私は驚き椅子から転げ落ちました。
そして、ショックで心臓が破裂しそうな私は、のろのろと画面に近づきます。
ガチャーーン!!
ギィギィ
「うわあっ」
くううっ、音がするとわかっていたのに、音にまで驚いてしまった。
「うわあああああっーー」
――し、心臓が破裂するー。
ザブさんの足で蹴られて倒れながら、床置きのカメラはチェストを一瞬写した。
そこにまた、あの子供の姿が映っていたのだ。
「はーーっ、はーーっ」
荒い呼吸のまま、もう一度今見た映像を再生し直しました。
先程の映像が流れ出し、私が最も驚いた場面が映し出されます。
何かの魔法にかけられたように、ザブさんは睡魔に襲われます。
そして、大きな口を開きいびきをかき始めます。
口からとろりとよだれが垂れ下がり。
その口がパクパク動き出します。
私は、さっきこれを見て驚いてしまいました。
完全に眠っているザブさんの口が、ザブさんの意志とは関係なくパクパク動いているのです。
「まるで、ゾンビのようだわ。いったい何を言っているのかしら」
私は、ザブさんの口が何かを言っているように感じていました。
そして、真似をしてみました。
「あうええ」
口の動きだけだとこんな感じでしょうか。
少し大きな声で言ってみました。
「あうええーー!!」
私は、わかってしまいました。
そして私は身震いをしました。
全身に寒気がしたからです。
恐らく、「助けて」です。
ザブさんは、自分の意識とは関係なく、助けて、助けてと口を動かしていたのです。
一体何からでしょう。
そして、何度か再生と停止を、繰り返し子供の姿を探しました。
映像からは黒いもやの様なものが微かに映っているだけで、これでは子供と判別出来ません。
助けを呼んでいるのは、この子供でしょうか。
前日の映像にも人影が少し映っていました。
どちらもチェストの前でした。
チェストに関係あるのでしょうか。
私はチェストに注目して、じっくり画像を再確認しました。
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