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第三十四話 深夜の襲撃者

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二十人の女性陣はぐったりしていた。
カドモス商会の地下では、まともな食生活をしていたとは思えない。
きっと今日はお腹も空いて、くたくたに疲れているのだろう。

そこで、全員に元気になってもらう為に、食事の準備を始めた。
この家には二十人が一度に食事を取れるような部屋は無いので、別々の部屋に分かれて、テーブルに座ってもらった。
そして、僕の作った料理を食べてもらった。

「お、おいしーーい!」

皆、喜んで食べてくれた。
最初は、ビクビクしていた二十人だけど食後には、ずいぶん落ち着いてくれた。
お腹が膨れて、疲れが出たのか全員すぐにぐっすり眠った。



「ノコ様、招かざる客が来たのじゃ」

深夜、何者かが屋敷の敷地内に侵入してきた。
まあ、おそらくカドモスの手下だろう

「ふふふ、では三人で歓迎して差し上げましょう」

僕とユーリさん、アクエラさんはゾンビなので眠る必要は無い。
それに対して、ローズの体はエリサさんという生身の人間なので、ゆっくり眠らせてあげることにした。

そしてここで眠る二十人には、ローズの体エリサさんのように僕のスキルの力で、ゾンビ化無効をかけておいた。

外では、僕の家に何か仕掛けているようだ。

ブワッ

窓の外が真っ赤になった。

「どうやら、放火をしたようですね」

「全員焼き殺すつもりなのじゃ」

「ふふふ、もう容赦する必要はなさそうですね」

僕の顔がどういう表情かはわかりませんが、ユーリさんとアクエラさんが少し引いているような気がします。

「いきましょう、三人だけは証人として生かしておいてください」

外に出ると屋敷の火の回りが早い、火薬でも使ったようです。
このままでは中の人達が焼け死んでしまいます。

「ユーリさん、火を消してください」

「分ったのじゃ」

ブルードラゴンのユーリさんが大量の水をだして火を一瞬で消してくれました。
僕の敷地内には、ご丁寧に百人以上の賊が侵入しているようです。
すでにアクエラさんが半分は倒しています。

「しねーー」

無謀にも僕に襲いかかってきた人がいます。
僕の周りにいる二十三体のゴーストのうち、一体に憑依してもらいます。
そして、横で正座をしてもらいました。
ついでに指揮をとっている人も憑依してもらいました。
そしてもう一人、こうして三人の証人は確保しました。

火を消したユーリさんも戦闘に参加しました。
あっという間に仕事が終ります。

「アクエラさん、倒れている人達は西のダンジョンの五十階層にでも転送して下さい」

「わかったでありんす」

突然ダンジョンの五十階層に送られて、生きて出てこられるでしょうか。
人を焼き殺そうとした罰はしっかり受けて下さい。

「さあ、終りましたね。家に戻りましょうか」

「うわーーーっ」

屋敷のドアを開けたら、びしょびしょの美女が全員立っていました。いろんなものがスケスケです。
そして、先頭のローズが鬼の形相です。

「なぜ、起こしてくれなかったのですか」

えーーっ、怒っているのそっちー。
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